懐かしいなぁ…兄のを借りて勉強も碌にせず東方をやっていた夏の思い出(センチメンタル
ただ東方は2作品しかやった事がないっていうね。
「おい…こんな所にその異変の原因があんのかよ…。」
現在バカルテットと共に大妖精の意識を取り戻すために
その異変とやらの解決に向かっているのだが・・・
周りに見えるのは闇、闇、闇。どこぞの山の洞窟の中だ
「間違いない!この辺からものすっごい強い妖力が溢れ出てるから!・・・多分」
「おいチルノ、最後の言葉まではっきりと聞こえてたぞ。」
チルノの頼りない勘でここまで進んで来た訳だが、本当に頼りにならない。
さっきから何処に向かっているのかすら分からん。
「まぁまぁ、妖力なんて皆んなそんな感じだよ?」
「そうよ…外来人の八幡には分からないと思うけど、皆んなそれぞれの感覚の問題なのよ。」
とミスティアとリグルが言う。
それにしても適当過ぎやしませんかね…
って、チルノはもう洞窟の先に進んでるし…。
「待ちなさいよチルノ〜」
「待って〜」
「そーなのだー」
「ほ〜ら、あたいに追いつけるかな〜?」
いつのまにか追いかけっこみたいなのが始まってるし…こいつらは本当に異変の解決に向かっているのか…?
とは言っても、強い妖怪とに出て来られても困るしな…
これぐらいが丁度いいか。
「…ったく、あんまりはしゃぐな…危ねぇぞ。」
「「「「はぁ〜い」」」」
この洞窟に来るまでこの四人組と話して分かったが、こいつらは意外にも素直な性格だった。
話してみると可愛い奴らだ・・・・・いやロリコンじゃなくてね?
まぁ俺が勝手にただのくそガk……聞き分けのない子供だと思っていただけだがな。
「八幡!遅いぞー!」
チルノが俺を呼びかける。
ほんとに…元気だな。あれ?今の俺すっげぇじじぃくさい?
「あぁ分かった今い………く……?」
「────ッ!?」
なっ、なんだ今の…!?
身体中の毛が全て逆立った様な…全身に電気が走った様なそんな感覚…!
んだよこれ…こんな感覚始めてだぞ…?
バトル漫画の主人公かなんかかよ…。
「…?八幡…?どうしたのよ…?」
「どーしたのだー?」
「うん?どうかしたんだい?」
「先行くぞー?」
バカルテットが心配そうに俺の顔を除き込んでくる。
ダメだ…その洞窟の奥に行くのは危険な気がする・・・いやはっきりとは分からんけど…
とにかくこの先へは行かせな…「誰…!?」
「誰か居るのか…!?」
暗闇の奥から声が聞こえ、洞窟に声が響く。
俺の声じゃない…バカルテットでもない…。
じゃあこの声の主は誰だ…?
「出て来て下さい!」
さっきの声とまた違う声がしたぞ?二人居んのか…?
まて、もしさっきの電気の様な感覚の正体がこの声の主たちなら・・・あれ?これ詰んだ?
「出て来ないなら…こちらから行くぞ…。」
バカルテットは俺にしがみついて涙目になっている…
この声の主が異変の正体だった場合目的は達成出来るが、正直倒せるとは思えない。
もし異変の正体が人や妖怪。妖精を見境なく食べる妖怪だったら?
妖怪、妖精の意識を奪う妖怪だったら?
そうじゃなくても今の俺にバカルテットを…いや、自分さえも守れる力を持っていない。
つまり異変の解決以前の問題だった。少し甘く見すぎていた…。
あぁ、助けてくだされ…神様仏様小町様…
ただ、そんな俺の考えもつゆ知らず、容赦なく洞窟の奥から二つの足音が近づいてくる。
そして出て来たのは・・・・
「「「「あー!ブン屋のー!!」」」」
・・・・ブン屋…?
「あや?人里の妖精さんがたじゃありませんか。」
「なんだ…妖精か…。」
出て来たのは、カラスの様な羽を生やした少女と、犬の耳の様な物をはやした少女だった。
見た目は俺と同い年ぐらいだ。
バカルテットの知り合いか?
