Nameless Story 1人孤独に立ち向かわざるをえない者   作:ロイヤルかに玉

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友人A「彼女に生理来ないって言われたんやが……」
俺「だからゴムの近藤さんは準備しておけとあれ程………」
友人B「悲しいなぁ……悲しすぎて反吐が出るぜ」
俺「えぇ……なんで反吐が出るんですかね……?」

後半の会話はともかく、何事もしっかり先の事を見据えておくのが大事ですね。


ぶっちゃけ男なんて出せば終わりだ。

「へへ、暖かい……。ん……」

 

 嬉しそうに体を摺り寄せられ、拒否る事も出来ず小さく柔らかい感触に関心を向けないように無心になる。

 EDになって良かったな。これでムスコを滾らせてしまったら一巻の終わりだ。

 

「ねえユウ。ユウは小さい時ってどんな子だった?」

 

「小さい時……あーまあ……欲がないヤンチャ坊主だったな」

 

 近所の奴と殴り合いをしたりして、乱暴なガキだと思われそうだが欲がない奴ってのは大抵大人しい性格だ。不思議ちゃんとして見られたかもしれんな。性格に関しちゃ、義父も無欲な人だったからその影響かもしれん。まあ欲と言っても力への渇望は人一倍強かったか。その人の背中を見て育った俺自身も修行だとかに学校そっちのけで打ち込んだもんだ。おかげさまでまともな教養は身についていないがな。

 

 だが強さを手に入れたかと聞かれれば……頷けないな。

 

「へえ……。ずっと優しい性格だったのかなって思ってたからちょっとびっくり」

 

「男なんてそんなもんさ。まともに生きてりゃ色んなこと経験して知らぬうちに人に優しくなれる」

 

 

「…………だからユウは……私がアラガミに近くても一緒に居てくれるの?」

 

「エレナはエレナだろ? 例え他の奴がエレナをアラガミだと言っても、俺はエレナの事は優しくてしっかり者の女の子だと思っているさ」

 

 確かにあの翼をはじめ、エレナには驚かされてばかりだが……おかげで命拾いている。

 不思議なものだ。助けに来たはずなのに逆に助けられているなんて……未だに散った戦友たちのおかげで生きながらえている事実もあり、自分が情けなくなる。

 結局誰かに助けてもらわないと生きていけないのだから。

 

「今まで自分だけ、他の人と違う感じがして寂しかった。それでも孤児院の皆や院長さんは優しくしてくれた。でも、私だけ残して皆……なんで……皆居なくなっっちゃうの……」

 

 エレナが胸に顔を埋めて震える。

 

「泣きたかったら沢山泣けばいい。俺もずっと傍に居る事はできないかもしれない。だから、今のうちにたくさん甘えてくれ」

 

「うん……ユウ。…………でも、ユウが居なくなるなんて嫌だよ。ずっと一緒が良い……。置いてかないでよ、ユウ……」

 

「ごめんな、エレナ。泣かせてばかりだな……俺は」

 

 上体を起こし、エレナを優しく抱きしめて頭を撫でる。

 

「もう、泣かないよ。だって、ユウの好きな人はしっかり者だから……いつまでも泣いたりしないよ」

 

 涙が頬を伝っているが、それでも笑いながら言う。

 

「そうか、立派だな。でも……無理しなくていいんだ」

 

 確かに好みのタイプは優しくて一途でしっかり者だ。だが、この条件が絶対という訳ではない。そこまで求めていたら相手何て見つからないさ。人生妥協が大事だからな。

 エレナは頑張り屋だが、そこまで無理して欲しくはない。

 

「んん……」

 

 エレナが体を摺り寄せてきて暖かい。素肌同士だと小恥ずかしいものがある。

 

 

「ユウ、良い匂い……」

 

 胸に顔を埋め、頬を擦り付けながら嬉しそうに言うエレナ。

 そして今まで感じなかった熱が再び襲って来る。今までの比にならない位の熱さでそれを押し殺してエレナを優しく抱きしめる。

 

「…………っ」

 

 酷い熱さだ。頭がクラクラして意識を保つのが難しい。

 エレナからも良い匂いがして、熱さは衰えることなく襲って来る。

 

「ん……凄く熱い。えへへ、なんだかユウと繋がってる気がする。同じ気持ちでいるのが嬉しい」

 

「そうか、エレナも同じか。どうしちまったんだろうな、俺達2人揃って」

 

 苦笑いしてエレナの頬を撫でると手を掴まれて頬擦りされて、指を咥えられて指先を舌で撫でられる。

 

