もしものび太の能力がACだったら   作:焔崩し

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あけましておめでとうございます!気晴らしで書いてた一人称視点練習用の作品ですが投稿させていただきます!


第一話 目覚めた鳥

 夢を見た。一つは『僕』がまだ『俺』だった時代。その時の僕はアーマードコアと呼ばれる二足歩行ロボットのパイロットをやってた。最初はお金の為に戦ってた筈なのにいつしか僕は全てを焼き尽くす黒い鳥とか呼ばれて世界の敵見たくなってた。その時の最期は…機体のエンジンが駄目になって爆発したんだっけ。まあ、過激だけど楽しい人生ではあった、かな。

 もう一つの夢。そっちは僕が最近見てたヒーロー、ミラクル銀河防衛隊になっていて悪人達を倒して友達の静香ちゃんを助け出してた夢。まあ僕の手元には何故か黒い鳥って呼ばれてた時の武器があったんだけど…となんでだろうと思っていると意識が起き上がる様な、引っ張られる様な感覚がきた…

 

「…ふぁぁ…」

 

 欠伸しながら目を覚ます。またこの夢かぁ…ここ最近僕はアーマードコアに関係する夢をよく見る。ミラクル銀河防衛隊の夢も同じくらいの時から見始めた。でもここ最近、この夢にも変化が出てきた。最初は悪人達を素手で倒してたんだけどアーマードコアの夢を見始めてからこの手に武器があった。

 確か殺さないように、って思ってパルスガンって呼ばれてる種類のUPL-09 FREMONTって言うのを二丁持ってたかな。更に見た事のないパワードスーツ…多分アーマードコアを模した物なんだろうけどそんなものも身につけてた。

 僕は枕元に置いていたメガネを着けると布団から出る。とりあえず…顔洗いに行くかぁ…そう思ってた僕は部屋の扉を開けて洗面所まで向かう。

 洗面所で顔を適当に洗ってから朝ご飯を食べて部屋に戻る。いつもより遅く起きたからかママも多分ランチかなにかに行ってるみたいで居ないしドラえもんは…まあまたミィちゃんの所なのかな。

 

…暇だなぁ…よし、みんなの所にでも行こうかな!僕は家の鍵だけ持って外に出た。まず最初に向かったのは静香ちゃんの家。いつもなら家に居るんだけど…居るかな?

 

「え、ジャイアンの所にいる?」

 

 静香ちゃんの代わりに静香ちゃんのママが言うにはジャイアンの家に遊びに行っているそうだ。そうか…じゃあ次はジャイアンの家に行こう!

 

「スネ夫の家に遊びに行ってる?」

 

 今度もジャイアンが居ないから代わりにジャイアンのお母さんが出てきた。次はスネ夫の家に行こうか…でもこの流れ…

 

「裏山に遊びにいった?」

 

 やっぱり…それじゃ今度は裏山に行こうかな…そう思った僕は裏山にむけて全力で走り出した。これから起こることなんて一切予想もせずに。

 

ーー数時間後ーー

 

「ド〜ラ〜え〜も〜ん!!ジャイアン達がー!!」

 

「なにさのび太くん」

 

 裏山に行ったあと、僕は走って家に帰って青いずんぐりむっくりでミラクル銀河防衛隊のお面をつけたロボットに泣きついた。このロボットこそ僕の親友、ドラえもん。未来からきた猫型ロボット(耳なしである)の一体で僕の未来を変えるために来た。何を言ってるのかと思うかもだけどこれが事実だからなんとも言えない。

 

「ドラえもん!僕達も映画を撮りたいよ!」

 

 僕はドラえもんに裏山であった時のことを話した。裏山ではジャイアンと静香ちゃん、スネ夫の三人がミラクル銀河防衛隊の格好をして自分達で映画を撮っていた。それに混ぜてって言ったら怪獣としてならって言われたから帰ってきた。

 いくらなんでも怪獣は…それもなんか豚みたいな鼻の。なにあの猪八戒!ジャイアンがそういう格好したほうが似合うよ!ジャイアン…猪八戒…ウッアタマガ。

 

「ずるい!僕達も混ざりに行こう!」

 

 ドラえもんも乗り気になった。よし!これなら勝てる!いや、なにに勝つんだろう…主任?あの憎き主任!?いやもう勝ってるよ!…何やってんだろう。

 

そんなセルフツッコミをしながら裏山に向かっていた僕達だけど正直後になって後悔した。それもかなり。

 

 僕達はドラえもんの持つひみつ道具の一つ、着せ替えカメラを使ってミラクル銀河防衛隊の格好になっていた。

 ここまでが酷かった…いきなり撮影中に殴りこんだと思ったらいきなり怪獣の格好にされてドラえもんのひみつ道具の映画監督ロボ、バーガー監督を使って映画を撮らされた。因みにタイトルはジャイアンvsのびゴン。

 

いやなんでさ。

 

 結局その実験と言う名の撮影はどこぞのボコられくまみたいにボコボコにされて終わった。どうでもいいけどボコられくまって包帯だらけだけど可愛いよね。

 

