東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回で、衣玖達との決戦に終わりが迎えられます。
……ですが軽く9000字オーバーしています。

「全ては、総領娘様のために……」
イクの口から出た意外な真実に驚く霊夢と針妙丸。
そして、イクは過去の清算をする為に
決戦にある条件を付けた………
献身欲に取り憑かれた衣玖を霊夢達は止められるのか?
衣玖編、此処にて完結!

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪



陰陽有りて、幻想も在り◎

~とある道中

 

神子「…!!」

 

神奈子「!どうしました、神子さん?」

 

布都「太子様…!?」

 

 

 

 

神子「…アレを見てください……!」

 

諏訪子「!?な、何だありゃぁ……!?」

 

白蓮「黒い雲の渦が…拡がっていく……!」

 

布都「は、速く止めに参らないと…!」

 

神子「……案じないで下さい、布都。

屠自古は間に合っています……きっと…」

 

布都「!しかし、其では……!」

 

神子「同じ意志を持つ者は、信じ合う心を持つ事も大切です……

其は離れていても同じ事ですよ?」

 

白蓮「私も……彼女なら、やり遂げてくれている筈です……

しっかりした、良い方でしたから……」

 

諏訪子「一緒に戦って私も実感したよ。ありゃぁ、神子……

アンタにとって良い部下だとね!あ、仙人さん、アンタもそうだよ!」

 

神奈子「霊夢さん達も、きっと状況を飲めているはず……

後は、彼女たちがやってのける事を信じるだけですね」

 

 

 

 

 

 

神子「……霊夢さん、後は全て託します……

再び、此の素晴らしき世界を救って下さい……」

 

布都(……屠自古殿……霊夢殿……)

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼

 

イク「サア、見セテミロ!貴様ノ真ノ切リ札ヲ!!」

 

霊夢「ええ、見せてやろうじゃないの!」

 

針妙丸「!!」

 

霊夢(神子……屠自古……!今こそ託された力を発揮する時……!

仇は絶対に討ってあげる……!)

 

 

 

霊夢「抜刀!!『仙人の宝剣』!!!」

 

 

 

針妙丸「!其は……!」

 

イク「ナ、何故……其ヲ貴様ガ持ッテイル!?」

 

霊夢「此こそが!神子、そして屠自古から託された

最後の切り札よ!!」

 

イク「!!屠自古……!?」

 

霊夢「…………」

 

 

 

 

 

 

~博麗神社(過去)

 

神子「私達も、また貴方達と共に戦います。

……が、敵は恐らく私達の力を恐れ、

何らかの罠を仕掛けるはずです。

もし、それが要因で私達が戦いに加わることができなければ……」

 

 

霊夢「!其って……!」

 

神子「…此を……此の宝剣を貴方に授けます。

私は貴方を信頼できる証拠……私の命とも呼べるものです……

……ですが貴方も使いこなせるはずです。

何せ沢山の異変を解決し、多くの人々を救ったと……」

 

霊夢「神子…………」

 

 

 

 

~とある道中(過去)

 

屠自古「受け取ってくれ……太子様の……意思を……」

 

霊夢「ええ……神子、確かに受け取ったわ……

……次は私達の番ね……!」

 

 

 

 

 

~嵐の眼(現在)

 

霊夢「此の剣で………衣玖!!アンタとのケリを着ける!!」

 

 

イク(…………ヤハリ、私ノ思ッタ通リデス……

……霊夢サン……貴方ハ正ニ、私ガ待チ望ンデイタ救世主……)

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

霊夢「!衣玖……」

 

イク「!!……ダガ、所詮ハ只ノ飾リ剣……

ソンナ形ダケノ剣デ、妾ヲ倒セラレルト思ッテイルノカ!?」

 

霊夢「甘いわ!

此の剣にはね、神子の信仰が在りったけ詰まってるのよ!!」

 

イク「!?信仰ダト……!?」

 

霊夢(……もし……あの言葉が本当なら……)

 

 

 

 

 

~玄武の沢(過去)

 

天子「……あの僧侶や仙人達がしていたように、

希望や信仰を具現化してできる光……

ならば、厭世観など負の感情は影となるわ……」

 

 

 

 

~嵐の眼(現在)

 

霊夢(……あの天子が言ったことが本当なら、

此の信仰の光で、影……つまりマリスを打ち消せるはず……!

