勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第十二話 喧嘩の次の日

目を覚ますとそこは知らない天井で、周りを見回せば腹の上に見覚えのある金色が。 起きようと思い体に力を入れるのだが、何故か痛く力が入らない。 はて、どういうことだろうか? このホームではない場所のことも含めて、昨日の夜の記憶を手繰り寄せる。 昨日はマインドダウンの影響もあり、ダンジョンに潜るのも禁止されていたため、ふらりと出かけたのはよかったのだがシルさんに連れまわされ、それで夕ご飯食べて

 

「あぁ、思い出した。 ロキファミリアにケンカ売ったんだった......」

 

冷静になって改めて考えてみたが、やっぱりケンカ売ったのはまずかったよなぁ...... いくらベルを侮辱したとはいえ、雰囲気にのまれていたとはいえやっぱり冷静じゃなかったよなぁ....... 頭を抱えながら困っていると、腹の方で身じろぎを感じる。 そちらに視線を向けてみると、どうやらリリィが起きたのか寝ぼけ眼でこちらを見ていた

 

「お、おはよう」

 

声が震えるのは仕方ないと思うんだ、今回こんな問題起こしたわけだし、ね? しかもマインドダウンが原因で怒られて、その次の日にこんなこと起こせば怒られるかもしれないし。 そんな内心の不安を外に出さないようにしながら、リリィの返事を待つ

 

「セフィロスー!」

 

「んぎゃ!? リリィ、首、首極まってる」

 

腕をタップするのだが、気がついていないのかリリィはそのまま泣き続けていた。 俺は意識を失いそうになりながら、リリィの頭を撫でつづけた。 解放されてのはそれから数分後、川の向こうから手を振っている人が見えたがいったい?

 

「えーっと、その...... 誠にすみませんでした!」

 

土下座もできないので、痛む体を身体強化魔法を使って無理やり起こし謝る。 リリィはため息をつきながらも、呆れたような声で許してくれた

 

「それで、どうしてこんなことになったんですか? セフィロスが喧嘩を吹っ掛けたなんて考えにくいですけど......」

 

「あー、まぁ、俺から吹っかけたともいえるし、あっちから吹っかけてともいえるし......」

 

「?」

 

疑問符が浮かんでいるリリィに、とりあえず覚えている限りを説明する。 俺の話を聞いて困惑するリリィ。 やはり、俺の行動について疑問があるらしい

 

「事情は分かりましたけど、やっぱりセフィロスらしくないと言いますか......」

 

「自分でも自覚してるからそれ以上言わなくてもいいよ」

 

苦笑しながらリリィに答える。 身体強化魔法を使いながら治癒魔法を使っているからか、魔力がどんどん減っていく。 まぁ、少し気持ち悪いが問題ないだろう。 身体強化魔法を切り、体を動かす。 まだ大部分は痛いが、一応大丈夫だろう。 そもそもこれ以上魔法を使えばぶっ倒れるので、痛くても使えないのだが

 

「大丈夫なんですか、セフィロス?」

 

「多少痛いけど問題なし。 それよりここは?」

 

どこなんだと続けようとしたが、ノック音がする

 

「どうぞー?」

 

「失礼、します」

 

入ってきたのは昨日のアイズさんで、その瞬間俺はここがどこだか予想がついた。 入ってきたアイズさんは装備をつけておらず、仮に宿だったりしたら装備はつけているはずなので、ここはロキファミリアのホームのようだ。 あれ、これおれ死んだんじゃね? 内心怖がっていると、なぜか頭を下げられる

 

「ごめん、なさい」

 

「「・・・・・・」」

 

あまりにも突然のことで言葉を失う俺とリリィ、なのだがそんなことは気にせずアイズは頭を下げ続けている

 

『どどど、どういうことですかセフィロス!?』

 

『僕にも全くわからん!』

 

『予想ですが』

 

『『なんだ(なんですか)夕凪!』』

 

『昨日のことを謝っておられるのではないでしょうか?』

 

『昨日のこと? いやいやいや、こっちが謝ることはあってもあっちが謝ることないでしょ』

 

『話している場合じゃないですよ!いつまでもあの子の頭を下げさせている場合じゃありませんよ!?』

 