なら安心だが…。
「んー?この男性は見た事がありませんねぇ…外来人ですか?でも人間しては妖力が異様に高い様な…」
羽を生やした少女がジロジロこちらをうかがってくる。
いや、なんか近い近い!なんで女性ってのはこんなにいい匂いがするんだ…
「文さん、失礼でしょう?名乗りもしないで…。」
「おっとそうでした!私は射命丸文!特ダネだらけの面白味しかない新聞、
射命丸さんはビシッと敬礼をキメながら自己紹介をする。
新聞か…幻想郷にもそんなのがあんのか。
「私は付き添いの犬走椛だ。」
犬走さんは淡白に挨拶を済ませる
なんか真面目そうな人だ…。
「俺は、ひきぎゃ…比企谷八幡です。」
うん、噛んだ。
「八幡さん…ですか…」
俺が噛みながらも簡単に自己紹介を終わらすと、射命丸さんは再びジロジロと舐め回す様にこちらを見てくる。
っていうか、この幻想郷では名前呼びが普通なのか…?
「すまないな、怖がらせてしまって」
犬走さんは、俺らに向かって頭を下げてくる。
うわ、すっげー罪悪感。
全然犬走さんは悪くないのに…。
すっげー罪悪感(二回目
「い、いえ…全然大丈夫っすよ。」
俺が犬走さんに断りを入れると…
「怖がってないもーん!」
「そーなのだー」
「そーよそーよ!」
「あたいったらサイキョーね!」
俺の後ろでバカルテットが騒ぎ出す。
お前ら全員涙目になってたじゃねぇか…。
バカルテットが騒いでいる間に、射命丸さんは俺のすぐ横隣にスッと並ぶ様に近付いてくる。
なんだ?この行動…?
「八幡……さん…」
射命丸さんはトロンとした表情で口に木の枝を物を咥え、顔を近づけてくる。
体はもう完全にぴったり近付いている。
待て…!それ以上顔を近づけたら……!近い近いいい匂い!
「あっ、あにょ!にゃにやって…!?」
射命丸さんが咥えている枝先はもう俺の口先に当たり、少し動かせばキスをしてしまうという程の距離になり、思わず狼狽え、後ずさってしまう。
「ん?って・・・ホントに何してるんですか!文さん!」
俺の状況に気づいた犬走さんが、俺から射命丸さんを引き剥がしてくれた。
べっ、別にっ!ちょっと残念とか思ってないんだからねっ!
うん、キモい
「・・・はっ!私は何をして…!」
射命丸さんがトロンとした顔からようやく元に戻った
ホントになんだったんだ…?
「はぁ…文さん、だからあなたの付き添いは嫌なんですよ…!」
「んなぁっ!?いきなりどういう事ですかそれはー!?」
おいおい…なんか揉め始めたぞ…?大丈夫なのかよ。
まぁ、俺もバカルテットと一緒に傍観しておこう…
「いっつもいっつも予測不可能な行動を取って!振り回されるこっちがどれだけ大変だか知ってます!?」
「特ダネは何処に落ちてるか分からないんですよ!常に予測不能なんですっ!」
「そーですかそーですか…じゃあさっきのも特ダネですねー。文さんの新聞に載せるといいですよ…」
「ん?さっきの?さっきのってなんですか…?」
「『新聞屋の射命丸文。人間の男性と熱愛発覚』…って!」
「…なっ!?違いますぅー!さっきのは本能的な……
うん。すっげぇ不毛な争いしてる。
閑話休題
まとめると、射命丸さん達は今回の異変を突き止め記事にすべく、大きな妖力を追ってこの洞窟に辿り着いたらしい。
『ほらねっ!あたいは間違ってなかったんだ!』
と、チルノは胸を張って威張ってたが、射命丸さん達が言うにはここには何も無かったそうだ…
チルノ…ドンマイ…!強く生きろ…!
まあそんなこんなでこの洞窟には何も無いって事だ。
つまり帰れる。よし、帰ろう。
買い出しから帰る時間から大幅に遅れている…。絶対妖忌さんに怒られるが、これ以上遅れたらもっと大変な事になる。
帰らねば…!
