.hack//OverLord:Another Side   作:ヨツバ

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少しずつハセヲたちはカイトやアインズたちの事件を見つけていきます!!

.hack//OverLordの時系列でいうとリザードマンたちがコキュートスと戦っているあたりです。


新たな発見

リ・エスティーゼ王国。

古き趣のある王国だ。人が多く文化的な場所である。旅をしていてこんな大きな国に到着できたのはとても運が良い。

揺光に太白、天狼はリ・エスティーゼ王国に到着したが入国はしないでいた。その理由は天狼だ。

彼等が入国する前に太白が天狼に対して「お前その姿で入るのか?」と言ったのだ。確かにここが異世界で自分の姿に違和感が無かったので考えもしなかったがリ・エスティーゼ王国が亜人の排他派だったら面倒だろう。

だからまずは揺光が先に国内に入って確認する。国内は人が多いが全て人間だ。獣人や亜人などはいない。

情報を聞いてみると排他派ではなさそうだが獣人がこの国いると少し面倒そうであるそうだ。

 

「なるほど…この姿だとちょっとした大騒ぎになるわけか」

「だろうね。だから取りあえず布やマントで隠した方がいいんじゃない?」

「おう。よっと」

 

天狼は取りあえずマントで身を隠す。そうすれば長身マント男の完成だ。

 

「うわ怪しっ!?」

「揺光っ、おま…着せといて怪しいとか!?」

 

怪しいと思ったのだから仕方ない。だがこれでマシになった方だろう。

 

「では行こう」

「何か言ってくれ太白」

「…まあ怪しいのは同意する」

「太白まで!?」

 

太白は冷静のまま先にリ・エスティーゼ王国に入国するのであった。太白に関してだが姿はどこからどう見ても紳士だ。逆に貴族だと思われてもおかしくないだろう。

道行く人たちに見られているがそれは太白なのか天狼なのか分からない。もちろん揺光も注目されているのだ主に男性から。

良くも悪くも注目される3人だ。まずは情報収集。仲間を探しているということでどこに多くの情報を得られるかということで聞いていくとやはり酒場らしい。

様式美すぎて苦笑するがやはり酒場には多くの人が集まり、情報も飛び交うのであろう。

 

「酒場か…まあ無難だな」

 

酒場に向かう途中にて彼等はある人物に出会う。その人物たちはまさにお嬢様に執事であった。

人が多く多少混雑していたので太白と執事の肩がぶつかり合う。

 

「すまない」

「いえ、こちらこそ余所見をしていました」

 

太白はこの異世界に来てから感覚が鋭くなっている。だからこそ今の執事が相当な実力者だというのが分かった。

 

(今の執事……相当な手練れだな)

 

この考えは執事の方も感知していた。

 

(今のお方は中々な実力ですね。この世界では稀に見ない戦士でしょうか?)

 

ナザリックの執事であるセバスは太白の実力を見抜いたが今は頭の片隅に置いておいた。もしかしたらいずれ再会するかもしれないが今はリ・エスティーゼ王国の調査だ。

 

「セバス様?」

「何でもありませんよソリュシャン」

 

一瞬の接触にすぎなかったがお互いに何も無かったの如く去るのであった。もし、何か関わりがうまれれば未来が少し変化したかもしれない。

 

「酒場についたな。相当酒臭いぞ」

「え、そんなに酒臭い?」

「この姿になったおかげなのか嗅覚が研ぎ澄まされてるからかもしれん」

 

天狼の姿は狼の獣人。ならば嗅覚が人間よりも上なのは当然かもしれない。

この姿になって初めて犬や狼の気持ちが少しだけ分かった気がしたのであった。

 

「入るぞ」

 

酒場に入れば酒場特有の臭いに騒がしさが鼻と耳に入る。まずは誰に話を聞くかは決まっている。酒場のマスターに聞けば良いのだ。

太白はまるで常連にようにカウンターに向かってマスターに話しかける。マスターにチップを渡して酒を頼む。

その一連の流れに揺光と天狼は「おおー」と称賛。慣れているのかと聞くとそうでもないと答えた。

 