そうすれば……!)

 

「さあ衣玖!今度こそ終わりにしてあげるわ!」

 

イク「……其デモ挑ムカ……良カロウ!

ナラバ妾ニモ考エガアル!!」

 

霊夢「!?」

 

 

 

 

 

 

イク「グヴォオオオオーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

針妙丸「!?キャァア!!」

 

霊夢「な、何……この突風は……!?」

 

イク「此処ハ『嵐の眼』ト呼ブ、謂ワバ『嵐の聖域』ノ中心地……

妾ハ其ノ中央ニ在ル、嵐ノ動力源ヲ動カシタ!!」

 

霊夢「!嵐を動かす程は……力があるのね……!!」

 

針妙丸「くぅう~~~!!!と、飛ばされるぅ~~!!!」

 

イク「此ノ力ハ『嵐の聖域』自体ヲ滅ボシ、幻想郷ニモ被害ヲ与エルダロウ…

止メル方法ハヒトツ……生ケ贄ダ!!」

 

針妙丸「!?い、生け贄ぇえ~~!!?」

 

イク「神ノ怒リヲ鎮メルニハ、

其ノ身ヲ捧ゲナケレバナラナイ。後ロハ風ノ壁デ封鎖シテイル!

ツマリ双方ノ内ドチラカガ倒レ、アノ渦ニ飲マレナイ限リ、

此ノ勢イハ止マラナイ!望ミ通リ、此処デ本当ノ決着ヲツケテヤロウ!!」

 

霊夢(……自分も逃げられない様にしたのね……

衣玖……そこまで私に……)

 

 

 

イク「来イ!!!博麗霊夢ゥ!!!!」

 

針妙丸「巫女……いえ霊夢さん!行きましょう!!」

 

 

 

 

霊夢「幻想郷の未来を守る為に、アンタを止めてやる……永江衣玖!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

VS〈禍々しき龍の衣〉イク・スィオソーラス

~嵐の聖域(崩壊)

 

針妙丸「くっ……!」

(…こんな強風の中を…戦うなんてね……)

 

霊夢「戦いは空気を読まなくて良いわ!

思いっきりかかって来なさい!!」

 

イク「下等ナ人間風情ガ……ホザクナ!!」

 

 

イク「出テキテ下サイ!総領娘様!!」

 

エンペラー達「グギャァアアアアーーーーーーーー!!!!」

 

 

針妙丸「!?身体から…!コイツ等は……さっき言ってた……!」

 

霊夢「……一気に五体も……!!」

 

イク「妾ガ……妾ガ、ヤラレル筈ガナイ!!!」

 

 

エンペラー達「『非想の剣』!!!」

 

 

霊夢「!上等……針妙丸!しっかり捕まるのよ!!」

 

針妙丸「!は、はいぃ~~~~!!」

 

 

霊夢「宝剣の一閃!!!」

 

 

エンペラー①「!?グヴアァア…!?」

 

霊夢「このまま連続で行くわよ!!」

 

 

霊夢「ハイッ!!!」

 

 

エンペラー②「!!ギォオオアアア……!!」

 

 

霊夢「セイィッ!!!」

 

 

エンペラー③「!?グオオオォォォ……!!!」

 

 

霊夢「もういっちょぉ!!!」

 

 

エンペラー④「ギャァアアア………!!!」

 

霊夢「さあ、ラストよ!!」

 

 

エンペラー⑤「!!…『全人類の緋想天』……!」

 

 

霊夢「させないわ!!宝具『陰陽飛鳥井』!!!シュート!!!」

 

 

エンペラー⑤「!?グァア…!?」

 

 

霊夢「其処よ!もう一度、宝剣の一閃!!!」

 

 

エンペラー⑤「!!グエアァア……!!!!」

 

霊夢「よし、一気に討伐したわ!!」

 

イク「ソンナ……一撃デ……?」

 

霊夢「後はアンタだけよ!!」

 

 

イク「クッ……羽衣『羽衣は空の如く』!!」

 

 

針妙丸「!?何…姿が…消えていく……」

 

イク「サァ……本当ノ『空気を読む程度の能力』ヲ見セテヤロウ……!!」

 

霊夢「……消えたわね……図体デカい癖に……

この間は攻撃は一切効かない……針妙丸!気を付けて探すのよ!!」

 

針妙丸「はい!…此処は……」

 

