東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回から新章に入ります、と同時にコラボをする回です。
ゲストは和菓子屋蜜柑さんの「東方麗霊想」より、
如月昴君です。

衣玖達に勝利した霊夢達は博麗神社で
手短に祝勝会を済ませ、
捜索の準備のために再び各々の場所に戻っていった。
しかし、残った霊夢は連戦による疲労と
祝勝会での無理が祟り、床に伏してしまう……
其処に近づく影にも気付かず……

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


Alice in Black
Requests;守り抜く者~the Genuine Guardian~前編◎


博麗霊夢No.28~博麗神社

~~~~クゥ………ハァ……ハァ………

よりによってこんな時に病気にかかるなんて…………

 

皆が準備をしに戻った直後に倒れたから

誰も助けてくれなかった……

紫が遅れて酒持って来てくれなければ……どうなってたか……

……今は買い物と情報収集に行ってくれているようだけど……

今度ばかりはアイツに感謝しないとね………

 

………やはり神子の信仰があっても……

宝剣は使うのにこっちの負担が大きいわね………

もう……あまり使いたくはない……悪いけど!ヴゥ………

 

……今まで紫が持ってきた情報を整理しようか………

幻想郷各地で衣玖に従ってた者が発見された………

……でも、衣玖達との関連ははっきりされていない……

 

わかさぎ姫……霧の湖でチルノ達に説教されてた………

赤蛮奇……紫に柳の運河でボコボコにされて連れて来られてた………

今泉影狼……迷いの竹林で倒され、永遠亭で監禁されてた………

九十九姉妹……魔法の森で伸びていたのが発見された………

でも、リーダー格の鬼人正邪と堀川雷鼓が行方不明……

どういう事かしら?………!まさか……自分らだけ逃走を?………

!!グゥウ……沢山喋ったから……頭が……痛い……!

 

!………誰か来たような感じが……誰かしら……?

…きっと紫ね……帰ってきたのね………

 

……!意識……………が………………

 

 

如月昴No.1~博麗神社

………!霊夢………!

何てボロボロなんだ……!

今助けてやr!…………

 

…駄目だ……

すぐあの能力を使おうとしてしまう……

皆からも…霊夢からも引き留められていたのに……

 

…紫さんが言ってた様に……この手で守らないと……

……能力に頼らずに………

 

 

昴の世界~博麗神社

紫「……君が如月昴君ね?」

 

昴「!?どうした、紫?そうだけど……

俺の事……忘れてしまったのか?」

 

霊夢「!……アンタ、『此処の』紫じゃないわね?」

 

昴「!『此処の』……?………!!あ!!」

 

霊夢「…昴も覚えているようね…前にこんな事があった事を」

 

昴(あの時は……魔理沙と……確か……)

 

霊夢「……で、アンタはまた『別の』紫よね?」

 

紫「!あら……よく知ってるわね」

 

昴(!という事は…この紫は……前の紫とは別の世界の……!?)

 

霊夢「…『此処の』紫とは交渉してきたんでしょうね?」

 

紫「勿論よ……昴君、貴方に少し御願いがあるのよ」

 

昴「……御願い?」

 

紫「…の前に、霊夢は少しご退場願えるかしら?

……二人だけで話がしたいの」

 

霊夢「しない。そんなに大事な話なら私も聞くわ……昴と一緒に」

 

昴「!霊夢………」

 

紫「……分かったわ。

…昴君。君にひとつ守って貰いたい者が居るの」

 

昴「…俺に…?何を……?」

 

 

紫「…………『此方の』霊夢よ」

 

 

昴&霊夢「!!」

 

紫「…今、私達の霊夢は大きな戦いを終え、

苦しんでいるの……ひどく……」

 

昴「!其って……まるで………俺達の時の……!」

 

紫「此を聞いたら、『此処の』霊夢がすぐに反対しそうだったから……

…!でも……私達の世界の霊夢は私達にとって救いの光……

だから……此の世界の霊夢を救えた君ならきっと……」

 

霊夢「アンタはどうなのよ?アンタが守ってやれないの!?」

 

紫「私もそうしたいけど……今、其処まで手が回らないの。

あの状況じゃ、いつ霊夢に敵の手が及ぶか分からないし……」

 

霊夢「敵……?」

 

紫「ええ。ソイツは『此方の』霊夢を凄く恨んでいるの。

……殺したくなるほどにね」

 

霊夢「……どうするのよ、昴?」

 

昴「……………悪い、霊夢……行かせてくれ」

 

霊夢「!昴……」

 

昴「どの世界でも……霊夢は霊夢だ」

 

霊夢「!!……」

 

昴「俺が愛する霊夢はどの世界でも同じだ……

霊夢を救ったように……『彼方の』霊夢も救ってみせる!

