東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回から、新章突入です。
霊夢達に新たな驚異が襲います。
ですが、今回は、その前のはなしです。

マリスを利用した策略を破られ、
さらに重症をも負わされた天子。
しかし、彼女にはその埋め合わせともいえる、
新たな秘策を隠し持っていた…………

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


無慈悲な衣が導く未来
Before Crime◎


比那名居天子No.7~有頂天

……!グゥウウ~~…………イタタタ……

!衣玖……もう……此処でいいわ……ありがとう……

……!本当なの?貴方達まで!?

…………大丈夫、怒ってないわよ……

 

……まさか……衣玖達もやられるなんて…………

私達……自らが、身を徹して……行った作戦が…………

無駄だったというの……?

己ぇ……アイツ等めぇ~~………

 

 

【挿絵表示】

 

 

…でも…あの影の力……想像以上ね……

まさか、身体だけじゃなく、

自らの思考すら喰われるとはね……

途中からまるで意識が無かったような……

そんな感覚だったわ……

 

…………フフフ……フフフフフ…………

まだよ、まだまだよ…………

私の計画は…こんなものじゃないわ!

 

……万が一、また霊夢達にやられても……

続きを行えるように、事前に準備を進めてたのよ……

……え?「綿月姉妹も帰られたのに?」?

甘いわ、衣玖。

実は私、もう一つのグループを雇っていたのよ!

彼女達でさえも歯が立たなかった時の保険としてね!

 

……衣玖?何処に行くの?

…「其の人達に私が会いに行く」?!

!!でも、その傷じゃあ……

……!?私のために………………

…………衣玖…………ありがとう…………

 

……衣玖。彼女達に会ったら、言って欲しいことが……

耳を………………………お願い。

……気にしなくてもいいのよ?

いずれ解るときが来るわ…………

 

落ち合う場所は「嵐の聖域」よ……

………頼むわよ…………

 

………………衣玖…………

……絶対、私の次の総領にしてあげる……

結果、楽しみにしているわ…………フフ……………

 

 

永江衣玖No.3~有頂天~玄雲海

……総領娘様……

!お気付きになられましたか……!

……此処で宜しいと?かしこまりました……

 

……大丈夫ですか?

あの玄武の沢で仙人達に襲われそうでしたよ……?

幸い隙が出来て脱出できましたが…………

 

……申し訳ございません、総領娘様……

私共も計画を阻まれてしまいました……

………………………………

 

……!総領娘様!?

まだ作戦がございますと?

其はいったい…………………………

!しかし、綿月姉妹も帰られたのに?

………………………………………………

成程………………

 

…………総領娘様……

私めが其の御方達と会いに行きます。

……私めも、責任を感じておるのです……

……!此の程度の傷など、大したことではございません!

其よりも、貴方様の御傷の方が心配です……

ゆっくりお休み下さい……

計画は私達が続けますので……いえ……どういたしまして。

 

 

 

 

……「彼女達に言って欲しいこと」?

其は……!耳を?……かしこまりました……では………………

………………!其はどういう……はぁ………解りました………

……「嵐の聖域」ですね?

承知致しました……では、行って参ります……

 

…あれは…………いったい如何なる御了見を……?

……しかし……私も、彼女達……

特にあの怨霊に……仕返しをしたかったので……

良い機会ですね…………

 

……御待ち下さい、総領娘様…………

私、永江衣玖が貴方様に必ずいい結果を

報告に戻ってみせます…………

 

 

 

 

 

 

 

 

とある密会

~嵐の聖域

 

?「……遅いな……」

 

 

 

衣玖「……此処ですね……『嵐の聖域』は」

 

?「!来たか…………」

 

衣玖「!貴方は……!」

 

?「……?アンタ、あの天人じゃないな」

 

衣玖「……申し訳ございません。

総領娘様は、今重傷で来られないのです。

私はあの御方の代役、永江衣玖と申します」

 

?「何だと?どうしてだ?」

 

衣玖「……ある巫女達に敗れたのです」

 

?「アイツ等か……私も知ってるぞ。

私の理想をも崩した、忌まわしき輩……」

 

衣玖「私も驚きました。

まさかあの御方が雇いなさったグループが、

貴方達でしたとはね……」

 

?「彼女は私に『一緒に世界を変えよう』と

言ってきただけだ。

其に、グループとはいっても、私以外は以前

只の操り人形でしかなかった……私のな。

しかし、今は訳もわからずにあの巫女達にやられ、

復讐心を抱く仲間となったのさ」

 

衣玖「!そんなことが……」

 

 

 

?「本音を言おう。私達は見返りはいらない。

自分達が望む世界が手に入れば、それでいい」

 

衣玖「……と言いますと?」

 

?「弱者が強者を支配する世界さ!

そうすれば、私達は強き者達に怯えずにすむ。

私の叶えようとした世界だ……しかし、

あの巫女達に其を潰された……」

 

衣玖「………………」

 

?「私は、もう一度其の夢を復活させる!

言い方がアレだが…………

アンタ達に協力すれば、其が実現することが

できるかもしれない……なんだってしてやる……

だから、お願いだ……私達も天人……いや、其の御方の

計画に加えてくれないか……?」

 

衣玖「……解りました。共に参りましょう」

 

?「!……すまない…………

!せっかくだ……此の喋り方だが…………

アンタ……いや、貴方も『衣玖様』と呼ばせてくれないか?」

 

衣玖「良いでしょう…好きに呼んでください。

…では、改めて概要を……」

 

?「……いったい、何をすれば……?」

 

 

 

 

衣玖「あの御方は『霊夢達の時間稼ぎをしろ』

と仰られました」

 

?「!?霊夢?……アイツの名前か……

……だが其は……どういう……?」

衣玖「私も理由は解りませんが、

あの御方は、『いずれ解る時が来る』と……」

 

 

 

?「……衣玖様」

 

衣玖「?何ですか?」

 

?「実は……もう……私のグループの何人かが、

既に地上で……」

 

衣玖「!?……流石……手がはやいですね……」

 

?「!先走りは良くないんじゃあ……?」

 

衣玖「敵の不意を突くには充分です。

……残りは何処に?」

 

?「近くで待機させている。呼ぼうか?」

 

衣玖「いや……大丈夫です」

 

?「この事を地上の仲間には……?」

 

衣玖「内緒です。地上に送ったのは、恐らくあの三人……

あの三人なら、言われなくても時間稼ぎをしてくれるはず……」

 

?「そうか……では、私と衣玖様は?」

 

衣玖「此処でのんびりと。

警備は、待機させている残りに任せましょう。

但し、油断してはいけませんよ?」

 

?「分かった……」

 

 

 

 

 

 

衣玖「……さて、あの御方の意志を継ぎ、

完遂させましょう!

そして、貴方の理想の世界を築き上げましょう!」

 

?「ああ!」

 

 

 

 




如何でしたか?
今回は、天子と衣玖……主に衣玖さんが誰かと
画策を頑張る回でした。
此れから衣玖さんのリベンジが始まるのです。

交渉相手は誰かは此れからの展開で
分かってくると思いますが、
今回でヒントをかなり言わせたかもしれません。

気付いた方も居られると思いますが、
此の章から時々挿し絵も入れようかと思います。
今回の挿絵は、18~20話を見れば理解できる…はずです。
物語が分かりやすくなれば何よりですが……

また、霊夢編、アリス編でも新たな動きを見せます。
次回からは、其の様子を書いていくとします。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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