((絶対嘘だ…))

 

そして太白は酒を持ってあるテーブルに向かった。そのテーブルには仮面をつけた少女に偉丈夫がいた。

 

「失礼。『蒼の薔薇』の方たちで間違いないですかな?」

「おっと、これはナイスミドルなオジサマじゃないか。ああ。俺は『蒼の薔薇』のガガーランだ。こっちにいるチビはイビルアイだ」

「私は太白だ。後ろに居るのが」

「アタシは揺光。よろしくな」

「…天狼だ」

 

酒を奢りながら簡単な自己紹介を終えて早速本題に移す。

 

「で、俺らに何の用だ?」

「人を探している。八咫とエンデュランスと言う名の男だ」

「どんな奴だよ?」

「褐色肌の修行僧みたいな男が八咫。青色の軽装備の美青年剣士がエンデュランスだ」

「ふうん。知らねえな」

 

蒼の薔薇は王国最大のアダマンタイト級冒険者だ。何かしら知っているかと思ったが当てが外れたようだ。

流石にそう簡単に見つからない。異世界は広い。何かしら情報が見つかれば運が良いもの。

 

「…そうか。情報提供感謝する」

「悪いな。もし何かしら情報を手に入れたら教えてやるよ」

「それは助かる」

「それにしてもあんたら…けっこう強いだろ」

「いや私なんて…だが蒼の薔薇にそこまで言ってもらえるとは光栄だ」

「謙遜すんなよ。分かる奴には分かるんだからよ…後ろにいる女とマントの男も強いだろ?」

 

どうやらアダマンタイト級の戦士となると相手の強さが分かるらしい。

 

「ん、どうしたお嬢ちゃ…確かイビルアイだったか?」

 

イビルアイが天狼を見ていた。お互いにマントで身体を隠しているので意気が合いそうなのだろうか。

 

「天狼。イビルアイを怖がらせんなよ」

「怖がらせないさ」

(…テンロウとかいう男は人間か?)

 

イビルアイは天狼を怪しく思う。彼女は亜人や獣人に出会ったことがある。だからこそ天狼からは獣人のような気を感じたのだ。

獣人なら身体をマントで隠しているのが分かる。だが悪い気は感じない。彼は揺光という女と仲が良さそうだ。

ならば無駄に正体を暴く真似はしないほうが良いとすぐさま判断したイビルアイ。

 

「…なんでもない」

「そうか」

(それにしてもこいつら強いな。特にこのタイハクという男強い。もしかしたら私たちと同じくらいか?)

 

イビルアイでさえ太白たちの強さが分かるらしい。まだ太白たちはこの異世界でどれほどの強さに位置するか分からないが、彼女たちが認めてくれるなら太白たちは相当な実力となる。

ならばハセヲはこの異世界でも稀をみない実力者だろう。彼は自分たちの中で一番強い。

 

「何だか最近は王国に実力のある旅人が来るもんだな」

「あいつらよりこっちの方が常識がありそうだがな」

「あいつらって?」

 

揺光が首を傾ける。

 

「最近仲間になってくれた奴らさ。1人は常識人だが、もう1人が厄介なんだよ」

「あんの黄金戦士め」

「黄金戦士?」

「全身が黄金の鎧を着た奴だ。しかも暑苦しい」

「ふーん。そんな奴がいるんだな」

 

揺光は、そういえばハセヲの知り合いに黄金の鎧を着こんだ重槍士がいるのを思い出した。

 

(まさかね)

 

あの黄金の重槍士を忘れて違う話でもしようかと思ったら酒場に新たな者が現れた。その男が酒場に入った瞬間に静かになったのだ。

その男はそのままマスターの元へと歩き、何かを話しては何かメモのようなものを渡していた。それが何かは分からない。

 

