東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回は、紅魔館からは一旦離れて、
永遠亭でのお話です。

迫るマリスの脅威から幻想郷を救うために、
「孤毒」に対するワクチンの開発に急ぐ永遠亭。
しかし、その完成までには凄まじいと言うべき激闘があった……

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪




今から追いかけっこ、はーぢまーるよー! Byこいし

八意永琳No.4~永遠亭

……よし、出来た!

遂に……ワクチンが……

……長かった……其にあの時此を手に入れていなければ

もっと時間がかかっていた……

 

……でも、その効力は確かなのか……

!こうなったら……もう一度此を使って……と、

後もう一人……誰か適任者はいないかしら……

ワクチンの効力を確かめられる者が………

 

アリスさんに睨まれた者は皆退院したし……

今入院している蘇我屠自古さんとプリズムリバー姉妹さん達は

皆幽霊……人の姿を滅ぼした者達……

……ある意味人を超えた者達……

従って、マリスの影響を受けないですし……

鈴仙は……また………………

 

う~~~~~~ん、如何なものか……

 

 

因幡てゐNo.2~永遠亭

……あ、師匠……どうしたウサか?

 

……!!「身体にマリスを打ち込め」!?

し、師匠…!?何を言っているウサ?……

!そ、その注射器の中身は……!!

 

こ、此は命が危険に晒される……!

……ひとまず逃げるが勝ちウサァ!!

 

 

追いかけっこ・オヴ・クライシス

~永遠亭

 

永琳「!待ちなさい、てゐ!

マリスを体内に打たせるのよ!!」

 

てゐ「い、幾ら師匠の御願いとは言っても、

其だけは勘弁ウサァ!!」

 

永琳「大丈夫よ!此のマリスは私が無毒にして

培養したものだから!侵食する力は其程ないわよ!?」

 

てゐ「!『其程』……!?

でも、でも…!其を打つのは私が初めてなのですよね!?

そんな保証…何処にあるって言うんですかウサ!?」

 

 

慧音「何だ?屋敷内で……騒々しい」

 

てゐ「!慧音さん……!御願い!た、助けて欲しいウサァ!!」

 

慧音「!てゐ…どうしたんだ?」

 

てゐ「し、師匠が、私にマリスを打ち込もうとするウサ!」

 

慧音「!!何だと……永琳……貴様…!!」

 

永琳「!ち、違うわよ!?

此は貴方と妹紅が追っていたマリスから

採集したものを私が無毒にして培養したのよ!?」

 

慧音「!?私と……妹紅が?……ハッ!!」

 

 

~迷いの竹林(過去)

 

永琳「薬符『壺中の大銀河』!!!」

 

慧音「『無何有浄化』!!!」

 

妹紅「『フェニックス再誕』!!!」

 

 

マリス「グギョァアァ…………!!!」

 

永琳「今です!!」

 

慧音「!注射器!?」

 

永琳「……採取完了です!」

 

妹紅「…倒したか」

 

 

~永遠亭(現在)

 

慧音「……あの時か……」

 

永琳「分かったでしょう?私が解毒しておいたから

此のマリスには害は無いって訳ですよ。

其に此のマリスで浸食されても、

他のマリスは、てゐに擬態することは出来ないわ」

 

慧音「そうか。なら……大丈夫だな」

 

てゐ「!!……け、慧音さん??」

 

慧音「永琳の事だ…上手くいくさ…

…てゐ!師匠を信用するんだ!!」

 

てゐ「い、嫌ウサ……!!

まだ、死にたくないウサァ~~~!!」

 

慧音「!!コラ、逃げるな!……逃げ足の速い奴め……」

 

永琳「追うわよ!!」

 

 

 

てゐ「……ハァ……ハァ………!!!」

 

慧音「待つんだ、てゐ!!

お前の献身で我々の世界……

幻想郷が救われるかもしれないんだぞ!?

今己のやるべき事を全うするんだ!!

誤った歴史を、自ら招こうとするな!!」

 

てゐ「そ…そんな先の事、

知ったこっちゃあ無いウサァ……!!」

 

輝夜「…何ですか、うるさいですよ、てゐ?

またお仕置きされてるのですか?」

 

永琳「!姫様…!此は違いますよ……此は……」

 

てゐ「師匠と慧音さんが、二人そろって

私を殺そうとするんですウサ!!」

 

輝夜「!……殺そうと……?どういう事です?」

 

てゐ「師匠が……わ、私にマリスを

打ち込もうとしているウサ!!……ハァ……」

 

輝夜「!!永琳……貴方なんて事を……!!」

 

永琳「誤解です、姫様…!此のマリスは

ワクチンの効果を確かめる用に培養したものです!

他の生命体に対して害を及ぼす事はございません」

 

輝夜「!永琳…ワクチンが完成したのね……!?」

 

永琳「左様でございます。後は此の効果を確かめるのみ……」

 

輝夜「ということは……てゐで効果を確かめようとしていたのね……

………!良いわ!てゐ、協力してあげなさい!」

 

てゐ「!!?ひ、姫様……な、何を……???」

 

慧音「それ、捕まえたぞ!!」

 

てゐ「!!?しまった……は、離すウサーー!!」

 

慧音「大丈夫だ…!あ、暴れるな……!

献身とは……言っても!……死にはしないから!……な……!」

 

てゐ「ひぃ~~~ん……皆が寄ってたかって

わ、私をいじめるウサァ……!!」

 

輝夜「虐めてなどいません!!

悪戯ばかししていないで幻想郷の住民なら、

此の絶望的な危機から一筋の活路を見いだせるよう、協力しなさい!!!」

 

永琳(!!姫様直々の喝……てゐには効果抜群ね……!)

