はちまんエンペラー   作:Nokato

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感想にありました質問にお答えします。
ヒロインですが、八幡は既に雪乃、結衣と交際しています。これ以上増やしません。葉山は三浦、実は海老名と戸部も付き合っているという設定です。
他は以外かも知れませんが原作キャラ同士くっつけるか俺ガイル×アスタリスク勢になると思います。あんまり恋愛させませんけどね
非リアワイ、した事ないから分かんない!(血涙)


第10話

 

 

翌朝

 

「…げっ」

 

昨夜カーテンを開けっ放しにしていたせいか、朝日によって目が覚めてしまった。置時計を見れば時刻は昨日と同じ6時半。端末を開き、とりあえずニュースでも…と検索しながらベッドを出て、早速昨日から始まったサポートによる救援物資(買い忘れた食材やら諸々)に有難味を感じながらキッチンへ。

朝のMAXコーヒーによる覚醒状態に入った俺は、端末に写し出されたニュースに思わず咳き込む。危ねぇ…流し台に吐けたぜ…

 

つか、なんだよ!俺と葉山しかニュースになってねぇじゃねぇか!そういや昨日寝る前に葉山に『俺も君と同じになったよ』とか言われて何事かと思い無視したがまさか序列入り…しかも冒頭の十二人を撃破していたとはな。まさか俺のように偶然出会って決闘ではあるまい。……ないよね?

 

…うわー何『嵐神』って。カッコいい…とは思うけど。中二心が疼くけど痛すぎだろ。葉山は葉山で『崩塵』って。…あぁ、アイツ魔術師の力使ったのか。似合わない能力だよなぁアイツも。

 

しかしアレだな…またしても手持ち無沙汰だ。昨日みたいな事は無いだろうしちょろっと走ってきますかね。あのスーパーちょうどいい距離にあったし。

 

 

 

 

△▽△

 

 

「…あ、いたいた!」

「…いやいや、なんでいるの」

 

歌姫が居たでござる。ホント、ちょうど昨日出会った所にまたポツンと。霧は今日は薄いけどそんな薄着で寒くないの?というかエンペラーどこ行ったんだろ…

 

「や、昨日行ったじゃないですか。動画動画」

「あぁ。…ほいこれ俺のアドレス」

「はいはい〜…送りましたよ」

「サンキュー……ん?」

「あれ、送れてなかったですか?」

「違う違う。……あの、お前って歌姫だよな?」

 

そう聞くと、彼女は「え?」と表情を固まらせる。そして何かに納得したように頷くと、おもむろにお洒落の一種だと思っていたヘッドフォンを外した。

するとどうだろう、俺自身あー多分イメチェンなんだろうなーとか思ってた薄ピンクの髪の色が、俺の知ってる歌姫の髪色に変化した。

 

「…マジック?」

「ノンノン、サイエンス」

 

存外、というか見た目通りのノリらしい。いやそこはどうでもいい。良くないけど、気になるけどまぁ置いといて。

 

「それより、簡単に俺にアドレス教えていいのか?こういうのって」

歌姫(アイドル)だって、普通に人の子なんだから。優美子さんのお友達にアドレス教えるくらい大丈夫ですって」

「そんなもんか」

「はい。…でも、今は貴方の方が有名人ですよね?嵐神さん?」

 

…やっぱ知ってるか。そういやコイツも生徒会長だったかな。

 

「…ま、今だけな」

「いやー優美子さんも驚いてましたよ」

「そういやなんで三浦と知り合いなんだよ」

「最近久しぶりに学校に帰ってきた時に、校庭の角曲がってぶつかっちゃって。優美子さんのクレープで私の服が汚れたのを見かねて色々世話焼かれちゃって、それで」

 

三浦マジおかん…

聞けばその後も話せば話すほどノリの良さ、不機嫌な時は怖いけどそれ以外は優しいお姉さんという感じなので会って数日で打ち解けたようだ。そして今は三浦アイドル育成計画を立てているんだそう。

 

混ぜてもらいました。

 

「そういえば嵐神さんの名前って、ひきがやはちまんで合ってますよね?」

「あ?あぁ」

「優美子さんに聞いても『は?ヒキオはヒキオだし…』とか言ってるし疲れたとか言ってすぐ通話切っちゃったんですよ〜」

 

お前何したの…ちょっと歌姫さん怖くなってきたよ…

 

