勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
夕刻、俺はロキファミリアの厨房に立って居た。 と言うのも、フィンさんやリヴェリアさんは忙しい時間の合間を縫って俺に付き合ってくれたようで、その借りというかお礼と言うか...... ともかく無理やり厨房に立たせてもらったのだ。 ・・・・・・本当のことを白状すると、今日はダンジョンに行っていないし、稼ぎがないということで少しでも出費を抑えたいのだ。 そんなわけで、俺は厨房に立って居るのだが
「「・・・・・・」」
そわそわした者が二人いる。 リリィとアイズさんだ。 遠くではその様子を見てロキ様が爆笑しているが、この際無視だ。 さて、なんで厨房にリリィやアイズさんが居るかと言うと、俺の手伝いだ。 リリィはまぁ、店の手伝いとか普段から俺の手伝いをしているからいいけど、アイズさんは未知数なので正直言って遠慮したかったのだが..... アイズさんも模擬戦の相手をしてくれたお礼側だし。 細かいことを気にし始めたらきりがないし、意識を切り替えることにした
「それじゃあ料理を始めていきたいわけなんですが、アイズさん料理の経験は?」
「ないよ?」
そわそわしていたが、俺が質問すると小首を傾げながら不思議そうな顔をされた。 料理の経験がないか...... まぁ、どっちにしろリリィと一緒に野菜切る作業をやってもらうつもりなので、そこまで調理スキルはいらないか。 とりあえず納得しながら、俺は指示を出す
「それじゃあ、リリィと一緒に野菜切ってもらっていいですか? リリィ教えながらやってね、お願い」
「わかった」
「わかりました!それじゃあアイズさん、包丁の持ち方を教えますのでこっちに来てください」
「剣と同じじゃ、だめ?」
「駄目ですよ!? あれでも、握るのは同じだし...... ともかく教えますね!」
何とも不安な一言が聞こえたが、リリィも一緒だし大丈夫だろう、多分。 俺は気を取り直して材料を確認していく。 一応、今日の夕飯で使う材料は好きに使っていいと、ロキ様に許可は貰っているので安心だ。 調味料類はそこそこ揃ってはいるが、やはり極東のものはほとんどない。 まぁ、料理スキルの影響で、完全とはいかなくても似たような味は再現できたから問題はないのだけど。 やっぱりソースがないので一から作るしかないらしく作っていると、袖を引かれる感覚がある
「アイズさん、どうかしたんですか?」
「野菜、切り終わったよ?」
「はやっ!?」
アイズさんの方を見てみると、乱雑だが確かに野菜は切り終わっていた。 いや、ロキファミリアもかなりの人数になるし野菜を切るにしても相応の量がある。 多分リリィと半分ずつぐらいにしたんだろうけど、リリィなんてやっと三分の一終わったぐらいだ。 これが一級冒険者の実力か...... ふざけている場合ではなく、今もアイズさんは瞳を輝かせながら指示を待っている。
「とりあえず、リリィの手伝ってもらってきていいですか?」
「わかった」
アイズさんが楽しそうで何よりです。 すごい勢いで野菜を切り刻んでいるアイズさんに、俺は少し気が遠くなるような感じをしながら作業をつづける。 ソースは完成した、次はタネだ。 ちなみに今回の夕飯はお好み焼きだ。 ロキさんが関西弁で、なぜかお好み焼きを食べたくなった。 お好み焼きにも関西風や広島風、いろいろあるがそんなの関係なく作ります。 人数が人数なのでタネも結構な量がいる。 野菜が切り終わったリリィとアイズさんに手伝ってもらったのだが、アイズさんが力みすぎてタネをかき混ぜこぼし、そのこぼしたのがアイズさんとリリィにかかるなんてアクシデントもあったが、おおむね順調だ。 少し時間があるので一応、試験として一個焼いてみたが大丈夫なようだ。 つまみ食いをしつつ夕飯少し前まで待つ
