宴会を終え、
博麗神社より準備をするために
自らの店に戻っている魔理沙。
しかし其の道中、彼女は
自分が行くべき場所を変えていたのだった……
霧雨魔理沙No.17~魔法の森
…………よし!
衣玖達の計画を潰す事ができた……!
後はアリスを見つけるだけだ!
だが……其の肝心のアリスが見つからなければ
話にはならねえな…………
其に永琳の奴、ワクチンできたのか……?
あまりにも連絡が遅いゼ…………
……アリス…………
!そうだ……私には、まだやらなきゃならない
事があるんだ…………私の……行くべき場所が……!
すまねえな、コーリン…………
もう少し留守番を頼むゼ……!幽香の処も、ついでだ。
さて、其処に行くか……
霧雨魔理沙No.18~アリス邸前~アリス邸
……!着いたな…………
!ドアが直ってる……!私がぶち抜いていたのに……!
……きっと萃香か誰かが直していったんだな……
感謝するゼ……誰かさんよ……
此でアリスに怒られずに済む…………が、
其の本人が家にいねえとダメか…………
……!鍵がかかっていねぇ……!
誰か……入っているのか……?
…………………………
物音なし……期待外れか…………
じゃあ、悪いがアリス…………
調べさせてもらうゼ……
まだ残っている……お前と……私の記憶を!
繋がりの欠片探し
~アリス邸
魔理沙「……んじゃ、まずは1階か。
……う~ん…………でもな……」
魔理沙「探す場所は其ほど無さそうだな……
本棚の魔導書が一冊もないし…………」
魔理沙「……棚の上にあった上海人形も
全部なくなっている……見慣れた以前からすると
逆に不自然な光景だゼ……」
魔理沙「…………ン?机の上に何かあるぞ?」
魔理沙「此は………鍵?
何でこんな処に鍵なんかが…………」
魔理沙「……!もしかして入口のか……?
試してみよう…………!」
魔理沙「……!違う……!?
じゃあ、コイツはどこの鍵だ……?
…………一応とっておこう」
魔理沙「えーっと、他には……」
魔理沙「………!本が一冊置いてある……!
魔導書は全部置いていったのに……
……其程古くはない本だが……何故コイツだけ……?」
魔理沙「………ん?………本から何か落ちたぞ……
コイツは…………栞……か…………?」
魔理沙「……!いや、違うぞコイツは……
【『リアル弾幕ごっこ』返却期限 20××年1月○○日
紅魔館大図書館】……
……借りた小説だったのか……でも何で…………
返却期限とっくに過ぎてるってのに…………」
魔理沙「!ははぁーん……こりゃあ
パチュリーへの嫌がらせだな?
アリスの奴、パチュリーの事嫌いだったからな……
まあ、パチュリーも嫌いな様だが」
魔理沙「折角だ……今度行くときについでに
返してやるか……一応貰っとくゼ!」
魔理沙「!!違う……!こんなんじゃない……!!
アリスは……他の……もっと大事なものを残してくれているはずだ!」
魔理沙「……だが……1階は此だけだった…
……本当に何も残さず行っちまったのか……?」
魔理沙「!そんな筈はねえ……!
もっと探そう……2階に調べに行くか!」
~アリス邸2階
魔理沙「……2階には確か……ベッドと……机と
クローゼットがあったはずだ…………」
魔理沙「……!?ベッドにも上海がいない……!
……何かなぁ……アイツの家じゃない気分だ……怖いゼ……」
魔理沙「!おっ……!何だ……!?机の上に……」
魔理沙「!!コイツは『パソコン』じゃねぇか……!!
アリス……お前いつの間にこんな物を…………」
魔理沙(!きっとにとり達のバザーに行ってたに違いねえ……
きっとそうだ!アイツ、人形の材料集めによく河童の
バザーも利用してたからな……其のついでに買ったんだろう……)
魔理沙「だがな、私も一応使い方は知ってるさ……!
霊夢の携帯使って練習したからな……抜かりはねぇゼ!」
魔理沙「!…………!!…………?
おかしいな……電源が入らねぇ…………
………此処のボタンであってるはずだが……
ん~~……?『コンセント』でも抜けてるのか……?」
魔理沙「……!!本体に裏側に鍵穴がある…………
……鍵……?…………!!もしかして……!」
魔理沙「此の……さっき1階にあった鍵か……!?
試してみよう……もし此が合えば…………」
魔理沙「!!ピッタシだ!
やっぱり此処の鍵だったか……!
じゃあ、コイツを回して……
此でコイツを起動できるって訳か……よ~し……!」
魔理沙(……!オープニング画面か……
此の機種は……『rainbows7』か……)
「……よし、此処からだ……!アイツには悪いが、
くまなく調べさせてもらうゼ…!」
魔理沙(……アリスと私は、まだ何処かで繋がっている……
だったら……私に残していってるものがある筈だ……
繋がりを持つ私に……メッセージを残さない筈がねぇんだ……!)
