東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回からいよいよコラボも終盤です。
聖魂のマキシさんの「東方聖霊夜」より
神崎駆真君とアリスの行動を追っていきます。

不審な依頼の調査に出たが、
アリスに見つかってしまった駆真。
すると彼は、変わり果てた彼女の
顔を見て、ある事に気付く。
しかし、彼の為に用意された最凶の刺客は
確実に忍び寄っていた……

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


Requests;Dark Knight◎

~地霊殿最奥部 礼拝の間

 

アリス「……カクレンボモ失敗ダッタワネ、駆真君?」

 

駆真(なんて姿だ……黒い顔に目が一つしかない……!

でも少し変わってるが此の声………間違いない……)

「……『此処の』アリスか?」

 

アリス「ソウヨ?」

(……晴夢君達程ノ反応ハ無イワネ……)

 

駆真(!待て………黒い…………?)

 

 

 

 

 

 

駆真(……其に…アリス……?

何で彼女の名前が…………?)

 

 

 

 

 

 

駆真(!!…………まさか……其なら……!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆真「……通りで…………」

 

アリス「……ドウシタノヨ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆真「あの依頼……お前が出してたのか?」

 

アリス「!!……何ノ事?」

 

駆真「!驚いた様だな……いきなりこんな事を言って……

ならそう言った理由、教えてやる」

 

 

 

 

 

 

駆真「俺は、依頼を受け取った時、いくつかの不自然な点を見つけた。

……其の依頼について言いたい事がある」

 

アリス(?……突然、推理ゴッコデモ始メタノカシラ?)

「……言イタイ事ガアルノハ私ヨ。ドウシテ此処ニ……?」

 

駆真「『今までの事は全て水に流してあげる』……

依頼にはそうあった……」

 

アリス「!………其ガ?」

 

駆真「俺は『此方の』紫とは一度も戦ってはいない。

共闘はしたがな……」

 

駆真「なら『此方の』紫は嘘をついてる。

だが……俺には嘘をつけるような人ではないと思った……」

 

 

 

 

 

 

~無縁塚(過去)

 

紫「………ごめんね。大事なことを黙ってて」

 

駆真「!いえいえ、おかげで俺にとっても

   良い修行になりました」

 

紫「そう、良かったわ。

…さあ、この先が貴方の世界よ。

『其処の』私によろしくね」

 

駆真「はい、分かりました!」

 

紫「……さよなら、清き四神を宿す青年……

己の身の神々の目醒めんことを………」

 

 

 

 

 

 

~亜空間(過去)

 

紫「駆真君」

 

駆真「?はい……」

 

 

紫「魔理沙達と……上手くやっていくのよ?」

 

 

駆真「!……勿論です!」

 

紫「ありがとう……神を携えし青年よ……

汝に潜みし神々を呼び覚まし、

己の真意を愛すべき者に示せし日を……願わん………」

 

 

 

 

 

 

 

~地霊殿最奥部への道(現在)

 

駆真「……俺は紫からいろんな励ましを貰った……

時々冗談を言ったときもあったが……」

 

アリス「……其ガ嘘ジャナイノ?」

 

駆真「深く言えばそうなるな。でも……『此方の』紫が

ありもしない大嘘を、其のままにしておく事はあり得ない……

俺からしたらぜったいに!」

 

アリス「出会ッテイキナリ失礼ナ事言ウワネ……」

 

 

 

 

 

 

 

駆真「まだある……」

 

アリス「?……マダ何カ?」

 

駆真「俺が今のお前の姿を見て、

あんまり反応を示さなかったのは何でだと思う?」

 

アリス「?ドウシテナノ?」

 

 

 

 

 

 

 

駆真「俺は一度、お前の様な顔を見た事があるんだよ」

 

アリス「!!!」

 

駆真「只……そいつは人ではなかったがな……」

 

アリス「人ジャナイナラ違ウワ……私ハ人ヨ?」

 

 

 

 

 

駆真「……大蠍だ」

 

アリス「!!!」

 

