勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第十五話 模擬戦2

始まった第二戦、相手はアイズさん。 正直言って直前までフィンさんと模擬戦をやっていたので遠慮したかったのだが、フィンさんも無乳神も止められずにこうなったわけだ。 木刀を構えてこうして見合っているわけだが、俺もアイズさんも攻めない。 こうなるとひたすら長いので、こちらから攻めることにする。 木刀を構え一瞬で距離を詰めるのだが、レベルの差かはたまた経験の差か、木刀を振り下ろすが特に驚くことなく対処される

 

「本気、ださないの?」

 

「・・・・・・」

 

バックステップで大きく距離を離すと、そう聞いてくるアイズさん。 魔法を唱え、さっきと同じようにまたも一瞬で距離を詰める。 だがフィンさんとの模擬戦を見ていたアイズさんは、少し驚きながら冷静に対処する。 振り下ろす木刀も、胸に向かっての突きも

 

「うん、確かにさっきとは、違う」

 

「それはどう、も!!」

 

「っ!」

 

ゼロ距離の牙突、だったのだが、剣を盾にして直撃を避けるアイズさん。 少し後退させることは出来たが、それが精一杯だった。 次にどうしようか考えていたが、そろそろ気持ち悪くなってきていた

 

『マスター、そろそろ時間です』

 

『気持ち悪くなったからそうかなとは思ってたけど、了解』

 

魔法を解除し、もうやめようと声をかけようとしたのだが、少し遅かったようで

 

「今度は、こっちから、行くよ」

 

「あの、ちょっとま「ふっ!」っ!」

 

一応木刀で防いではおいたが、一撃でかなり腕がしびれた。 なのだが、俺の状態を知らないアイズさんは、猛攻。 しびれて使い物にならない片手を無理やり動かし、もう片方の手を木刀に添えるが焼け石に水、防げるはずもない

 

「防戦、いっぽうだよ! どうし、たの?」

 

「僕、もう魔法の効果切れてるんですよ!!」

 

「?」

 

首をかしげるアイズさん。 天然か、この人!? 一応、模擬戦をやる前に説明しているはずなのだが、その説明をすっかり忘れているらしい。 助けを求めようとフィンさんを見るが、その一瞬がいけなかった。 俺の持っている木刀は折れ、防ぐものがなくなった俺はアイズさんの攻撃が直撃

 

「あっ」

 

「ぷげら!?」

 

俺は奇声を上げ吹き飛ばされた

 

------

 

目を覚ますと見覚えのある天井で、つい最近見たことのある天井だった。 ネタはやめにして、多分と言うか絶対にロキファミリアのホームの一室だろう。 一応前後の記憶はある。 魔法が切れたのにアイズさんは模擬戦をやめてくれず、俺はそのまま吹っ飛ばされて。 現在に至ると。 起き上って周りを確認してみるが誰もおらず、流石に途方に暮れる

 

「あっ...... 目、覚めたんだね」

 

「アイズさん」

 

誰か部屋に入ってきたと思ったらアイズさんで、俺が起きているのに驚いたのか目を丸くしていたが、いきなり頭を下げられた

 

「ごめん、なさい」

 

「えっと?」

 

起き抜けの頭と言うわけでもないが、いきなり謝られても正直困るわけで、どうしようか迷っているわけなのだが。 目の前には頭を下げているアイズさんにどうしようかと思っていたのだが、助け舟が

 

「アイズ、彼が困っているぞ」

 

「リヴェリア」

 

助け舟は昨日の緑髪のエルフだった

 

「貴女は昨日の」

 

「リヴェリアだ。 昨日、と言うよりもこの前のミノタウロスの件もだが、すまなかった。 フィンも謝ったようだが、私も副団長だ、筋は通しておきたい」

 

助かったように見えて、実は助かっていなかった。 と言ってもアイズさんみたく、頭を下げっぱなしと言うわけではないが、またも謝られてしまう。 ホント、団長でもあるフィンさんに謝られたしいいのだが....... ここでこちらが悪かったと言っても聞かないだろうし、話を変えることにする

 

「それで、アイズさんは何を謝っていたんですか?」

 

「さっきの模擬戦のこと」

 

