転生者のヒーローアカデミア   作:怠け者の中の怠け者

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お気に入り、投票ありがとうございます。
投票の意味がよくわかりませんが嬉しかったです。

書き加えました。


奪う個性

家に帰って話しかけてくるお母さんとおじいちゃんに軽く返事をして部屋に入る。

心配かけてしまうかもしれないが今は、それより考えることが大切だ。

 

考えることはもちろん、俺の個性について。

 

氷を出す。これは、お父さんからの遺伝だろう。

火を出す。これは、多分だが緑谷の個性。

そしてなぜ緑谷の個性が俺の中に入ってきたか。

 

原作を知ってる人なら勘付いているのではないだろうか。

 

オール・フォー・ワン

個性を奪い、与える個性。

 

原作ではオールマイトと対になる巨悪。

そしてオールマイトの平和の象徴としての役目を終わらせたボス的な役割だ。

 

文字どうりのチート。

しかし遺伝子に深く関わっている個性を奪ったり、与えたりすると思考能力などに影響があるようだ。

 

何が言いたいかというと俺の個性がもう一つあって緑谷の個性を奪ってしまった。

または、誰かが緑谷の個性を奪って俺に与えた。

 

しかし疑問なのは、まだ緑谷の個性は、発現していない。

なのにどうして奪えたか。

それに俺の個性で緑谷の個性を奪ったのだとしたら、その個性をどうやって手に入れたのか。

 

まあこれ以上は、考えても仕方ない。

 

とりあえず親に個性が発現したことを伝えて、個性届けを出さなきゃ。

 

伝える個性は、もう使っているところを見られてしまった、氷を出す個性と火を出す個性。

 

轟 焦凍みたいな個性になっちゃうが仕方ない。

 

そう結論付けて部屋を出た。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ところ変わって路地裏。

今は、個性が発現させた週の土曜日、つまり休日だ。

 

爆豪が遊びに誘ってくれたが丁重にお断りさせていただき、親には友達と遊びに行ってくると言って、外に出て来た。

 

やることは、個性の検証だ。

 

もちろん火と氷の個性の検証じゃない。

個性を奪う個性が俺にあるかどうかを調べるだけだ。

 

全人口の8割が個性を発現させている現代において、道行く人のほとんどが個性を持っているようなものだが流石に誰彼構わず、個性を奪おうとするほど、俺はクレイジーじゃない。

 

なので敵、いわゆるヴィランの個性を奪ってしまおうということだ。

罪悪感も最小限で済みそうだし。

まだ奪えるかどうかわからないけどな。

 

路地裏に来た理由は、ヴィランが居そうだな、という安直な考え。

アニメや漫画などの描写では、路地裏に結構いたしね。

 

今、俺の年齢は、3歳。

つまりバリバリの子供だ。

ヴィランには、”まだ個性を発現していない、またはしたばかりの子供”つまり狙いやすい獲物だ。

俺がヴィランなら真っ先に飛びつく。

 

そんなことを考えている間に、どうやらヴィランが来たようだ。

 

ふわふわと謎の光に覆われた熊の人形が角から出てくる。

そしてその後ろからは、顔に笑顔を貼り付けて歩いてくる30代ぐらいの男。

 

まだ襲われてないのでヴィランかどうかわからない。

なので攻撃してきたら凍らせて、個性を奪えるかためそう。

 

「お嬢ちゃん、迷子かな?」

ん?いや待て、俺は男なんだけど。

見た目も普通な顔してるし。

あれ?俺、転生したなら容姿、変わってないか?、

 

俺の息子が付いていることは、トイレで確認したが顔はあまり確認してなかったな。

帰ったら確認してみるか。

 

「うん。お母さんとはぐれちゃって」

取り敢えず、俺が女だという前提で進めてく。

別にこいつと会うのは、今日で終わりだしな。

 

「ダメじゃないか、一人でこんなところに来ちゃ。襲われちゃうよ?」

優しく微笑んでいた笑みを下衆びた笑みに変え、続ける。

「こんな風にな!」

 

そうヴィランが言った瞬間、俺は吹き飛ばされ、謎の力で地面に押さえつけられた。

念力、それがこいつの個性だろうか。

 

すぐに氷の個性を使って、ヴィランの足を凍らせる。

すると下衆びた笑みを浮かべていた顔は、苦痛に塗り替えられ、浮かんでいた人形が落ち、俺を押さえつけていた力が解けた。

 

