東方孤傀劇~コドクのアリス   作:因田司

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今回は、以前に募集しましたコラボ回です。
まずは第一弾です。
コラボに協力して下さったのは、
和菓子屋蜜柑さんの「東方緑妖想」より
夢魂爽歩君です。

静かに広がる「幻草原」。
其の上を疾走する二つの影。
しかし、遠くより
その姿を覗く姿があった…………

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

其では、ゆっくりしていってね♪


トラベラーズ・パラダイス(コラボ中心)
Requests;ゲンソウ上の再会◎


魂魄妖夢No.7~幻草原

……!大丈夫ですか、うどんさん……?

……相当息切れしていますが…………

もうすぐで此の草原を抜けます……

頑張ってください……

 

……にしても、さっき紫様が仰っていたことは……?

……「もう一人の私を知る者」……「助けを寄越す」……

そして……誰かの過去……別世界での出来事………

突然現れなさって一体……何の事を……?

 

!……うどんさん…………止まって下さい…………

「靄」がかかってきています…………

迂闊に行動すると、迷ってしまいますよ…………

 

 

 

……!誰か来たようです……

こんな何もないところに一体誰が……

……気を付けて下さい!

 

 

 

VS〈陰影のメイド〉十六夜咲夜

~幻草原

 

咲夜(マリス)「フフフ……久シクヤッテルカシラ?

魂魄妖夢……鈴仙・優曇華院・イナバ…………」

 

妖夢「!さ、咲夜さん……!?」

 

鈴仙「!みょんさん……コイツはマリスですよ!」

 

妖夢「!!じゃあ……まさか咲夜さんは……!!」

 

咲夜(マリス)「寝首ヲ掻イテヤッタ……ト言ッテ良イワネ」

 

妖夢「!……ひ……卑怯な……!!」

 

咲夜(マリス)「一緒ニ行動ヲ共ニシタ仲間ヲ、

流石ニ相手ニスルノハ無理デショウネ……ネェ!?」

 

妖夢(クッ……攻撃できない…………

相手は……マリスだと言うのに…………!)

 

咲夜(マリス)(……本当ハ鈴仙ニ擬態シヨウト思ッタケド……

コイツノ力ガドレ程カヲ試サナキャ……

其ニ……コイツノ姿ハ相手ニトッテ充分効果ヲ発揮スルカラネ……)

 

 

 

鈴仙「……相手が擬態だと分かれば……

手加減の必要はありませんよ、みょんさん!」

 

咲夜(マリス)「!!後ロ…………!?」

 

妖夢(!さっきまで横に居たうどんさんが…………!

もしかして幻覚を見せて、其の隙に…………)

 

 

 

鈴仙「先手は貰います!ラビットパーンチ!!!」

 

 

 

咲夜(マリス)「!!?ガァ……ク、首ヲォオ………………」

 

妖夢「!首を一撃で…!」

 

鈴仙「一度被害に遭わせてくれた相手に、躊躇する理由はありません!」

 

咲夜(マリス)「~~~~……………………」

 

 

 

妖夢「……咲夜さん……まさかマリスにやられたなんて……」

 

鈴仙「みょんさん……私達も、永遠亭に戻った方が……」

 

妖夢「ええ、其のようですね……ですが、大丈夫ですか?

もう一度草原を走る必要がありますが…………」

 

 

 

 

 

 

咲夜(マリス)「ククククク…………」

 

 

妖夢&鈴仙「!?」

 

咲夜(マリス)「首ヲヘシ折ッタ位デ……

私ヲ倒シタ気デイナイデヨネ……」

 

鈴仙「!!」

 

妖夢「首から……黒い棘が……!?」

 

鈴仙(……破壊された部位を強化して再生しますか……

此で同じ部位に同じ戦法が通用しなくなる……と言うことですね…………)

 

咲夜(マリス)「!アラアラ…………棘デ御下ゲ髪ガ切レチャッタワ…………

……マア…………代ワリハイクラデモ…………」

 

鈴仙「!顔の左半分が黒くなって……御下げ髪が……!」

 

咲夜(マリス)「此デ……少シハ敵意ヲ持ッテクレタカシラ?」

 

妖夢「……上等です!!」

 

 

妖夢「楼観剣!!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!?グゥウ…………ケ、剣デ……首ヲ……?!」

 

鈴仙(みょんさんの太刀筋……速い……流石です!)

