あの終わりはないな と 俺は思った   作:無月

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短い話はとことん短い。それが三日クオリティ。




 そして始まった『焼きたて!! 25』。

 黒柳がスーパー黒柳スリーになったり、黒柳が埴輪になったり、黒柳の骨格がねじ曲がったり、黒柳がジャ○おじさんになったり、黒柳が離婚したり、黒柳が爆発したり、黒柳がシーサーになったり、黒柳が少女漫画調になったり、黒柳がインコになったり、黒柳が汁粉(?)・・・ バラバラ死体になったりした。

 ちなみにここでパネルが逆転したりしたが、雪乃が空気になるという悲劇は起こらなかった。人格改変のおかげだろう。そして最後に、黒柳が霧崎になったりもした。

 そういった激戦を潜り抜け、一部を除いて原作通りに進んだ。

 ちなみに依頼されたディレクターが『毎回放送しづらいのですが・・・』と影山に直訴してきたが、そこは諦めてもらうことにした。

(というか、人を洗脳するパンなんて番組で放送しちゃ駄目だろ)

 

「ここまでは原作通り、か・・・

 このまま終わってくれればいいな・・・」

 

 会場の隅にある車の中で、影山は一人そう呟いた。

 サンピエール社長補佐という激務もあり、また原作でほとんど雪乃が出ていなかったこともあり、特に介入する点がない。東達も自力で困難を突破し、試合を勝ち続けていた。そこに影山の力は不要だったし、影山も自ら手助けするつもりはなかった。

 せいぜい番組による地域活性化に協力したり、参加してくれた選手たちに便宜を図る程度が影山に出来ること。念のために用意している準備も、このままだと不要になりそうだがそれならそれでかまわなかった。

 

「雪乃が幸せなら、それでいい」

 

(今の立場も案外悪くないな)

 その時、車の扉が叩かれる。

 

「さて、影山君。

 君にお願いしたことがあるんだが」

 

 窓越しに誰かを確認すれば、そこに居たのはオーナー霧崎。否、ヒューパン魔王。

 

「なんですか? 霧崎オーナー」

 

 影山はその目を見て確信し、懐の携帯をとろうとするが魔王はそれよりも早く懐から銃を取り出し、影山へと向ける。

 

「あまり手荒な真似はしたくない。

 大人しくご同行願おうか、影山君」

 

「大人しく、ね・・・

 発車しろ!」

 

 影山は鋭く叫べば、運転手もすぐさま応じる。

 

「お前は私が車を出たらすぐに戻り、雪乃をつれて水乃様の元へ行け!」

 

「影山様は・・・!」

 

「私のことはかまうな! 雪乃の安全を優先しろ!!

 雪乃には『必ず帰る』と伝えておけ!」

 

 言い切った後、影山は扉を開けて道路へと転がり出る。

 少しでも長く彼らをこちらへと引きつけねばならないが、その手段を一瞬でも迷ってる暇はない。

 

「足を用意しなくちゃな・・・」

 

「逃がさんよ」

 

「!?」

 

 霧崎の声に影山は振り返るが、もう遅い。

 周囲をSPのような男に囲まれ、影山は舌打ちをする。

 

「大人しくしてくれるかね?」

 

「そうするしかないでしょう、ね・・・」

 

 

 

 突然現れたヒューパン魔王! 絶体絶命の影山はどうなってしまうのか! 次話に続く!!

 

「つーか、ワイらの活躍省き過ぎやろうが!!!」

 

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