「八幡さんって呼んでいいですか?」

「…べ、別に構わんが」

「じゃあ私の事はシルヴィで!親しい人はそう呼んでます」

 

何君もう俺と親しくなったつもりなの?ウケるんだけど(照)

というかコミュ力高い…高くない?由比ヶ浜と同レベルだよこれ。流石世界レベルは違いますわ…俺なんてミジンコよ。

へい!…おーっとこんな所に影の薄いミジンコがいるぜ!レベル。影の薄いミジンコってなんだよ肉眼で見れるようになってから話題に上がれよミジンコこの野郎。

 

「考えとくわ。リューネハイム」

「…うわー八幡さんって優美子さんに聞いてた通り捻くれてそうですね」

「つまり俺は大多数が素直(笑)な世界でも特異な存在。特別、英語でスペシャルだ。カッコいいな俺」

「面白いですね八幡さんって」

 

え?今の笑う要素あった?そんなクスクス上品に笑う所あった?っていうかリューネハイムってあれだな。雪ノ下と由比ヶ浜を足して2で割った感じだな。何処と無くあの二人に似ている気がしないでもない。

 

「…あ、私そろそろ行きますね。ちょっとまた生徒会の仕事があって」

「…ぉ、おう。頑張りな」

「ありがとうございます。八幡さんも、これから大変だと思いますけどどうか無事で!」

「不安煽るのやめてくれない?」

「あははっ、やっぱり八幡さん面白いです!では、また!」

 

そう言ってもう晴れそうな霧の中グングンとスピードを上げて走り去るリューネハイム。

…やっぱ話してみるとただの女の子なんだなぁと実感した所で、俺も寮に引き返す。結局スーパーには辿り着けなかったが、三浦の動画が手に入ったので良しとしよう。

 

なお、送付ファイルのタイトルは【ファッションショー】だった。

中身は、三浦が色んな服を着てリューネハイムのブランドのモデルになって壇上でポージングしたりするやつだった。

光の速度で葉山に送信し、後日あのラーメン屋で一番高いメニューを奢って貰うことになった。

 

 

 

 

△▽△

 

 

制服に着替え、改めて部屋を出る。シャワーも浴びた、パンも食ったし教科書持った、ノートに筆記用具…鞄の中身を確認していた時にいきなりエンペラーが話しかけてきた時は寮ごと破壊するレベルで万応素(マナ)を暴走させかけた。星辰力を集中させたのは悪くないと思う。

 

「まじビビったわ…」

〝俺様もだわ…〟

 

一応理解しているのか、火の玉姿ではなく頭の中に直接話しかけてきていている。今のはただの独り言に反応してきただけだ。

 

さて、寮を出て学院の校舎まで歩く。敷地内とは言え、その距離は数分程度のものになる。疎らにダルそうに歩く生徒を見かける中、明らかに面倒事を抱えているであろう男が仁王立ちで校舎に背を向けていた。

 

あ、これ関わっちゃ行けない奴だ。そう思い、スルーを決め込もうと考えた矢先ーーー

 

「比企谷八幡ですね?」

 

声を掛けられたが無視をした。俺には何も聞こえていませんという風に、本当に何も聞こえていなさそうにその男の横を通り過ぎる。成功だぜ…

 

「え?あれ、ちょ、比企谷八幡!この私を無視するとは…あまり調子に乗るものではありませんよ……!」

 

通り過ぎた直後、万応素の高まりを感じ、振り返る。星辰力を集中させているのか、ワナワナと震える男から風が巻き起こった。…風だと?

 

「比企谷八幡!今度こそ聞きなさい!!…私と決闘しろ!」

「…名前くらい名乗れないの?」

「どこまでも私を侮辱して……ふんっ、いいでしょうこの名をその身に刻みなさいっ」

 

そうして星辰力を落ち着かせ、周囲の万応素が落ち着いた所で男は仰々しく自己紹介を行う。

 

「私の名はモーリッツ!序列十二位の螺旋の魔術師(セプテントリオ)という二つ名をこの身に授かったダンテです」

 

…また序列持ち、しかも冒頭の十二人か。

 

「なんで決闘?別に用ないんじゃ…」

 

冒頭の十二人なんだし…と言いたかったのだが、俺の言葉の途中でモーリッツが激昂した。

 

