文字数少ないですけどね。
bomb。
BOMB。
BOMB!
俺が作り出した大氷壁が揺れ、中からだんだん大きくなる爆破の音が聞こえる。
どうやら俺の”必殺”は、”必殺”じゃなくなったらしい。
いつかは破られると考えていたが、こんな早く破られるとは、思ってもなかった。
頬を引きつらせながら、強烈な爆破音とともに砕けた氷の奥を見据える。
そこには、身体中に薄く霜が降りている爆豪の姿。
小さく手を爆破させながら、氷から這い出てきた。
その顔には笑みを浮かべている。
一応、ダメージはあるようで、最初より動きはぎこちない。
それでも、出てくるのに時間がかかると思っていた俺には、衝撃的だった。
しかし驚いている時間などない。
爆破の反動を使って飛んできた爆豪の手をギリギリ、横に飛んで回避。
爆豪はすぐに旋回し、こちらに迫ってくる。
慌てて氷を出すがすべて爆破で壊されてしまった。
それでも時間稼ぎにはなった。
すぐに大氷壁に向かって走り、爆豪が出て来た穴に飛び込んで、そのまま奥へと向かう。
この中なら氷で覆われているので、周りの被害を考えることなく、個性をぶっ放せる。
暗いので火の個性で光と温度を確保。
たまに後ろに向かって、氷を出して足止めし、どんどん潜っていく。
やっと一番奥へ到着、そして後ろを向き、思いっきり氷の個性をぶっ放した。
柱といっても過言でもないその氷は、俺が足止めのために出した氷と爆豪を穴の外に思いっきり押し出す。
威力は速度が速いほど、質量が大きいほど強くなる。
俺が氷を出す速度で、思うより質量のある氷で押したのだ。
しかも今俺がいる大氷壁の中にいる限り、横に逃げ場がないのでずっと力が加えられることになる。
少しぐらい吹っ飛んでいってくれるだろう。
ふう、と白い息を吐く。
爆豪を追い返したのはいいが、そろそろ限界。
大氷壁から脱出し、自分で作った氷にもたれかかる。
火の個性を使って体温を上げつつ、反省。
いくら今まで破られたことがなかったとはいえ、油断しすぎてた。
現実でも二次元でも、油断したやつは大体ろくな目に合わない。
これから気をつけようと心から思った。
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「しゅーりょー!皆さん、戻ってきてください!」
その掛け声と共にレクリエーションは、終わった。
あの後、爆豪も他の人に悪いと思ったのか、順調に鬼ごっこは進み、みんな満足そうだ。
いや、一人満足そうじゃない。
まあ言うまでもなく、爆豪なのだが。
あの鋭い視線が痛い。
視線と鋭さで人殺せるなら多分殺されてる。
流石にこんなことで仲が悪くなったりしないと思うが爆豪だしな…
まあ、それはさておき、レクリエーションの後は用事がない、つまりご飯食べたりして睡眠だ。
最初はご飯。
何が出るんだろう、楽しみにしながら友達と食堂に向かった。
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ご飯も食べ、お風呂も入り、歯も磨いて、やっと睡眠。
疲れたが楽しかった。
今日はまだ初日、あと二日、どんなことがあるんだろうか。
そんなことを考えながら布団中に入っていった。
「おい、起きてるか?凍焼」
「なに?起きてるよ」
「……次は勝つ、勝つからな」
「……ああ、楽しみにしてる」
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二日目。
朝ごはんを食べ、早速昼ごはんの準備。
若干早い気もするが、しっかりと理由があるらしい。
先生から食料と道具をもらう。
…あれ?燃料は?
「すいません、先生。燃料がないんですけど」
自分で考えても拉致があかないので先生に聞いてみる。
どうせ忘れてたとかだろう。
「ああ、それな。みんなで燃料になる乾いた木を探してきてもらうから」
どうやら燃料がない理由は、それらしい。
正直いえば俺が火の個性で燃やし続けたり、そこら辺の木を俺が乾かせばいいだけなのだが、それは野暮というやつだろう。
「よーし、みんな集まったな!一人最低でも10本。しっかり乾いてるか確認してから持ってこいよ!行ってこい!」
めんどくせー、とか言っているやつもいるが、本当にそう思っているわけではなさそう。
みんな笑顔でやっている。
こんな些細なことで幸せになれるって子供幸せだな、そんなことを思いながら、つられて俺も笑みを浮かべた。
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やはり何事も突然やってくるものだ。
幸福なことも、不幸なことも。
そう例えば。
家族がヴィランに襲われて死んだ、とかも。
「凍焼!」
木を探しているときに先生が真剣な顔で俺に駆け寄ってくる。
どうしたのだろうか、俺なんか悪いことやったっけ?
そんなことを考えてしまうのは、中学生として仕方のないことか。
「はい、何ですか?」
無視するわけにもいかないのでしっかりと聞き返す。
すると先生は、とても言いにくそうな顔で
「実は…お前の御両親とお祖父さんがヴィランに襲われて、病院に送られたらしい」
衝撃の事実を告げる。
「大丈夫だぞ。まだ死ぬって決まったわけじゃない」
そんな先生の慰めも、俺の耳には届かなかった。
その日を最後に、俺はこの中学校に来なくなった。
自分も、突然お婆ちゃんが倒れたと聞かされ、二度と目を覚ますことなく亡くなりました。
あの会話が最後だと思わなかった、なんてよく聞いたことがありますが、本当にあるんだなと実感。
亡くなったのは約一年前なので、もう引きずってませんが。
爆豪の爆破音変えました、変えた理由は二つ前参照。