東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回は、新キャラが登場する
サブストーリー編です。

森にはある妖怪がいた。
其の妖怪は只、読んでいた……
しかし、彼女は気付かなかった。
自らに迫る脅威を…………

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


読書、復讐を覚えず

朱鷺子~魔法の森

……やっぱり、読書は一番ね……

心が落ち着く……

どうして皆本を読まないんだろう……?

 

……でも、最近は

人や妖精の姿は見えないわね……

何かあったのかしら……?

 

……ん?後ろから気配…………

でも……気にする事はないわ……

 

私は、襲う気なんて更々ないし…………

 

 

トーク・フロム・ビハインド~魔法の森

?「…………」

 

朱鷺子「……誰?」

 

アリス(マリス)「……通リスガリノ者ヨ」

 

朱鷺子「そう……森の出口は私の向いている先よ」

 

アリス(マリス)(此ノ娘……此方ヲ見ナイママ……!)

「……私ガ怖クナイノ?」

 

朱鷺子「……私は見た目で判断するのは苦手ですから……

何とも言えないわ」

 

アリス(マリス)「……ソウイウ貴方ハ?」

 

朱鷺子「私も、しがない単なる本読み妖怪……

でも、最近『朱鷺子』って呼ばれているの……

呼ぶならそう呼んで?」

 

アリス(マリス)(……名無シ……大妖精ヤ小悪魔ト同ジネ……

…………ニシテモ、此処マデ私ノ方ヲ見ナイナンテ…………)

 

 

アリス(マリス)(…………絶好ノ標的ネ……!)

「エーット、朱鷺子サン……デシタッケ?」

 

朱鷺子「はい、何か?」

 

アリス(マリス)「貴方……何カ嫌ナ事ガアッタノ?」

 

朱鷺子「!……どうしてです?」

 

アリス(マリス)「ダッテ……貴方ノ後ロ姿…………

何ダカ寂シソウダッタカラ…………」

 

朱鷺子「………………見抜かれるとはね……

そうよ……私にも、嫌なことがあったわ……つい最近にね」

 

アリス(マリス)「………………」

 

朱鷺子「ついこの前に、私はいつものように

3冊の本を読んでいたの……此の森の中で」

 

アリス(マリス)「………………」

 

朱鷺子「すると突然、通りすがりの巫女達に

訳もなくコテンパンにされ、3冊とも奪われてしまったのよ!」

 

アリス(マリス)「!……其ノ巫女、紅白ダッタ?」

 

朱鷺子「そうよ。私は回復した後、其の3冊の

行方を追っていたの。でも……

聞いたところ3冊とも、とあるお店の修理代として

売られてしまってたのよ……」

 

アリス(マリス)「!酷イ………!」

 

朱鷺子「行きなり人の本を奪っておいて、

売ってしまうのはどういうことなの……!?

私は怒ってあの巫女達に勝負を挑んだの。でも……」

 

アリス(マリス)「……マタコテンパンニサレタノネ?」

 

朱鷺子「もう二度とあんな事に遇いたくないから、

私は人目につかない、森の外れにあたる

此処に居場所を移したのよ。

……貴方みたいに此処に来る人がいるなんて予想外ね……

もう一度場所を変えようかしら……?」

 

アリス(マリス)「……ソウダッタノ…………」

(…………ソロソロ頃合イネ………………)

 

 

 

アリス(マリス)「……ネェ。私ト手ヲ組マナイ……?」

 

朱鷺子「?……どういう事です?」

 

アリス(マリス)「実ハ……私モ、其ノ巫女達ニ

嫌ナ目ニ遇ワサレテ……ダカラ、復讐シヨウト考エテイルノ」

 

朱鷺子「……私も一緒にしよう……と?」

 

アリス(マリス)「強イ怨ミ……憎シミハ、

対象ヲ苛マセルコトダッテ可能ヨ……

大好キナ読書ヲ邪魔シタ挙ゲ句ニハ、本スラ奪ウ………

極道極マリナイワ……其ノ巫女」

 

アリス(マリス)「デモ、私達二人分ノ怨ミナラ……

其ノ外道巫女ヲ、一泡吹カセルノニハ充分ヨ!」

 

朱鷺子「………………」

 

アリス(マリス)「サア、一緒ニオイデ…………」

 

 

 

 

朱鷺子「……悪いけど、遠慮しておくわ」

 

アリス(マリス)「!……ドウシテ…………

自分デ成シ遂ゲナイト意味ガ無イトデモ……!?」

 

朱鷺子「………………」

 

アリス(マリス)「ドウナノヨ……朱鷺子サン……!」

(……モシソウナラバ、無理矢理ニデモ身体ヲ……!)

 

朱鷺子「……復讐はもう諦めたからよ」

 

アリス(マリス)「!!…………何デ……」

 

朱鷺子「聞いたところ、あの巫女達……

此の幻想郷での異変を何度も解決してるそうじゃないの。

それじゃあ……私が勝てない筈だわ」

 

 

朱鷺子「復讐、復讐と言ってても、

成就できないまま気持ちが廃れることもあるのよ……其に

無理に頑張って、怪我をして泣きを見るより、

こうして読書をしてた方が愉しいしね」

 

アリス(マリス)「…………ソウ…………」

 

 

 

朱鷺子「……さて、栞を挟んで此処までにするとしようか……

!そう言えば、聞いてなかったけど名前h…、??」

 

 

朱鷺子(…………居ない……さっきまで気配も声もしていたのに……)

「……きっと空耳だった…………のね……?」

 

朱鷺子「!……日が昇ってる……もう昼ね…………

ご飯食べて……また本を読みましょうか…………」

 

 




如何でしたか?
今回は、朱鷺子さん主演のサブストーリーでした。

彼女にはまだ謎が多いため、
ほとんどは想像になってしまっているのは
ご了承ください。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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