リリィの焦った念話を聞き、確かにいつまでも頭を下げさせるのも確かに悪い。 そんなわけで、話しかけることにした

 

「えっとアイズさん、とりあえず頭を上げてもらってもいいかな?」

 

「でも......」

 

「いや、あげてもらわないと話辛いし」

 

「わかった......」

 

とても渋々だがようやく頭を上げてくれるアイズさん。 俺たちはほっと一息をつき、次になんで謝ったのかを聞くことにした

 

「それで、えっと...... なんでいきなり謝ったりなんか?」

 

「昨日、昨日のことと、あのミノタウロスの時のことで謝りたくて」

 

すごくばつの悪そうに言うアイズさん。 ミノタウロスはわかるのだが、なんで昨日の件まで? 悪いのはあのワンコロであって、アイズさんじゃないはずなのだが。 ちなみにワンコロと呼んでいるが、名前がわからないから仕方なくだ。 私怨はないよ? 本当だよ?

 

「ミノタウロスは別にアイズさんのせいじゃないですし、昨日のことだってこっちが手を出したわけですから自業自得ですよ。 仮に謝るにしても、相手は僕じゃなくてベルにですし、それに本人が謝らない方が問題だと思いますよ?」

 

「それでも、私が、謝りたいと、思ったから」

 

「本当に怒ってるわけじゃないのですが......」

 

苦笑しながら頭をかく。 リリィに助けを求めるように視線を向けるのだが、顔の前で両手をぶんぶん振って、どうにもできないアピールしてるし。 本当にどうすればいいんだろう?

 

「それじゃあ、私の気が、すまない。 私にできること、なんでもする」

 

「それはそれで危ない発言だと理解してください、お願いします」

 

今度はこっちが逆に頭を下げる。 頭を上げると、不思議そうな顔をしたアイズさんに、その後ろでこれまた不思議そうにしているリリィの姿が。 なんだろう、これは俺の心がとっても汚れているということなのだろうか? 内心でひどいショックを受けながら、対策について考える。 なんかつい最近もこういうことで押し切られたような気がするが、気のせいったら気のせい。 とりあえず弁当はいらないし、ダンジョンのアドバイス? 目の前を見てみるが

 

「?」

 

相変わらず不思議そうな顔を見ているアイズさん、頼りになるかぁ? いや、頼りにはなるだろうけど感覚的な感じそうなんだよなぁ、アイズさんって。 あとは、模擬戦とか? 自分の技術力向上にもなるし、経験値も入る。 ただデメリットは、相手の時間を拘束することなのだが出たとこ勝負だな

 

「怒ってるわけじゃないですけど、アイズさんの気が済まないそうなので交換条件を一つ。 僕とベルと模擬戦してもらってもいいですか?」

 

「模擬戦?」

 

「簡単に言えば、僕やベルと戦ってほしい。 と言うことです。 アイズさんの時間をとらせてもらうのは申し訳ないんですが」

 

「いいよ」

 

わーお、出たとこ勝負で言ったけどまさかいいとは。 俺やベルと模擬戦しても、得るものないと思うのだがまぁいいや

 

「どうする、いまからする?」

 

「すみません勘弁してください。 まだ病み上がりです」

 

瞳をキラキラさせながら聞いてくるアイズさんに、俺は若干距離をとりながら御断りを入れる。 断ったら断ったで、なんかしょぼんとしてるし。 どうすればいいんだ...... リリィを見るが、苦笑しているだけだった

 

「話は終わったかな?」

 

「フィン」

 

扉から入ってきたのは、金髪の美少年。 なんというかこの世界って、見た目と年齢があってないから困るんだよな。 なんか背が小さいのに、この人オーラと言うかなんというか、すごいんだよな

 

「えっと、いつから?」

 

「いや、来たのは今さ。 君たちを呼びに行ったアイズがなかなか来なかったからね、僕が呼びに来たわけさ」

 

「はぁ......」

 

思わず生返事。 俺が話について行けないことに気がついたのか、苦笑して説明してくれる

 

「あぁ、すまなかったね。 昨日のことについてロキが話したいって言ってるからね、連れてくるように言われてたのさ」

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