東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

27 / 126
今回も、前回からの続きで、
さとりに連れられて
地霊殿を歩き回ります。

さとりの案内された先で
二人のペットに会ったアリスとこころ。
しかし、その途中で倒れたアリス。
彼女の回復を待ち、案内は再開される。
その途中、こころの中に
芽生えるものがあった…………

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくれると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


ココロの芽生え、こころの芽生え

アリスNo.28~地霊殿

…………マタだ……

アノ目眩………………

此処に来ル前カラモ、

頻繁にニ起こッテタ………………

 

…!…何ダロウ…………

ズット前にも感ジタ事ガ………

……何時ダッケ…………

…………思イ出せない…………

デモ感ジタ事は、確かヨ…………

 

……!さとりさん、こころサン……

スミマセン、もう……大丈夫デス。

また案内ヲ続けてクダサイ。

 

 

古明地さとりNo.10~地霊殿~地霊殿 さとりの書斎

……大丈夫?貴方がそう言うのなら……

分かったわ。案内を続けましょう。

……立てますか?……

……では、此方よ。

 

……私は地霊殿の主だとは言ったけど、

実は動き回ることは滅多にないのよ。

自分の部屋で過ごすことの方が多いの。

他の管理は全てペット達にやらせてるからね。

 

……着いたわ。此処が私の書斎よ。

好きな本を読んでも良いわよ。

 

 

アリスNo.29~地霊殿~地霊殿 さとりの書斎

……ココガ……

…………凄い…………

一般ノ冊子や魔導書ガイッパイ………

 

……?机ノ上ニ…………

此ハ……「ココロの本」?

………!こ、此ッテ…………!?

 

さ、さとりサン!此ハ貴方ガ書いたのデスカ!?

誰のタメに…………?

 

 

秦こころNo.11~地霊殿~地霊殿 さとりの書斎

すごいねー!

!ワーイ!読ませてもらいます!

 

…………?どうした、アリス?

この本は……?

「ココロの本」……?

内容は……小説……!?

…………さとりさん、この本は………?

 

 

古明地さとりNo.11~地霊殿 さとりの書斎

……ん?嗚呼、其ね……

私は、本も読むけど、

たまに小説を書くこともあるのよ。

で、其を出版しているの。

……無名で、だけどね。

 

其はまだ書きかけだけど、

モデルはこいしよ。

私の妹、ココロを失った妹……

私と、同じ道を歩まぬよう、彼女は

サトリとしての能力を自ら封印したのよ。

 

その結果、誰からも嫌われなくなった。

でも、愛されなくもなった……

地上に出ることがたまにあるそうだけど、

まるで道端の小石の様に扱われてるの……

 

私は、その事が心配…………

私のせいで惨めな思いをしているこいし…………

……其すら感じられない事も私にとって悲しい……

 

だからこいしには

この小説を読んでもらいたいのよ。

……判らなくてもいい………

こいしにはココロを……知ってほしいの……

 

…………思い出して…………貰いたいの…………

 

 

秦こころNo.12~地霊殿 さとりの書斎

…………そうだったのですか…………

……ゴメン、言いたくない様な事を……

 

……「サトリ」が恐ろしいなんて……

隠し事をする地上の輩が、

バレる事を嫌がって遠ざけただけだ……

……地上の奴等の価値観で道を

決めつけられた……かつての我の様に……

さとりさんや、こいしさんは

何も悪くないのに…………

 

…さとりさん、こいしさんが後ろに来てますよ?

 

 

古明地こいしNo.6~地霊殿 さとりの書斎

……おねえちゃん、どうしたの?

キラキラしてるよ、目。

何だか……すごーく、綺麗だよ!

 

……!本みーっけ!

おねえちゃん、この本読んでいい?

 

……やった!それじゃ………………

……………………………………

この本、途中までしかないよ?

でも、面白かったよ!

 

!そうだ、おねえちゃん!

この本の続き、私が書いてもいい?

アリスちゃんもこころちゃんもいいでしょ?

……!やった、ありがとうおねえちゃん!

 

じゃ、早速書くね!

ねえちゃん達は探検してて!

私、頑張るからね!!

 

 

アリスNo.30~地霊殿 さとりの書斎

…………さとりさん…………

…良かったジャナイですか……

こいしチャンは、ちゃんと…

……貴方の事ヲ見てイマスヨ………

…………無意識かもシレマセンが、

貴方ヲ見ている事ハ確カデス……

 

……ですから、安心シマショウ……

こいしちゃんハ大丈夫デス……

 

………こころサン?ドウシマシタ?

……「外に出る」!?

突然何故…………!?

 

……こころさん!!

 

 

秦こころNo.13~地霊殿 さとりの書斎~旧地獄

……アリス、さとりさん。

私は、一旦地霊殿を出ます。

…………心配しないで。

また此処に戻るから……

 

……すみません、失礼しました。

 

……我と同じ運命を背負わされていた

妖怪がいたなんて……

……私は、知りませんでした。

…………アリスだって、あれほど悲しい思いを

背負って此処に来たって言うのに……

我は、恥ずかしい………其に……

 

「私のココロは、自由を欲しがっています。

世の中が、それを許さないだけなのです」

 

……「ココロの本」の一節…………

……そのとおりだと思うよ、私は。

私も自由が欲しい…………

だから我は其を手に入れるために出向くわ!

 

私は「願いを叶えられる自由」が欲しい!

その願いは……

「この地底を守る強さが欲しいこと」!!

 

様々な迫害を被り、逃げてきた妖怪の集う場所……

私は我とアリスを受け入れてくれた、

この地底を守りたい!!

 

其が、私の恩返しであり、償いだ!!

 

……彼女のもとへ急がねば……!

其に……アリス達を心配させ過ぎれば…………

……急がねば!!

 

 




如何でしたか?
今回で地霊殿の案内は終了です。

……アリス編は深刻さがありますね。
いつの間にかそうなってしまいます。
……此も無意識なのでは?

次回も、アリス編ですが、
こころが頑張ります。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。