「気に入らないんですよ!私と同じ風を操り、私より序列の高い貴様が!…今日は私の舎弟も置いてきました。存分に闘いましょう……!」

 

うわっちゃー…空で闘ったばかりに面倒なのに絡まれたって事か…

仕方ない、魔術師だって分かってて、しかも能力を晒してくれた相手だ、やりやすそうだし。

…それに、舎弟事倒せば一気に器を成長させられそうだしな。

 

「…いいぜ、受けてやるよ。でもその前に、茂みやら校舎内から俺を狙ってる奴らもここに混ぜてからな」

「……何の話です?」

元ぼっち舐めんな。未だに視線と悪口に敏感なんだよ。

 

「とぼけんな。俺との決闘中に危うくなれば支援させる気満々の癖に」

 

第一、舎弟が居ないことを強調させた時点で後は雰囲気で胡散臭いと思ってたしな。

 

「……ビビってんのか」

 

俺に挑発に、遂に額に青筋を作ったモーリッツは叫ぶ。

 

「手出しは無用!…貴様が後悔して地に頭を付け謝罪しても許しません……!」

「誰が」

「覇道の象徴たる双剣の名の元に、我モーリッツは汝比企谷八幡に決闘を申請する!!」

「受諾する」

 

二日連続で朝っぱらから機械音のカウントダウンを聞く。モーリッツは既に万応素を集め星辰力を高め始めていた。俺も同じ様にする。

 

機械音が決闘開始を告げた時、俺は初手から『神風』を発動させた。

 

 

 

 

△▽△

 

 

【エンド オブ デュエル 勝者(ウィナー) 比企谷八幡】

 

数秒で決闘が終わった。モーリッツはモーリッツで突風を起こし、三角錐っぽいモノを両腕に纏わせていた。が、俺は押し切ろうとしてまず神風を発動。すると奴はいとも簡単に吹っ飛び、地面に落ちた衝撃で校章が破壊された。

…まぁ結構な勢いで高めに飛んで地面ゴロゴロ転がったら流石に割と頑丈な校章でも壊れるけどさぁ。一撃じゃん…リンダってめっちゃ強かったのかな。

 

「モーリッツさん!」

 

っと。茂みから出てきた数人の男が気絶したモーリッツを囲み、その中の更に数人でモーリッツをどこかに運んで行く。残った…三人は煌式武装を展開し、俺に向けた。…どこか危険を感じた俺は『空壁』を展開。すると背後から数発の銃撃を受け、間一髪防げた。

あっぶね。

 

「囲め!モーリッツさんの仇だ、ぶっ殺せ!」

「風に注意しろ、遠距離射撃は前衛撃つなよっ」

「ゲルトさん!」

「…任せろ」

 

…どうやら今ので終わりではないらしい。結局、俺はこの後乱入してきた奴ら含めて、非公式の闘いで28人を倒し、数人を治療院送りにした。

 

 

 

 

△▽△

 

 

一限目は遅刻したが、二限目からは普通に授業に出た。あらかじめ知っていたクラスに向かい、自動ドアが開くとそこは既に魔境。教師は一応授業を聴いてる奴に向けてだけ授業を行い、その他欠席数人、睡眠学習多数、後ろにたむろする極小数。…もうヤダマジ魔境…

 

「…ん?君は?」

「…あ、遅れました比企谷です」

「おお、君が。席はそこだ、次から気をつけたまえ」

「うす」

 

窓側三列目の前から二番目。そこが俺の席だ。席に向かう途中、今まで寝てた奴も顔を上げて俺を見る。何食わぬ顔で俺は席に座り、アスタリスクの歴史を紐解き地理や構造を学ぶ授業をしていることに着目。…うげぇ六花学かよ。

 

「テキストは5ページだ」

「あざす」

 

教えてくれた教師の指示に従いテキストを開き、ノートを取り出す。……ダルいなぁ。

 

 

 

 

△▽△

 

 

「おい、お前」

「…あん?」

「表出ろ」

「へーへー」

 

昼休憩。三限は現国で四限は古典という普通の授業を受け、学食に向かおうとした時に声をかけられた。明らかに喧嘩事だろう、数人に囲まれた俺は素直に廊下に出た。

 

「比企谷…だったな?」

「ああ」

 

囲まれて歩きながら俺は答える。さていつくるかな。

 