 

針妙丸「『七人の一寸法師』!!!」

 

 

霊夢「!針妙丸が七人も…!!」

 

針妙丸①「皆!姿を隠している龍を探すのよ!!」

 

針妙丸達「了解!!」

 

霊夢「捜索に疲れたら、私の肩で休みなさいよ!?」

 

針妙丸達「ありがとうございます!」

 

霊夢(……とはいっても、七人同時に来られると流石にね……)

 

 

イク「クククク……ソンナ勢力デ妾ヲ見付ケラレルカナ……?」

 

 

針妙丸②「!?キャァアア……!!!」

 

針妙丸①「!?一人やられた!!」

 

霊夢「くっ…何処にいるのよ……!?」

 

 

イク「マダマダ行クゾ……!!」

 

 

針妙丸③「!!ウワァアア……!!!」

 

針妙丸①「!またやられた…!」

 

霊夢「姿が見えない……もう二人もやられたのに…!」

 

 

イク「総領娘様達ノ敵……!!」

 

 

針妙丸④「!?ヌワァアアア……!!」

 

針妙丸⑤「そ、そんなぁあ……!!」

 

針妙丸⑥「ゴメン……!!」

 

針妙丸⑦「くぅ~~~、無念……!!」

 

針妙丸①「!四人同時に……!?」

 

霊夢「もう私達だけ……、!」

(私達だけ……!?其なら次は……!)

 

 

イク「貴様等ヲ丸飲ミニシテヤル!!!」

 

 

針妙丸「!?姿を現した……!前から来るよ!!」

 

霊夢「真正面から大口開けて……良い度胸ね…!?」

 

 

イク「ヴォオオオアアアアアアアーーーーーー!!!!」

 

 

霊夢「針妙丸!!」

 

針妙丸「!?何ですか!?」

 

 

霊夢「行って来なさぁあーーい!!!」

 

針妙丸「!?えぇえええーー!??何でぇぇえーーーーー!??」

 

 

イク「!!?グボォ…!?……キ、貴様……!??

何ヲ喰ワセタァア……!???」

 

霊夢「フフフ……針妙丸!おもいっきりやっちゃって!!」

 

イク「!?小人ヲ?……!マサカ!!」

 

霊夢「そのまさかよ!!」

 

 

針妙丸「『七人の一寸法師』からの妖剣『輝針剣』!!!

皆、かかれぇえーーーーーー!!!」

 

針妙丸達「わぁああーーーーー!!!」

 

 

 

イク「!!?ウグヴォアァアア!!?ヤ、ヤメロォオオオ!!!

ワ、妾ノ……体内ヲォオオオオ!!?」

 

霊夢「まさに御伽噺の通りになったわね!?対象が違うけど!!」

 

イク「グヴヴヴ……ナラ、其ノママ痺レサセテヤル!!」

 

霊夢「!針妙丸!!其処から出るのよ!!」

 

針妙丸達「!!」

 

 

イク「棘符『雷雲棘魚』!!!」

 

 

針妙丸達「!!?ウワアアアババババババ…!?」

 

霊夢「針妙丸!!」

 

イク「造作モナイ……!!~~~!!」

 

針妙丸「ひぃぃーーん……!!」

 

霊夢「!!おっと……大丈夫!?肩で休んでて……!」

 

 

 

 

イク「小細工バカリ……モット宝剣ノ力ヲ見セテミロォ!!」

尻尾デ絡メ取ッテヤル!!!」

 

 

霊夢「…其なら御望み通りに!!『黄金の剣ジパング』!!!」

 

 

イク「!?グワァアアアーーーーー!!!

オ、己ェ、尻尾ヲォオオ……!!!」

 

霊夢「信仰の力があれば、マリスの力を打ち消せる!

アンタには負けないわ!!」

 

イク「ヌゥウウ……其ノ信仰ゴト粉々ニシテヤルワ!!」

 

 

イク「光星『光龍の吐息』!!!

グォオオオオオオァアアアアーーーー!!!!」

 

 

霊夢(!またチャージを……!!)

「でも、其の隙が命取りよ!!

神子から貰託された、もう一つの力を見せてあげるわ!!」

 

イク「何ヲシテモ無駄ダ!!吹キ飛バシテヤル!!!