 

てゐ「~~……も、もう悪戯しないから……!

…鈴仙もいじったりしないから……!

そ、其だけは…本当に勘弁して欲しいウサ……!!」

 

永琳「!まるで、滝に投げ込まれて欲しい様な言い方ね?

……でも本当に大丈夫よ?痛いのはほんの一瞬だから……

慧音、しっかり抱えてて……お尻に打つわよ………」

 

輝夜「でも、もし失敗したら……てゐは……」

 

慧音「大丈夫!……だ…、永琳を……信じよう!コラ!

暴れるな……この……!!」

 

永琳「…では行きますよ~~……ハイ!!!」

 

 

てゐ「ウサァアアアアアア~~~~~~!!!!!!………」

 

 

 

 

 

 

輝姫「………!?……!!!」

 

慧音「おい、永琳……此って……!!」

 

永琳「心配ないわ……てゐ、聞こえてるわよね?」

 

てゐ「………ド、ドウナッタウサ……

!?ヒ、ヒィイ……コ、声ガ……!!」

 

永琳「大丈夫よ、ハイ、鏡」

 

てゐ「!?嫌……コ、コンナノ私ジャナイウサ!!」

 

永琳「身体の各所は変化を来している……

でも、自分の意識がしっかり保てている。

マリスに意思を支配されていないわ」

 

輝夜「……其が無毒だっていう証拠なのね?」

 

てゐ「デモ…コンナ姿ジャ、外モ歩ケナイウサ……!

シ、師匠!ハヤク元ノ姿ニ戻シテ欲シイウサ!!

身体ノ中ノマリスヲ殺シテ欲シイウサァ!!」

 

永琳「分かったわ。慧音、もう一度押さえてて……

ただし、今度は此を使って」

 

慧音「?此は……手袋か?」

 

永琳「幾ら無毒とは言っても、触れば

他の生命体には感染するわ……此で貴方への浸食を防げるはずよ」

 

慧音「すまないな。……では…!」

 

てゐ(…流石ニ今度ハ抵抗シナイ方ガ良イウサネ……

一刻モ早ク……元ノ姿ニ……!)

「頼ミマスウサヨ……師匠!」

 

輝夜「~~……いよいよね……」

 

 

 

永琳「今より、ワクチン『マリス・マーダー』〈Malice Murder〉……

……通称『マム』〈Ma-Mu〉をてゐに接種する!!

~~……ハイッ!!!!」

 

 

 

てゐ「!!ウサァアァアーーーーー!!!

ネーミングセンス意外ニハ良カッタウサァアァア………………!!!」

 

 

 

 

 

~永遠亭

 

永琳「…………」

 

てゐ「………!!!はぁ……!!

わぁーーーい!!元の戻ったウサァ!!

元の姿に戻ったウサァ!!!」

 

永琳「…成功ね!」

 

慧音「よし……此で状況は変わるはずだな!」

 

輝夜「やったわね、永琳!」

 

永琳「有り難うございます、姫様!

てゐもよく頑張ったわ」

 

てゐ「!……私、只抵抗してただけなのに……

そう言われると…な、何か照れるウサなぁ……」

 

慧音「…一段落したところで、私は竹林に戻るよ。妹紅のことも気になるし……

…ところで、鈴仙の姿が見えないが?」

 

永琳「………妖夢さんと一緒にまた旅立っていきました……

ウッゥゥ……悲しいです………親の気持ちが分かるような気がします……」

 

慧音「永琳……ソイツはちょっと違うぞ?

逆に素晴らしい事ではないか。月からの使者による、

地上での後々まで残る悠久の歴史の幕開けだと思えば…」

 

輝夜「!!慧音……変な想像させないで!それじゃあまるで鈴仙が……」

 

慧音「!?ウグッ………す、すまない……!

で、では…失礼する……!」

 

 

てゐ「………いかがわしいウサ」

 

輝夜「意外ね……慧音があんな事を……」

 

永琳「まあ、そんな事よりもう一度記者会見を行うわ!

てゐ!姫様!準備を……」

 

輝夜「良いですよ!」

 

てゐ「大仕事の後に大仕事……きつすぎるウサ……」

 

永琳「?何か言った、てゐ?」

 

てゐ「!!?いえいえ、何も言ってないウサ!!

は、始めましょう!準備を!!」

 

 

八意永琳No.5~永遠亭

……此で、ワクチンの効果を証明できた……

苦労したわ…………やっぱりてゐは慣れてないわね…………

鈴仙ならもっと苦労はしなかったろうけど…………

…………ハァ…………疲れたわ……

ワクチンの開発より疲れたかもしれない……

……でも悠長にしてられないわ…………この事を早くテレビに…………

 

!携帯が……こんなときに誰かしら…………霊夢からかしら……?

もしもし……此方永遠t…………あら…………どうしたの?……

!?何ですって……!?

…………ええ、分かりました!すぐに使いを送ります!では…………

 

てゐ!!すぐに玉兎の救護舞台と一緒に向かって!!

場所は後で伝えるわ!急いで……!!

 

…………マリスの被害が増えている…………

此の情報も伝えた方が良いわね…………

マリスの被害に新たにあった者の情報…………

 

急いで……準備しなくちゃ…………!!

 




如何でしたか?
今回は、永遠亭でのワクチンが
完全にできあがるまでの道のりを描いてみました。

……はい、サブタイトルふざけました。
結構重要な回だっていうのに……
まるで病気回のように……反省します。

次回は、霊夢編です。
といっても、魔理沙主演です。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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