集中しなければ発動できないのだろうか。

そんなことを考えながら個性を奪うように意識するとまた、何かが入ってくる。

 

苦痛に呻くヴィランを無視しながら個性の確認に入る。

側に落ちていた人形を浮かせようと念じるとゆっくりと、だが確かに謎の光を発しながら浮かんだ。

 

やはり奪う系の個性か。

なら与える方は、どうだろうか。

 

今度は、ヴィランに念力を与えるように意識してみる。

しかしいつまで経っても、人形は浮かんだまま。

 

どうやら奪うだけの一方通行のようだ。

 

確認は、もう終わり。

 

ヴィランの足を解凍し、そのまま路地裏を出ていく。

ああ、その前に。

 

「このこと、誰かに言ったら、次はお前の命を奪うから」

後ろを振り向きつつ笑顔でそう話しかける。

実際には殺す度胸もないので、ただの脅し。

しかし個性を奪われたんだ。

俺なら何でもできるんじゃないか、的な思考が生まれることを願う。

 

そんなことを考えながら俺は、家に帰った。

 

 

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家に帰った後、自分の中で決めたことを話そう。

 

一つ目。

個性を奪う個性とその個性で奪った個性は、極力バレないようにする。

個性を奪う個性を周りに知られたらどうなるかなんて、火を見るよりも明らか。

なので個性届けにも、書くつもりないし、誰にもいうつもりもない。

 

二つ目。

ヴィラン以外から個性を奪わない。

当たり前だ。

無差別に奪っていったら個性を奪う個性のこともバレるし、そんなヴィランみたいなこと、ヒーロー志望の俺がやるのもどうかと思うし。

 

三つ目。

どうしても、ってとき以外には、個性を奪わない。

これは、一つまで決めたことと同じ理由だ。

 

 

四つ目。

俺が個性を奪う個性をどうして持っているかを突き止める。

人は理解できないものを排除しようとする、だったか?

どこかで聞いたことがある。

理解不能なものが怖いから排除しようとする、ってことだと思うんだが、まさにそれ。

よく分からないものに疑問を抱かずに過ごしていけるほど、俺の心は強くない。

 

 

まあざっとこんなものか。

出来るだけ破らないようにしよう。

あくまで出来るだけだが。

 

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あれから九年、中学一年生になった。

あのときに決めたルールを破らずに過ごした。

別にトラブルとかも無かった、いやあったって言ったらあった。

まあ俺が一切関係ないことだし、現状できることがないので放置してるが。

 

4歳までしか個性が発現しない。

それは、世間の一般常識であり、それまでに発現しなければ個性が無い、つまり無個性になるわけだ。

 

本来、火を出すという派手でヒーロー向きな個性を持っていた緑谷は、今は無個性。

俺が奪ってしまったから。

 

5歳になって個性が発現しなかった緑谷は、原作通り、みんなから軽いいじめを受けている状態。

爆豪は、俺がいたので少しぐらい性格良くなったと思うがそれでも緑谷が一番すごくないっていう認識は、変わらず。

オールマイトに憧れている緑谷には、つらい現実だっただろう。

 

本来は、無個性じゃないのに無個性にしてしまったのは、俺の責任だ。

15歳になってオールマイトから個性を受け継げるから別によくね?なんて無責任にもほどがある。

 

なのでいじめを自然な形で止めつつ、緑谷を慰めたり、と色々フォローをしているが、そんな簡単に無個性という絶望は、拭えない。

 

「凍焼!遅刻するわよ!」

「分かってるよ」

急かしてきたお母さんの声にそう返し、家を飛び出す。

 

折寺中学校。それが通っている学校だ。

部活は入っていないが小学五年生ぐらいから筋トレしてるのでまあまあ筋肉はついているはず。

火と氷を出す個性と念力も家の中でこっそり使い続け、だいぶ強くなったんじゃないだろうか。

勉強面も前世の知識とこの身体の才能で余裕。

雄英行けたら行きたい、と思っていたが、これなら行ける気がする。

爆豪と遊びという名目で人気のない公園とかを使って、戦ってたりしたので実技試験もいける。

まだ3年ぐらいあとの話だけどね。

 

そんなことを考えながら俺は、今日も学校に登校した。




はい。
9年スキップです。ごめんなさい。
早く雄英入りたかったんですよ。

ちなみに主人公の凍焼ですがとうや、です。
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