東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回は前回から引き続き、
和菓子屋蜜柑さんの「東方麗霊想」とのコラボを
御送りします。

衰弱した霊夢を闇討ちしようと迫るアリス達と
対峙する異世界からの使者、如月昴。
しかし、アリスの毒手により霊夢に対する侵食が始まってしまう。
その時、昴の頭にはある決意が生まれようとしていた……

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


Requests;守り抜く者~the Genuine Guardian~後編◎

VS〈影の人形遣い〉アリス・マーガトロイド

〈閉塞心の番犬〉マリス・オルトロイド×∞

〈飛翔する閉塞心〉マリス・フライトロイド×∞

~博麗神社

 

霊夢「!!!~~~~~………」

 

アリス(マリス)「クヒヒヒ………侵食シキルマデ後少シ……

今度コソ………終ワリヨ!!」

 

昴(!此は……まるであの儀式と同じ……!!)

 

 

~博麗神社(昴の世界)

紫「……。藍、行くわよ!」

 

藍「了解です、紫様!」

 

昴(!!二つの陣が……展開されていく……!)

 

紫「今よ!昴!陣の中に入って!!」

 

 

昴「!!ウォオオオオーーーー!!!!」

 

 

霊夢「………」

 

昴(クッ……霊夢を覆う結晶が割れた……!)

「霊夢!今行くぞ!!」

 

 

霊夢「!!?ああああああああああ!!!」

 

 

昴「!!?霊夢っ!!」

(紫の言っていた激痛か!……此処は飛びつくしかない……!!)

 

昴「霊夢ーーーーー!!!!!………」

 

 

~博麗神社

昴(……霊夢を…どの世界の霊夢も…もう苦しませたくはない……

!…覚悟を決めた………こうなったら!)

「霊夢……!今行くぞーー!!」

 

 

アリス(マリス)「!!行カセルカァアアアァアーーーーー!!!」

 

マリス達「ヴォオオオオオガァアアアアーーーーー!!!!」

 

 

昴「!!アリスから怪物達が次々と……急いで霊夢の元へ行かないと……!!」

 

 

 

昴「……着いた…霊夢!!」

 

霊夢「~~~~……~~~~?……」

 

アリス(マリス)「ククク……愚カネ……自分カラ逃ゲ道ヲ塞グトハ!!」

 

昴(…時間がない…!!アリスが直ぐ傍に来ている……!

敵が包囲している……!!)

「……霊夢……!しっかりするんだ……!」

 

霊夢「~~~~……誰…ナノ………!?」

 

昴「俺の手を取ってくれ……霊夢!」

 

霊夢「!?」

 

アリス(マリス)(!?…何ヲシテルノ……

!マサカ此ノ期ニ及ンデ新婚ゴッコヲ……!?)

「フザケルンジャ……ナイワヨ!!

ソンナニ好キナラ!!二人纏メテ往生サセテヤルワ!!!」

 

昴「時間がない………此以上お前を苦しませたくない……!

俺に……其の苦しみを分けてくれ……!霊夢……!!」

 

霊夢「!……ウン……」

 

昴「…よし……行くぞ……!!」

 

アリス(マリス)「!?今更足掻イテモ……!!」

 

 

昴「能力……発動!!!」

 

 

アリス(マリス)「!能力ヲ……!?」

 

昴「!?グヴウウヴヴ………!!!」

(……何ダ……此ノ身体の痛ミハ……内側から……アリスの意思ガァ……!!)

「大丈夫カ……霊夢……!?」

 

霊夢「……痛みが……引イ……テ……?」

 

アリス(マリス)(!!?……霊夢ノ体内ノ私ガ……減ッテイク……!?)

「ドウヤッテ……私ヲ移転サセタァ!!?」

 

昴「…お……俺の能力ハ

『移す程度の能力』……主に……傷を移ス能力だ!!」

 

アリス(マリス)「!?傷ヲ……!!」

(ソウカ……!侵食ハ、其ノ身体ノ傷ヲ付ケテ其処ニ付ケ入ル………

…コイツ……マサカ其ノ傷ト一緒ニ私ヲ………!?)

 

昴「グァアアアアア……レ、霊夢を浸食スルなら……俺も一緒ダ……!!

