ですが、前回予告したとおり今回は少し特別仕様です。
バトルはありません。
それでは、ゆっくりしていってね♪
邂逅
~???
魔理沙「………?……!?」
(此処は……?…私は確か…洞窟で寝ていたはず……
何で小高い丘の上に……)
魔理沙「………!?」
(霊夢と幽香がいねえ…!?よく見りゃあ私の帽子も……)
魔理沙「…………」
(……嗚呼、此は夢の中って奴だな……じゃあ此処も、幻想郷じゃないな…
……いずれ覚めるだろうし、ほっとくか……
…いや、紫が見てるかもしれねぇ…急いで覚まさないと……ちとマズいか…?)
魔理沙「……!」
(…でも、彼処にあるのは博霊神社だよな……?
あっちの方には…妖怪の山と守矢神社……
お!命蓮寺や私の霧雨魔法店まであるゼ!)
魔理沙「…………?」
(凄いな此処は……幻想郷を見渡せる絶好のスポットだゼ……
有頂天以外でこんなに見晴らしが良い場所があったなんてな……
……あ、此処は夢の中だっけか…此処も実在しない場所だな。
…でも何だ…?何か此処……前にも来たことがあるような…無いような…)
?「魔理沙!」
魔理沙「!?」
(!?……この声は……!
だが…あり得ない……あり得るはずがねえ……!!)
?「見つけた!探したわよ!今まで何処にいたのよ!?」
魔理沙「!!!」
(!!まさか……そんな………ああ……あぁああ………)
アリス「木陰で気持ちよさそうね…私も良いかしら?」
魔理沙「………」
(アリスだぁ………目も二つちゃんとある……
!…待てよ……此処は夢の中だ…なんだってあり得るじゃないか……)
アリス「何よ…私を見て涙流して……まるで迷子のようね」
魔理沙「!?~~~~………!?」
(!?違ぇよ!!私はどれだけお前のことを…
!?声が…出ねえ!?…くそ!何でだ!?畜生…!!
話がしたいのに!!聞きたいことだっていっぱいあるのに……!!!)
アリス「……何か言いたそうな顔してるわね……?
!そうだ!アンタの帽子、此処に来る途中に落ちてたわよ?」
魔理沙「…ん?嗚呼、悪いな…きっとうっかりしてたな…私」
(!?おい!何勝手に喋ってんだ!?言いたいことが違うだろ!!
しっかりしろ、私!!)
アリス「…上海。魔理沙に渡して頂戴?」
上海「シャンハーイ!」
魔理沙「お、すまんな上海!サンキューだゼ!」
(!上海まで…懐かしい…この鳴き声……
…でも駄目だ……自分をコントロール出来ねぇ……
仕方ないから、このままほっとくか…?会話だけでもしたいからな……)
アリス「…しかしよく此処を見つけたわね…『無名の丘』だっけ……
なかなか良い場所じゃない……」
魔理沙「ヘヘヘ、買い物ついでに偶然見つけたんだ。
なかなか良い場所だろ?」
(!『無名の丘』…!!確か幻想郷の外れに実在した場所だ……
!!じゃあまさか……此の場面は…!!)
アリス「…でも、アンタと二人だけで話すのは初めてね……」
魔理沙「まあな。白玉楼の事件以来だからな……
此処は異変が多いし…おちおち話せもしねえ」
(やっぱり……!アリスと私が初めて二人きりで話をした場面……!!
私は…過去のことを夢に見ているのか!?)
アリス「アンタって確か……店開いてなかったっけ?」
魔理沙「開いてるゼ?名付けて『霧雨魔法店』だ!
何でも揃ってるから、今度遊びに来たらどうだ?」
(……そういえば、こんな事話してたな、私…………)
アリス「……遠慮するわ……」
魔理沙「……そうか……まあ、ろくでもない物ばっかだしな……うちは」
(というわりには……ちょくちょく遊びに来てたじゃねえか……
此処でよく引き下がったな……私も……)
アリス「ねぇ……いつか今度、私のうちに来ない?」
魔理沙「!良いね!行かせてもらおうかな?
で、その『いつか』はどんな『いつか』なんだ?」
アリス「アンタが暇なときの『いつか』よ」
魔理沙「此方に合わせてくれるのか?そりゃあ嬉しいね♪」
アリス「霊夢は元気かしら?」
魔理沙「元気に決まってんだろ。今頃神社の中から
賽銭箱を血眼になるまで見張ってんだろうゼ!?
……それにアイツが元気じゃなかったら、其こそ異変レベルだしな」
アリス「……そう」
魔理沙「?どうした?顔が怖いゼ?」
アリス「!いえ……何でもないわ」
魔理沙「……なら良かったゼ!」
(……何だ……今のアリスの反応……何か釈然としないな………)
上海「Zzz・・Zzz・・」
アリス「……魔理沙」
魔理沙「何だ?アリス?」
アリス「…私って、此処にいてて良かったのかしら……?
何か…一人だけだと……塞ぎ込んじゃいそうなのよ……
私なんかが居ても大丈夫なのかなって……」
魔理沙「いきなりどうした?心配すんなって……
『幻想郷は全てを受け入れる』…紫もそう言ってたゼ?
気楽に行けば大丈夫さ!私も馴染めてるんだからな!」
(!!アリス……もしかしてこの時既に『孤毒』に……!?
私は此処まで気付いてなかったのか……!!)
