.hack//OverLord:Another Side   作:ヨツバ

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はい連続で更新です。
この物語でヘレンだがオズワルドだかの名前がやっと分かります。
そしてハセヲたちによる王国での戦いは終了です。
補足の物語なのでどんどん物語は進んで行きますよ!!

本編での時系列でいうと、今回もゲヘナの前日あたりです。


ヘレンのアジト

八本指密輸部門アジト。

ハセヲたちはヘレンのアジトに侵入して捜索していたらいきなり壁が爆発したかと思ったらヘレンが出てくる。爆発した拍子に煙が充満して視界が悪くなる。

どうやらヘレンは誰かと戦っているようだ。

 

「ん、貴様はトブの大森林での奴か!?」

 

ヘレンはハセヲに気付く。彼の背中には半透明な蜘蛛の足が生えていた。

 

「ヘレン!!」

「こんな時に…くお!?」

 

煙が充満したした方向からエネルギー弾がヘレンに向かって放たれていく。

 

「誰かと戦っているのか!?」

「ええい…ヘレン!!」

 

ヘレンの腰の辺りから半透明な魚の尾が生えてくる。

蜘蛛の足に魚の尾。

 

「こんな時に限って私を追うものがアジトに侵入してくるとはな!!」

 

ヘレンは『プロログレーザー』を発動する。4列直線のレーザーが発射されたが避ける。

 

「誰か知らないがここからはオレに任せてくれ!!」

 

ハセヲは煙の向こう側の誰かに叫んだと同時に攻撃をする。

 

「くらいやがれ天葬蓮華!!」

 

大鎌に持ち替えて技を発動。

 

「アタシも援護するよ。旋風滅双刃!!」

「私も。ラプコーブ」

 

志乃と揺光も戦いに加わる。

志乃の援護魔法に揺光の援護攻撃。そしてハセヲのメインアタック。3人1組の良いチーム攻撃。

 

「うっとおしいぞ!! アラクノトラップ」

 

ヘレンが蜘蛛の糸を大量に放出した。その蜘蛛の糸はハセヲたちを絡めとろうと向かってくる。

 

「うわ!?」

「きゃあ!?」

「志乃、揺光!?」

 

ハセヲは大鎌で切り裂いて2人を開放する。

 

「くたばれ!!」

 

ハセヲは2人の前に立ちはだかり、ヘレンの攻撃を受けようとした瞬間にエネルギー弾がヘレンを襲う。

 

「また貴様か!?」

 

煙の向こう側の誰かが助けてくれたのだ。これには「助かった」と大きく叫ぶ。

 

「大丈夫か?」

「アタシは全然大丈夫」

「私も。ありがとうハセヲ」

「どちらも厄介だが…まずは貴様からだ!!」

 

ヘレンは煙が充満している方向へと向かって走り出す。どうやらヘレンは先にエネルギー弾を放った誰かを仕留めに行くと決めたらしい。

 

「待ってろ。オレも今行く!!」

 

ハセヲが煙の向こう側に走っていくが半透明な蜘蛛の足が襲ってくる。

 

「オレには蜘蛛の足だけで十分ってことかよ!!」

 

煙の向こう側で誰かが戦っている。もし互角に戦えたとしてもヘレンはAIDAの力を使う。だから碑文の力を使わないと勝てまい。

早く加勢に行かないとその誰かが無駄死になってしまう。

 

「このやろう!!」

「ハセヲ、揺光!!」

 

志乃は2人に援護魔法であるラプコーブとラプボーブを発動。

 

「ハセヲ、合わせろ!!」

 

双剣に持ち替えて2人は同時に技を繰り出す。

 

「「天下無双飯綱舞い!!」」

 

2人の斬撃により半透明な蜘蛛の足バラバラに切断される。

 

「よし!!」

「やったなハセヲ。アタシたちのコンビネーションは完璧だ!!」

 

切断された蜘蛛の足は煙の方へと引っ込む。その隙を見逃さずハセヲは突き進む。

そして目にしたのはヘレンが誰かの斬撃を受けた姿であった。

 

「くおお!?」

「やるじゃねえか。そこの誰かさんよ!!」

 

ハセヲは本当に凄いと思った。この異世界にもAIDAと戦える者はいるのだと。

それでも碑文使いがトドメを刺さないといけない。

 

「おらあ!!」

 

双剣による連続斬り。煙で隠れている誰かも合わせて援護射撃をしてくれる。

的確な援護射撃にハセヲはうまく攻撃が繰り出せる。即席のコンビ攻撃が良いのは相手が合わせてくれるのか分からないがこのままヘレンを攻めていく。

 

「く、ヴィクトーリアン!!」

 

背中に生えている蜘蛛の足を引っ込めて半透明な黄色の翼が生える。

 

「エレガントオーブ!!」

 

大きな光球が生成されて放たれた。

 

「死ぬがいい!!」

「死ぬかよ!!」

 