駆真「此の世界に来て最初に俺は、

今のお前とそっくりな目をした、巨大な蠍と戦った。

最初は驚いたさ……ギョロ目のでかすぎる蠍がいるなんて、

全然信じてなかったからな……幻想郷に来てまだ日も浅かったし」

 

アリス「ダカラッテ……私ハ変身出来ナイ……人形遣イナノヨ!?」

 

駆真「だろうな……大蠍をお前と結びつけるモノはない。

今までだったらな……でも…………」

 

駆真「……お前は覚えていないだろうけど……」

 

アリス「??………」

 

 

 

 

 

駆真「其の後俺は『此方の』紫が瀕死の

大蠍を『アリス』と呼んで会話してたのを見たんだ」

 

アリス「!!!」

 

 

 

 

 

 

~無縁塚(過去)

 

マリス「……ユ、紫ィィィ………」

 

紫「…何、アリス?」

 

駆真(……知り合いなのか?……まさかな)

 

マリス「…ア、アンタ達ノ…セイデ……私ハ……」

 

紫「勝手に人のせいにしないでよ」

 

 

 

 

 

 

~地霊殿最奥部への道(現在)

 

駆真「……そして戻った後『聖霊夜』で俺は

『俺の世界の』アリスと出会った」

 

アリス「……………」

 

駆真「最初は此方が紫が言ってたアリスか?って思ったが

どう見てもあの大蠍とは違っていた。

その内、此の世界に何度も来て大蠍みたいな黒い奴等と沢山戦った……」

 

駆真「勿論、こんな事を『俺の世界の』アリスが出来る訳ない。

『此の世界の』アリスがやってるんだ……暗に俺はそう考えていた」

 

駆真「そして此の依頼が来た。さっきの理由で

俺は『俺の世界の』紫の力を借りて調査に出た」

 

アリス「…………~~~~~~」

 

 

 

 

 

駆真「… で、此の壁画とお前を見て確信した。

…何より決定的だったのは……」

 

アリス「!!……何ヨ……!?」

 

 

 

 

 

 

駆真「お前の其の声が、大蠍にそっくりだったんだよ」

 

アリス「!!!」

 

 

 

 

 

 

駆真「……他にも沢山、あの依頼で呼び寄せたんだろう?」

 

アリス「……………」

 

駆真「此の壁画からすればお前は………殺すつもりか?」

 

アリス「折角来テ下サッタ御客様ニ……ソンナ事……」

 

駆真「だが、もし本当にあの依頼で此の世界に呼び寄せるなら

紫の力が必要になるんじゃないか?」

 

アリス「!…………」

 

駆真「……本物の紫は何処だ?

『俺の世界の』紫は連絡がつかないと言っていた……

お前が何か知っているんだろう!?」

 

アリス「…………」

 

 

 

 

駆真「!……大夢をどうした?さっき聞いたぞ……

あいつも此処に呼び寄せたんだろう!?」

 

アリス「!彼ニハ……帰ッテモラッタワ」

 

駆真「嘘だ!俺は此の壁画を見た!!

此からしたら……お前は…………大量虐殺をしようとしてる!!」

 

アリス「!……シテナイワ、ソンナ物騒ナ事」

 

駆る真「!してない……!?」

(じゃああの壁画は……嘘なのか……?)

 

 

 

 

 

アリス「マァ……下手シタラシチャウカモネ?」

 

 

 

 

 

 

駆真「!!お前……神みたいに描かれてるが……

ろくでもない事をしている様だな………?」

 

アリス「!……ロクナ事……シテナイ……?」

 

 

 

 

 

 

アリス「実ハ……既ニ何人カニハ来テ貰ッテルノヨ……

今其ノ方達ヲ、楽シマセテイル真ッ最中ダッタケド………」

 

駆真「!?他に呼び寄せてたのか……!?」

 

アリス「楽シマセル事ガ……悪イト言ウノ……?

楽シイ事ガ……ソンナニイケナイ事ナノ……!?」

 

駆真(!其が………呼び寄せた理由なのか……?)