「えーここには居ないのかー」
チルノが口を尖らせて言う
お前ホントに大妖精を助けようとしてんのか?楽しんでね?
まぁ、でも・・・
「安全に越したことはねーだろ」
多分さっきの電流の様な感覚はこの天狗二人だろう。
この二人も相当な実力者ってとこだろ…俺のアホ毛センサーもビンビン反応してるしな。
「ん?はっ!そろそろ行かなくては!」
射命丸さんが何かを思い出した様に声を上げる。
「この後何か用事ありましたっけ?」
犬走さんが首を傾げる。
さっきまで不毛な言い争いしてたのに…いつの間に終わったんだよ…
「何言ってるんですか!此処にネタが無い以上他のネタを探さなくては!」
「ん?意外ですね。文さんならこの外来人…八幡に取材すると思ったんですが」
外来人に取材…か…。よっぽど外来人が珍しいんだろうな。
でも新聞に載るのは御免だな…。
「先週の新聞の最後に、異変の事を取材するって載せちゃったんですよー!」
なんだその次回予告みたいなノリ…新聞にそんなの載せるなよ…。
特ダネは常に予測不能なんじゃねぇのかよ。
「…なっ、なんで新聞にそんなの載せるんですか!何が特ダネは予測不能なんじゃないんですか!?結局自分で自分の首を絞めてるじゃないですかぁー!」
あ、思ってた事全部犬走さんが言ってくれた。
犬走さんもそう思ってたのね…
「うぅ〜…だってそっちの方がみんな新聞貰ってくれると思ってですね…」
「だってじゃありません!」
あんたら親子かよ…
「それじゃっ!後で取材宜しくお願いしますねー!」
他のところに取材をしに行くと射命丸さんと犬走さんは洞窟から出て、どこかに飛んでいく。
結局最終的に取材の約束まで取り付けられてしまった…。
「私たちほぼ空気だったんだけど…」
「そーなのだー!」
「まぁしょうがないわ、作者の能力が足りないのよ」
「なんかメタい!」
バカルテットが騒ぎ出す。
ホントにお前ら空気だったよな…
「騒いでないでそろそろ帰るぞ…慧音さんも心配してるだろうしな」
「えー!どうせなら此処を探険してから帰ろうよ!」
おいチルノ、馬鹿言うんじゃねぇ…。さっきから我慢してたけどここ意外と寒いんだぞ?いや、意外でもなんでもないか。
今は冬だ、真冬だ。雪は降ってはいないが、積もってはいる。そんな中洞窟に入ったらどうなる?
凍え死ぬわ…!
これ以上ここに居るなんてバカなの?死ぬの?
それに加えてちょっとした山を登って来た訳だ。つまり結構足腰にも来てる。
更にトドメは買い出しだ。白玉楼を出て、もう2時間ちょっとぐらいは経過している…
以上の事から、ここに居るメリットが一つもないんだよ。
これは出来るだけ早く帰って幽々子様と妖忌さんに土下座した方がいいな。うん、そうしよう。
「却下だ。帰るぞー」
「えぇぇー」
チルノからブーイングが飛ばされるが、知ったこっちゃねぇ…。
こっちはそろそろ帰らないと本気でやばいんだよ…!
「んー…でも八幡は用事があるみたいだからしょうがないんじゃない?」
よし、よく言ったミスティア!良いぞ!
「そうね…無理矢理付き合わせちゃった訳だし…」
「そーなのだー。無理にこれ以上迷惑かける事になるよー?」
よし。リグルもルーミアもこう言ってんだ、チルノも諦めるだろ。
「う〜ん…そうだなぁ…仕方ないかぁ〜…」
ああそうだ。仕方ない仕方ない。だからさっさと帰ろう。
そして妖忌さんに怒られよう…はぁ…。
「あたし達だけで行くかぁ〜…」
・・・・は?
「そうねー」
「そうだね」
「そーなのだー」
お前らも帰るんじゃねぇのかよ…。
てっきり諦めてくれたと思ったんだけど?