ヴァアアアアアアアアーーーーーー!!!!」

 

 

霊夢「『神霊大宇宙』!!!」

 

 

イク「!?」

 

針妙丸「其のスペルは……!!」

 

霊夢「神霊達よ!私達を守って!!」

 

 

 

イク「!!!『光龍の吐息』ヲ防ギキッタダト……!?」

 

霊夢「神子の信仰があれば、アイツのスペルも使えるわ!!」

 

イク「グ……ナメタ真似ヲ……!!」

 

 

 

霊夢「そろそろ決着を着けてやる!!覚悟なさい!!」

 

針妙丸「!!」

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「全信仰を……宝剣に……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

イク「!!コ、此ハァ………!!」

 

霊夢「此が最後の一撃よ!!喰らえぇ、衣玖ぅ!!!」

 

 

 

 

 

 

霊夢「『詔を承けては必ず慎め』!!!!!」

 

 

 

 

 

 

イク「!!サセルカァアァァーー!!!雲海『玄雲海の雷庭』!!!!」

 

 

 

 

 

 

霊夢「!?あのスペルは……!!」

 

針妙丸「バリアを張りながら、幾つも雷を……!?」

 

イク「攻防一体ノ妾ノ切リ札ダ!!!

其ノ剣ヲ真ッ二ツニへシ折ッテヤル!!!」

 

霊夢「!!グゥウウウウ……固い……!!」

 

イク「…其ノママダト、宝剣ハ耐エラレズニ折レ、

神子ノ命ハ消エルダロウ!!

貴様ノセイデ、マタ一人犠牲ガ出ルノダアァァ!!」

 

霊夢「!!そんな事……させないわ!!」

 

 

 

 

針妙丸「霊夢さん!私も行きますよ!!」

 

霊夢「!し、針妙丸……!?」

 

 

針妙丸「小槌『お前が大きくなあれ』!!!」

 

 

イク「!!?ヴォオオオオォオオオ………!!??」

 

霊夢「!剣が大きく……!?『打出の小槌』の力ね!?」

 

針妙丸「まだまだ行きますよ!!」

 

 

針妙丸「もう一度!!小槌『お前が大きくなあれ』!!!」

 

 

イク「!!ヌグゥウウウ………!!」

 

霊夢「~~針妙丸……!!ナイス……よ……!!」

 

イク(!……バリアガ……崩レテイク……!?

信仰ニ……押サレテイルノカ……!!?)

 

 

 

 

 

 

霊夢「終わりよ……永江……衣玖!!!一刀両断!!!!」

 

 

 

 

 

イク「!ヴァアァアアアーーーー………………!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イク(…………ヤハリ、敵イマセンデシタカ…………

……其モ…………当然カモシレマセンネ………………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

針妙丸「やったぁ!!決まりました!!」

 

霊夢「針妙丸!アンタのお陰よ!

よし……此でアイツも……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

イク「~~~~ウグォオオォォォォ~~~………!!!」

 

霊夢「!衣玖を覆っていたマリスが……!」

 

針妙丸「剥がれていく……!」

 

 

 

 

 

 

 

衣玖「……流石ですね…霊夢さん……貴方の……勝ち…です……」

 

霊夢「!衣玖……!!」

 

針妙丸「!!」

 

 

 

 

 

 

 

衣玖「……総領娘様を……宜しく……御願い…しま……す……」

 

霊夢「!!衣玖ぅぅぅぅぅーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼中心へ

 

衣玖(………嗚呼、遠ざかっていく………

この世の光……救世主………霊夢さん………

そして……私を待つは……黒々とした嵐の中心……

…………もう羽衣で飛べる気力もありません…………

……ですが、それで良かったのかもしれません…………)

 

 

衣玖(流れに流され……挙げ句の果てには此の結果……

………あの御方を唆し、促した……止めようともせずにいた……

当然の報いと言ったところでしょうか…………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~玄雲海(過去)

 

屠自古「……独りよがりと言われるのは覚悟していた………

でも、私は………………悪事に雷が携わっているのは、

この上なく胸くそが悪いんだよ!!」

 

 

~嵐の聖域(過去)

 

屠自古「ヌグゥウ……!!!

