.hack//OverLord:Another Side 作:ヨツバ
まだエタらないので…頑張ります!!
本当に遅くなりました・・・
ナザリック大墳墓が異世界に転移して以降、最大最悪の事件が今始まった。
「カイトが物凄いスピードでナザリックを攻略しています!!」
「な、今カイトさんはどこにいる!?」
「今は第3階層です。既に第8階層から第4階層は攻略されました!!」
「うお、マジか!?」
そういえば最初の時から見ていなかったと気にしてなかったが、まさかナザリックを攻略していたなんて思いもよらなかったのだ。
だがアイテムの効果を聞いたら可能性はあった。そもそも性格をあり得ないくらい改変されている時点でそういう危険性も考慮するべきだったのだ。
それでもやっぱりあのカイトがナザリックを単独で攻略なんて想像できるはずもない。
「どうしますかアインズ様!!」
「そんなのものは決まっている。カイトさんを正気に戻すぞ!!」
先ほどまで暴走していた階層守護者たちはもう動ける。プレアデスたちも健在だ。
(暴走しているカイトさんがどうなっているか分からないけど、この布陣なら絶対に止められるはずだ)
「アインズ様。カイトがもうすぐ地上に出そうです!!」
「え、もう。早ぁ!?」
暴走したカイトがナザリックを出たら何をするのか想像もつかない。こうなったら何が何でも彼を絶対に止めないといけないだろう。
「そもそもナザリックを攻略ってどうされたんだ?」
「ええと…各階層に『カイト参上!!』と落書きされてますね」
「攻略ってそういう!?」
side変更
アインズたち全員がナザリックの屋外にテレポーテションなどでカイトより先回りする。
そしてちょうど目の前に暴走したカイトが到着した。
「さあ外だ!!」
「カイトさん!!」
「む、何だ骨の王か。まさか出迎えてくれるなんて思わなかったな」
「な、アインズ様を骨の王などと…同盟関係があるとはいえ不敬よ!!」
「うるさい。愛が重すぎる夢魔め」
「何ですって!?」
(…今カイトさんが言ったのは否定できないな)
アルベドの愛が重いのはアインズも嫌というほど理解している。それが自分のせいだというのも含めて。
それにしてもカイトが汚い言葉。そこまで汚い言葉ではないけど人を攻撃するような言葉を言うのはすごく違和感があるものだ。
これもやっぱりアイテムの影響なのだろう。これに関しては物凄く申し訳ないものだ。
はやくいつもの誠実なカイトに戻さないといけない。そうでないと此方も色んな意味でダメージを受けそうだ。
「お前たち。カイトさんは今正気ではない。彼が何を言おうが気にはせん。なんせこれは私の責任だからな」
「そんなアインズ様に落ち度まありません」
「そう言ってくれると助かる」
アインズの手には正気に戻すアイテムが握られている。このアイテムでカイトを治すことができるのだ。
「まさか、そのピコピコハンマーでボクの頭を叩く気なのかい?」
「ああ、そうだ。これを使えばカイトさんを正気に戻せる」
「なら出来るものならやってみてよ!!」
カイトの身体から蒼炎が放出される。
これはもう話し合いはできないと言っているものだ。
「カイトさん。今あなたは正気ではない。このアイテムを使えば正気に戻りますから!!」
「信じられるか!!」
「そ、そんな!?」
「骸骨がハンマーもって叩けば正気に戻ると言っても信じられるか!!」
「ぐわっ、正論!?」
見た目って大事。
これはもう無理矢理アイテムを使うしかないだろう。そうでなければ暴走カイトを止められない。
「アインズ様。これはもう気絶でもさせなければいけないのでしょうか」
「そうだな。よし、お前たち。カイトさんたちを抑えるのだ。殺してはならないからな。殺してはならないからな!!」
大事なので2回言う。
階層守護者たちがカイトの目の前に出る。プレアデスたちは階層守護者たちの援護だ。
手加減してほしいが、相手は暴走しているカイトだ。
はっきり言って正気の時より何をしてくるか分からない。なので実際は本気で迎え撃った方がいいはずなのだ。
本気で迎え撃ってほしいが手加減しろ。こんな無茶な命令をしてしまったが、それでもカイトの無事が大事なのだ。
「へえ、骨の王の部下が先に相手か。いいだろう相手になるよ」
蒼炎がより大きく燃え上がる。
「さあ、どこからでもかかって…」
「守護者統括の名の元にカイトに一斉攻撃を!!」
アルベドがカイトの台詞と被せ気味に攻撃宣言を放つ。
「グレーター・リーサル!!」
「レインアロー!!」
「アース・サージ」
「ソドムの火と硫黄」
「不動明王撃!!」
各階層守護者をカイトに一転集中で攻撃をしたのだ。しかもどこからどうみても手加減ではなく本気で潰しにかかっていた。
(容赦ねえー!?)