「あいつが酒場に入ったら急に静かになったけど…あいつは?」

「あいつは六大貴族の一角に加わり七大貴族になるんじゃないかと言われる男だ。そして八本指の幹部じゃないかとも言われている」

 

『六大貴族』に『八本指』という単語。どちらも聞かない単語だ。『六大貴族』に関しては何となく分かるが『八本指』は全く分からない。

その男の特徴は緑の髪に、耳にはヘッドホンのような耳当てを装着している。服装は貴族らしい黒い服にマントだ。

 

「あいつの名はオズワルド・アナ・ヴィクトーリアン。良くない噂を聞く奴だから関わらない方がいいぜ」

 

オズワルド・アナ・ヴィクトーリアン。恐らく関わりが無いと思うが頭の片隅に覚えておこうとする揺光たちであった。

 

 

side変更

 

 

欅と楓、松は謎の反応があった更地へと向かった。その場所を見た感想は更地というよりも砂漠に近い。

ここだけ砂漠なんておかしい。エ・ランテルの冒険者組合で聞く情報によるとここは何でも冒険者モモンという者が吸血鬼であるホニョペニョコを倒した場所とのことだ。

強力な吸血鬼を倒すために強力な魔法を込めた結晶を解放した結果がこの砂漠とのことだ。この異世界の魔法も馬鹿にはできないものだ。

 

「しっかし吸血鬼の名前がホニョペニョコって適当な名前だな」

「そうとも限りませんよ松。どの国にも決まった言葉で話されていて特別な意味を持った名前かもしれません」

 

日本語、英語、ドイツ語と言語は国ごとに様々だ。1つの言葉に対して様々な言い方があるのだ。

異世界もそうだろう。ならば吸血鬼につけられたホニョペニョコという名前もモモンという者の故郷で使われている言葉であろう。

 

「あはは、ホニョペニョコか。なんだかふわっとした名前ですよね」

「欅様」

「楓、松は向こうを調べてみてください」

「はい欅様」

「了解」

 

砂漠を探索しても砂一面の更地だが見つけるのは何かしらの反応だ。何かしら情報を見つけられれば良いのだ。

もしここに八咫やエンデュランスの反応があれば2人の行方が少し分かるかもしれない。この更地にした魔法とやらも実はThe Wolrdの魔法ならモモンという冒険者も関係性があるかもしれない。

姿は漆黒鎧で包んだ長身の男性らしいのでThe Wolrdのキャラという可能性はなくはない。ただ2人が変装しているというのも考えにくい。

 

「やっぱただの砂地だな。ここに何もないんじゃないんすか欅様」

「うーん…何かあると思ううですけどね。あ!!」

「何か反応がありましたか欅様?」

「ありましたよ…でもこれは」

 

欅が困った顔をしている。反応はあったが詳しくまでは分からない。この場で電子モニターを展開させて謎の反応を調べてみる。

すると衝撃の事実が分かったのだ。それはあの八相の反応と酷似しているのだ。

 

(八相…モルガナ因子。それともう1つこれはまさかウィルスバグ?)

 

反応が八相の他にウィスルバグのような反応があったのだ。ウィルスバグなんて電子世界で多くある。その反応の基準値に近しいのだ。

異世界にウィルスバグが存在するなんておかしい。八相のデータに関しては八咫やエンデュランスがこの異世界にいるのだから当然の反応だ。

 

「どうしました欅様?」

「…これは知識の蛇に戻って全員に周知させた方が良い案件ですね」




読んでくれてありがとうございました。
次回もゆくっりとお待ちください。

さて、今回の最後付近で新キャラがちょっと登場でした。
その名も『オズワルド・アナ・ヴィクトーリアン』。こいつの正体は分かる人には分かります。

陽光「暑苦しくて黄金戦士…あいつにそっくりだな」
ガガーラン「え、知り合い?」
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