アリス「ありがとう、魔理沙…………
!ゴメン!私行くね!買い物しないと…!!」
魔理沙「ん?もう行くのか?良いゼ、行ってきな」
(!!おい…ちょっと待て…!何言ってんだ!?
許可すんなよ……私はまだ…まだ話がしたいのに…!!)
アリス「じゃあ、またね……!」
魔理沙「おう……、!アリス!」
アリス「?何!?」
魔理沙「上海忘れてるゼ?良いのか!?」
(!上海を置いていってた……ホッ……良かった……まだしばらくは……)
上海「Zzz・・・・??」
アリス「!!いけない……!」
魔理沙「ほら、上海……アリスのところに行きな?」
上海「……!!シャ、シャンハ~~イ~~……!」
魔理沙「アリス!もうひとついいか?」
アリス「……?どうしたの?」
魔理沙「白玉楼のときはすまなかったな……
何か……あのとき私……ひでぇ事言ってたみてぇだけど」
(!?……『ひでぇ事』……?私が……そんな事を……!?)
アリス「!……ううん。良いのよ?
アンタ達も異変解決で必死だったのに……私も……
二人の邪魔しちゃったみたいだから」
魔理沙「三人だ。あの時咲夜もいたゼ?」
アリス「……そうだったわね……」
魔理沙「アイツらにも謝らせようか?」
アリス「!其処までしなくてもいいわ……
私も…………!!いけない!」
魔理沙「!買い物か……?」
アリス「ええ、じゃあ、また……!」
魔理沙「嗚呼、またな」
(……ダメだ……今の私の言葉を送れないまま……終われねえ……
終わらせてたまるかぁ!)
アリス「……魔理沙ぁ!」
魔理沙「!?」
アリス「……また……話せると良いな……
此処で………二人きりで……………」
魔理沙「アリスーーーーーーー!!!!!!!!!」
~玄武の沢
魔理沙「アリスーーーーーーー!!!!!!」
霊夢「!???!ヘ……?ブッ!!」
魔理沙「!?……あれ……?」
幽香「!???……いきなりどうしたの……?」
魔理沙(……夢から……覚めちまった…………)
霊夢「も~~~~……寝てたのに起こさないでよぉ………」
魔理沙「……!!あ、嗚呼……すまん…………」
幽香「でも……夜は明けたようね」
霊夢「魔理沙が目覚ましなの?最悪の目覚めね……」
幽香「……?魔理沙?」
魔理沙(……私も……原因だったのか………?此の異変の……?)
霊夢「魔理沙?」
魔理沙(私も……知らない間に…………
アリスを追い詰めていたのか……私も……悪いんだな…………)
霊夢「なっ……ちょ!……魔理沙!?
何いきなり泣くのよ!?気持ち悪いわ!!」
幽香「!霊夢……さっきの事じゃない?」
霊夢「え…………!さっきの暴言!?
ゴ、ゴメン、魔理沙!私も其処までのつもりj!?」
(魔理沙……もしかしてアリスの事を……
!まさか……アンタも夢で……!?)
霊夢「……そんなことがあるわけ…………」
~玄武の沢(過去)
天子「……彼女は、私の知る人間の中で
最も抱える負の感情が大きかった……
フフフ……それも貴方達のせいよ!」
霊夢「!?わ、私達……!?」
魔理沙「ふざけんな!!
私達がそんなことするわけがねえだろ!!」
天子「大有りよ。
人間は不都合があれば其から逃れるため、
其を己より蔑ろにする……
アンタ達もその同類なのよ!」
~玄武の沢(現在)
霊夢「………………」
(……クッ……天子め……!)
幽香「……霊夢?」
魔理沙「謝らなくていいゼ?」
霊夢「!………魔理沙…………」
魔理沙「悪いが私は一足先はやく外に出てるゼ……じゃあな」
幽香「!魔理沙!……」
霊夢「幽香……今はそっとしてやって……」
幽香「!霊夢……何でなの?」
霊夢「アイツもいろいろ辛いのよ……」
幽香「……分かった。私達も準備しましょう。
はやくアリスを探さないと」
霊夢「……そうね」
(……魔理沙…………)
霧雨魔理沙No.15~玄武の沢
……私はあの夢を見て後悔はしていない。
短い間でも、アリスと話ができたんだから………
でも……あのアリスは今はもう居ない……
……「自分も罪を償え」……
あの夢は……本当はそう言いたかったんかも知れねぇ……
天子の言ったことは……悔しいが本当だったようだな…………
あの時の私の浅はかさ……霧の湖での判断のミスの結果が、
今こうして全部私達の幻想郷に降り注いでいる…………
アリスも化け物に変えてしまった…………私は最低なヤツだな……
……そうならば……上等だ!
アリスを絶対に連れ戻してやる!!
だが……その前に、あの龍魚を倒して……
アリスの居場所を吐かせねえと……!
……!霊夢と幽香が来たようだな……出発するか!
私は必ず此の手で異変を終わらせてやる!!
此の自らの罪を償うために……!!
そしてあの夢で交わされてた……
アリスとの約束を果たすために!!
如何でしたか?
今回は、魔理沙の夢の話でした。
此の回だけ今までから書き方を少し変えてみました。
其程この回に力入れたかったんでしょうね、僕……
次回は、再び混戦に戻ります。
嵐の聖域での場面を書いていきます。
それでは、次回もゆっくりしていってね♪