 

妖夢「いくら首に肉弾戦を通じなくさせようとも、

剣で突き刺せば、変わりませんよ!?」

 

咲夜(マリス)「!?ギッ…………コ、呼吸ガァァ…………!」

 

妖夢(……此のまま首を…………!)

「うどんさん!目をつぶっててください……!」

 

 

咲夜(マリス)「~~ッテ終ワルワケナイデショウ!?」

 

妖夢「!?と、棘が生えて……剣を……お、押し返す……!?」

 

咲夜(マリス)「フフフ……一気ニ切レバ良カッタモノヲ………

!アァ……出来イノネ……此ノ姿ダッタラ……!」

 

妖夢「~~!!ウグゥ!」

 

鈴仙「!みょんさん!」

 

妖夢「だ、大丈夫です……!弾かれただけですから…………」

(……堅い……首への攻撃は諦めた方がいいですね………

下手に攻撃すると、この楼観剣も…刃こぼれを起こしかねない……)

 

 

咲夜(マリス)「全ク……不意討チバッカリシヤガッテ……!

デモ…………攻撃モ其処マデヨ!」

 

妖夢(!!ナイフを…………)

「うどんさん!私の後ろに……!」

 

鈴仙「!?はい……!」

 

 

咲夜(マリス)「遅イワ!速符『ルミネスリコシェ』!!」

 

妖夢「!!白楼剣……!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!」

 

妖夢「クゥッ……」

(あ、危なかった……あれほどのスピードと威力のナイフ……

二本の剣で弾かなったら、貫通してうどんさんにも…………)

 

咲夜(マリス)「……ケッ、ヤルジャナイノ……ジャア次ハ…………」

 

 

妖夢「……うどんさん……私が剣でナイフを弾きます…………

貴方は私の陰からマリスを狙撃して下さい…………」

 

鈴仙「!でも、そんな事をして失敗したら……みょんさんは…………!」

 

妖夢「大丈夫です、私の事は心配ないですよ………」

 

 

咲夜(マリス)「!ゴチャゴチャ話スナ!!

奇術『エターナルミーク』!!!」

 

 

妖夢「!来ます……狙撃の用意を……!」

 

鈴仙「は、はい……!」

 

 

妖夢「魂符『幽明の苦輪』!!」

 

 

咲夜(マリス)「!妖夢ガ……二人ニ……!?」

 

鈴仙(……みょんさんが半霊さんに自分のトレースを…………!)

 

妖夢達「行きますよ!!」

 

 

妖夢(半霊)「『反射下界斬』!!」

 

妖夢(本体)「『結跏趺斬』!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!グッ……ナイフヲ跳ネ返シテ……

同時ニ攻撃モ……!!」

 

妖夢(本体)「今です、うどんさん!」

 

 

鈴仙「『マインドエクスプロージョン』!!!」

 

 

咲夜(マリス)(!カ、カワシテイル時ニ……!!)

 

妖夢(本体)(よし……あの状況なら……かわせません……!)

 

鈴仙「当たって……!」

 

 

咲夜(マリス)「『バニシングエブリシング』!!」

 

 

妖夢達&鈴仙「!!!」

 

鈴仙「き、消えた……!?」

 

妖夢(本体)「ど、何処に……うどんさん!

私達から離れないで下さい……!」

 

 

 

咲夜(マリス)「フウ……危ナイ危ナイ」

 

鈴仙「!後ろです!」

 

妖夢(本体)「!!……いつの間に…………!」

 

咲夜(マリス)「本当ニ便利ネェ……此ノ技ハ……

此ガアレバ、貴方達ノスペルハ怖クナイワ」

 

妖夢(本体)「……厄介ですね………半霊、戻ってください……」

 

鈴仙「どうしましょう……攻撃を簡単にかわされます……」

 

咲夜(マリス)(流石ニ……今ノハ遊ビガ過ギテタ…………

ソロソロ……コイツノ本領ヲ発揮サセナイトネ……!)