ハセヲは双銃に持ち替えてエヘルギーを込める。

 

「JUDGEMENT!!」

 

2人の攻撃が鬩ぎあう。

 

「おおおおおおおおおおお!!」

「私のエレガントオーブが打ち負かされた!?」

「終わりだ!!」

 

ハセヲの攻撃はヘレンの攻撃を飲み込んだ。そしてヘレンに直撃した。

 

「やったなハセヲ!!」

「ああ!!」

 

ヘレンは壁にもたれながら倒れていた。

警戒しながらハセヲが近づく。

 

「てめーは何者だ?」

「…私はAIDAそのものだ」

「AIDAそのもの?」

「ああ。私は人並みの知性を得たAIDAだ!!」

 

人並みにの知性を得たAIDA。それはまさしく進化したAIDA。

 

「この肉体は宿主ではない。私の肉体だ。いわば人型AIDAさ」

 

人型のAIDAなんて聞いたことがない。彼の正体にに動揺が走る。

 

「もちろんこの身体のモデルになった奴はいるがどうでもいいだろう」

「目的はなんだ?」

「そんなものは決まっている。進化だ」

 

ヘレンの目的はAIDAのさらなる進化。際限なく成長するAIDAの限界を見るためだ。

 

「進化が目的」

「その通りだ。生物は進化するものだろう?」

「ウィルスバグについて何か知っているか?」

 

トブの大森林で観測したウィルスバグに近しい何かについてだ。

 

「ウィルスバグか…知っているが勢力が違う。あれは別勢力でAIDAとは違う。

 

どうやら本当にウィルスバグは存在するようだ。そしてAIDAとウィルスバグは別勢力。

この異世界には敵勢力が2つ存在することになるだろう。どちらも無視できない勢力だ。

 

「ウィルスバグはどこにいる?」

「奴らは世界中にいる。自分で探すがいい…だがウィルスバグに関しては他の誰かたちが戦っているがな」

(他の誰かたち?)

 

ヘレンの言い方だとウィルスバグを違う勢力が戦っている。いや、その言葉の通りのままだ。

 

「話は戻るがAIDAは残りどれくらいいる?」

 

AIDAの大元は目の前にいるヘレン。だがAIDAはこいつだけではないだろう。他にも存在するはずだ。

The Worldに存在したようにこの異世界にも同じ数だけ存在するかもしれない。

 

「…各地にいくつかばら撒いたがいくつか消された。残っているのは4体だ…いや、今さっき一体消されたから3体だな」

「AIDAが消された…場所は?」

「それは教えられないな…自分で探すといい」

「てめえ」

 

ヘレンは歪むように笑う。

 

「何がおかしい!!」

「それはお前たちが…煙で隠れている奴も勝利を確信していることがだよ」

 

ヘレンの身体の至る所から黒い手が無数に生えて全員に襲い掛かる。

ハセヲは舌打ちをしながら志乃と揺光に襲い掛かる黒い手を切り裂いていく。煙の向こうにいる誰かも気配から無事そうだ。

 

「くくく。人間とは油断しかしない生物だな」

「逃がすかよ。データドレイン!!」

 

データドレインがヘレンの直撃する前に彼は身体から蜘蛛型のAIDAを出した。そのAIDAの名前はOswald(オズワルド)。

オズワルドがヘレンの代わりにデータドレインを受けたのだ。

 

「AIDAを放出した!?」

 

どういうことだ。あの蜘蛛が本体というわけではないのか。そういえば魚の尻尾にカラスのような翼。そして微生物のようなAIDAまで身体から生やしていた。

このことから考えられるのはヘレンの身体に複数のAIDAが結合もしくは潜んでいることになる。

 

「ではな。私はこのままオサラバしよう。この傷をまず癒さねば…あの平野に行こう」

(あの平野?)

 

煙の向こうからエネルギー弾が連射されるが伸びる黒い手で全て防いでいく。

 

「ここまで私を追い詰めたのだから名前くらいは教えておこう。私の名前はKazumi(カズミ)」

「カズミ!?」

「人並の知識を得て進化したAIDAだ!!」

 

カズミがおびただしい数の「ロイヤルブリッド」を発動してアジト中を破壊した。もうカズミはいない。

 

「チッ、逃げられたか」

 

追い詰めたかと思ったが最後の最後で逃げられてしまった。だが分かったことは多くある。情報は手にいられたのだ。何もないよりかはだいぶマシだろう。

 

「おい、援護してくれて助かっ…居ない?」

 

煙が晴れて一緒にカズミと戦った誰かに礼を言おうとしたが誰もいなかった。

 

『ハセヲさん聞こえますか?』

「欅か。聞こえるぞ」

『今、大丈夫ですか?』

「今、大丈夫になったぞ。どうかしたか?」

『トブの大森林で興味深いものを発見しました。全員を集めて報告がしたいのですよ』

「そうか、オレも報告することはある。今からそっちに行くぜ」

 

 

side変更

 

 

奴らのせいでいらない戦いをしてしまった。

 

この王国を捨てて違う国へ行こうとした矢先がかんなんだとはな。

AIDAを封じ込めた物を持っていくつもりだったかが奴らに全部消されたのは正直痛い。

それに肉体にもだいぶダメージを受けた。

 

私の一部であるオズワルドも犠牲にしたからな。カッツェ平野に行く前に麻薬取引部門の幹部であるヒルマに寄生さしたAIDAを回収して私の身体に結合させよう。

まずは傷を癒さねばならない。奴らは敵だ。この傷を修復したらすぐにでも消しに行く。

 

名は覚えたぞハセヲ!!