……心配するな……直ぐに戻ってくる」

 

霊夢「……………」

 

昴「……案内してくれ」

 

紫「分かったわ」

 

 

~亜空間

紫「……この先が『私達の』幻想郷……

『此方の』霊夢の居る博麗神社に直接つなげているわ」

 

昴「分かった………霊夢…行ってくる…………ゴメン」

 

霊夢「昴!!」

 

昴「!?」

 

霊夢「『彼方の』私を殺したら、只じゃ済まさないわよ!?」

 

昴「!!………ああ!!」

 

紫「……行くわよ?」

 

昴「頼む………!」

 

 

如月昴No.2~博麗神社

……霊夢……

約束通り、こっちの霊夢も必ず救ってやる!

そして、無事に戻ってきてやる!

 

だが、紫が言っていた敵って……?

俺の世界には居ない恐ろしい脅威……

ソイツが霊夢に襲いかかるのか……?

……だったら……望むところだ……

何が来たって、俺が盾になってやる!!

 

!鳥居の処に誰か来ている……身構えておこう……

 

 

~博麗神社

???「…………」

 

昴「……誰だ……?」

 

???「!……誰、貴方ハ……?見カケナイ顔ヲシテルケド……新入リ?」

 

昴「!その声は……アリス!?」

 

アリス「!……何故私ノ名前ヲ……?」

 

昴(!そうか……此処は『別の』幻想郷……

此処のアリスは俺を知らないのか………)

「顔が隠れているが……そうなんだな?」

 

アリス「……名前ハ?」

 

昴「その前に聞きたい……アリス、霊夢に看病し来たのか……?」

 

アリス「馴レ馴レシイワネ……此ハ自分ニ擬態サセタ『私』……

悪イケド、本体ハ此処ニハ居ナイワ……」

 

昴「!擬態……?本体……?…何を言ってるんだ……?

人形で代わりをしている訳じゃあ……?」

 

アリス(マリス)「!貴方……私ノ何処マデヲ知ッテイル?」

 

昴「霊夢達の親友……魔法使い……裁縫…料理……

何でも出来る仲間想いの人形使い………

其処までは知っているが、其以上は知らない」

 

アリス(マリス)「ソウ……ナラ簡潔ニ言ワセテ貰ウワ……

其処ニ寝テイル霊夢ヲ渡シテ」

 

昴「!!……霊夢を渡したらどうするつもりだ?」

 

アリス(マリス)「……決マッテルデショ?始末スルノヨ」

 

昴「!お前……霊夢は親友じゃなかったのか!?」

 

アリス(マリス)「昔ハネ……今ハソノ逆……

私ニトッテノ殲滅対象ヨ!」

 

昴(!もしかして……!紫が言っていた敵って………!)

 

 

~博麗神社(昴の世界)

アリス「……はじめまして、私はアリス・マーガトロイド。

七色の魔法使いよ」

 

~博麗神社(昴の世界)

アリス「……あなたは霊夢がもっと可愛くなった姿見たいわよね?」

 

~博麗神社(昴の世界)

アリス(霊夢人形)「……さぁ、お姫様のところに行きなさい」

 

 

~博麗神社

昴(……アリス……!何て事だ……!

こっちの世界では…脅威となってたのか……!!)

 

アリス(マリス)「霊夢ハ私ヲ追イツメタ……

ダカラ……今度ハ私ガ……其ノ仕返シヲシテヤルノヨ!!

……其デモ嫌ト言ウノナラ……!」

 

昴「!!フードを…………、!」

 

アリス(マリス)「例エ新人デモ、力ズクデ退イテ貰ウワ!!」

 

昴「!!ひ、一つ目……!?顔も黒い……!

……アリス……一体何があったんだ……!?」

 

アリス(マリス)(……ヤハリ、擬態デハ失神シナイカ……ダッタラ!)

 

 

アリス(マリス)「行キナサイ!!!」

 

 

マリス達「ギキキキキ………!!」

 

昴(!?何だ……この怪物達は……!?)