 

妖夢「!来ます……!」

 

 

 

咲夜(マリス)「時計『ルナダイアル』!!」

 

 

 

妖夢「!?ガッ……!?」

(~~と、時計を……!?速い…………)

 

鈴仙「!!み、みょんs………………」

 

咲夜(マリス)「!?止マッタ………此ガ咲夜ノ能力………

…………凄イワネ…………」

 

妖夢「………………」

 

鈴仙「………………」

 

咲夜(マリス)「………~~~~」

 

妖夢「………………」

 

鈴仙「………………」

 

咲夜(マリス)「!!~~イチャイチャサセタママ止メルト、イライラスル……

……リア充共ガ……ナイフヲアリッタケ設置シテヤル!!」

 

妖夢「………………」

 

鈴仙「………………」

 

咲夜(マリス)(……鈴仙ノ擬態ハ、既ニ手ニイレテイルカラ…………)

「~~狙イハ大半ハ妖夢……ソシテ鈴仙ニ少々…………」

 

妖夢「…………!!」

 

鈴仙「……さん……!?此は……!?」

 

妖夢(!しまった……せめて……うどんさんは……!)

「うどんさん!私の近くに……!」

 

 

咲夜(マリス)「殺到シロ、ナイフ!!」

 

妖夢「『反射下界斬』!!」

 

 

咲夜(マリス)(……フン……全方位カラノナイフヲ

其デ防ギキレルトデモ…!?)

 

妖夢「!グゥウ……!!」

(ふ……防ぎきれない……!!)

 

鈴仙「!みょんさん!」

 

咲夜(マリス)「!チッ……!」

(傷ガ浅イ……ナイフノ向キノ微調整ガ出来テナイカ…………

此ノ能力ハ、慣レガ必要ノヨウネ…………)

 

妖夢「~~~~!は、白楼剣を………!」

 

咲夜(マリス)「サセナイ!!」

 

妖夢「!蹴られt……!」

 

咲夜(マリス)「ツイデヨ!!」

 

鈴仙「!!キャァア……!!」

 

妖夢「!!うどんさん!!」

 

咲夜(マリス)(……咲夜ノ身体ガドレ程カヲ

試ソウトハ思ッタケド…………)

「モウイイ…………サッサト浸食シテヤル」

 

妖夢「!!左手が…………ヘ、蛇に…………!!」

 

咲夜(マリス)「……牙ハ勿論、ナイフデデキテルワヨ?

噛マレタラサゾ痛イショウネ…………」

(……無論、ナイフモ『私』ノ擬態…………噛ミツカセタラ、即刻デ浸食開始ヨ)

 

 

妖夢(……白楼剣があんな遠くに………取りに行けば、

あの蛇が私を背後から襲いかかって…………!)

 

鈴仙「ぐぅっ…………!み、みょん……さん……!」

 

妖夢(……うどんさんが投げてくれても……

恐らく間に合わない……楼観剣一本で太刀打ちできるとも……!)

 

蛇(マリス)「シューー…………シャァアーーーー…………」

 

妖夢(くっ……マズイ……此のままじゃ…………)

 

咲夜(マリス)(……人間ノ部分シカ無理ダカラ、分身技ハ

使エナクナル…………デモ……構ワナイワ……!)

「良カッタワネェ……完全ニ同類ニナレルワヨ……………貴方ノ主ト」

 

妖夢「!!」

 

咲夜(マリス)「!……心配シナクトモ……二人トモ始末シタラ、

マタ二人デ仲良ク歩カセテアゲルワ…………」

 

 

 

 

咲夜(マリス)「……『私』ノ擬態デネ!!!」

 

 

 

 

 

 

?「させるかぁ!!」

 

 

 

 

 

咲夜(マリス)「!?」

 

妖夢&鈴仙「!!」

 

 

?「雷刀『紫電追刃』!!!」

 

 

咲夜(マリス)(!上カラ……!?)