「分かってると思うが、俺達と決闘しろ。同じ新入生が序列入りだけならまだしも、冒頭の十二人入りなんざ受け入れ切れるか。…てめぇを倒し、俺が序列入りする」

「俺だっつってんだろ」

「バカが殺すぞ」

「あ?」

「は?」

 

別にいいけど。それより先にお前らの問題解決してからにしろよ…

 

「いっぺんにかかってこい。時間の無駄だ」

「…舐めてんのか?」

「好きな様に解釈しろ」

 

連れられてきたのは昨日の決闘場所の近くだ。俺から距離を取り、煌式武装を取り出したのは六人。

 

「早速か」

「怖気付いたか」

「まさか。準備体操はいいのか?」

「調子乗ってんじゃねぇぞオラァ!」

 

その内の一人が斧型煌式武装で俺に飛び掛ってくる。振り下ろされた一撃は地面を掘り起こし、筋力はまぁまぁある事を思い知らせてきた。が、半身で躱した俺は空圧で地面に叩き付け、意識を刈り取る。

 

他の奴らは少したじろいでいるようだ。俺は離れたまま動かない奴らに向け攻撃を放つ。

 

「『空裂』」

 

その一撃は地面を刻み、高速で一人の校章ごと体を斬った。血飛沫が舞うが、加減はしたので大した怪我ではないはずだ。既に俺の周囲の地面がやばい事になっているがお構い無しに、俺は破壊する。

 

「次は誰だ?」

 

ただの風を俺に纏わせ、カッコつけた所で、一斉に全員が掛かってきた。

まず一番早かったのが槍使い。空壁で受け流し、胸に手を置いて『空爆』。校章は壊れ、そのままそいつも吹っ飛んでいった。

次は直剣使いと短剣二刀流。どちらも風でバランスを崩して剣筋をズラし、身動きが取れないように拘束。

 

破壊(こわ)れな」

「ヒィッ…!」

 

空圧と拳で土手っ腹にダメージを与え、両者が塀や校舎にめり込み倒れる。もう一人は…

 

「うあああああ!?」

 

…向かう途中で逃げたみたいだ。

 

 

 

 

△▽△

 

 

「無茶しやがる…」

「あー悪い」

「……分かってはいたがな」

 

放課後。あの後結局バカどもに挑まれ続けた俺は昼食タイムを逃し、六限途中ではあるが漸く片付いた所で食堂で一人飯を食った。学食を作ってるコワモテの兄さん凄まれた時はまさかここでも、と思ったが普通に美味いメシをお疲れ様、という事で無料で頂いた。レヴォルフでは冒頭の十二人は学食無料なんだと。無駄な感謝だったかと思ったが、その兄さんが少し話すとMAXコーヒー愛飲者だと分かり意気投合。他のオバチャンやオジサン、兄さんや姉さんまでいたが俺とその兄さん…クリスさん以外には共感者はいなかった。二人して泣きそうになったが魂で乾杯し、涙を飲み込んだ。甘いはずなんだけどな…しょっぱかったな…

 

という具合で午後の授業を全部潰したので、そのまま寮に帰ろうとしていたら会長に呼び出された。そして今に至るという事だ。

 

「ったく。流石に冒頭の十二人を二日で二人撃破はお前くらいだろうよ」

「アスタリスクの初めて奪っちゃったか…」

「……ころなとオーフェリアが理解してないからいいが、その言い方やめろ」

 

すまない。まさかこの二人が穢れを知らなさ過ぎるなんて予想してなかったんや…だからそんなに俺達を純真無垢な目で見つめないで!やめて!恥ずか死しちゃう…

 

「所でなんだが」

「…何で呼び出されたか、ってか?」

「おう」

「アレほど備品壊すなって言ったろうが!!校舎の壁を一部、ゴミ倉庫の塀、広場、寮前の裏庭!どんだけ穴だらけにしやがる!?」

「いや待て!俺は悪くない俺に挑んできた奴が悪い!」

「加減しろ!」

 

しょーがねぇだろ!?いつもの調子で能力使ってたら倍以上の威力出るんだから!…封印解除後初だからまだ慣れてねぇんだよ。付け足して言えば、まだ全然疲労感がない。まるで今までと違うから俺も結構そこがしんどかったんだよ?