二人同時にシタラ……どれ程時間がカカル……だろうな……!?」

 

アリス(マリス)「!マサカ……自身を呈シテ時間稼ギヲ……!?」

 

昴「時間ガかかれば!………いずれこっちノ魔理沙達も…来テ……

お前ハ倒される事ニナルゾ……!?」

 

アリス(マリス)「……魔理沙ガ……私ヲ…!?…ソ、ソンナ事……!」

 

昴「目ヲ…覚ませぇ……!」

 

アリス(マリス)「!!」

 

 

~無名の丘(過去)

 

 

 

 

アリス「……また……話せると良いな……

此処で………二人きりで……………」

 

 

 

 

魔理沙「アリスーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

 

 

~博麗神社(現代)

昴「アリスーーーーーーー!!!!!!!」

 

アリス(マリス)「!!?~~~……マ……魔理沙ァア……魔理沙ァアァァア…!」

 

昴(~~~~!浸食が……止マッタ……!?)

「何ガ…?……!!」

 

アリス(マリス)「……アァアア………アァアアア………!」

 

昴「!?どうしたんだ、アリス…!?」

 

 

 

アリス(マリス)「アァアアアアァアアアァアアアアアアーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

昴「!アリス!!?」

 

マリス達「!!?ギィイイヤァアアアアアアアーーーーーー!!!!!」

 

昴「!!怪物達が…弾けた……?浸食が解けた……!!」

 

霊夢「~~~う………」

 

昴「!!霊夢……しっかりしろ……おい…!!」

 

アリス(マリス)「!!?グゥヴヴヴ……!!!」

(!?ワ、私ノ擬態ガ……身体ガ勝手ニ溶ケテイク………!?

何デ……コンナ事、今マデ一度モ……起キナカッタノニ……!!)

 

昴「!身体が溶けてる………アリス!!」

(上半身しか残ってない……!急いで行かないと……!)

 

アリス(マリス)「!来ナイデェ!!」

 

昴「!?」

 

アリス(マリス)「~~~~セメテ……貴方ノ……

名前ヲ……教エ……テェ………!!」

 

昴「……昴。如月昴だ!

何があったのかは俺は知らない……知る事が出来ねぇ………

……だが、お前も助ける!待ってろ、アリス!!」

 

アリス(マリス)「!…………ス……バ……………ル…………」

 

昴「!アリス……!!」

 

 

アリス(マリス)「………タ………ス…………ケ………………テ……………」

 

 

昴「アリスーーーーー!!!!!」

 

 

 

昴「………跡形もなく消えてしまった………

アリス…………泣いていた……本当にお前にいったい何が………」

 

紫「昴君!……大丈夫!?

凄い悲鳴が聞こえてきたけど……」

 

昴「!紫……、嗚呼、大丈夫だ……!でも今まで何処に……?」

 

紫「心配になって途中で引き上げてきたの……

直ぐに上空から神社に結界を張った……効果はあったようね……」

 

昴「!そうだ、霊夢……!!霊夢が……危ない!!」

 

 

霊夢「Zzz……Zzz……」

 

昴「……寝ている……あれだけ大変だったのに……」

 

紫「大変って……!まさかマリスに浸食されたの!?」

 

昴(……マリス…?アリスの言い間違いかな……?)

「ああ…アリスがそうするって言ってた……

でも、途中で止まったんだ……でも紫、何で侵食の事を知ってるんだ?

ホントは何処かで見ていたのか?」

 

紫(!本人が来てたですって……!?

……アイツも本気になってるのね………)

「!!貴方……アリスの目を見て何ともなかったの…!?

よくアイツを追い払ったわね……」

 

昴「え?……うん、何ともないみたいだけど……

其に、アリスは溶けていった……と例えて良いのかな……

そんな感じで行ってしまった」

 

紫(!溶けた……?なら……其のアリスは擬態だったのね………)

「そう……其は良かったわ……」

 

霊夢「………ん………」

 

昴「!……紫、俺の役目は此で終わったんだよな?」

 

紫「…ええ、助かったわ。後は私に任せてくれればいいわ」

 

霊夢「……Zzz……Zzz……」

 

昴「………今、霊夢を見ると何か複雑になるよ……

もう……会えないんじゃないかって気になる……今から会いに行くってのに」

 

紫「…何か一言かけていったら?心残りがあるなら」

 

昴「……………」

 

 

昴「!!!!~~~~~~」

 

 

紫「!まあ……ウフフ………!」

(キス…なんてねぇ………思い切ったわね……)

 