「クッ……!!」

 

鈴仙「!!」

 

?「~~ま、間に合った…………大丈夫か、妖夢?」

 

妖夢「!……何故、私の名前を…………?」

 

咲夜(マリス)「……誰?」

 

 

 

爽歩「まさか……咲夜さんが相手だったなんて……」

 

咲夜(マリス)「……ン?貴方ハ……確カ…………」

 

 

~魔法の森(過去)

 

爽歩「!部下を連れてるのか…!」

 

フェンリス「……貴方ハ?」

 

爽歩「!喋れるの!?」

 

フェンリス「貴方ハ此処ノ住民デハナイ……

何処カラ来タノ?」

 

爽歩(!まさか…其処に行って…!)

「悪いけど、其れは言えないよ!」

 

フェンリス「……無理矢理吐カセテヤル」

 

 

~魔法の森(過去)

 

爽歩(狼)「僕にはその傷を塞いでくれる

唯一無二の大切な奴がいるんだ!

お前の甘言には騙されないぞ!!」

 

 

~幻草原(現在)

 

咲夜(マリス)(……前ニ会ッタ……狼ニ姿ヲ変エテイタ少年………

……マサカ、半獣化出来ルヨウニナッテタトハ…………)

「成長シタヨウネ……」

 

爽歩「ハァ……ハァ…………」

 

咲夜(マリス)「……デモ、ボロボロジャナイ……」

 

爽歩(グッ……さっきの妖夢達との戦いでの傷が……

其に……此の姿は…………やはりきつい……!

あの人が応急治療をしてくれなければ…………

名を教えてくれなかった……あの人が…………!)

 

妖夢「……!」

(もしかして……此の人が……!)

 

 

爽歩「鈴仙さん!」

 

鈴仙「!私の……名前も……?」

 

爽歩「妖夢を連れて、下がっててください!

妖夢の傷の回復も……お願いします」

 

妖夢「!でも、あ、貴方は……!?」

 

爽歩「……咲夜さんは僕が相手します!!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

咲夜(マリス)「ホウ……ソンナニボロボロデ……!!」

 

?「~~~~………」

 

咲夜(マリス)(……上空ニ異空間ガ……!マサカ!!)

「其処ニイルノカ、紫ィイーーーー!!!」

 

?「!」

 

 

咲夜(マリス)「速符『ルミネスリコシェ』!!!」

 

 

?「!わっとと……!」

 

咲夜(マリス)「!……逃ゲラレタ……!」

 

 

爽歩「!クッ…………ヴッ……!」

 

咲夜(マリス)「!マアイイ……ドレ程成長シタカ見テアゲルワ……

デモ……モシ負ケタラ……其ノ能力モ……身体モ貰ウ!」

 

妖夢(……何だろう……知らない男の子…………

でも……何故か、凄く…………頼もしい……!)

 

爽歩「僕は……妖夢と鈴仙さんを守る……!

例え……相手が咲夜さんだろうとも………

例え……妖夢と鈴仙さんが別の世界の人だろうと!!」

 

 

 

 

妖夢「……爽歩さん……ですよね?」

 

爽歩「!」

 

妖夢「あの…咲夜さんを……咲夜さんと思わないでください……

……あの…化け物は…!痛っ…身体を変形させて……攻撃して……来ます………!」

 

爽歩「!!…妖夢……」

 

鈴仙「……不意討ちには気を付けて下さい………!」

 

爽歩「!……ありがとう……鈴仙さん……

必ず……君たちを守る!!」

 

 

 

 

爽歩「行くぞ!!電符『雷脚』!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!」

 

爽歩(~~あの人の応急処置がどれ程の間効くかは

分からない………短時間でケリを着ける!!)

「ハァアアア!!!」

 

咲夜(マリス)(!加速ヲ……踏ミ込ンデクルカ……!)

「ナラ、近ヅカセナイマデ……行ケェ!!!」

 

 

蛇(マリス)「シュァアアアアーーーーー!!!」

 

爽歩「!袈裟切り!!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!!グァア……ヒ、左腕ヲォオ……!!!」

 

妖夢「!!凄い……一瞬で蛇の腕を……!」

 

咲夜(マリス)「マダヨ……マダ攻撃手段ハ幾ラデモアルワ!」

 

鈴仙「!!御下げ髪も蛇に……爽歩さん!気を付けて……!!」

 

 

爽歩「此方もまだだ!!そこから燕返し!!!」

 

 

咲夜(マリス)「!!!グゥウウ……カ、髪マデェエ……!!」

 

妖夢(!更に踏み込んで………此の人……剣技に長けてる……!?)