「い、いや慧音さんが心配するぞ…?」
「もう遅いでしょ?」
「結局同じなのだー」
「そうよね…」
「うん。違いないね」
こいつら、揃いも揃って。でもこの感じじゃ頑固そうだな…
はぁ…仕方ない…
「分かった…少しだけな…」
「「「「はちまーん!」」」」
バカルテットが抱きついてくる。
こいつら最初からこのつもりだったな…。
まぁでも、少しは信頼されてるって証拠か。
「さっさと見て帰るぞ…」
もう2時間も3時間も変わりないか…。
さっさと見て帰って土下座だ。うん、土下座すんのは確定してんだな…あれ?目から汗が…。
とにかく、バカルテットだけでこの洞窟の奥に行かせるのは、やっぱり心配だ。
何もないとはいえ、多少の危険もあるだろうしな…。
いや、俺がどうこう出来る問題じゃないが、居ないよりマシだろ。
「────ッ!」
まただ。またこの感覚だ…。なんとなくこの洞窟の奥から感じる。
この感覚は射命丸さん達のものじゃなかったのか…?
勘違いとかで終わらせられる程のちゃちなもんじゃないしな…。
やっぱりこの先は危険だ…。
「八幡?先に行くぞー?」
チルノは俺の事を気に掛けながら、洞窟の奥へ進もうとする。
分からない…何が起こってんだよ…。この先に何があんだよ…。
ただ今俺が言える事は、こいつらをこの先に行かせてはならないという事だ。
………どうする…
「八幡?ホントにどうしたのよ…」
リグルの心配した声が聞こえる。
そうだ…子供というのは、欲望や本能、自分の心の赴くままに行動する。
つまり知識欲や探求心。そして妖精や妖怪としての本能のままに動く。
こいつらは精神的には子供だ。ただ、確かに知識欲も探求心も強いが、
俺が考える最も強いものは食欲と本能………つまり…。
「なぁ…お腹空かないか…?」
「「「「空かない」」」」
………ダメか。
「んー?あれ?ここで行き止まりかー。」
どうやらもう洞窟の最深部についたようだ。
ここまで分かれ道も無くただの一本道だったが、ホントに何も無いな…。
え?じゃあ俺の感じた感覚はなんだったの?勘違い?マジか…。
「むー…。もう終わりかー…」
「そうみたいね…」
バカルテットは口を尖らせて文句を垂れているが、これでなんかあったらどうしてたんだよ。
確実に大惨事になってたぞ。
ただ、本当何も無いんだな…。
あるとしてもボロボロの皿やグラスと思われるガラスの破片。後はお札か…。
お札なんかがあるのは異常な気がするが、案外幻想郷じゃ普通だったりする。ルーミアの頭にも付いてるぐらいだからな。
………ん?おかしくないか?
問題なのは『なぜこんな所にあるのか』だ。この洞窟は分かれ道も無い一直線の洞窟だったが、洞穴というには余りにも大きかった。入り口から奥に着くまで、歩けば五分はかかるぐらいの大きさだ。
だからここに皿やグラスがあるのはおかしいよな…?妖怪の住処とかか?だとしたら相当危険だ。
動物?わざわざこんな所まで運ぶか?それに動物がここまで運べるとも思えない。
冬眠に適した環境という訳でもない。
人間が居たとかか…?
「むー…帰るしかないかー…」
チルノはまだ口を尖らせている。
なんなんだ…ここは?
「仕方ないわよ。ブン屋の天狗も何もないって…いって…?」
「…リグル?どうしたの?」
「チルノ!後ろ!!」
うおっ!?なんだ?いきなり叫んで……っ!?なんだ…あれ…?
「ふぇ?・・・〜〜っ!?」
チルノの背後にいたのは、日本刀だ。
いや、ただの刀じゃない。黒い瘴気の様な物を纏って浮いているのだ。
んだよ…あれ…妖怪なのか…?
ってこれチルノが不味くないか?
そう思った瞬間、俺に選択の余地無くチルノ目掛けて刀が振り下ろされた。
「「「チルノ!」」」
勢い良く振り下ろされた刀は地面を砕き、洞窟内に砂埃が立ち込めた。
ち、チルノは…無事なのか…?
