『ガルパン』の決戦曲。試合の一番緊迫するクライマックスに使われる事が多かったですね。大好きな曲です。
キャラとして好きだったのは、カモさんチームのそど子ズとウサギさんチーム勢かな。
特に園みどり子と大野あやが。そど子を好きになった原因が薄い本(エロ同人誌)だったって言うのは、ヒミツだぞ(笑)。
他にも好きな子は(安西さんとか)一杯居るんだけどね。でも、二流の戦車に乗った彼女らチームが好き。二流でも頑張れば何とかなる(重戦車キラーだ)しね。
◆ ◆ ◆
船体の振動で目が覚めた。
何か、変な夢を見た様な気がするが、その内容は曖昧で思い出せない。
ブラックミストの記憶が無いから、その夢に彼女は出て来なかったのかも知れない。
「フリード星に到着しました」
「離宮へ!」
不快な気分で、いつの間にかいていた額の汗を手で拭うと俺は命じる。
とにかく、離宮へと急行しなければならなかった。
「離宮へ通信。回線を開け」
「おかしいです。フリード星の管制が混乱してます!」
文明圏の星だから、いきなり領空へ侵入して勝手に着陸する訳にも行かず、一応、管制官との交信で許可を取る必要があるのだが、向こうの方が大変な事になっているらしい。
「どうした」
「大尉、どうもフリード星が襲撃を受けているらしいです」
「何だとっ」
声を荒げるアラーノ大尉。
俺も驚いて「どう言う事だ」と説明を求める。
「現地の通信が混乱してます。首都に甚大な被害が……」
「構わんから、大気圏突入急げ!」
これは悠長に向こうの許可を待っている場合では無いと判断し、俺は横合いから口を挟んだ。
大尉は「殿下。ミニフォーの発進を申請します」と、俺に求めてきたのでそれを許可する。
大気圏に突入中では艦載機の発進が出来ないから、今の段階で射出するのは理に叶っているし、時間も節約出来る。
「ミニフォー隊、順次発進せよ!」
艦内放送が響き、舷側の発進口から緑色した円盤が矢継ぎ早に放たれる。
マザーバーン自体も速度を上げ、緑豊かな惑星へと降下を開始する。
「手順、ぶっ飛ばして構わないのかい」
「ああ」
馬面こと、ゴルヒ・フォック少尉がアラーノ大尉に問うが大尉は肯定した。
「ベガ星連合軍の規範では、互いの星に危機には超法規的に介入して構わない事になっているからな」
「今がその状態だと?]
「謎の敵に襲われてるんだ。友軍が救援せずにどうする」
ベガ星連合軍結成以前だったら、「我々の星は我々で守る」とかフリード星が介入を拒否していただろうな。
一寸、まだ早いかと思っていたけど、ベガ星連合軍を組織しておいて正解だったな。
「殿下、映像が入ります」
「うおっ」
付近を飛んでいた衛星からの中継か、或いは地上に設置したカメラからの映像か。
いずれにせよ俺は、映った映像に関して叫び声を上げてしまっていた。
「敵の母艦か」
「うわぁ、首がうねうねと動いてる」
大尉と少尉が感想を述べるが、異様な光景に絶句している。
このマザーバーンみたいな円盤型。ガイラー軍のゲルモスの様な飛行型や、或いは昔戦った〝オリオンの虎〟的な戦艦型なら、まぁ、母艦としても分からんでもない。
「気持ち悪い」
頭頂部の耳をぴくぴくさせながら、馬面少尉が目を背けてしまった。
そいつは本体である岩盤質の胴体から、明らかに生物状の質感を持つ八本の竜頭を伸ばし口から火炎弾を吐き続けていたのだ。
フリード星唯一の都市は、そいつの爆撃であちこちから炎が上がっている。
『幻魔要塞ヤマタノオロチだと!』
それは『鋼鉄ジーグ』に登場する邪魔大王国の母艦であった。
ヤマタノオロチという名にふさわしく、八つの首を持ち、空中を飛んで地上を焼き尽くす移動要塞だ。
艦載機はハニワ幻人と称する巨大ロボット兵器だった筈だが、幸か不幸か視界には見当たらなかった。もしもそいつが投入されていたら、円盤獣が出払っているこっちとしては不利になっていただろう。
「不幸中の幸いか」
無論、フリード軍も抵抗したのだろう。
だが、あちこちに墜落し、残骸となって燃えている武装エアカーとかを見るに、幻魔要塞の前には蟷螂の斧だった様子である。
治安維持用の都市警備軍では、本格的な軍事組織相手ではひとたまりにあるまい。
「ミニフォー隊が仕掛けます!」
「離宮へ急げ、姉上の安否が心配だ」
味方機を応援しつつ、俺は離宮へ急行を求める。
同時に離宮への回線を開く様に命令する。
「離宮、映像が入ります」
「白兵戦が始まっているのか?」
ようやく視界に入ってきた離宮を見て、その惨状に絶句する。
既に敵が敷地内に入り込み、あちこちで凄惨な戦いが巻き起こっていた。
十重二十重に取り囲んで攻撃を繰り返すのはフリード兵や、こっちから離宮へ派遣した鷹部隊だが、敵の戦闘力が尋常では無かった。
相手はキバラ文明のゴーレムなのだろう。
直前の惑星ウードウで遭遇した〝ジャンボー〟とか言う、像頭の六本腕の奴と同型のようだが、たった一人を相手に、敵の腕が振り抜かれる度、どんどん屍体の山が築かれて行く。
「離宮上空に到達」
「殿下、ベガトロン砲では威力がありすぎます」
「分かっている。上陸隊を編成しろ」
主砲が強力すぎて離宮にぶち込めないし、人間大の相手を狙うのにも向いていない。
装甲兵を中心とした揚陸部隊を送り込むしか無い。
「ベガ」
「姉上!」
離宮との回線が繋がったみたいだ。
「姫様。今、参ります!」
「テロンナ様、準備は整ったのかい?}
と、主君である俺を差し置いて、通信に割り込むのは鷹部隊の二人だ。
画面上の姉は頷いた。
「分かりました。では敵を一掃致します」
「アラーノ大尉」
身を翻した彼の名を呼ぶが、大尉は側近として馬面を引き連れながら「殿下。おさらばです」とだけ返答した。
そして何処からか、小さな斧を掲げると「バトルホーク!」と轟きも叫んだ。
光が大尉を包み、そして二丁の斧を持った真っ赤なタイツの戦士がそこに立っていた。
「なん……だと」
「行くよ、ショーゴ、バトルホーク!」
唖然としている俺を置いて、真っ赤なタイツの隣にいた馬面も声を張り上げる。
ゴルヒ・フォック少尉も変身した。
「ひひーん!」
いや、こっちは馬だった。
あの白いムスタング、バトルホークの乗る白馬になったのだ。
唖然としている中、バトルホークは白馬に跨がり、あっと言う間に駆けて行ってしまったのだ!
〈続く〉
約2,300文字。
と言う訳で、ショーゴ・アラーノ大尉がバトルホークの正体を現しました。
いよいよロスト編、クライマックスに入ります。