やはり俺は彼女としか本物は得られない 作:Suffer trouble
驚きです
読んでいただきありがとうございます
ただ今回の話から、本格的に話が濃くなっていくので合わないという方も出てくると思います。
そうなってしまった場合は本当にすみません
ではどうぞ
あれから3日が経った。俺は一色の依頼解決のための準備はほぼ何もやってない。というよりは現時点では何もできないが正しい。
それはさておき奉仕部へ向かうことにした。
ノックをしてドアを開ける。
「久しぶりだな」
そこには紅茶を飲みながら、話し合いをしている三人の姿があった。
「久しぶりね。サボり谷君」
「ヒッキー一回くらい来てくれてもよかったじゃん!」
こいつらは相変わらずだった。むしろここまで成長できない人間を見るのも珍しい。
「あ、比企谷せんぱーい!三日ぶりですね♪」
一色も相変わらずあざとい
「おう、それで依頼のほうはどうするか決まったのか?」
二人のことは無視して本題へと進めさせてもらう。
「ええ、まあもともと解決策なんて一つしかないものね。私が立候補することにしたわ」
「それで応援演説は私!」
まぁそうなるだろうとは予想してた。あらかじめ誰かしらかが立候補する以外の選択肢はないといい、雪ノ下自身もそれを理解している。またこいつは雪ノ下さんの後を追っているというか、超えたがっていることは今までのことで分かっていた。
とりあえずは俺の筋書き通りに話が進んでくれていて助かった。
後は、俺次第だな。
「そうか。わかった。一色も現段階ではそれに納得しているということで間違ってないか?」
「そーですねー。雪ノ下先輩ならわたしよりもばっちり生徒会長やってくれそうなので、全然OKです!」
「わかった。ところで一色。これから時間あるか?」
「ありますけどー。あ!もしかしてデートのお誘いですか~?先輩とならよろこんで誘われちゃいますよ?」
「ああ、別にそういうことでいいぞ。じゃあ荷物まとめて行こうか」
この発言には三者三様の反応だったが、いちいち構っていられるほど俺の心は広くない。
「あー!待ってくださいよ~、比企谷せんぱーい!」
ちょこちょことした足取りで奉仕部を出てくる一色。
残りの二人は唖然としていてちょっとおかしかった。
校門を出て駅のほうへ向かう。
「いきなり悪かったな。あの場所というか、学校で話す内容じゃないと思ったんで無理矢理ではあるが連れ出させてもらった」
「せんぱいってクールな感じなのに意外と大胆なんですね♪
流石のわたしもびっくりしちゃいましたー」
「そんな風に思われてたのか…。
まぁいいか。とりあえずカラオケに行こうと思うんだが構わないか?」
「はーい。だいじょーぶです!」
こんなに上手くついていてくるとは思わなかったな。嬉しい誤算とはこのことだ。
隣を歩く一色はこう言ったことに慣れているのかもしれない。
上手く男を煽てることに関しちゃ学校一かもしれん。あざとい
カラオケにつくまでに特にこれといった会話もなく、個室について飲み物を飲みながら一息ついた。
「さて、これから依頼解決のための話をしようと思うんだが、初めに謝っておく。これから俺はお前のことを傷つけることを言うだろうし、不愉快にさせるだろう。それでも聞いて欲しいことがあるんだ」
俺の真剣な顔つきと発言に息をのむ一色。
「それってどういうことですか~?」
あざとさは若干残るものの先ほどまでじゃない。
「俺の前ではその仮面外していいぞ。わかりやすく言うとその作っている自分だ」
先程までとは打って変わって顔つきが変化した。あざとさなんか残っちゃいない。
「いつから気づいてたんですか」
声も若干低くなっているように感じる。
「最初からだ。奉仕部の部室のまえでお前を見た時、そして話をして確信した。そしてそれを知っているうえで、俺の話を聞いてほしい。そして一色の考えを聞かせてほしい」
流石にあの時点から気づかれていたとは思わなかったようで、若干驚いているようだ。そして少しの間が開いて口を開いた。
「わかりました。聞かせてください」
そうして俺はゆっくりと話し始めた。
「そうだな。まず俺は最初お前の依頼を受けるかどうかは、決めかねていた。平塚先生にも相手の生徒、つまり一色を見るまでは考えさせてくれと。そして奉仕部に行ったらお前がいたわけだ。そこで俺は依頼内容を聞く前から依頼を受けることを決めた。お前のような人を知っているからな。それが誰だかは言えないが、何があろうといつも変わらずにいて、見ていて痛々しくなるんだ。一色がそうなる前に俺は問題を解決したいと思った」
「なんですかそれ。先輩が私の何を知っているっていうんですか」
「知ってるさ。少なくともお前自身よりもお前の現状を知っている。俺はな、昔から苛められてたんだよ。内容は様々だけどな。そんな中で同じように苛められていたやつも見てきた。苛めてくるやつも見てきた。だから知ってるんだよ」
流石にそんな答えが返ってくるとは思ってもいなかったようで、言葉に詰まっていた
「これは俺の予想でしかないが、お前は昔いじめを経験している。またはそれに近いことを。原因までは流石にわからないが、お前の男に対する態度。そしていじめとも思える推薦立候補。いたずらで30人も集めるなんて相当なもんだと思うぞ」
一色は話さない。うつむいて顔を見せない。
「女子の場合、同性からの悪意ってのは、異性からの悪意より辛いもんだと思う。でも現状それを解決できる方法をお前は知らない。周りに男を連れて、それを盾に身を守っている。周りからすればそれが原因なんじゃないかって思うやつもいるかもしれないが、お前がそれを続けているってことは、前の状態よりも少しは楽なんだろ。はっきり言うと、そういう自分を作って心を守っているんだ」
「でも、それでも今の状態は辛いよな。30人なんて数の人間からからかわれて。誰にも相談なんてできず自分を偽り続けて、生活するのは。本当はそいつらも含めて見返してやりたいよな」
いまだに一色はうつむいたままだが、かすかに嗚咽が聞こえてくる。
「俺が今言ったことはあくまで想像でしかない。まったくもって見当違いなことを言ってるかもしれない。それでももし、一色が今を変えたいと思うならそう言ってくれ」
俺自身、会って二回目のやつに何を言っているんだろうと思う。もしかしたら変質者とかストーカー扱いなんかされるかもしれない。それでも、俺と同じようになるまえに、なんとかできるならしてやりたいと思った。
俺自身、あの日誓ったはずなのにまだまだ甘いなって思う。
それから少しの時間が流れ一色が口を開いた
えー、基本的にこの作品は明るい話というのは少なめです。
そして、今回の話で予想できた方もいるかもしれませんが、こちら側というのは心に傷を負っている人たちのことです。
そういったことが苦手、合わないと思う方はブラウザバックです
八幡の行動に強引な点があったのは、プロローグを見ていただければわかると思います。
ちなみにいろはすが八幡についていったのは、めぐりんや奉仕部、平塚先生から少し話を聞いていたからです。