え、一月に一回宣言は何だって?
不定期なので、こーゆー事も起こるんです。
勢いで書いたら、書き上げられちゃったしね。
但し、開く時は物凄く間が開く事を前もって宣言しておきます。
なお、一話が短いのは仕様です(笑)。
「何を呆けておるのだ。王子よ」
親父の声で俺ははっとする。
ベガ大王って目の前のヤーバン大王みたいに、赤ら顔の大男で耳が尖った厳つい顔の男では無かったっけ?
どっかの星の皇女様………。確か、ベガって同じ名だった気がする。みたいなこんな線の細い美少女少年では無かった筈だよね。
思わず、股間の辺りを確認してしまうけど、確かにあった。セーフ。
「お父様。折角家族が揃ったのですから、そんな大王アーマーは脱いで下さいな」
「うむ」
テロンナ姉様が促すと、大王は頷いて着ていたパワードスーツを脱いだ。
ぱかっと感じで腹部が開くと、あの赤ら顔の大男の中からスリムでハンサムな、ナイスミドルのおっさんが登場する。
おいっ、あのヤーバン大王の外見は着ぐるみ(言い方は悪いけど)なのかよっ!
再び記憶に知識が流れ込む。
大王スーツ。
帝王になったら着なければならない、伝統服。
代々続く慣習で、初代大王を模したパワードスーツを身に纏い、執務に当たるのが我が星の伝統である。
初代大王を継いだ、二代目大王が貧弱な身体を補完する為にこうした規定を義務付けたらしい。って、大王って遡れば56人もいるのかよ。
「ブーチンがこの場に居ないのは、いささか寂しいが、久々の親子水入らずだからな」
と大王。
生身の大王はロマンスグレイな灰色髪の男で、映画俳優で言うならロジャー・ムーアみたいな顔立ちをしている。あのヤーバン大王の血縁からテロンナ姫が産まれたとは信じられなかったけど、この顔ならば納得だ。
いや、大王の妻が浮気して産まれたのかと疑っていたぜ。済まん、姉上。
と、そうなると、もしベガ大王になったら、俺もあのスーツを着て、『グレンダイザー』に登場するベガ大王になるのかよ。
い、嫌だ。
いや、案外、俺がベガ大王にはならない可能性はあるな。
ヤーバンの王位継承権こそ一位だけど、俺は病弱で辺境惑星に隔離されているからだ。
このベガ星は自然環境が良く、サナトリウム的な医療惑星として最適らしい。その分、発達も遅れており、中央の政界との繋がりは低い。
「ブーチンは如何していますか?」
俺は尋ねた。因みにブーチンとは俺の弟だ。
異母兄弟であり、俺の一歳年下なのだけど、病弱なベガと違って健康体で軍人気質。
と言うより、単なる暴れん坊だな。
しかし、ヤーバンの気質に合ってるらしく、軍部からは俺を差し置いて次期大王として目されているらしい。
それでも良かった。
いや、本当だよ。兄の俺よりも大王にふさわしそうだったし、ベガは自分の病弱さにコンプレックスを抱いてたからね。だからベガ大王(って、名じゃ無いだろうけど)は弟がなる可能性が高かった。
「相変わらすだ。今度はズリ星を征服し、モルス星に圧力をかけるとか息巻いておるよ」
「脳筋なのよ。武技以外にも興味を持ってくれれば……」
父と姉の答え。だが、俺はこれで確信した。
このままだと、原作通りにベガ星。いや、ヤーバン自体が滅びの道を歩み始めるだろうと。
〈続く〉
ブーチン。こいつだけ王室でオリジナルキャラになるのかな?
登場させられなかったなあ。
ロシアの大統領じゃ無いよ。元ネタはラスプー〇ンだけど。
改訂。
圧力かけるのをルビー星からモルス星に変更しました。
設定改変で、ルビー星はテロンナ姫の所領になります。