貴方がいてくれたから。   作:クライムベル

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彼女が家に来る前に・・。

彼女・・レイラ・ラギオールは明日馬車で俺の住んでいる家の前まで運んできてくれるらしい。

 

帰り道ボードに明日俺の家に来てくれるよう言っておいて、俺はそのまま帰路に就いた。

 

俺の家は一軒家で数年前に行われた都市整備によって建てられたアパートの区画から漏れたところに立っている。

 

要するにアパートを建てたら微妙なスペースが余ったからそこに家を建てました。という訳だ。

 

一人暮らしするにはそこそこ大きい家だがその割に安い。家具一式も付いているので俺一人で困ることはなかった。

 

そう。()()()の場合だ。部屋の中は領収書やまだ販売が終わってない商品。お客さんからの変な贈り物等様々なものが散乱している。

 

「・・・こんなことなら日ごろから片付けておくんだったな・・。」

 

少々汚いくらいならレイラが来てから一緒にやったって良かった。だが流石に足の踏み場もないのはダメだろう。

 

「今日はこの部屋を片付けて寝るかな・・。」

 

掃除を始める前に簡単な食事をとり、床を清掃し始めた。

 

~数時間後~

 

さて、始めてみると意外と進むもので、1階のリビングはなかなかに片付いた。

 

なくしてた本も何冊か見つかったし・・。

 

「しかしまぁ、色々あるよなぁ・・。」

 

今回見つかったのは本だけじゃなく、昔ドール愛好家の貴族からもらった東の果ての国で作られた呪いの人形だったり、はたまた古代の民が使ってた占い用の魔道具だったりが出てきた。

 

最近は商人になるにも魔法を覚える奴が多い。光の魔法や水を生み出す魔法を覚えておけばいろいろと便利である。

 

それに取って代わるのが魔道具だ。俺は無限に水を生み出せる水筒や、光をためて一定の暗さになったら光る特殊なライト等、さまざまな魔道具を持っている。

 

本にしたって、経営や軍事、追加で言えば黒魔術の本だって持っている。

 

「さて・・今日は寝るか・・。」

 

家庭用光の魔道具を消し、弐階にあるベッドルームへ。時計は既に深夜3時を示していた。

 

 

~翌日~

 

朝・・とは言い難い午前11時。少し遅い目覚めだが良いだろう。どうせ来るのは午後と言っていたし・・。

 

昼食兼朝食のパニーニを食べていると家のチャイムが鳴った。

 

そうやらボードが来たらしい。

 

「よぉ。お誘いの通り来てやったぞ。」

 

「すまないな。わざわざ。」

 

「で、どこよ?」

 

「何がだ?」

 

「獣人奴隷、買ったんだろ?」

 

「どうして分かった!?」

 

「お前はクールぶってる割に馬鹿正直な所があるからな。念のためうちの女の職員連れてきてるよ。」

 

そうボードが言うと、彼の陰から1人の女性が出てくる。

 

「初めまして。メガエラです。」

 

「どうも。俺は・・まぁ商人さんとでも呼んでくれ。」

 

握手をするとボードは俺の座っていたソファーの対面に座る。

 

「メガエラも座れ~。この家は俺が紹介してやったんだ。半ば俺の家みたいなもんだ。」

 

「社長それはどうかと思いますが・・。」

 

「ああ、別にいいんだ。今コーヒーを出そう。」

 

二人分のコーヒーに角砂糖ポットをテーブルの上に置く。

 

「ボード。今回俺がお前を呼んだのはいくつか理由があるんだ。まず1つ、レイラの服を見繕ってほしい。」

 

「レイラってのはその奴隷かい?」

 

「ああ。レイラ・ラギオール。見た目からして・・・北方の出身だな。」

 

「北ってことは灰色に大きめと耳と尾っぽって訳か。それもキツネやオオカミに近い奴だな。」

 

「流石なんでも販売屋だな。情報も一流だ。」

 

「商人としては当り前さ。服の見繕いだな。ならメガエラにお任せ有れ。優秀だからな。」

 

ボードはメガエラの肩に手を置く。

 

「他には何だ?」

 

「ああ。2つ目は・・彼女の家族のことだ。今日、住んでた詳しい場所を聞くから家族がどうなってるか調べてほしい。」

 

「りょーかい。りょーかい。他にはあるかい?」

 

「そうだな・・。今回仕入れたのを売り切ったら別の国に移ろうと思うんだ。」

 

「そいつぁいきなりだな。」

 

「ああ。この国じゃレイラは居づらいと思ってな。何処か獣人も偏見無しに暮らしていけるところにな・・。」

 

「随分その奴隷にお熱だな。」

 

「・・・そうか?」

 

そう話していると昨日の奴隷商人がやってくる。

 

大きな布で頭の耳を隠し、手かせと首輪をされたレイラを引き渡す。

 

「では、あっしはこれで。」

 

そう言って馬車に乗って帰っていく。馬車にはまだ数人が残っていた。まだすべての主人の元に行っていないのだろう。

 

彼女はぼろい布切れ1枚だったのですぐ家に入れる。

 

「あ、あの・・!」

 

レイラがこちらに顔を向けて言う。

 

「ほ、本当に・・私で・・私でいいんでしょうか。お情けなのは分かっています・・。ですが・・私は正直男に喜ばれるからだじゃあ・・」

 

「レイラ。」

 

「は、はい・・。」

 

「俺は情けのつもりで君を買ったんじゃない。俺は純粋に君が欲しいから買ったんだ。ここはもう俺だけの家じゃない。俺と君の家なんだ。」

 

「ありがとう・・ございます・・・。」

 

レイラは泣いていた。・・だけど昨日の涙とは違う。なんでかって?・・そう、レイラは泣きながら笑っていたから・・。

 

 




ボード・ヴェラード、メガエラ。これを聞いて何のキャラか分かる方はいますかね?

そのうちコーラス3世とかアトロポスとかジュノ―ンとかF.U.ログナーとか出てきそう。

ちなみに僕はGTM(ゴメティックメード)じゃなくMH(モーターヘッド)派です。

・・・本当にコレ分からない人には分からないネタだな・・。

これの意味は「ファイブスター物語」を買っていただければわかります。


イチャイチャが足りないと思ったそこの貴方!そう貴方です。

もう少し待ってください・・・。もう少しで甘々な奴ができますから・・・
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