 

 

side変更

 

 

まさかハセヲたちまでこの世界にいるとはな…やはり彼とは縁があるらしい。

そしてAIDAとはいつまでも続く因縁があるらしい。なぜオレがこの異世界にいるかは分からない。再誕の影響なのかクビアと戦った影響なのかも分からない。

分からないがこの異世界でやることは決まっている。

 

AIDAのこと、ウィルスバグのこと、そしてこの異世界について。

AIDAはオレとハセヲたちが対処する。ウィルスバグは女神アウラが最も頼りにしている勇者が対処するはずだ。

ハセヲたちはどうやら何かあったのかホームに戻るらしい。王国でのAIDAの戦いは終わった。なら今度はウィルスバグの戦いだ。

 

オレの残りのやることが終わったらリグリットと合流しよう。ツアーから呼び出しがあったからな。

 

 

side変更

 

 

私は悪魔と契約してしまいました。もう後戻りはできません。

国を売ってしまいましたが後悔はしていません。

これも全て私とクライムのため。

 

悪魔との契約で私とクライムは悪魔たちから手を出されないことになっている。安全は確保されているわ。

クライムは悪魔と戦うかもしれないけど殺されないし、傷つけられない。

あの悪魔は人間を家畜のように思っているけれど今回の約束事は守ってくれると思います。あの悪魔は利用できる、使える人間は家畜と思わず利用できる人材として見てくれる。

私はそれに叶ったようだ。だから私も悪魔を利用しました。

 

あの悪魔はとても強いと思います。ラキュースたち蒼の薔薇でも戦士長でも敵わないでしょう。

使える人材が死んでしまうのはもったいないですが仕方ありません。

私とクライムさえ無事なら良いのです。

 

明日は激動の1日になるでしょう。そして王国は変わる。

八本指は潰れ、貴族たちは絶望に染まり、国は悪魔に蝕まれる。

本当に後悔していません。

 

これで良いのです・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・ラナーが悪魔と契約シタ。

 

馬鹿ナ女ダ。悪魔ト契約シタトコロでクライムとイウ男ハドウセ死ヌ。コノ国ノ王族、貴族、民ハ死ヌノダ。アノ悪魔ダッテ死ヌ。

 

ウィルスバグにヨッテ全テ飲ミ込マレルノダカラナ。

アノ悪魔もタイミングが悪イトイウカ運ガ無イトイウカ。コノ国ヲ狙ッタ時点デアノ悪魔ノ計画ハ終ワッテイルノダ。

 

ラナーは安全ガ確保デキタトイウガソレハ最初カラ。

ラナーはワタシの大事ナ大事ナ宿主ダ。オ前ニフリカカル火ノ粉ハワタシガ全テ切リ裂イテヤル。

オ前ハ新タナ宿主ガ見ツカルマデ生キテモラウ。オ前以上ノ存在ト出会マデハナ。

 

最初ハアノ悪魔モ良イト思ッタがラナー程デハナイ。

強サはナラーを一瞬デ肉塊ニデキルガ心ノホウニ狂気が足リナイ。

 

ワタシはラナー以上ノ存在ヲ求メル。

ワタシはモット進化シナイトイケナイノダ。




読んでくれてありがとうございました。
次回もゆっくりとお待ちください。

今回のAIDA側の主な敵の名前はKazumi(カズミ)です。
正体は知性を持ったAIDAです。姿は漫画版GUプラスに出てくる数見をモデルにしています。モデルにしているだけで数見本人じゃありませんよ。
もしかしたら知っている人は分かったかもしれませんね。

実は知性を持ったAIDAは.hackでも登場しているんですよね。
それが.hack//linkに登場するAIKA(アイカ) です。

アイカは無害なAIDAですがこの物語に出てくるカズミというAIDAは害意のあるAIDAとして登場しています。
カズミは様々なAIDAの結合体でもあります。
オズワルドにヘレン、アナ、ゲートキーパー、ヴィクトーリアン。
これら全てAIDAの名前です。
結合したAIDA。だから名前のまんまつなげただけなんですよね。

そして本編の裏側ではハセヲは気付かずオーヴァンと共闘してました。
ハセヲ気付け!!


オーヴァン「案外気付かないもんだな」
ハセヲ「…え!?」
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