「んん……ぅ……。ごめんね、ユウ。熱いのは……私のせい」

 

「……いや、でも……」

 

 俺はエレナに何もされていない。いや、もしかしたら裸のエレナを抱いていた時……。

 

 

「ユウ、私ね。普通の人よりもアラガミに近いんだよ?中に居るアラガミもユウの事が大好きだから……欲しいの」

 

「そうか、モテモテだな俺」

 

「ユウ、怒らないの? 私のせいで、ユウは熱くて苦しいのに……」

 

「確かにちょっとやりすぎかもしれないが、ちゃんと謝ってくれたんだ。それに女の子に好きになって貰えるなんてこれ程嬉しい事は無いからな」

 

 

「もう、優しすぎるよ……。大好きじゃ……済まないよ、ユウ……」

 

 エレナに口づけされて、熱も激しくなって何とか耐えるが呼吸も荒くなってエレナを抱きしめる力が強くなる。

 

「へへ……ユウ、顔真っ赤だよ?」

 

 そう言うエレナも顔を赤くして呼吸を荒くしている。

 

「エレナも真っ赤だな」

 

「うん、ユウの事大好きだもん。大好きな人と肌をくっつけて抱きしめてもらえるなんて凄く嬉しいんだよ?」

 

「ははっ、そうか。俺も嬉「ん……」」

 

 口を口で塞がれ、次の瞬間にはエレナの舌が入ってきて舌と絡んでくる。

 何回も唇奪われればもう流石に動じないさ。

 それに、もう拒否ったら駄目だよな。ちゃんと受け入れてやらないと……女の子が勇気を出してここまでしてくれるんだ。

 

 

「ん……」

 

 更に激しく舌を絡めてきた。時折水音が響き、その音を聞いて何とも言えない感情が込み上げてくる。

 

 

 うわぁ、背徳感半端ねえ……きっつ……。

 小学生ぐらいの子とディープキスとか道徳に反するとかそういうレベルじゃねえぞ……。まだ相手が好意的だから良いけど、それでも堪えるものがある。

 

 

 

理性「おい、やめろォ!これ以上は……いかん!」

 

ムスコ「うわぁ!凄まじい勢いでワイに血流がァ!ええいここは通さん。秘儀!血管収縮ゥ!」

 

 ナニィ⁉ここでムスコを覚醒させたら俺はぺ二カスと変わらない性犯罪者になってしまう。それはまずい! 耐えろォお前らァ!

 

 心の中の自分とムスコにエールを送るが、そうしている間にもエレナはキスを続けている。

 

理性「クソ、ムスコよ……耐えろォ……お前しかもう……」

 

 理性―っ!

 

 

ムスコ「く、EDの真の力を見るがいい! 最終秘儀・ベン〇ブロック!」

 

 ち、違う! 確かにブロックだけどそれは違うよ!

 

 

血「無駄な足掻きを……ブロックやめーや」

 

ムスコ「グああああ⁉ もう無理ですーああああああもう終わりだぁー!滾ってきたわァ!」

 

 ムスコーっ!

 

 

 ああ、終わったな……何もかも終わった。ムスコが真の姿になってしまった。力を開放したムスコが布越しであるがエレナに存在を主張する。

 

 

(悲報)ワイ、ついに性犯罪者になってしまう。

 

 

 

「ぁ…………ユウ……えっち」

 

「oh……」

 

 キスを終えたエレナがしおらしく言い、俺は罪悪感と背徳感に頭を抱えた。

 

「でも嬉しいよ。ユウが私の事を女として見てくれたってことでしょ?」

 

 嬉しそうにしているところ大変申し訳ないが、体裁的に大変よろしい事ではないんだなこれが。ただ歳の差があるならいいさ。でも君は社会的に言えばまだ幼いんだ。そして俺はいい年――つまり物事に対して十分に分別のある年齢なんだ。

 そんな奴が幼い子に性的興奮を覚えるってあってはいけないことなんだよ。

 

 

 

「あのねユウ。私ね、ユウのお嫁さんになる」

 

「いきなり逆プロポーズとはたまげたなァ……」

 

「料理とかはまだできないけど、練習してできるようになる。それに、もう赤ちゃんだって産めるよ?」

 

「あの、エレナさん……?」

 

 ちょっと話が飛躍しすぎでは……。

 

「ユウ、赤ちゃん作ろ?」

 

 頬を紅潮させたエレナに再び押し倒され、そのまま両手を押さえつけられた状態で口づけされ、再び口内を舌で蹂躙される。

 

 

「ンん……ハァ……ユウの胸、ドクドクしてる。私も一緒だよ? ユウと繋がりたい、ユウの赤ちゃんが欲しい。ユウ、私をお母さんにして?」

 

 遂にエレナの手が俺の腰回りに迫り、何とか押しのけようとするも体を襲う熱で力が上手く入らず、抵抗もできずに最後の封印が解かれてしまう。

 

「わぁ……おっきい……」

 

 エレナにまじまじと見つめられ、そして体を密着させてくる。

 

 

 ヤバいヤバいヤバいって……!

