今回は第二話の最後にでてきた観察していた人とのお話です。
俺がカラスのようなものになって以来、ヤケに同族にビビられるようになった。
因みに長兄が俺を見たときは卒倒した。
まぁ、こんな身体じゃモテるどころか化物扱いなので、独り立ちした。
多分、もう三歳だし独り立ちしても大丈夫だと思う。
まだ嘴の中が赤いガキだが。
因みに、カラスは群れの中で強い個体がモテる。
その上離婚率が低い。
以上、豆知識。
そういえば最近視線を感じるんだけど…何でかな?
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今日も『Night Crow』は独りだ。
こいつを発見して以来、僕はこいつを観察している。
発見したのは一ヶ月前だ。
夜分、森の中で鳥の生態を調べてたら梟を仕留めた小ガラスを見つけた。
すると、小ガラスの身体は急に変形しだした。
最終的には猛禽類より…いや、今まで見てきた猛禽類より禍々しくなった。
羽の黒さと嘴の原型からかろうじてハシブトガラスと認識できる。
僕は2つの仮設を立てた。
一つは、ホントの本当に突然変異。
もう一つは、僕と同じ転生者であるという事だ。
僕は前世はただの女子中学生だった。と、言ってもオタクの類ではあった。
この世界に転生して、親は共働きで暇だったので、鳥の観察を始めたら、意外と面白かった。
カシャン
ベランダに何かが当たる…いや、音からして着地?
ベランダを見てみると…
「………」
「⁉」
『Night Crow』がそこにいた…と言うかこちらを見てた。
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ふむ、こいつが視線の主か。
何か畏怖とも違った人間の視線だから来てみれば…なんとまぁ中学生ぐらいの女子じゃぁありませんか。
「ど…どうして!?気配消去は使ってたハズなのに!?」
「カ!?」
気配消去?ひょっとして転生者?。
「…ひょっとして…僕の言葉に反応?いや、理解している?」
察しがいいな。にしても僕っ娘か…アリだな。
取り敢えず頷く。
「⁉やっぱり…じゃあ…君は転生者?」
頷く。
「じゃあ…喋れる?」
勿論横に振る。
「筆談は?」
頷く。行けるかどうかはわからんが。
「じゃあ…」
僕っ子がベランダの窓を開ける。
ありがたく入らせて頂こう。
一礼して、開かれたベランダの窓に入った。
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(さて、部屋に入れてしまったが…なんと呼ぼう)
紙とペンを用意しながら考える。
今考えてるのは彼をどう呼ぶかだ。
取り敢えずそれは置いといて、彼の前に紙とペンを置く。
彼が脚で掴み、文字を書く。
[ありがとうございます。ところで、なんとおよびすればいいでしょうか。]
「禄崎夜目。夜目でいいよ。」
[わかりました。やめさん。今はひらがなやカタカナしかつかえないのでごりょうしょうください。]
「わかったよ。じゃあ…何時ぐらいに生まれた?」
[さんねんまえです。さんねんまえにフクロウにおそわれて、ぎゃくにたおしたらこんなからだになりました。]
襲われて…倒す?
「スキルの影響ですか?」
[おそらくそれです。それとレベルがあがったのもあるとおもいます。]
レベルって…あったんだこの世界。
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俺がこの僕っ娘…いや、夜目からの質問を受けて一時間ちょい経った。
夜目もどうやらオタクの類だったそうだ。
しかもSTGの方が得意だとか。
どうやら既にスキルの事も知っており、その内容は『気配消去』と『観察強化』と『R開発』だそうだ。
『気配消去』は、シンプルに自分の気配を消す。レベルも上がりやすいが、それ以上の索敵系スキルには効かないそうだ。そう聞くと何かゲームっぽい。
『観察強化』は、文字通り観察力に関わるモノ…目や集中力を強化するモノだそうだ。
『R開発』は、なんとSTG『R-TYPE』にでてきたR-戦闘機を作れるというモノだ。しかも元々の人が乗れるサイズからラジコンサイズまで自由自在だそうだ。
本人はR-TYPEはちょっとやったことがあるだけと言ってるが、真偽は定かではない。
尚、俺につけられた『Night Crow』はエースコンバットのオリジナル機体『X-49 NightRaven』から取ったそうだ。キース挾み機とか言っちゃいけない。
「ところで…」
[はい、なんでしょうか?]
「『Night Crow』だと呼びにくいから…『クロ』って呼んでもいいかな?」
おお、あだ名か…そういやあだ名で呼ばれたことってなかったな…
[べつにかまいません。]
実際嬉しいです。
「あと、敬語じゃなくてもいいんだよ?」
[では、おことばにあまえさせていただこう。]
「じゃ、これからよろしく、クロ」
[おう]
紙に返事を書いて、差し出された手を翼で握り(?)返した。
観察してた子は僕っ娘でした。
因みに『夜目』と書いて『やめ』と呼びます。
決して『よめ』では無いのでご注意を。
さて、夜目と聞いてR-9Eが思い浮かんだ人はどれくらいいるのだろう…