まさかの部下たちの攻撃に顎が外れそうになった。
(え、これカイトさんマジで大丈夫なの!?)
物凄く土煙が舞っていてカイトの安否が分からない。だがよく見ると土煙の中心にカイトが立っている。
「カイトさんーー」
カイトをよく見ると右腕を掲げて腕輪を展開させていた。データドレインで全て防いだのだろう。
安心したけど、すぐに焦る。あの暴走状態のカイトもデータドレインを使用するという事実だ。
「データドレインを使うのか…」
「どうだ。これが奥義・暗黒吸魂輪掌破だ!!」
(ぐわああっカイトさんが中二病ぉ!!)
人の中二病を見ていると昔の自分を思い出してしまって悶えそうだ。
「今度は僕の番だ!!」
カイトがその場から消えたかと思ったらアルベドたち階層守護者の中心に現れていた。
「超次元霊界航法だ!!」
ゲートハッキングで瞬間移動しただけである。
そのまま階層守護者全員へと瞬時に攻撃に転じる。自慢の双剣で切り裂き、蹴りを駆使し、炎の魔法を発動。
彼のキレのある動きは暴走状態でも健在のようだ。寧ろ、暴走状態の時の方が遠慮がないからこそ恐怖だ。
「一双燕返し!!」
「ええいこのぉ!! なんでありんすか!!」
「その程度か!!」
「もう、避けてんじゃないわよ!!」
「フハハハ。ボクを止められる人は誰もいない!!」
「えと、えと、えと」
「はっ、昔のエルクみたいだな!!」
「エルク、トハ、誰ダ?」
「昔の話だ!!」
「このカイトは本当にとんでもないですね」
「眼鏡か。知的キャラだな」
階層守護者全員と相手取るなんてやはりとんでもない。あのアイテムに暴走付与だけでなく強化付与もあったのだろうか。
プレアデスの面々も援護で戦いに加わっているが悲しいかな、カイトに相手にされていない。そのせいかユリとシズ以外がイラついている。
なんというか片手間で相手にされているのだ。レベル差なのかカイトの実力なのか分からないが、これはアインズ自身も出た方がいいかもしれない。
「私も出よう」
「アインズ様!!」
「これは私もただ見ているだけでは済まなそうだからな」
まさかカイト相手にナザリックの現段階の最高戦力をぶつけるのは如何なものかとおもうが仕方ない。
実はまだまだナザリックには隠し玉はあるが流石に使えない。使えばあとが大変だからだ。だから今いる戦力でカイトを止めるしかないのだ。
アインズが動くと知って階層守護者たちやプレアデスたちの士気が上がる。やはり戦いには大将が前線に出るというのは兵の士気が上がるってものだ。
今のカイトは未曾有な存在だ。こんな時にブラックローズたちがいればより解決しやすかったかもしれないが今は彼女たちはアイテムの影響で気を失っている。
(こういう時に限って運が悪いってのはよくあるよなあ)
アインズはすぐさまスキルや魔法で強化をする。感覚も研ぎ澄ます。
今はマジで行かないとマズイ。洗脳されたシャルティアやウィルスバグとの戦いよりもいっそう感覚を研ぎ澄ます。
少しでも気を抜いたら双剣でやられそうだ。
「全力で行くぞ!!」
「「「無論です!!」」」
「でも殺しちゃ駄目だからな!!」
何か占まらない。
アインズの号令と共にもう一度攻撃に転じる。
「何度来ても無駄だよ!!」
たったカイト1人を倒すためにナザリックの最高戦力たちが動く。
「くっ、やはり1人じゃやっぱキツイか。でもボクならこの窮地を脱せる…なんせボクは主人公だから!!」
「ちょ、カイトさん!?」
「主人公補正でイケる!!」
「何かメタっぽい事言ってるんですけど!!」
正気に戻すハンマーでカイトの頭を叩こうとするが避けられる。というか、カイトが意味深なことばかり言うのでソッチに意識がいってしまうのだ。
