パワフル野球人生~最強のピッチャーになろう!~ 作:うぃけりん
吾輩は幼稚園児である。名前は倉井 神雅(くらい しんが)、たった今前世の記憶が戻ったところである。
(…にしても、見渡す限り幼児、幼児、幼児‥‥何かの罰ゲームだよ。)
「どうしたの?シンガくん、今日はげんきがないね。おなかいたいの?」
「いや、何でもないよ。えーと‥‥」
「ボクはケンだよ!‥‥はやくなまえ、おぼえてよね。」
「ごめんごめん。ちょいとド忘れしちゃったよ。‥‥ケンくん。」
「いいよ!許してあげる!――あっちでキャッチボールしよ?」
カッコいいというより、可愛らしい印象の銀髪男の子の名前はケン。名札を見ると、やまぐち けんと書いてあったんだが‥‥
(名前適当に付けすぎだろ野球仙人‥‥偶然の可能性もあるけどさ。こりゃ、小学校に入ってから大変だな。)
「ほらはやくー!つねにじかんはゆうげんなんだよ!」
「ああ、今行くよ。」
これは後から知った事だが、今は西暦2018年の4月。俺が死んで数か月が経っているのだが…誰も好野 球大を知らない。それどころか、プロに入った形跡、戸籍、名実ともにキレイサッパリいなくなっていた。
さらには、プロの面々も一新されていた。甲子園の常連校はPLや早稲田実業などではなく「あかつき大付属」や「激闘第一高校」など。前世とかなりの差違が生じているようだ。
「えいっ!」
(それにしても、俺達本当に5才か?こんな直球普通は投げられないぞ。)
「なぁ。ここに思いっきり投げてみろよ。」
「ええ!?――コントロールつかないし、かおとかに当たったらあぶないよ。」
「大丈夫!慣れてるから!!(一応元プロだし)」
「…わかった。思いっきりいくよ。ケガしないでね!」
ビューン! パシッ!
「おぉ…」(すげぇ…50~60km/h位出てたんじゃないか?5才でこれは化けるぜ。)
「シンガくんすごい!お父さんに[全力で投げるのは危ないからやめなさい]っていわれてたのに…あっさりとれちゃうなんてすごいや!」
「ケンくんの方がすごいよ。軟球でこの速さなら将来いいピッチャーになれるよ。」
「えへへ/// じつはボク、しょうらいはプロやきゅう選手になるのが夢なんだ。」
「そうか、・・・・・・・・俺もだよ。」
当面の目標は、野球をしながら野球仙人の所在を探る事だ。恐らくだが、この世界のどこかに棲息しているだろう。野球をしてそれなりの成果を上げていれば、奴の情報を掴めるかもしれない。てか、それしか方法はない。
(今自決したところで、またあの手この手で蘇らせるかもしれないからな…あのハチャメチャ仙人め、次に会ったらブン殴る。)
とはいえ、単純に野球が上手くなるだけなら大歓迎だ。こんな横暴なやり方でなければ手放しで喜んでいただろう。
そう考えつつも球大(倉井 神雅)は自分の身体を見渡す―――なんてことない。ただの男子園児の風貌だ。
(‥‥練習次第で能力は伸びるだろうが、今のところ特に変わった様子はないな。―――練習、か。)
「おーい!シンガくん。…もうすぐお昼休みおわっちゃうよ。もどろ?」
「…ねぇ、ケンくん。幼稚園のあと、2人で野球の練習しない?」
「それ、楽しそうだね!やろうやろう!」
「わかった。じゃあ、教室まで戻ろうか。」「うん!」
プロへの近道は、やはり「甲子園で結果を残すこと」だろう。そのためには野球の強豪校に入るべきだ。これは前世からの教訓である。
(まずはリトルリーグから。そこで実力をつけてシニアだ!)
なんだか、年甲斐もなくワクワクしてきた。くらい しんが(5才)の野望はここから始まる‥‥‥!
・プロフィール
倉井 神雅(5才)
球速 60km/h
コントロール 15(G)
スタミナ 20(F)
センス◎…能力UPに必要な経験値が減る。特殊能力のコツを覚えやすくなる。
ここまで見てくださって、誠にありがとうございます。
やっと始まった幼少期。幼稚園時から始まるのはお約束というか…若干メジャーを彷彿とさせます。
ところで、センス◎はオリジナルチート能力なのですが。そもそも能力UPってどうすればいいんですかねぇ。