いや、こういう時は大抵無事……なんてふざけた事を考えてる場合じゃない。
ホントにチルノが死んでいるかもしれないのn……
「あっぶなーい!」
「よかった!チルノ!」
良かった…生きていたか…。
「くそー!不意打ちとは卑怯な!あたいの最強パワーをくらえ────ッ!」
『氷符「アイシクルフォーム」ッ!!』
おぉ!なんか分からんがすごい強そう…!
チルノから大量の氷が刀に向かって放たれる。
が、その氷は刀に当たる事なく、全て避けられ直ぐに間合いを詰められる。
ってあの技チルノ自身がガラ空きじゃねぇか…!そんなに間合いを詰められたら…!
「チルノ!月符「ムーンライトレイ」ッ!」
ルーミアが手を構え、ビームを出す。間一髪でチルノは助かったが…全然ついていけねぇ…これがヤムチャ視点か。
「チルノ!大丈夫!?」
リグルとミスティアがチルノに駆け寄り、ルーミアは未だに刀を睨んでいる。
俺は、ただ見ている事しか出来ない…。
「うぅ〜…あたいの攻撃を避けるとは…やるなぁ……」
チルノは完全に目を回してるな…。
あの刀…。強い。相当強い。多分だがバカルテットじゃ敵わない。
妖力とかまだよく分からんが、そんな気がしてならない…。
「くそぉっ!チルノの仇ぃ!隠蟲「永夜蟄居」!」
チルノが助かったが、友人を傷つけられ、リグルの顔は怒りに染まっていた。
くそっ…なんだよこれ…足がピクリとも動かない…。
怖がってんのか?
チルノ達が、あんな幼い子達が戦ってんのに…。
「落ち着いてリグル!怒りに任せてもやられるだけ!」
ミスティアの方が俺より冷静じゃねーか…。
ここから今すぐ逃げ出したいと思ってる自分に腹がたつ…!
俺はどうすればいい…。
いや、落ち着け…いつも通りでいい。
「はぁぁぁ!」
ミスティアは、光の弾の様な物を刀にぶつけて戦っていた。
考えろ…考えろ…。
ふぅ…そうだな、まず本来ぼっちというのは群れない生き物だ。
つまり連携を取ってとか、みんなとかの考えはない。絶対ない。少しでも協力すれば…と言う考えを捨てろ。
俺には力が無い。俺は無力だ。さて今の俺に何が出来る…?
……何も出来ないな…
そうだ…いくら最強のぼっちといえど、リア充といえど、この『幻想』の前では無意味だ。
異世界転生の主人公の様に、現代の力を見せつけ「すげぇぇぇぇ!」とはならないのだ。
そう、なんの意味もなさない。
ただ、いくら無駄でも無意味でもやってみるだけ損はない。ソースは俺の奉仕部時代。
あの時も問題の先送りぐらいは出来た。
なら今回も同じだ。バカルテットが刀に襲われてるのも、文化祭で委員長が逃げ出したと同じ程度の問題だって事だ。違うか、違うな。
「ルーミア!危ない!」
ミスティアの叫ぶ声。
咄嗟にルーミアの方を向くと、刀に弾幕を撃っているルーミアの背後にもう一本の刀が迫っていた。
なんで二本あるんだ…!?さっきまで一本だったぞ!?
ルーミアに向けて刀は大きく振り上げ、そして勢い良く振り下される…!
今度こそ…死ぬ……?
くそっ!俺にも…俺にも力があったら…!
「「ルーミア!!」」
そこで俺は考えるのをやめた。
ただただ無心になり、ルーミアの元へ走った。いつかの入学式の様に、ただただ…無心に…。
「───ガァ…ッ!!アァァアッ!?」
いつの間にか俺は、刀とルーミアの間に出ていた。
左腕が引き千切られた様な激痛が一瞬走る。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
ただその直後、一瞬にして痛みは消えた。
「「「〜〜〜!!」」」
戦っていた三人が、俺に声を掛けてくる…。
ただ、何を言っているのか全く分からない…。
イタ……イ…
ここで完全に俺の意識は途絶えた。
洞窟での射命丸のあれは本能的なものです(分かる人には分かる
ヒロインになるかって言ったら…多分ならないと思う