 そんでその実験と言うか…ひみつ道具を見せつけた上にちゃったかりドラえもんを隊長にするっていう条件を付けて撮影の準備をしていた。

 と言ってもどうせ着せ替えカメラで僕達の服装を変えてグレードアップライトって言うひみつ道具でそれを強化するだけなんだけどね。

 

 その準備もあっという間に終わり、いざ撮影開始!目の前には緑色のでかい怪獣…カビゴジとでも言っとこうかな…どこぞのポケットなモンスターと緑色の怪獣から取ってきたけど。

 

「宇宙の平和は!」

 

「僕達ミラクル銀河防衛隊が守ってみせる!」

 

 戦隊ものとかで言う名乗りをやって、カビゴジに立ち向かう。名乗りが終わると同時にカビゴジは火を吹いてきた。見せかけだから熱くはないけど撮影というのもあるから飛んで避ける。

 因みにタケコプターは既に着けてるから問題なく飛べた。

 

「おーら!ウルトラミラクルジャイアン…パーンチ!」

 

 カウンターとしてジャイアンがカビゴジを殴り飛ばす。あれだけでかいと避けられる訳もなく簡単に飛ばされた。ざっと数十メートルは。いやいやおかしいでしょう…

 このスーツ、その人の性格とかから合った能力を強化するって効果がミラクル銀河防衛隊の中ではあったけど…多分それでジャイアン自慢の力持ちが強くなってるのか…

 

「アクアビーム!」

 

「ドリルパーンチ!」

 

 続けて立ち上がった怪獣に向かっていくのは静香ちゃんとスネ夫。静香ちゃんは腕から水のような物を高圧洗浄機のように発射しながら、スネ夫は腕からドリルを生やしてさっきのジャイアンみたいに突撃していった。静香ちゃんのはビームっていうより水圧カッターじゃ…多分お風呂好きの影響かな…

 スネ夫は…なんだろう…多分プラモ作りとかの才能豊かな…腕からドリル…どっかの胸に顔のついてるロボットかな(すっとぼけ)

 

「ドラえもんパーン…あれぇ!?」

 

 そしてドラえもん。ドラえもんもさっきまでと同じでパンチをしようとしたんだろう…何故か当たる寸前で逆さになって頭突きしてたけど。多分石頭が強くなったのかな…ていうかみんなパンチ好きすぎでしょ…

 

「のび太今だ!」

 

 ジャイアンが僕に合図を送る。よし!便乗してパンチで行くしかないでしょ!そう思った僕はタケコプターの推力を上げてジャイアン達と同じく突撃してく。

 

 しかし、ここで違和感が来た。急に頭が冷えていく感覚だ。これはつい最近夢で感じた感覚。いわゆる前世、『僕』が『俺』だった時代に良くなっていた感覚だ。僕は戦いになると極端に頭が冷えていき、常に冷静になっていた。

 

 一時期一緒に仕事をしていた人が言ってたっけ。普通に話してると温厚なのに戦闘が始まると人が変わったかのように冷えて鋭いナイフみたいになるって。多分今もそうなってんだろうな…

 視界に入ったジャイアン達がこっちを怯えた目で見てる。更にはカビゴジも何処か化物を見るような目でこっちを見ている。そんなに変わるのか…というかなんでカビゴジも…まあいいや

 

「ここで終わらせるよ…!」

 

 僕は全力で右腕を引き絞る。それと同時に身体が何かに包まれていく感覚が急に来た。冷たい何かに包まれていく感覚。それと同時に何処か懐かしさも感じた。そして目の前に色んな情報が表示された。空中ディスプレイで視界が埋め尽くされると赤い警告のウィンドウが表示された。

 

 そして急激に右腕が重くなる。何だろうと思ったが右腕から唸るその音に聞き覚えがあった為そっちに視線を向ける必要は無かった。この複数の何かが動く、何かの悲鳴にも聞こえるモーター音。空気を引き裂く音。右腕に感じる重さ。

 

 感覚こそ違えどそれに覚えはあった。だからこのまま突っ込む!

 

「…さよならだ!」

 

 

 その武器の名前は超大型接近攻撃武装(グラインドブレード)

 

 かつてACに搭載されていた規格外としか言えない武器。それによって穿かれたカビゴジには大きい穴。普通に考えればこれだけでも倒れる。でも()にしては珍しかった。いや、久しぶりの戦いだから何処かで樂しんでいるのか…

 

 カビゴジの腹を通り抜けた俺は一旦着地し、右腕のグラインドブレードに意識を向けて強制的に装備を外す。

 そして次に思い浮かべるのはバトルライフルと呼ばれた武装、KO-2H4/PODENKAとKO-2H6/STERKOZAの二丁だ。

 それを両腕で構え、頭部、腕、足と弾丸を撃ち込んでいく。

 

