正邪への復讐を目的にあらわれた針妙丸。
幽香達が見守るなか彼女は正邪を徐々に追い詰めていく。
連戦による傷にもより満身創痍となった正邪は
マリスを使用した、最後の抵抗を始めたのであった……
原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。
それでは、ゆっくりしていってね♪
VS〈逆襲のあまのじゃく〉鬼人正邪
〈現世を欺く深淵〉イクシード・マリス・ダウトロイド
~嵐の聖域
針妙丸「あ、遊びですって……?」
正邪「フン……遊びをするのだから、観客である
お前達にも参加してもらおう」
針妙丸「!?……何のつもりなの……!?」
魅魔「!誘ってくれるのかい?そりゃぁ嬉しいねぇ♪」
幽香(……あの天の邪鬼……弾幕勝負で勝てないとみて
賭けに出たわね……?)
「良いわよ。参加してあげる」
正邪「じゃあ……まずお前達には1から12までの数字のうち、
好きな数字を言って貰おうか……因みに私は1だ」
幽香「……7」
魅魔「私ぁ、10だね」
針妙丸(余りにも唐突すぎる……きっと罠が張られてるはずね……)
「6よ」
正邪「宜しい。早速始めよう……と言いたいが、その前にもうひと準備だ」
正邪「分裂しろ!イクシード・マリス!!」
マリス「!ギギキィーー!!!」
針妙丸「!?三つに分裂した……!!」
魅魔「その内サイコロが二つ……
まるで賭博の丁半の様だねぇ」
正邪「まだだ」
正邪「変形しろ!イクシード・マリス!!」
マリス①「!キキキキキ…キ…キキ……」
幽香「!一体のマリスが……!」
針妙丸「お、大きな籠に……!」
魅魔「こりゃあ本格的だねぇ~……!楽しみだよ♪」
正邪「……確かに幽霊野郎のいった通り丁半の様だが、
ルールは少し違うぞ?今から話してやる」
正邪「今からする遊びは、単なる数字当てゲームだ。
ルールはいたって簡単……私が此の二体のマリスを
其の籠の中に転がす。そして出た目の合計した数値が
何なのか当てるのさ」
正邪「もし……当たった数値と好きな数値が一致する者が居るなら……
ソイツは即座にマリスの餌食になって貰う!
此は貴様等の命も賭けた戦いなのだ!!」
魅魔&幽香&針妙丸「!!!」
正邪「無論、私も対象内だがな」
魅魔「……何だか面白そうじゃないかい!
私ぁのったよ!」
正邪(……私も当てられたら、マリスに侵食されてしまう……
が、恐れることはない。何故なら…………)
~嵐の聖域(過去)
衣玖「……さて、あの御方の意志を継ぎ、
完遂させましょう!
そして、貴方の理想の世界を築き上げましょう!」
正邪「ああ!」
衣玖「……の前に……正邪さん。
貴方に渡しておきたいものがあります」
正邪「……というと?」
衣玖「此です」
正邪「ん……?、!?な、コイツは……!!」
衣玖「今、幻想郷を揺るがしている脅威……
『マリス』というものです。
総領娘様も此を利用して支配を目論みましたが、
霊夢さん達に再び阻まれてしまいました」
正邪「そうか……で、私にコイツをどうしろと……?」
衣玖「貴方は此で邪魔者とゲームをして下さい」
正邪「!?ゲームだと!此方は本気だって言うのに……!!」
衣玖「貴方が有利になるようには仕掛けています。
安心して下さい……私が作ったマリスですから…………」
~嵐の聖域(現代)
正邪(……今はあの御方の仰った通りにすればいい。
どんな方法でも構わない……願いが叶うなら……!)
「では、始めるとしよう!」
正邪「そら!!」
幽香&魅魔&針妙丸「!!…………」
正邪「…………さて、どの数字だ!?当ててみろ!!」
針妙丸(……イカサマはしてなさそうね………)
幽香(…む…予想しづらいわね……)
魅魔(でも……此方は三人で当てるんだから……
アイツよりは有利なはずだよ!)
正邪「フフフ……私はもう決めたぞ?はやくしろ」
針妙丸(!……何故あんなに余裕なのかしら?
自分の方が不利なのに…………)
針妙丸「……!待って!貴方のいった数字って……!!」
幽香&魅魔「!?」
正邪「……1だが?」
針妙丸「!!此の卑怯者!やっぱりイカサマしたのね!?」
魅魔「おいおい……何で怒るんだい?」
針妙丸「二つのサイコロの目の合計は最低でも
2から始まるの!正邪は、最初から一人だけ
安全地帯に逃げ込んでいたのよ!?」
魅魔「!あぁー……!!」
幽香「成程……!はなっから勝負に出る気なんて無かったわけね!?」
正邪「私は嘘なんてついてない。私は只サイコロの目に
含まれる数字を一つ言っただけの事……
貴様等がそれに乗っただけの話。それに……まだ気付いてない点はある」
幽香&魅魔&針妙丸「!?」
正邪「当たった数字と合致する者はアウト………
ということは当然、味方が言った数字も同じだ……つまり……」
正邪「今から、貴様等は同士討ちをするということなんだよ」
魅魔「!?何だって……!?」
正邪「言い換えれば、貴様等の内……誰か一人が死ぬまで
此のゲームは終わらねぇってこった。
棄権なんて許すつもりは私にはねえんだからな!」
針妙丸(……やはり、理不尽な理由で私達を……!
我々が網にかかるのを、アイツは待ってたのね……!)