魔理沙「……『Firebox』……
……『怪綺談』……『妖々夢』……
『永夜抄』……『地霊殿』………『萃夢想』……
…『緋想天』に『非想天則』か………他には……」
魔理沙「!此のアイコン……『魔理沙』……私の名前が……」
(……!もしかしたら此が……!開けてみるゼ……!)
魔理沙「!!パスワードか……!
用心深くなってるな……アイツも……いや、元からか……」
魔理沙(……文字数の指摘無し……
でも、アイツの知ってる言葉で鍵をかけてることには
変わりはない筈だ……)
「仕方ない、順番にあげていくか……」
魔理沙「じゃあぁ……コイツだ!…………」
魔理沙「!!ダメか……流石に『上海人形』は
在り来たり過ぎたかな……?」
魔理沙「なら……此はどうだろう?…………」
魔理沙「!!通らんか……『マーガトロイド』って
意外に通ってないから行けると思ったんだが……」
魔理沙(……マズいな……こーゆーのって、
大抵3回以上失敗すると、ロックがかかって
進めなくなるんだっけ……となると)
「此が、ラストチャンス……って事か。
慎重に考えねえとな……」
魔理沙(!!いや、待て…………もし其の言葉を……
私も知っていたら?…………!!)
「もしかして……!……試してみる価値はあるか…………」
魔理沙(……でも……当たって欲しくはないんだが…………)
魔理沙「……開いた……やはりそうか、アリス……
お前は、まだ私の事を……」
魔理沙「……パスワードは、『無名の丘』か…………
私とアリスが、初めて時間をかけて話した場所……
私が、アリスに話を勧めた思い出の場所……」
魔理沙「さて、中身は……
!此は、メモの様だが………、!!」
【魔理沙…………】
魔理沙「……私宛……!?」
【此を見れているなら、貴方は魔理沙よね……?
あの場所を私に教えてくれた、霧雨魔理沙よね…!?】
魔理沙「……当たり前だろ……
私以外誰がいるんだよ……全く」
【魔理沙………今私には、恐ろしい事が起こっているの。
目も当てられない程……おぞましい事が…………
だから、貴方とも……もう顔を会わせられない……
……此の家から出て、姿を隠します……】
魔理沙(!!……私達の為に行方を……!?
アリス……お前は其処まで……!)
【……でも……そうしてしまっても、
やっぱり寂しい………皆と会いたい…………】
魔理沙「!……何言ってんだよ…………
例え……お前にどんな事があっても……
私達はいつまでも友達だ…………
…………其が…………『親友』じゃねえのかよ…………!?」
【魔理沙、クローゼットの中にある、
七色の小箱を開けてみて……】
魔理沙「!」
(後ろのクローゼットに……小箱があるのか……!
……よし、待ってろ……!!)
魔理沙「~~何処だ……何処にある、七色の小箱……!?
出てこい……!出てこい………!……………」
魔理沙「!!……あった……虹の模様…七色だ……
確かに見つけたぞ……コイツを開ければ良いんだな……?」
魔理沙「!!………………」
魔理沙「……アリスと……私の……人形……
……手を繋いだ…………二人の……人形…………」
魔理沙(……やっぱり……お前は私との繋がりを……忘れていなかった……
~~アリス……お前は離れてもなお……私の事を…………)
魔理沙「~~……!?アリス人形のポケットに……
何か挟んである…………メモか……?」
魔理沙「………………!」
【ありがとう、貴方の事を忘れない……愛してるよ、魔理沙】
魔理沙「!!~~~~」
魔理沙「ウワァアアァアァアァアアーーーーーーーーー!!!!!」
魔理沙「~~何でだ!!……何故だ!!?
何故、アリスばっかりにこんな事が……!!?
私にだって……アリスを陥れた私にだって……!!
アリスが苦しむのだったら……!!
私も一緒に苦しめられても良いのに……!!!」
魔理沙「分からねぇ……!!アイツは何も悪くないのに……!!!
悪いのは私一人で充分なのに……!!!
何でアイツばっかり……何でアリスばかり
苦しまなきゃならねえんだよぉお……!!!」
魔理沙「~~私は憎い……私は……こんな…………
こんなふざけた……皮肉な運命が……憎い……!!!
『親友』を陥れた自分自身が……霧雨魔理沙が憎いぃ!!!」
?「魔理沙!」
魔理沙「!!?誰だ……!?」
霊夢「…………此処にいたのね」
魔理沙「……霊夢か…ゲホッ………其に頂点に皆まで……」
白蓮「魔理沙さん……」
魔理沙「………………準備できてたのか?後は私だけか?」
神子「私達が周辺を捜していたとき、魔理沙さん、
貴方の悲痛な叫びが聴こえたのです……」
魔理沙「~~悪いが……今は……放っといてくれ……!!!」
霊夢「魔理沙!!」
魔理沙「!!?」
霊夢「私だって……私だって辛いわよ!!