 なんとか、何とかしなければ……。このまま流されたらバッドエンドや!いやエレナにとってはハッピーエンドかもしれんが俺からすれば完全にバッドエンドだ!

 くそ、この期に及んで力づくができないあたり俺もとことん甘い男のようだ……力づく以前に腕を押さえられて身動きがとれんがな!

 

 誰か……あ、そうだ。さっき義父が物理干渉して俺を正気に戻してくれた。義父なら物理干渉して助けてくれるはずだ……。

 

 

 義父さん助けて――――――――! 

 

 

 

 

 

 義父さん―――――!

 

 

 

 

 

 

 心の中で助けを呼ぶ。…………返事がない。見捨てられたようだ。

 

 

 

 

「……? お父さんになるのはユウだよ? ん……」

 

 ナチュラルに心を読まないでくれ。

 

 

「お腹……熱くて、疼いてる。元気な赤ちゃん産むからね。でも、女の子が生まれたらユウが大変かな……」

 

「一体何が大変なんだ……仮にできたとして。確かに俺は男だから女の子の気持ちなんて分からないがな。そもそも子育て自体大変だから性別が云々じゃないと思うんだが……」

 

「だって、私の子だもん。絶対ユウの事をお父さんじゃなくて男の人として好きになるから襲われちゃうよ?」

 

 

「………………………………」

 

 

 それマジでアカン奴ッ――――――――!‼!‼! って襲われる前提で言うなし……。

 

 じょ、じょ冗談じゃねえ! 近親はマジでアカンって! 業が深すぎるぞ!?

 

 

 何としてでも最悪の結果だけは阻止しなくては……! 

 

 

 どこがとは言わないが……ぬるっとした感覚を感じ、必死に抵抗を試みるがそれより早く両手首を握られて完全に封じられる。エレナは口元を釣り上げて嬉しそうな顔をする。

 

「ん、準備できたよ。ユウ、滅茶苦茶にしてあげるね?」

 

 ああ、とても可愛らしい笑みである。だが、俺から見れば凶悪である事この上ない笑みではあるが。

 イヤだ―怖すぎィ! もうホント無理無理無理無理無理無理無理!

 

 

 エレナが腰を浮かせた。

 頬を紅潮させて息も荒く、両手を握る力も強い。絶対に離さない、逃がさないと言わんばかりの力だ。金色の瞳は焦点が合っていないように見える。

 

「今は赤ちゃんの為に交尾する雄と雌で、私たちは番だよ? へへ、元気な赤ちゃん産むからね」

 

 いかん……や、ヤられる……! こ、このままでは……このままでは……!

 だが抵抗もできなければ、自分はEDであると思い込むことによって実際にEDを発症させると言った芸当も最早意味をなさない……ああ、もういっそ……このまま天井のシミを数えておくか……。

 

 

 

 いや、まだ……まだだ……! まだ終わっちゃいねぇ!

 

 落ち着け、チャンスはまだ……!

 

 

 

「ユウ、ジッとしててね」

 

「え、あ……」

 

 

 クチュ――

 

 煽情な水音が聞こえ、触れ合った。どこがとは言わないが。

 

 

「ん…………ぁ、滑っちゃう……」

 

 (;・д・)…………。

 

 

「ぁん……もうちょっと……先の方、ん……」

 

 

 (;゚д゚)…………。

 

 

 

「ん、ユウ。今日ね……赤ちゃんの日だよ。だから、一杯シよ……?」 

 

 

 耳元で囁かれ、耳たぶを甘噛みされて驚き身を硬直させたとき――

 

 クチュッ――

 

 水音と共に、遂にその時が来てしまった。

 

 

「へへ、捕まえた。もう逃げられないよ? はむ……ン……」

 

 

 \(^o^)/

 

 

 舌を絡ませながらエレナはゆっくりと腰を下ろしていき、今まで感じたことのない感覚に包まれ始める。

 

 

 

「え、エレナ! ちょっと待ってくれ!」

 

「ふえ?」

 

 何とか口を離してエレナに待ったをかける。

 

 こうなったら、ヤケクソだ……! 成功しても失敗しても恨みっこなしだ! だが、もし失敗したら俺自身を憎しみで殺す……!

