幻雷一行物語 第3話 目覚める魂。集積する過去。修正する未来。
ーーー青春とは遠く儚い。そんなことを考えながら俺の足は白い大地を確かに踏みしめる
今宵ネオ新宿に降り注ぐ雪は世紀末と化した世界を白く染め上げている。
オレの名は雲子舞龍どこにでもいる普通の高校生...
強いて言えば...ひよこ頭なことと...バイトでピザ屋をやってること...後は格ゲーが得意なことくらいか...みんなと違うのは...まあそんなことはどうでもいい。
今日はクリスマス。華やかな彼女も、
親しい友人もいない俺はバイトをサボってドラッグストアにコンドームを購入しに外に出た。
自分でもおかしいとはわかっている。彼女もセフレもいないのにコンドームをわざわざ買いに行くなんてサ。
ーーーハッキリ言って気が狂ってる。
ーーーわかってる。わかってるんだ。
でも俺の体はコンドームを購入しろと雄叫びをあげるように唸っている。
なら買わない他ないだろう?
そんなことを考えながら俺はドラッグストアを門を潜った。
ーーーだが、
こんな日に働く可哀想な店員のいらっしゃいませの出迎えは一切なかった。
店内は荒らしに、荒らされ、人の気配はない。
何かがおかしい...そう思案した時には全てが遅かった。
「お母さん♡」
ハートマークつきの黒いパンティとタンクトップという何とも扇情的な格好をしたガタイの良い男が俺をサバイバルナイフで斬りつけてきた。
「くっ...やべっ...」
状況が状況だけに意味がわからないという感情の前に殺されるという危機感が何とか優った。
俺は全力で店内を駆けた。
ーーーだがしかし
「お母さん♡」
「お母さん♡」
「お母さん♡」
「お母さん♡」
「お母さん♡」
「お母さん♡」
敵は五人!?クソッッッこのままじゃ...
チーター並みの素早さを持って奴らは俺を追いかけ、
カンガルー並みの蹴りを持って俺の背骨を破壊した。
「うふふ♡かわいい...♡」
謎のニンジャ集団は俺の顔にお手本のような巻き糞をぶちまける。嗚呼...!臭い!
思えば俺の人生はひどかった。
いつも負け組だった。
親には虐待され、
学校ではいじめられ、
ネットでもいじめられ、
ーーーそして
俺は肺ガンで命を落としたんだ。
俺の人生は...ホントに最悪だ。
「無様だなミスターフェニックス。宇宙では挨拶番長として恐れられ、未開の地石川を開拓し、王となった貴様は。」
なんだこいつ...誰だ...?なんでふんどし一枚なんだ...?
「忘れたとは言わせない。俺の名はブリブリブリブリブリリーリだ。積年の怨みから貴様を殺しにきた。」
「ここで死ね挨拶番長ッッッ」
彼のピンク色の綺麗なアナルから出された汚物は俺を貫かんという勢いで俺に迫る。
いやだ死にたくない...
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
俺の必死の叫びは弾丸となり彼のアナルの中に秘められた秘湯の地を優しく突く。雄膣は彼の言霊で孕んだと言っても過言ではない。
「ほおおおおおおおおおおおおおおんんんんんんんんんん♡♡♡♡♡♡♡」
彼の肉棒から放たれた特上かつ搾りたてのミルクは店内を包む。
彼の尻に咲く花はピクピクと揺れていた。
俺はこいつの言葉を思い出す。
「挨拶番長...か...」
俺は葉巻に火をつけゆっくりと煙を燻らせる。
「悪くない名前かもな...」
ライターを掴み漢は店を出る。
今日この日、聖夜にかつて伝説の宇宙海賊と言われた漢はドラッグストアで蘇ることとなった。
祝福されぬ生誕と呼ぶにふさわしい1日であった。
つづく
真名判明