 

 

 

爽歩「!!?クッ………」

(~~いきなり…む、無茶しすぎたか……身体が……!!)

 

咲夜(マリス)「!ククク……隙在リ!!」

 

鈴仙「!腕と髪の蛇が……再生した……!」

 

爽歩「!!」

 

 

咲夜(マリス)「イキナリ…チェックメイトダァアアアーーーー!!!!」

 

蛇達(マリス)「キシャアァアアアアァアァアァァアァ!!!!」

 

 

 

妖夢「さ、させない……!!『結跏趺斬』!!」

 

 

 

蛇達(マリス)「!!?キャシャァ……」

 

咲夜(マリス)「!!グァアアア!!??」

 

鈴仙「!!み、みょんさん…無茶をしたら……!」

 

爽歩「!…妖夢……」

 

咲夜(マリス)「~~~……ヨ、妖夢ゥウウ!!!!」

 

妖夢「ハァア……ハァア……戦いの途中に相手から

目を背けるのはタブーですよ?」

 

咲夜(マリス)「!!シ、シマッタ……」

 

 

 

爽歩「電符『轟雷』…!!!」

 

 

 

咲夜(マリス)「!!…サッキノトハ違ウ……!?」

 

爽歩(……もう、時間がない……

仕方ない……もう一度……此で決める!!)

 

妖夢「!」

(…あの構えは……まさか!!)

 

咲夜(マリス)「!『居合い』カ……良イダロウ!!」

 

鈴仙「!マリスの両手が……ナイフの爪に……!!」

 

咲夜(マリス)「殺人鬼ノ本当ノ怖サ……思イ知リナサイ!!!」

 

爽歩「行くぞ!!勝負だ、化け物め……!!!」

 

 

 

咲夜(マリス)「『ハイスラッシュC』!!!」

 

 

 

妖夢「!……爽歩さん……!!」

 

 

 

 

 

 

爽歩「………剣舞『鈴舞踏』」

 

 

 

 

 

咲夜(マリス)「!!!」

 

妖夢&鈴仙「!!」

 

爽歩「ハァアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜(マリス)「………………」

 

爽歩「………………」

 

妖夢&鈴仙「~~~………」

 

咲夜(マリス)「……………ケッ」

 

爽歩「…………二人とも……」

 

 

 

 

爽歩「目を……つぶってて下さい」

 

 

 

 

妖夢&鈴仙「!!………」

 

咲夜(マリス)「!!!ギォオォオオ…………!!!」

 

 

 

 

 

 

 

爽歩「………二人とも」

 

妖夢&鈴仙「~~~~……?」

 

爽歩「終わったよ、奴は……溶けていった」

(…まさか……妖夢を倒した此の技を……また使う事になるなんて……)

 

鈴仙「!」

 

妖夢「…爽歩さん…お見事でしたよ……」

 

爽歩(!…でも……此方の二人は…何故僕の名前を……?)

 

 

 

 

爽歩「!!?グゥウウウ……!!?」

 

妖夢&鈴仙「!!!」

 

妖夢「…そ、爽歩さん……!!」

 

爽歩(応急処置の…効き目が……こ、このままだと……また……!)

 

鈴仙「!怪我が……傷が拡がっていきます……!」

 

 

爽歩「よ……妖夢……妖夢ぅ………」

 

妖夢「!な、何ですか……!?」

 

爽歩「ぼ、僕を……許さなくても……良い………

君を……悲しませた………『さよなら』を……言ってしまった……

………切ってしまった………不甲斐ない………僕を………」

 

妖夢&鈴仙「!!」

 

鈴仙「傷がひどくて……記憶が混乱してる…………!」

 

妖夢(……この人は……やはりあの事を……!!)