地獄に行くなら貴様も一緒だぁーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼中心へ(現在)

衣玖(……屠自古さん……貴方の言うとおり……

私こそ地獄へ行くべき存在でした……

…ですが、地獄に行くのは……私一人で充分だったかもしれません……

……貴方には……悪い事をしました……償いきれない…大罪です……)

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の聖域(過去)

 

正邪「……アンタ達に協力すれば、夢を実現することが

できるかもしれない……なんだってしてやる……

だから、お願いだ……私達も天人……いや、其の御方の

計画に加えてくれないか……?」

 

 

~嵐の聖域(過去)

 

衣玖「……さて、あの御方の意志を継ぎ、

完遂させましょう!

そして、貴方の理想の世界を築き上げましょう!」

 

正邪「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼中心へ(現在)

衣玖(…正邪さん………

すみません……どうやら……計画の完遂出来そうにありません……

……こんな……総領娘様の代役に過ぎない私に……

一途に付いてきて下さったのに……其に報いることが

できませんでした………申し訳ありません……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣玖(せめて……死ぬ前に、皆さんに謝りたかったです……

私の一言のせいで……大変な目に遭われた、皆様に……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~とある道中(過去)

 

霊夢「……まさか自分から出向いてくるとは……

良い度胸じゃないの……永江衣玖!!」

 

 

~とある道中(過去)

 

魔理沙「さっさとアリスの居場所を吐け!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼中心へ(現在)

 

衣玖(親友を深淵に追いやってしまった……霊夢さんや、魔理沙さん達に……)

 

 

 

 

衣玖(そして………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~有頂天(過去)

 

天子「私のために………………

…………衣玖…………ありがとう…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~嵐の眼中心へ(現在)

 

衣玖(……総領娘様にも………皆……皆……謝りたい……………………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「衣玖ぅぅぅーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣玖「!?」

 

 

霊夢「衣玖!!」

 

衣玖「!!霊夢さん……!?」

 

霊夢「アンタには……死んで貰ったら困るのよ!!!

アンタの好きな言葉もそうでしょうが!!!」

 

衣玖「!!」

 

 

 

 

霊夢「『和をもって貴しをなす』」

 

 

 

 

 

 

衣玖「!!~~~~」

 

霊夢「……ってね!!

何事も他人との調和が大事でしょう!!?

アンタ無しでは!!幻想郷は成り立たないのよ!!」

 

衣玖「……どうやら………私は…………

何もかも履き違えてた様ですね…………」

 

霊夢「そうよ!今は履き違えてるのよ!!

だから何!?履き違えてなんぼの物よ!?

『幻想郷は全てを受け入れる』のよ!!?」

 

衣玖「!!……霊夢さん……わ、私はぁ…………!!」

 

霊夢「………………」

 

 

 

~博麗神社(過去)

 

神子「『善人よりも、悪人の方が救う必要がある』……」

 

 

 

~嵐の眼中心へ(現在)

 

霊夢(……神子、此の事までも予測していたのね…………

アンタの説教……ちゃんと生かせてもらったわ……!後は……!!)

「さて!……あの『嵐の眼』……打っ手切ってやるわ!!

衣玖、しっかり捕まってて頂戴!!針妙丸!!!」

 

 

針妙丸「合点!!小槌『お前が大きくなあれ』!!!」

 

 

霊夢「!よし……!!」

 

(残りの信仰も少ない……一気に決める!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「『詔を承けては必ず慎め』!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷上空

 

みんな「!?」

 

幽香「……雲が……晴れていく……!」

 

咲夜「霊夢……やったのね!?」

 

みんな「やったぁあーーー!!!」

 

魔理沙「さっすが!やってくれると思ってたゼ!!」

 

魅魔「魔理沙の相棒なだけはやるねぇ!」

 

魔理沙「!!ちょ、魅魔様……其は……!!」

 

咲夜「魔理沙!霊夢の処に……!」

 

魔理沙「待て!私達は博麗神社のところへ戻ろう!」

 

幽香「!?どうして!?」

 

魔理沙「英雄を迎えるためさ!!