 

心の中の俺「恨みっこ有りやんけ」

 

 

 とにかく説得を試みる!

 

 

 

「実はだな!出産って滅茶苦茶痛くてだな!それこそ男がもし出産の痛みを体験すればあまりの痛みにショックで死ぬくらい痛いんだ!いくら赤ん坊ができるって言っても今のエレナじゃ負担も大きいし、何より命の危険だってある!エレナもお腹の中の子どもも危ないから今はまだ早いと思うぞ⁉何より、まともな医療も受けられない状況じゃ猶更危険だ!今のエレナもあまり健康状態は良くない。そんな状態での妊娠は流産だとかの可能性が大きいし、それは何よりエレナが辛い思いをするだろう。一番つらいのは他でもないエレナとお腹に宿った子どもなんだ」

 

 ぶっちゃけ男なんて出せば終わりだからな。過ちを犯し、取り返しのつかないことになると苦労するのはいつだって女の子だ。

 

 

「…………赤ちゃんも、危ない…………」

 

 エレナがお腹に手を当てて考え込む。

 

「そうだ、エレナをそんな危険な目に遭わせたくは無い。だから、エレナが大きくなったら……その時エレナが俺の事をまだ好きでいてくれたら結婚しよう。その頃には俺はとっくにおっさんだと思うけど、ずっと待ってるからさ!」

 

「ユウ…………うん」

 

 エレナの握る力が弱まり、腰を離してムスコを開放すると腹部に跨る。

 俺は安堵して体から力が抜ける。

 

 ふー助かったぜェ……。マジで子供産むのって命がけって言われてるからな……一時の感情で取り返しのつかないことになり、更に最悪の結果になってしまったら心に酷い傷を負うのは明白。そんなことを認める訳にはいかない。

 それにしても我ながら見事なマシンガントークだった。だが、これでまた1つエレナに酷い嘘をついてしまった。

 

 

「でも約束だよ? 絶対ユウのお嫁さんになるから、ずっと待っててね?」

 

「ああ……勿論だ」

 

「もし、他の人に靡いたら……滅茶苦茶にして私じゃないとダメな体にするからね?」

 

「あ、ああ」

 

 しかし、エレナはそのまま俺の手を掴んで自分の胸に当てた。

 柔らかい感触、そして掌の真ん中には少し硬いものが当たる。

 

「あの…………エレナ……さん……?」

 

「赤ちゃんは作れないけど、一緒に気持ち良くなろ? はむ……」

 

 エレナのもう片方の手がムスコへ伸びていき、柔らかい手の感触を感じると同時に口づけされて舌同士が絡み合う。

 ああ、結局こうなるのね……。いや、逆に考えるんだ。大きな過ちを犯すよりかは遥かにマシだ。

 

 

「ンッ、……大好き。もっと、シよ?」

 

 

 

 そして窓の外が暗くなるまで、エレナと慰め合った。

 

 

 

「………………」

 

 

 

 ああ、これが賢者タイムの更に先をいく賢者タイムか。1人でぶっこいた時以上に重い。

 

 横になってエレナと抱き合い、気怠さと精神的な圧に悩まされる。

 一方エレナは満足そうな顔で胸に頬を摺り寄せている。

 

「ユウ、もっと……」

 

 エレナがまた口づけをしてきた。当然ディープキスである。

 何回目のキスだこれ……。ここまでくれば完全にキス魔だぜ、エレナさん……。

 

 

 この背徳感の重さよ……。はぁ、マジかよ……。

 いや、本番に至らなかっただけまだ良いよな……。これでやっちまったらもう背徳感や罪悪感なんて今の比じゃなないだろう……。

 

 

「んん……。ユウ……ん」

 

 キスを終えたかと思うと、更に足を絡ませて体を摺り寄せてくる。

 やべ、身体が熱くなってきた。このままじゃ歯止めが利かなくなる。まだ気怠さの方が勝っている、もう寝ちまおう。そうすればこっちのもんだ。

 

「エレナ、もう休もう」

 

「うん。あ、手繋ご?」

 

 片方の手でエレナの手を握り、もう片方の腕をエレナの背中に回して優しく抱きしめて目を閉じた。

 

「ぁ……。ふふ……」

 

 

 嬉しそうにエレナも腕を俺の背に回し、体を更に密着させた。

 




親戚「この前無事出産したんだ~」
俺「おめでとナス!」
親戚「んでつい先日奥さんが2人目妊娠したんだ~」
俺「早すぎィ!」

歳の差約10か月差の兄弟ではなかろうか。
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