 

爽歩「でも…僕は………妖夢……君と………また………」

 

 

 

 

妖夢「……大丈夫ですよ」

 

 

 

 

爽歩「!!………」

 

妖夢「私達は、此方に来る貴方の……貴方の世界での事の顛末を……

貴方を助け、連れてきた名もない妖怪さんから全て聞きました……

……貴方の名前も教えて貰いました」

 

爽歩「!!」

 

妖夢「貴方のした事は……正しい事だったんです……

私達の邪魔をしなければ……逆に其で……幽々子様は………」

 

爽歩「………妖夢………き、君は………」

 

妖夢「私達も…同じ経験をしたのです……同じ邪魔をされたんです……

だから分かるんです……貴方がした事が……どれ程私達を救ったか………」

 

爽歩「でも…もう………僕と……君は……」

 

 

鈴仙「違いますよ…爽歩さん!」

 

爽歩「!……鈴仙さん………」

 

鈴仙「例え、離れてしまっても……二人とも、

互いに会いたい気持ちは繋がっているはずです……!

現に…貴方は今も……あちらのみょんさんに…会いたがっていた……!」

 

爽歩「!!………」

 

妖夢「…彼方の『私』は、貴方がした事を

迷惑だったとは絶対に思っていません……!絶対に……!」

 

鈴仙「ですから……今、みょんさんに放った言葉は……

彼方のみょんさんに言う必要なんて、ありませんよ………」

 

爽歩「!!~~~二人とも………!」

 

妖夢「そして……今回は私達を救ってくれた……

こんなに傷を負った身体で……無茶をさせてまで………」

 

爽歩「…もう……妖夢達を……傷付けは…させない……

何処の……世界でも………」

 

 

妖夢「……!」

 

紫「……………(コクッ)」

 

妖夢(……紫様……)

「…爽歩さん、元の世界に帰る用意が出来たようです」

 

爽歩「!だ、駄目だ……まだ…まだだぁ……!!」

 

鈴仙「!!アァ…動いたら……傷が……」

 

妖夢「……本当に守るべきは貴方の世界にいるはずですよ、爽歩さん?」

 

爽歩「!……妖夢………僕の……世界の………!」

(!!駄目だ……また………意識……が………)

 

紫(!マズい……応急処置の効果が……きれる……!)

「直ぐに、元の世界に運ぶわ……!」

 

爽歩「~~~~~………」

 

 

 

 

鈴仙「爽歩さん……!」

 

爽歩「!………?……………」

 

 

 

 

妖夢「…私達は……貴方と『私』が……

再び合う事が出来ると……信じています……」

 

 

 

 

爽歩「!!~~~…あり……が……と……う………………」

 

 

 

 

 

紫「…………行くわよ?」

 

妖夢「御願いします、紫様………」

 

 

 

妖夢「……………………」

 

鈴仙「………行ってしまいましたね……」

 

妖夢「ええ……!!痛……!!」

 

鈴仙「!?だ、大丈夫ですか……」

 

妖夢「大丈夫ですよ……其より、応急処置を……」

 

鈴仙「!?で、でも……私は……もう何も…!」

 

 

妖夢「心配しなくても……私の後ろにあるはずですよ?」

 

鈴仙「?……!!師匠の応急処置箱……!いつの間に……!?」

 

妖夢「きっと…紫様が置いていってくれたのですよ……

お詫びの印に………」

 

 

鈴仙「…!みょんさん!箱に…何か紙が貼ってあります!……」

 

妖夢「え……」

 

 

【今回は突然巻き込んでしまってごめんなさい。

此は、お詫びの気持ちよ。私と永琳からの餞別………

 

あと……永遠亭に戻る必要はないわ。此方も頑張っているから、

貴方達も弱気者を助ける、自分達の役目を全うしなさい……永琳がそう言ってたわ。

 

最後になったけど…二人とも、此からの武運長久を祈ってるわ。  八雲紫】

 

 

妖夢「……紫様……永琳さん…………」

 

鈴仙「……!…『靄』が……晴れていきますよ……!?」

 

妖夢「!本当ですね……うどんさん、手当をしたら出発しましょうか」

 

鈴仙「はい、みょんさん!」

 

 

 