アイツなら否が応でも自力で戻って来るしな!!」

 

 

 

 

 

~とある道中

 

マリス達「!?……!!~~!?~~…………」

 

みんな「!!?」

 

白蓮「マリスの……拘束が……!?」

 

神子「!!皆さん!あれを……!」

 

神奈子「!黒雲が……晴れていく……!!」

 

諏訪子「!もしかして……屠自古達、やってくれたんだね!?」

 

布都「!!本当にやってのけよった……

屠自古殿……霊夢殿!流石だ!!」

 

白蓮「私達が行けなかったからどうなることやら……」

 

神奈子「もう……私達よりも凄いかもな……」

 

 

諏訪子「……で、どうする?アリス捜索続ける?」

 

神奈子「いや、マリスとの戦闘で出鼻をくじかれたから、

もう一度博麗神社に戻るのはどうです?」

 

諏訪子「!良いね其!殊勝会でもするの?」

 

白蓮「そんな余裕はありませんよ?其に……

霊夢さん達には同行しなかった理由も…………」

 

布都「!!びゃ、白蓮殿……顔が怖いですよ……!?」

 

神子「……そうですね、皆さん!博麗神社に戻りましょう!」

 

みんな「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

神子「……ありがとう……霊夢さん…………

……あの時のように……私達の時のように……

再び此の世界を救って下さって……………やはり貴方は…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷上空

 

針妙丸「…………凄いですよ!霊夢さん、

嵐も切ってしまうなんて……!!」

 

霊夢「…………ふう……でも、信仰も

尽きてしまった様だけど」

 

衣玖「………………」

 

霊夢「……衣玖。アンタは此処で逃がしてやるわ」

 

針妙丸「!!」

 

衣玖「!?で、でも!私は……!」

 

霊夢「アンタが自分で悪い事しようとしてない事は

充分に分かったわ。こういう件はもううんざりする程経験したしね。

でも、協力した正邪達は許さないわ」

 

衣玖「……!駄目です!全ての責任は私に在るのですから……!

其に、正邪さん達は只総領娘様に雇われただけ……むしろ

被害者といっても過言じゃありません!」

 

霊夢「リーダー格の正邪は過去に本気で此の世界を

混沌に陥れようとしたのよ?そんな奴の肩を持つ天子も、

どうかしてるけど……悪いけどアイツ等には罪を償ってもらうわ」

 

衣玖「……霊夢さん……まさか正邪さんを……」

 

霊夢「…………冗談よ。もう魔理沙達がいないと言うことは、

アイツ等を懲らしめた証拠だろうし。針妙丸も証人になるわ」

 

針妙丸「そうですよ!」

 

衣玖「!…………」

 

霊夢「……大丈夫?もう飛べるよね?

……さ、行きなさい。私の気が変わらない内に……

天子には厳しく言っときなさいよ?」

 

衣玖「………此の恩は………………

いずれ必ず……返させてもらいます………………

……ありがとう………霊夢さん…………………」

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「…………!!!あぁあーーーー!!!」

 

針妙丸「!?ど、どどうしたんです!!?」

 

霊夢「アイツからアリスの情報聞き出すのを忘れた!!

…………まぁ、いっか…………」

 

針妙丸「……此からどうするんです?」

 

霊夢「神社に行って、此の宝剣を神子に返すのよ。

そして殊勝会でも開こうかな……?」

 

針妙丸「え……?その……アリスさん……とやらは……?」

 

霊夢「勿論手短に終わらせて準備して、

また探しに行くわ。アンタは?」

 

針妙丸「私は……一族の屈辱を晴らせられたので……

ですが、また旅に出ます。まだ、学ぶべき事が沢山ありますので

霊夢さん…………此処で御別れと言うことで良いですか?」

 

霊夢「そう…………良いわ。好きにしなさいよ。

アンタがやりたい事だからね」

 

針妙丸「……失礼します…………

また、何処かで会えたらいいですね…………」

 

 

霊夢「………………さてと、博麗神社に戻るか!

多分皆も待っている……急いで戻らないと!

んでもって、宴会して!アリス捜索続行よ!

……見てなさい、アリス……絶対に連れ戻してやるんだから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???

 

?「…………!……!?此処は……?」

 

 

 

 

 

 

 

正邪「……!?私は確か、マリスに喰われて…………」

 

 

 

 

 

?「クッ……グヴゥ……!!」

 

正邪「!?誰だ!?」

 

?「!…………其処に居るのは……正邪……か!?」

 

正邪「!!……雷鼓か…!?」

 

雷鼓「やっぱり……正邪……か……」

 

正邪「お前……確かデカい何かに連れ去られたはずじゃあ……」

 

 

 

 

 

 

~嵐の聖域(過去)

 

幽香&魅魔&正邪「!!?」

 

雷鼓「?どうした?」

 