「……自分が楽しいと思ってる事が、

他人が楽しいと思ってる訳ではない……」

 

 

 

 

 

 

 

アリス「…………ナラ、貴方モ確カメルト良イワ……!」

 

駆真「!!」

 

アリス「貴方用ニ用意シタ……私ノ切リ札デ!!」

 

 

アリス「『漱石枕流』!!!」

 

 

駆真「!空間が開いた……其の能力は……!!」

 

アリス「チョコチョコト首ヲ突ッ込ンデ……良イ事ナンテ無イノヨ?

チョットオ仕置キモ必要ネ?」

 

 

アリス「出テキナサイ!!」

 

 

駆真「!」

 

 

 

 

 

?「……………」

 

駆真(!何だあの人形は……アリスの人形とは違う……!?

アイバイザーに鎧………近未来のサイボーグ人形か……!?)

 

アリス「私ノ邪魔ヲ貴方達トシタ……愚者ノ末路ヨ!!

ソイツト戦ッテナサイ!!」

 

駆真「!待て、逃げるな……!」

 

?「……………」

 

駆真(……見付かったら只じゃ済まねえ事は覚悟はしてたが…………)

「仕方ねえ……やるしかないか……!!」

 

 

 

 

 

 

?「エエ……スタートヨ……神崎駆真君」

 

駆真(!?其の声は……まさか………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆真「………紫!?」

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

VS〈限界を越えた境界〉アンリミテッド・ヴォイド・パープル

~地霊殿最奥部への道

 

駆真「!ゆ……紫なのか……!?

なんて姿に変えられてるんだ……!!」

 

パープル「……………」

 

駆真(!此の紫……まさか……!!)

「『此の世界の』紫……!!」

(……通りで連絡がつかないわけだ……此の状態じゃあ……)

 

パープル「……モウ、私ハ紫デハナイ……」

 

駆真「!!」

(胸に……あれは……!?)

 

 

パープル「……『禅寺に潜む妖蝶』」

 

 

駆真(両手の槍で回転攻撃を……!!)

 

 

駆真「覚醒『麒麟』!!」

 

パープル「!…………」

 

駆真「空振りだな……

そんなスピードじゃ、俺は楽しめんぞ!!」

 

パープル「………速イワネ」

 

駆真「……俺となんども戦ったんだろ?

其のくらい、判ってると思ってたんだけどな」

 

 

パープル「……『至る処に青山あり』」

 

 

駆真(!?開いた穴に槍を刺し込んだ……何を……!?)

 

 

パープル「行ケ……!」

 

 

駆真(!地面の開いた穴から無数の槍先が……

上に逃げないとマズいな……!!)

「くっ……!?」

 

パープル「!逃ガサナイ……『頂門紫針』」

 

 

駆真(!?槍の乱れ付き……!!

空中で身動きが……!!)

 

 

駆真「覚醒『玄武』!!」

 

 

パープル「!?」

 

駆真「グゥ……簡単に穴だらけになってたまるか!」

 

 

駆真「もう一度覚醒『麒麟』!!」

 

 

パープル「!?」

 

駆真(……乱れ付きの後のモーションを貰うぜ!)

「ハァア!!!」

 

パープル「!」

 

 

駆真「跳び蹴りを喰らえ!!!」

 

 

パープル「!!!」

 

 

 

 

 

 

パープル「……………」

 

駆真「!?」

(~~鎧が……硬い……!!)

 

パープル「……………」

 

駆真(!カウンターされる……!距離を……!!)

 

 

 

 

 

パープル「……………」

 

駆真「~~クッ……硬いな……

鎧やアイバイザーで防御をしてるのか……」

 

パープル「……………」

 

 

 

 

駆真(……だが、俺は見た……

最初に少し話をした時、胸の装甲が開いて目玉が見えていた……

もし……本当なら……あれが弱点だな……!)

 

パープル「……………」

 

駆真(胸の鎧を壊して、叩き込むしかない……!!

そうすれば紫は……戻ってこれる筈……!!)