 

妖夢(……私も……彼から…守る為の大切なものを…教わった気がする……)

「……ありがとう……爽歩さん……」

 

 

 

 

 

~亜空間

 

爽歩「…………………」

 

紫「……此の子も…無茶をしてくれるわね……」

(………応急処置がなかったら……間違いなく……)

 

 

~亜空間(過去)

 

爽歩「~~~…ありがとうございます……名もない妖怪さん…」

 

紫「良いのよ……これで一定の間は動けるようになるけど……

あまり無茶をしないでね」

 

爽歩「………あれが……此方の妖夢……ですか……」

 

紫「そう……そして、鈴仙……貴方は彼女を知っているわよね?

で、彼女達と対峙している人物が………」

 

爽歩「!!まさか………!」

 

紫「此方の世界は、少々厄介でね……彼女は偽物だから心配はないわ」

 

 

 

爽歩「あの………」

 

紫「何?夢魂爽歩君?」

 

爽歩「僕に……もう一度妖夢を守る資格なんてあるのでしょうか……」

 

 

紫「有る」

 

爽歩「!」

 

紫「其に………どの世界も妖夢は妖夢よ」

 

爽歩「!!……」

 

紫「妖夢達を悲しませたくなければ……戦うしかないのよ……どの世界でも…」

 

爽歩「……そうですか……」

 

紫「でも……今はもう少し待った方が良いわ……直ぐに動くと……」

 

 

咲夜(マリス)「……『私』ノ擬態デネ!!!」

 

 

爽歩「!妖夢が……危ない!!」

 

紫「!!え、ちょっと……爽歩君!?」

 

 

 

爽歩「させるかぁ!!」

 

 

 

紫「……飛び降りて…………言った傍から………!」

 

 

 

 

咲夜(マリス)「其処ニイルノカ、紫ィイーーーー!!!」

 

紫「!」

 

 

咲夜(マリス)「速符『ルミネスリコシェ』!!!」

 

 

紫「!わっとと……!」

 

咲夜(マリス)「!……逃ゲラレタ……!」

 

紫「……仕方ない……注意して見守らせて貰うわ……」

(直ぐに援護できるようにしないと……気を付けるのよ、爽歩君……

今回の相手は手強いわよ……)

 

 

~亜空間(現在)

 

紫「……急いで彼方の咲夜に返さないと……

隙をついて無理に連れてきたから、パニックになっているはず……」

 

紫(……でも、あっちの『私』は承諾はしてくれたけど……

嫌々だったわね……紅魔館との間に、何かあったのかしら……?)

 

紫「…!出口ね……直ぐに元の場所に……」

 

 

~とある道中(爽歩の世界)

 

咲夜「~~~いきなり爽歩が消えてしまった……

休憩する為に、傍に横たえさせていたはずなのに……何処に行ったの!?」

 

?「……ドサッ」

 

咲夜「!?」

 

爽歩「………………」

 

咲夜「!いた……でも何で……さっきまで見つからなかったのに………」

 

 

咲夜「……まあ、良いわ。

とにかく急いで紅魔館に運ばないと……爽歩が危ない……!」

 

 

 

紫(……ごめんなさい、夢魂爽歩君……無理をさせて……

でも…今回、貴方の助けがなかったら妖夢達は、無事じゃ済まなかったわ………

ありがとうね………私の応急措置はほんの気休め程度……

紅魔館での完治を祈ってるわ…………)

 

紫「……さて、まだ仕事は残っている……行かなきゃね………」

 

 

 




如何でしたか?
此の話は、「東方緑妖想」で白玉楼の
異変が終わった直後……
咲夜さんが爽歩君を紅魔館に運ぶ途中での出来事を紹介しています。

イラストも描きました。
今回戦闘シーンを繰り広げた四人です。


【挿絵表示】


本作の補足のようになりましたが……
ちゃんと繋がっているのか、
取って付けたようになっていないか…正直少し心配です……

爽歩君を提供して下さった和菓子屋蜜柑さん、
どうも有り難うございました。

本編も続いていますが、
次回はコラボ第二弾です!

其では、次回もゆっくりしていってね♪
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