そう言って俯いてしまうアイズさん。 うーむ、別に俺自身はそこまで気にしていないのだが、どうやらさっきのことを気に病んでいるようだ。 確かにやめてくれなかったが、俺がちゃんと説明していれば済んだ話だし、どうしたものか...... なんかさっきからこのような話が堂々巡りのような気がするが、きっと気のせいだろう。 話を変えるにしても、話題は。 そこで俺が気になったのはリリィだ

 

「あの、話しは変わるんですけど、リリィは?」

 

「あぁ、リリィ様ならロキの部屋で怒っていたぞ?」

 

「怒ってた?」

 

意味が分からなくて聞き返してしまった。 いや、リリィが怒ることは確かにあるが、珍しい

 

「私が、セフィロスを吹っ飛ばしたから......」

 

そう言ってまた俯いてしまうアイズさん。 せっかく誤魔化せたと思ったのに、なんかループしてる。 何故話がそこに結局帰結するのかと若干うんざりしていたのだが、リヴェリアさんはアイズさんの言葉を否定した

 

「いや、話を聞いた限りアイズに怒っていたわけじゃないみたいだぞ?」

 

「それはまたなんでそう思ったんですか?」

 

「いや、君は気絶していたみたいだから知らなくて当たり前なのだが、どうやらロキが君が気絶する瞬間言っていた言葉がツボだったらしくな、それで爆笑していたのを怒られていたようだ」

 

「気絶する瞬間? 僕何か言ってた?」

 

「たしか、ぷげらって」

 

いや、それで爆笑って笑いの沸点低すぎでは? 失礼なことを思っていたが、噂をすれば何とやら、フィンさんにロキ様、リリィが部屋に入ってくる

 

「セフィロス!目が覚めたんですね!」

 

「えらいご機嫌やな...... さっきまであんなに怒ってたのに」

 

「気絶している彼を指さして笑ってたんだ、君の自業自得だよロキ。 やあセフィロス、気分はどうだい?」

 

「心配をかけたみたいで。 ですが大丈夫です」

 

ベッドにいる俺にだいぶしてきたリリィを受け止めながら、フィンさんに返事をする。 ロキ様は妙に疲れた顔をしているが、たぶん大丈夫だろう。 先まで俺以外いなかったのに、ずいぶん大所帯になって来た

 

「あの、リリィ様!」

 

「はい、なんでしょうかアイズさん」

 

リリィのことを少し大きな声で呼ぶアイズさん。 呼ばれたリリィも、少し目を丸くしながらアイズさんの方を向く

 

「あの、セフィロスには謝ったんですけど聞いてくれなくて。 それに、リリィ様にも、謝った方がいいと思って、ごめんなさい!」

 

勢いよく頭を下げるアイズさんに驚くリリィ。 そしてどうしていいのかわからないのか、俺の方を向くが俺にどうしろと?

 

『一応補足しておくと、模擬戦で俺が魔力切れなのにもかかわらず戦って、吹き飛ばして気絶させたことを謝ってるらしい』

 

『確かに魔力切れで戦ったのは思うところはありますけど、わざとじゃないんですし、私も怒っていないんですが......』

 

『俺も同じような感じなんだけど、さっきから堂々巡り』

 

こうやって念話で話している間にもアイズさんは頭を下げ続けていて、そのことについてロキ様が何か言おうとしているけど、リヴェリアさんに口を押えられていた。 リリィは俺から視線を外すとアイズに向き直り、声をかける

 

「アイズさん、頭を上げてください」

 

「・・・・・・」

 

ゆっくりと頭を上げるアイズさんにリリィは微笑む

 

「私もセフィロスもさっきのことは気にしていませんよ?」

 

「でも、私がちゃんとしていれば......」

 

「模擬戦なんですから多少の怪我はつきものです。 それともアイズさんはセフィロスをわざと、気絶させたんですか?」

 

フルフルと首を横に振るアイズさん。 流石に首を縦に振られたら、落ち込むどころの話じゃないけど

 

「でしたら気にしてませんよ」

 

「でも!」

 

それでも食い下がるアイズさんに、リリィは変わらず微笑んでいた

 

「そうですね、それでもアイズさんが気にするって言うんだったら、セフィロスの力になってあげてください」

 

 

 

 




割と今回の話は難産でした。 いつも以上にグダグダかもしれないので、広い心でお読みください。 

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