「こうなったら……!行くぞ!!」

 

パープル「!?」

 

 

駆真「覚醒『青龍』!!!」

 

 

パープル「!?セ……青龍……!?」

 

駆真「其の鎧……引き剥がしてやる!!」

 

 

駆真「青龍『七天抜刀』!!」

 

 

パープル「!背中カラ刀ヲ……?」

 

駆真(此の数の刀なら……連撃で砕ける……!)

 

 

 

 

 

 

 

駆真「!?……な……え……!?」

 

パープル「!………消エタ?」

 

駆真(……此のスペル……やはり集中力がいるか………

コントロールがムズいな……!)

 

 

パープル「……出来ナイノ?」

 

 

駆真「!?グボァアア……!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~地霊殿最奥部 礼拝の間

 

駆真「~~ゲフ……腹が……!!」

(……鉄靴纏ってると……蹴りも痛いな……

部屋の奥まで……飛ばされたし……!)

 

パープル「……ゴメンネ……少シ強過ギタカモ」

 

駆真「!!」

(~~目の前に……ワープ……!?)

 

 

パープル「ダカラ、次ハ此デ我慢シテアゲルワ……」

 

 

駆真(!!槍で……貫かれる……!!)

 

 

 

 

 

 

?「よっとぉ!!!」

 

駆真「!??」

(……誰かに……抱えられて……!)

 

 

?「……霊刃『アシストブレード』」

 

 

パープル「!?ギッ……!」

 

駆真「!?」

(紫の胸に……傷を……!)

 

 

?「烈火『フレイミングフォース』!!」

 

 

パープル「!?ガ……!!?」

 

駆真「!!」

 

 

 

 

 

 

 

神矢「よし、胸の鎧にひびを入れたな……

良いぞ深幽!!」

 

深幽「………(グッ)!!」

 

パープル「~~~~…………ヤッパリ来テクレタノネ?」

 

神矢「!分かってたのか……!?く……!!」

 

 

 

?「大丈夫か、駆真!?」

 

駆真「!せ、晴夢さん……!」

 

晴夢「まさかお前も此処に来てたなんてな……」

 

神矢「!!か……駆真さん……!?」

 

駆真「!神矢……!!皆……もしかして……!」

 

神矢「俺達、紫に扮したアリスに連れて来られたんです」

 

駆真「!やっぱり……!」

 

龍桜「もう良いか、晴夢!?全然攻撃が来ないみたいだが……」

 

晴夢「よし、なら俺のところに戻ってきてくれ!」

 

 

 

駆真「!晴夢さん……大夢が……大夢が捕まってるんです……!!」

 

晴夢「!!大夢が……!?

でも俺達とは来てなかったぞ!?

雪那だけが…………!?雪那は…………!?」

 

駆真(!二人が……!殺される……!!)

 

パープル「……何度言エバ気ガ済ムノ……?

二人ナラ、トックニ彼等ノ世界ニ返シタワ!」

 

晴夢「!ほう……自分で此の世界を改装する為に紫拐って、

操ってるお前がそんな事言えるか?」

 

パープル「~~~ドウシテ……ドウシテ誰モ……!??」

 

晴夢「そんな事知るか!!」

 

 

 

 

 

 

パープル「!……此方モヨウヤク到着シタ様ネ……」

 

深幽「!?……………」

 

 

パープル「『枕石漱流』……」

 

 

駆真「!また空間を……!」

 

晴夢「今度は何を出すつもりだ……?」

 

 

 

?「ヴグググゥ………!!!!!」

 

龍桜「!?こいつは……!」

 

晴夢「まさか、こんなデカい化け物まで

連れてくるなんてな……駆真だけにしてはもったいなさ過ぎるぜ!」

 

 

 

 

パープル「……揃ッタワネ……?

ナラ最期ヨ………皆ノ欲望ヲ……タップリト満タシナサイ!!!」

 

晴夢「さあ、化け物を倒して紫を連れ戻すか……!

最後のお楽しみだ……皆、行くぞ!!!」

 

?「グブォォオオォォオォーーーーーー!!!!!」

 

 




如何でしたか?

駆真君、晴夢君達と無事に合流出来た様ですね……

次回、紫と化け物マリスと最終決戦です。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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