なんせ物凄くツッコミどころばっかりなのだから。階層守護者たちはカイトの言っていることが理解してないようだが。
「ええい、カイトは何を言っているでありんすか!?」
「ムウ、我々デハ分カラナイ高度ナ話ノヨウダ。アインズ様ハ理解シテオルカラナ」
「流石はアインズ様ですわ!!」
そんな事を言っているがそう大事な事ではない。ただリアルの話に近いものなだけだ。
「アインズ様はやはり博識なお方。私ごときでは遠く及ばない」
(いや、こんなので評価が上がっても…というか後で説明を求められたらどうするんだよ)
戦いは意外にも激化。こんなどうしようもない事でウィルスバグとの戦い並みになってどうするのだろうか。
「意外にも決着がつかないんだけど!?」
「フハハハハハハハ、この程度でボクが負けるはずがない。そんなハンマーがボクの頭に当たるもんか!!」
「やっぱカイトさん強い………でもこっちだって何もせずに攻撃してるだけじゃないんですよ!!」
「ハンマーが!?」
アインズの手にはハンマーが無い。ではどこにいったのか。
そのハンマーはソリュシャンの手に。
彼女はカイトの背後に現れていた。彼女は盗賊・暗殺系の職業を修得しているので、このように気配を消して近づくことは可能だ。
(このまま!!)
「ふん。その程度くらい気付いていたよ!!」
「なっ!?」
エクシードの蒼炎を発動。
燃え上がる蒼炎でソリュシャンを近づかせない。
「この大混戦の戦いの中でいつのまにかプレアデスのソリュシャンが消えていた。なら考えられるのは逃げたか不意打ち狙いくらいしかないだろう!!」
大混戦だが周囲の状況を忘れない。自分はたった1人なのだからこそ周囲の状況を忘れず警戒するのは当たり前だ。
だからこそソリュシャンが消えたのにすぐに気づいたのだ。
「どうだ。このボクに死角なし。それとも無理やりボクを叩くか!!」
双剣を振るう。
「その前に倒すけどね!!」
蒼炎を双剣を纏わせてソリュシャンに突き刺そうとするが、そんなことをさせるはずがないアインズ。
「ソリュシャン!!」
「アインズ様!!」
「テレポーテーションか!!」
ソリュシャンがハンマーを投げてアインズがキャッチする。
「カイトさん!!」
「こっちが早い!!」
先に振りかぶったのはカイトだ。アインズがハンマーを振り上げた時にはカイトの双剣がアインズに近づいている。
「ボクの勝ちだ!!」
「まだだ!!」
双剣が空を斬る。
「なに!?」
「テレポーテーションだ!!」
連続でワープし、カイトの前上に現れるアインズ。振りかぶったハンマーはついにカイトの頭に。
「あうっ!?」
カイトは棒のように倒れるのであった。
「やっと…やっと終わった」
このままだったら最悪な事になっていたかもしれない。それを事前に防げて良かったと思う。
これはきっとこの異世界に転移してからウィルスバグ事件に並ぶ事件だとアインズは記憶することになるだろう。
原因はアインズ自身なのだがそこは忘れる。
「まずは気絶したカイトさんを…」
「今の内に仕留めますか?」
「今なら事故に見せかけられます」
「しないからねそんなこと!?」
もう一度、あとで階層守護者をハンマーで軽く叩いておいた方が良いかもしれない。
これで本当にオマケは終わり。
読んでくれてありがとうございました。
次回もゆっくりと気長にお待ちください。
今回でオマケ編は終了です。
次回からVOL.3に入ります。この物語の最終章です。
やっとハセヲの出番がまた回ってきました!!
カイト「なんか夢を見ていた気がする」
アインズ「きっと夢です」
カイト「まあ、いっか。じゃあ次回はまたハセヲにバトンタッチだね」
ハセヲ「やっと茶番が終わったんだな…」