正邪「……いっておくが相手に対しての暴力は無しだぞ?
ゲーム中はフェアプレイでいかないとなぁ!」
幽香「!くっ……!」
魅魔「なぁーにがフェアプレイだい!
こんな姑息な手を使わないと勝てないくせに……この小物が」
正邪「!小物言うなと言ってるだろうが!!」
針妙丸(……此のままだと私達の内誰か一人が
あの化け物にやられちゃう……どうすれば……!?)
正邪(ククク……此で確実にマリスの擬態可能な範囲を
拡大することができる……!私の悪知恵をフル活用した
頭脳戦よ……)
「さあ、貴様等の答えを出してみろ!!」
魅魔「……いーや」
針妙丸「!?」
幽香「……魅魔……!?」
正邪「!あぁあ?」
魅魔「其がイカサマじゃないなら、私もしてやるよ!」
魅魔「『オーレリーズ』解放!!!」
幽香「!魅魔!何する気なの!?」
正邪(!アイツ……スペルを使えたのか……!?でも……)
「おいおいおい……血迷ったか、幽霊野郎。
ゲーム中は暴力はダメだと言ったはずだよな?
守らないやつは……強制的に餌食にしてやる!!」
魅魔「ケッ……誰がアンタに撃つって言ったんだい?」
正邪「は……?」
魅魔「狙いは……籠の中のサイコロマリスだ!」
魅魔「『オーレリーズ』発射!!!
貫通レーザーを喰らいな!!」
マリス②「!?ギギャァアアアーーー…………!!!」
魅魔「的中だねぇ……!」
正邪「貴様……!何しやがる!!」
魅魔「おっと……私はちゃんとルールに乗っ取ってやっただけさ!
アンタに責められる資格は持ってないね!」
正邪「何……!?」
幽香「……どういう事なの、魅魔?」
魅魔「……アンタ、こう言ったよね?
『相手に対しての暴力は無しだぞ?』ってな。
今のマリスは其の『相手』じゃない!只の賭けの為の『道具』だ!」
針妙丸「!成程……!!」
幽香(……流石……昔と変わらず無茶苦茶ね……)
魅魔「まだだよ!サイコロの数が減ったことで……」
正邪「!まさか……!!」
魅魔「其のまさかさ!当たる範囲が減って1~6……
つまり1を言ったアンタも其の対象に入ったんだよ!!」
正邪「!お、己ぇ~~……!!!」
魅魔「そして範囲の対象外になった私と幽香は
当然参加不可能となり、自動的に棄権される!!
当たらない数字じゃあゲームにならないからねぇ……!」
針妙丸(凄い……!絶望的な状況から、一気に逆転した……
あの幽霊さん…なかなかの策士ですね……!)
魅魔「……何かすまないね、アンタだけ残してしまって……」
針妙丸「大丈夫です。一気に楽になりましたから……!
……其に、正邪と差しで決闘するのも悪くありませんし……」
魅魔「嗚呼そうかい……其なら良いのだが」
正邪「~~幽霊野郎……!!!」
魅魔「アンタも哀れだねぇ…自分ルールの隙間で
逆に追い詰められるなんて……
もちっとましな作戦たてたらどうなんだい、小物ちゃん?」
正邪「!!こ、この……」
魅魔「『相手に対しての暴力は無しだぞ?
ゲーム中はフェアプレイでいかないとなぁ!』」
正邪「!!ヌギィ~~……!!!」
針妙丸「……私は1を選択するわ!」
正邪「!ならば……私は6だ!」
幽香「まだマリスは一体残ってるはずよ!
中を見て数字を確かめなさい!」
魅魔「……分裂させないでよ?其こそ反則だからな!!」
正邪「くっ……!じゃあ、開けるぞ……!!」
針妙丸「!」
(1なの……?6なの……?あるいは……?)
幽香&魅魔「~~~~!!」
正邪「……1だ」
幽香&魅魔「!やった!!当たったぁ!!」
針妙丸「!ハァァ~~……」
魅魔「さあ、約束は約束だ!
自分でマリスに侵食されて貰うよ!!」
マリス達「グォアァアアアーー!!!!」
正邪「!ウワァアーーーーー…………!!!」
針妙丸「……決着は着いた……正邪の…最期ね」
魅魔「卑怯者はろくでもない
死に方をするのは本当だったようだね……」
正邪「ウヴォオガァア……!?アグゥウヴ……!!!」
針妙丸「……捨て置きましょう。長くは持ちません……」
幽香「……そうね……行きましょう」
正邪(……イ、衣玖様ァァ……ワ…私ヲ………!!?)
少名針妙丸No.2~嵐の聖域
……御二人のお陰で、私は復讐を成し遂げ
一族の屈辱を晴らすことが出来ました。
感謝します……もし貴方達がいなければ……
……「霊夢達の処に戻らないといけない」?
!巫女さん達が此処に来ているのですか!?
わ、私も是非其処に連れてって下さい!
恩返しとして……何か役に立てる事がしたいです!
……!本当ですか……ありがとうございます!
早速ですが……私を手の中に入れてくれませんか?
何せさっきから嵐で吹き飛ばされそうで……
……すみません。失礼します……
では、行きましょう!巫女さん達のもとに!!
如何でしたか?
今回はユウミマ編で正邪とゲームをする回で、
正邪と決着をつけた回でした。
魅魔様が輝きましたね。
魔理沙の師匠なだけあって流石です。
次回は、再びレイマリ編です。
衣玖さんと異形となった天子との戦いをお送りします。
それでは、次回もゆっくりしていってね♪