正邪「ら、雷鼓!う……後ろ!!」

 

 

雷鼓「!?グワァ!!?」

 

幽香「雲の中から、きょ、巨大な手が……!?」

 

雷鼓「な、何だ…!!グ……凄い…力だぁ……!!」

 

 

 

 

 

?「……来イ」

 

 

 

 

雷鼓「!?や、止めろ!……何するんだ!?」

 

魅魔「!雲の中に引きずり込まれる…!」

 

雷鼓「た、助けてください、衣玖様……衣玖様ぁ!!」

 

正邪「!雷鼓!」

 

?「フフフ……フフフフフ………」

 

 

雷鼓「衣玖様ぁーーーー…………!!!」

 

 

 

 

 

~???(現在)

 

雷鼓「!そうだった……でも、今は……何ともない…………」

 

正邪「そうか…………雷鼓…此処、何処だと思う?」

 

雷鼓「分からない……お前も此処に連れて来られたのか?

今はどんな戦況なんだ?」

 

正邪「私は……いつの間にか此処へ……そして今、衣玖様は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

?「負ケタワ」

 

 

 

 

 

 

 

正邪&雷鼓「!?」

 

?「アノ木偶ノ龍宮ノ遣イハ負ケタ。惨敗ヨ」

 

雷鼓「誰だ!?……」

 

 

 

?「フフフフ…………ヨウコソ、幻想郷ノ底辺ヘ……」

 

正邪(!……顔が隠れて見えない…………だが……)

「その声……お前もマリスに侵食されてるのか……?」

 

?「…………『マリス』?

誰……ソンナ名前ヲ付ケタノハ……?」

 

正邪「!?お前、知らずにソイツを……」

 

 

?「ヤレ」

 

 

正邪&雷鼓「!?」

 

雷鼓(!!コ、コイツは…衣玖様が頂点達を縛ったマリス……!?)

 

正邪「貴様……なぜ衣玖様のマリスを……!?」

 

?「……何故?其ハ………ソイツ等ガ『私』ダカラヨ」

 

正邪「!!!ま、まさか…………お前が…………!!」

 

 

?「瞼ヲ引ッ張ッテ」

 

?「シャンハーイ……!」

 

 

雷鼓「!?ナッ……!?」

 

正邪「何だ……!?め、目が……!!」

 

?「地震野郎メ……コンナ雑魚共ヲ雇ッテタナンテネ……

……デモ、用済ミヨ……」

 

 

 

雷鼓「…本当に何者だ……!?その顔と名前を明かせ!!」

 

正邪「!!止めろ雷鼓!コイツは……!!」

 

?「良イワ。見セテアゲル……モウ最期ニナルト思ウケド」

 

正邪&雷鼓「……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「私ハ……『アリス』ヨ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正邪「!!?~~~~カァ…!……………」

 

雷鼓「グ…………!?~~~~………………」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「………………マタ二人……

……上海、何処カニ持ッテ行ッテ」

 

上海達「シャンハーイ……!!」

 

アリス「付喪神ヲ『ゴリアテ人形』デ連レテ来ルノニ

ドレダケ苦労シタカ…………

天ノ邪鬼モ、侵食サレタラ支配下ニ置イタモ同然…………

……ソシテ……アイツ等ノオ陰デ、上手ク時間稼ギモ出来タ……

…………クククク………遂ニ……………」

 

 

 

 

 

 

 

アリス「……!?あ、あら……私……?アレ…………?

此処にマダ用なんて有ッタッケ……!?」

 

上海達「シャンハーイ!!」

 

アリス「上海!?何処ニ行ってタノヨ……?」

 

上海達「?……??」

 

アリス「と、トニカク!急いで戻ルワ……!!

戻ッテ、上海!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「急いで戻って……さとりサン達ノお手伝いシナキャ……

…急イデ……………ハハハハ…………アハハハハ……!」

 

 




如何でしたか?
イク戦が終わり、此で天子達との戦いは終わりました。
長かったです……ホッとしています……

さて、いよいよ後編に入ります。
アリスを襲った奇病の謎、旧地獄の住民達の思い等、
今までの謎を次々と解明させていく予定です。

此からも、「東方孤傀劇~コドクのアリス」を
宜しくお願いします!

次回はサブストーリーです。
衣玖達との戦いを総ざらいしたお話を
紹介していこうと思います。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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