 

アリス(マリス)「此以上話ヲ聞ク程、

私ハ甘クハナイワ………能力ハ?」

 

昴「!!……能力……!」

 

マリス①「私ト対抗スルノナラ能力ヲ備エテナキャ駄目ヨ」

 

昴「!!」

(何……アリスの足下の三頭犬が……あれは…シェパードか……)

 

マリス①「……マサカ能力無シデ歯向カウナンテシナイデショウネ?」

 

昴(…ダックスフンド頭が…話を引き継いだ……)

「ある……だけど………」

 

マリス①「ダケド?……モシカシテ使イコナセテイナイノ?」

 

昴(!……今度はブルドッグか……)

 

マリス②「…只ノ人間風情ニハ用ハ無イワ。

霊夢ヲ寄越シナサイ。痛クハシナイカラ」

 

昴(!次はアリスの頭上のハエが……!)

「……ソイツ等もお前の人形なのか…アリス?」

 

アリス(マリス)「……驚イテイル様ネ……

残念ダケド違ウワ。此等ハ全テ……『私』自身ヨ」

 

昴「!どういう事だ……!?」

 

アリス(マリス)「私ニトッテ霊夢ハ幻想郷ヲ代表スル元凶……

此ノ姿…全テ…何モカモ……全部ガ!霊夢達ガ私ニ施シタ結果ヨ!」

 

昴「!!……嘘だ……嘘だ!アリス!霊夢はそんな事をする人じゃない!」

 

アリス(マリス)「アンタニ何ガ分カルノ……?

私トソイツ等ノ過去モ知ラナイ部外者ガ……退キナサイ!!」

 

昴「霊夢は俺が救う!!其に俺は霊夢にとって部外者じゃない!!」

 

アリス(マリス)「!其ジャア貴方ハ……霊夢ニトッテ……何ナノ?

……ドウシテ其処マデ霊夢ヲ庇ウ? 」

 

 

【挿絵表示】

 

 

昴「………俺は……博麗の名を授かる者だ!」

 

マリス達「!!ハハハハッハハハハハァア!!!

アハハハハハハハハハア……!!!」

 

昴「!!くっ……何がおかしいんだ…!?」

 

マリス②「貴方……マサカ霊夢ノ婚約相手ェ!!?

クヒヒヒ………イツノ間ニソンナ………傑作ヨ、此ハァ……!!!」

 

昴「………ハエが………!」

 

マリス①「ジャア、貴方ガ霊夢ノ跡継ギヲ………厄介ネ……

!決メタ!面倒事ハ全部潰スニ限ルワ!!」

 

昴「!来るか……!?」

 

 

アリス(マリス)「………デモ、ヤッパリ其ノ前ニヒト仕事ネ。

貴方ナンテ邪魔ニナラナイカラ………安全ニコナセルワ…」

 

昴「!?何……?」

 

 

アリス(マリス)「行キナサイ!!」

 

マリス①②「グァアアアアアーーーーーー!!!」

 

 

昴「!しまった!霊夢!!」

 

アリス(マリス)「モウ遅イ!愛人ナラモット近ヅイテイルベキダッタワネ!!」

 

マリス①②「グシャァアアアアーーーーーー!!!!」

 

アリス(マリス)「擬態ノ……レパートリーニ加ワテアゲルワ!!」

 

霊夢「!!?アグァアアアアアアア……!!!」

 

昴「!!霊夢!!!」

 

アリス(マリス)「フフフ……侵食開始ネ……

!折角ダカラ、此ノママ浸食シ尽ツクシテ……私ノ一部ニシテヤル……

私ト共ニ、幻想郷ノ終ワリヲ見届ケサセテアゲヨウジャナイノ……!

霊夢!貴方ダケガ後悔シナガラネ!!」

 

霊夢「ァアア……イヤァアアアアアアアーーーーーー!!!!」

 

昴「やめろぉーーー!!」

 

アリス(マリス)「此デ……私ノニトッテノ幻想郷ノ脅威ガ……ヒヒヒ………

ククククク……………!アハハハハハハハ…………!!」

 

 




如何でしたか?
コラボで大長編となるのは初でした。

章の始めで区切りが良いので、
書き方も変えました。
モード(会話→戦闘又は過去)が切り替わった途端
読みにくいなとは前々から思っていましたので……

次回もコラボの後編を御送りします。
まだまだ続きますよ!!

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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