 

「……それで、早速だがオーフェリアの件で話がある」

「ん?」

「奉仕部?…への依頼の件だ。せめて誰にどこまで話したか聞かせろ」

「あー」

 

とりあえず所属校と人物名を教えた。ここまでずっと黙っていたランドルーフェンも目を見開く人物名が飛び出した時、会長も驚愕を隠しきれずにいる。いつも怒ってるっぽい顔だからめちゃ間抜けに見えるな。

 

「界龍の冒頭の十二人…序列八位。『絶空魔王』の雪ノ下陽乃…知り合いだったのか」

「…あの人ね」

 

確か会った事があるって言ってたな。

 

「それにしても、猫に調べさせてはいたがやはりお前と星導館の葉山は同級生だったか」

「猫?」

「うちの学校の暗部だ。情報収集が主な任務だがな」

 

何それかっけぇ。

 

「…で、結果はどうだった?」

「あー…」

「…そうか」

「いやいや待て待て。…方法はあるにはあるんだ」

「本当かっ!?」

 

ソファから身を乗り出し、俺達の間にある机を越えようとする会長を間一髪殴りそうになった所を耐え、落ち着いてもらう。座り直しはしたが、鼻息は荒い。ランドルーフェンところなさんも驚愕で表情を固めている。

 

「…どんな方法だ」

「出来るかどうか、100%の確信はないし、今は無理だ。それ前提で話すが…構わないか?」

「ああ」

 

頷く会長。目だけをランドルーフェンに向けると、彼女も静かに頷いたので、語ろうと思う。

 

「方法は、俺がランドルーフェンの力を制限する事だ。星辰力を抑え込み、無駄に放出されないようにして、枷を嵌める。条件を満たせば力は解放…これで緊急時に対応するつもりだ」

「制限ってのが難しくてな。まず、その力自体、俺に封印されたままなんだ…俺が器として成長しなければ、その力は使えない」

「だから、とりあえず片っ端から決闘と喧嘩を引き受けて闘ってる。それが一番の近道らしいからな」

 

そこまで言うと、会長は深く息を吐く。

 

「…………なるほどな」

「俺も出来るなら早く封印を解きたいが、どうも今のままじゃ駄目な気がする。だから王竜星武祭に出て、強敵と闘う事にした」

「うちの冒頭の十二人は…」

「まさか全員巻き込むつもりか?一応言っておくが、リンダは強敵だったがモーリッツは一撃で沈んだぞ」

「………」

 

顔がざまぁって言ってるぞ。

一応冒頭の十二人にはこの話をした、しようとしたらしいがマトモに聞いたのはまぁ俺くらいなのだそう。三位は三位で会長はランドルーフェンの様に事情があり買った奴らしいが、この件に関与する暇がないくらいその人も忙しいらしい。

 

「とりあえずそういう事だ。ランドルーフェン、悪いが少し待ってくれ」

「…じゃあ、私と闘えば」

「せめて星辰力をあまり使うな」

生徒会長室を出ると、エンペラーが話し掛けてくる。

 

〝八よ〟

「あ?」

〝一応器…能力を使いこなしてるから成長はしてるが、サタン=ブレイズを使いお前自身を痛め付けないと遅いぞ〟

「…」

〝ま、そこまでの相手が居ないからなぁ〟

「…しゃーねぇ、ちょっと無茶するか」

〝あん?何か策があんのかよ〟

 

自室に戻る。流石に今回は絡まれなかったが、明日も覚悟すべきだろう。

そして、火の玉として現れたエンペラーにこう告げる。

 

「冒頭の十二人狩りだ。巻き込んでランドルーフェンの事情に関与させるつもりはないが、イキった新入生に喧嘩売られりゃ向かってくんだろ」

「どういう…」

「つまりだ」

 

ーーー煽って決闘を受けさせる。誰も居ない場所でなら、青い炎も使えんだろって事だよ。

 

早速俺はレヴォルフのHPにアクセスし、冒頭の十二人を調べた。そして一位、三位以外の全員の所属学部やクラスをメモし、まずは一人。

 

序列五位、『爆炎の支配者(フレイムマスター)』タツヤ・カササギが纏めているらしいグループの集合場所に向かった。

 

 

 




光の能力マジ便利

器の解放はまだ先です。王竜星武祭は冬、今は春。…先は長い

とりあえず八幡やら葉山やらを暴れさせて所々キングクリムゾンしながら何かしらイベント入れようと思ってます。
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