 バトルライフルの性質上から撃ち込まれた所が爆発を起こしていく。引き金を引くたびに鳴り響く銃声。薬莢が排出され、落ちていく音。懐かしい硝煙の香り。それらは俺の心をより震わせ、夢中にさせた。

 やがて弾切れを起こした二丁はカチッという音と共に弾を打ち出すのを辞めた。それでもカビゴジは立ち続けていた。

 

「ふうん…これに耐えるんだ…じゃあこれならどうだ…」

 

 両腕のバトルライフルを消し、今度は背中の方にある武装を思い浮かべる。すると今度は思いリュックを背負う様な感覚が伝わり、大きなユニットが装備された。それを確認すると今度は頭の中でそのユニットに指示を送った。

 

「よし…この感覚だ…」

 

 目の前にグラインドブレードを使った時と同じく赤い警告が出現する。そして背中のユニットが変形していく。騒音をたて、背中のユニットから伸びた三脚のついた銃身が右腕に装備され、背中のユニットの筒が開き、青白い光を放つ。

 

その武器の名は主任砲(ヒュージキャノン)

 

 かつて俺を苦しめ、俺を救った規格外の武器の一つ。

俺は右腕の銃身の三脚を立て、姿勢を維持する。目の前に標準を合わせる為の照準モニターを表示させ、狙いを合わせる。大丈夫だ。俺の時も僕のときも、射的は得意なのだから…

 

「これなら殺しきれる…さよならだ!」

 

 照準を合わせ、トリガーを引く。すると青白い光と共に弾丸が放たれ、吸い込まれるかのようにカビゴジを撃ち抜いた。

 撃ち抜かれたカビゴジは悲鳴を上げることなく文字通り消し炭になって消えていく。これが俺が何もかもを焼き捨てる黒い鳥と呼ばれる事となった力。

 

「す、すげぇ…」

 

「かっこいい…」

 

「おー…」

 

「のび太さん…」

 

 先程の恐怖心はどこへやら。四人は僕の方をみて呆然としていた。まあしょうがないかな…そう思いながら再び背中の

 戦いが終わって俺としての意識がなくなった()は改めて自分の状況を確認する。ミラクル銀河防衛隊の隊服の上から纏ってると思うACみたいな鎧。これは夢でよく見てたから問題ない…ないのかな?

 

 そしてACの武器を展開して戦ったこと。これについても俺の時の感覚で戦えたから問題ない…と思う。でもあの雰囲気についてはちょっとまずいのかな…怖がらせちゃったし。

 なんて説明しようかなぁなんて考えながらと思いながら皆のところに向かう。怖がられたらどうしようかなぁ…

 

「のび太!なんだその鎧!ロボットみたいでかっこいいじゃねぇか!」

 

「そうだぞ!のび太の癖に!羨ましいな!…ちょっと怖かったけど」

 

「のび太くんだけなんでそんなかっこいいのさ!ちょっと怖かったけど!」

 

 あ、あれ?思ってた反応と違う…てかやっぱ。怖かったか…

 

「あはは…多分特技の射撃が強くなったんじゃないかな…」

 

 なんとか誤魔化しながら鎧の方に意識を向けて装備を外そうとした僕だったけどレーダーに僕達以外の反応があった事に気づく。なんだろうこの反応…そんな事を考えているとその反応の方向から拍手が聞こえ宇宙服をきた人?が二人こっちに向かって歩いてきた…なんか知らないけど嫌な予感が…

 

「お見事でした!流石ヒーローですね!」

 

 そのうちの片方の人物が拍手止めずに何処か高揚とした様子で声をかけてくる。うーん…悪意は感じないし、多分ヒーローとかが好きなのかな…

 

「やっぱ凄いねぇ…腕は鈍ってないみたいだねぇ…流石は黒い鳥って呼ばれた男かな?」

 

 この声…もしかして!僕はその声に聞き覚えがあり、直ぐに先程使用したバトルライフル二丁を再展開する。無論弾はリロード済みだ。その行動に驚いたドラえもんと向こうの人の一人はどういう訳か分からず呆然としている。

 ライフルを向けられた本人は涼し気な様子で高笑いをしながらこちらを見ている。相変わらずだ。

 

「いや〜やっぱり気づいちゃったかな?ひっさしぶりだねぇー!元気にしてた?」

 

「相変わらずのふざけっぷりだな…主任」

 

「これくらいじゃないと俺じゃないでしょ?キャロリンも向こうで元気にしてるよ?いやーほんと、ここに来てよかったよかった!」

 

 そう言いながら主任は右手を差し出しながらこちらに向かって歩いてくる。それと同時に主任の身体は嘗ての主任の機体、ハングドマンへと姿を変えていた。それにドラえもん達は再び驚きを隠せずにいる。

 まあこいつはよく分からないやつだが意味の無いことはしない。悪意も特に感じないし…まあ信用しても問題ないだろう。

 そう思い、こちらも左手を差し出して握手を交わす。はぁ…あとが面倒くさくなりそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  




いや〜…はい、一人称のが書きやすい気がしてきます…
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