霊夢「………?…………Zzz……Zzz……」

 

昴「/////…頑張れよ、霊夢。俺も此方の世界で頑張るからさ……」

 

霊夢「……うん」

 

昴&紫「!!?」

 

霊夢「…食べきれない程食べるからさぁあ……頑張るぅ……Zzz…」

 

昴「………寝言?」

 

紫「その様ね」

 

霊夢「……Zzz……Zzz………」

 

 

紫「……此処が貴方の世界に通ずる亜空間よ」

 

昴「…世話になったよ」

 

紫「あっちの私に宜しく言っといてね♪」

 

昴「そうさせて貰うよ……では……」

 

紫「さようなら……博麗の名を受け継ぎし青年よ……

其の名の永遠の栄映えを……交わる事無き境より願わん………」

 

 

紫「…………さて、霊夢のお世話でも…」

 

霊夢「ゆ~かり~~~??」

 

紫「!あら、霊夢起きたの?」

 

霊夢「うん……でも、変なの……

不思議な男の子の夢を見てたのよ……凄く格好いい…男の子……

攻めてきたマリス達を撃退して……私を守って………」

 

紫「!!」

 

霊夢「…風邪のせいじゃ無さそうだけど……紫、何かした?」

 

紫「!ううん……!?」

 

霊夢「!……何かしたわね?」

 

紫「本当に何も……!あ、元気になったなら

アリス捜索の準備、しないと……!!」

 

霊夢「!!そうね……しなくちゃ!紫……情報は?」

 

紫「持ってきたわよ!ほら……!」

 

霊夢「どれどれ?………」

 

紫「……?どうしたの、霊夢?」

 

霊夢(……何か、あの男の子……現実にいたような……

不思議な感覚………エールを貰った……そんな気がする……

……私を守って……私を勇気づけてくれた………)

「……申し訳……無いわね……」

 

紫「…な~に?もしかして、夢の男の子に現を抜かされた?」

 

霊夢「!!バッ……違う!何言ってるのよ、このスキ魔!!」

 

紫「!痛い…!お祓い棒でしばかないで……アタ!…ゴメン、冗談よ…!」

 

霊夢「まったく……」

(……ありがとうね……何か勇気も貰ったわ……

名前………せめて教えて貰いたかったなぁ…………)

 

紫(…霊夢の顔が綻びている……

きっと嬉しかったのね……今までずっとアリスの事で自分を責めてたから……

自分を守ってくれた誰かがいて………フフフ……)

 

霊夢(…私も頑張らなきゃ……!私を命懸けで守ってくれた…アンタみたいに……!)

 

 

如月昴No.3~亜空間~博麗神社(昴の世界)

……結局紫は、あっちのアリスについて何も教えてくれなかった……

…アリス………あの涙は本物だ………

霊夢達の涙を何度も見てきたから分かる……

あの一つ目も、あの時だけは復讐鬼じゃなく……

いつも通りのアリスの面影を見せていた……

何が……彼女を変えてしまったんだ………?

 

!もしかしたら、俺の世界のアリスもそうなのか…?

なら、戻って彼女に直接聞いてみるのも……

 

………止めよう。さっきみたいになったら冗談じゃ済まされない……

其に俺の世界とあっちの世界は別物……ややこしい事になるかもしれないし……

今のアリスは其のままにしておくのが一番みたいだな……

「触らぬ神に祟り無し」って言うし………

 

……霊夢………

約束は果たした……「お前」を守り抜く事が出来た……

俺も無事でな、只…能力は使った事は正直に言っておかないとな……

其に……霊夢にも……アリスにも……

あっちの事情はあまり詳しくは言わない方が良いな……

 

今そっちに戻っていくからな……待ってろよ、皆!

 

 

 




如何でしたか?
今回で「東方麗霊想」とのコラボはめでたく完結です。
僕も、本編に負けじと多少甘い展開にしてみましたが、
どうですかね……塩と混ざって甘辛くなってるような気が……

イラストも描きました。
昴君と霊夢さんです!


【挿絵表示】


そして、前回のコラボの時に描けなかった
「東方緑妖想」の夢魂爽歩君と妖夢さんです!
蜜柑さんのラフ画、そしててぃらむーすさんの
イラストを参考にさせてもらいました!


【挿絵表示】


昴君を提供して下さった和菓子屋蜜柑さん、
どうも有り難うございました。

本編もまだまだ続きますよ!

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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