「いい湯でした~......」
「ごめんなさい、リリィ様」
ほっこりした顔で厨房に来たリリィに、リリィに謝るアイズさん。 二人とも対照的だな、なんて微笑ましく見ながらお好み焼きをつまみ食い
「あっ!お好み焼きできたんですね!!」
「火力とか確かめたかったから試しで一個焼いてみた。 食べたいなら食べてもいいよ?」
「「いただきます」」
二人も作ったお好み焼きを一口食べる。 時間を見るともうそろそろロキさんから聞いた夕飯少し前だ、焼きはじめないと
「リリィは俺が焼いたのカットしてくれ、アイズさんは運ぶのよろしく」
俺は返事を聞かずに焼きはじめる。 それからの時間は地獄だった、夕飯前に結構な数を焼いたのだが瞬く間に完食され、追加で焼いてやっと追いつく状況だ。 これがオラリオで一、二を争うファミリアか。 軽く嫌になりながらお好み焼きを焼いていく。 アイズさんも夕飯の時間になると手伝いを終わりにしてもらったので、今はリリィと二人で回している。 一応、回ってはいるが休憩時間がない
「セフィロス、今焼いているので終わりで大丈夫です!みんな手が止まり始めました!」
「よかったよかった。 これなら少し余りそうだし、僕たちの分も残りそうだ」
「ようやく休憩ですー......」
「もう少し頑張ったらね」
お好み焼きを全部焼ききると俺とリリィは休憩と称してお好み焼きを食べ始めた
------
夕飯後、フィンさんとリヴェリアさん、アイズさんにロキ様にお礼を言いロキファミリアを出た。 ロキ様やフィンさんがウチのファミリアに入らないかいと聞いてきたが、丁寧に断っておいた。 リヴェリアさんは顔をしかめながら俺は送られた。 アイズさん? なぜか俺について来ようとしていたが、リヴェリアさんに止められていた。 一応、フィンさんからいつでも来ていいと言われたので、定期的に行くことにしよう。 あの人たちとの模擬戦は得るものも多い
「どこに向かってるんですか、私たちの家じゃないですよね?」
「あぁ、昨日迷惑かけた豊穣の女主人に」
「そうですね、謝りにいかないと」
昨日店先で殴り合いをやったのだ。 一応、弁償代として代金を多めに置いてきたとはいえそれなりに利用するのだ、謝罪は大切だ。 リリィと話していると豊穣の女主人の前の通りに来たのだが
「セフィロスさん!」
「あーっ!!」
「シルさん!?」
キョロキョロと店の前で回りを見回していたシルさんだが、俺の姿を見かけるとなぜか抱きついてきた。 気が動転する俺だが、なぜか抱きるかれた俺よりも、リリィの方が慌てていた。 俺に抱きついてきたシルさんを引きはがそうとしているが、引きはがせない
「シルさん、あの?」
「なんで殴り合いをしていたんですか!」
「えっと......」
昨日のことを言っているんだろうが、一応説明していく。 あの話が俺とベルのことを言っていたこと、ベルを侮辱されてキレたこと。 そこまで説明すると離れてくれたのだが、なぜか顔は不機嫌そうだった
「あのー?」
「殴り合いしてた理由はわかりました。 でも、なんで今日の朝来なかったんですか?」
「あの傷でダンジョン行こうとは思いませんし、それにロキファミリアにいたもので......」
苦笑しながら今日のことを思いだす。 なんだか昨日より酷い怪我を負いそうになったような気がするが、気のせいだろう
「それならいいですけど......」
少し頬をふくらましているが納得してくれたようで、よかったのだが、今度はリリィが膨れていた。 リリィの機嫌を直すころにはシルさんも機嫌が直っていたようで、俺とリリィを見て笑っていた
どうも、リリのガチャで爆死している作者です。 書いててお好み焼き食べたくなってきた
パソコン新調してかなり調子が良くなりましたが、投稿ペースはそのままなので悪しからず
感想、評価お待ちしています