よく知るアリスが……知らずに元凶になってたなんて……
世間の偏見が…アイツに対する勝手な判断が…アイツを歪めてしまった……」
霊夢「でも……私も其の一人なのよ……!幽香だって……魅魔だって!
信仰集めを好き勝手にしていた頂点達も、其の事は自覚しているのよ!?
だからこうして集まってるんじゃない……!
アンタ一人で嘆くことはないじゃない!!」
魔理沙「!!!」
神奈子「…私達も反省している……
利己的になって、一人の異変すら気付けなかったんですから……」
諏訪子「言い訳は無いさ……私達幻想郷は、今当然の報いを受けているからね…
だから魔理沙……アンタ一人で背負い込む事はないんだよ?」
魔理沙「……だが…………」
魅魔「魔理沙!!」
魔理沙「!!……魅魔様……!」
魅魔「私は、誰かのために流す涙は嫌いじゃない……が、
言い訳に利用する涙は好きじゃないね!!」
魔理沙「!!ち、違います……此は……!」
魅魔「自分でやると決めたら今すぐ始める!!
言い訳をするな……腹を決めろ!!
そしてもう一度再現してみな……アンタが持っている、其の人形達の様を!!!」
魔理沙「!!アリスと……もう一度……」
幽香「……私も、貴方と同じ様な目的を持っているのよ。
より大きな目的を持つ貴方が渋っていたら、私もそうせざるを得なくなる……」
魔理沙「……!!」
神子「私達も精一杯協力します!アリスさんを取り戻しましょう!!」
みんな「ええ……!!」
魔理沙「~~~~すまねえ、皆ぁ……」
白蓮「!あらあら……涙はもう駄目だといわれたばっかりでは?」
魔理沙「!五月蝿ぇ……此は嬉し涙だゼ…!!」
神奈子「外に出ましょう。早苗が待っている……」
魔理沙「!早苗も加わるのか…!?
でも……それじゃあ守矢神社は……!!」
諏訪子「心配ないよ!早苗が持ってた、
私と神奈子のホログラムが見張りをしているからね♪」
霊夢(………威嚇すればマリスも寄ってこないって訳ね)
魔理沙「……皆、先に博麗神社に戻っててくれ」
みんな「!!」
霊夢「アンタ…此処でやり残した事でも…!?」
魔理沙「いや…もう此処には用はねえ……
店に一旦戻るのさ!」
神子「…其方はあいた窓ですが……!?」
魔理沙「ハァアア!!!!」
みんな「!!!」
霊夢「バカ……!!アイツ、開いた窓から飛び降りて……!!」
諏訪子「早苗!!魔理沙を受け止め……!?」
魔理沙「…残念だが、其の必要はねえゼ」
幽香「!下に箒を待機させていたのね……心配させて……」
魔理沙「魅魔様……御叱責、感謝します……!」
魅魔「……其の人形達、くれぐれも大切にしなよ?
アリスからの贈り物なんだろ?」
魔理沙「無論、そのつもりであります……では、失礼します!!
……皆も…………ありがとな!」
霊夢「……早く戻ってきなさいよ?待たせてんだからね」
魔理沙「オウ!」
魔理沙「彗星『ブレイジングスター』!!!イヤッホウゥ!!!!」
霊夢「!!グゥ………いつものように五月蝿くなってたわね……全く」
魅魔「フフン…私の弟子ならばあのくらい元気が無くてはねぇ……!!」
神子「我々も戻りましょう。博麗神社で作戦会議と同時に
魔理沙さんを待つのです……!」
霧雨魔理沙No.19~魔法の森上空
魅魔様の御喝はやはり効くな……
ありがたい…そんな気までするゼ……
………あの夢で、涙は置いてきていたつもりだったが……
やっぱり、勝てないか……
だが、今度こそスッキリした…!
此の人形達の様に、もう一度アリスと……
あの丘での約束を…果たさなきゃな!
其の前にまずは準備だ……待ってろよ、コーリン!!
如何でしたか?
今回は魔理沙がアリスとの繋がりをアリスの家で探す回でした。
魔理沙が泣く回、何故か多いです。
書いている此方も
一刻も早くマリアリを取り戻したい…そんな一心です。
因みに、パソコンに入っていた東方ソフトは
二人が出演しているものばっかりです。
次回は、久々のサブストーリー編です。
新しいキャラが出てきます。
また、2本同時に投稿する予定です。
もうひとつは、なんとマリスが主演です。
それでは、次回もゆっくりしていってね♪