勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
約束をした次の日、特に寝れないなんてこともなく俺は豊穣の女主人の前にいた。 ホームを出るときにリリィの機嫌がかなり悪かったがなぜだろうか? それはそれとして、店の前の道は大混雑だった。 やはり大きいお祭りだけあって普段の人通りとは大違いで、これは気を付けていないとはぐれそうだなと思っていると
「お待たせしました!」
前の時と同じ白いワンピースを着たシルさんが店から急いで出てきたようだ。 お待たせしましたというが俺が集合時間より早く来ただけだし、実際はそんなに待っていない
「大丈夫大丈夫、待ってないよ。 今来たところだし、集合時間ももう少し余裕あるし」
そういうとホッとしたような顔になるシルさんだが、なぜだかいきなり顔を赤くしうつむいてしまう。 いきなりどうしたのだろうか? 俺が首をかしげていると、少し照れたように顔を上げる
「いまの、なんかデートの定番みたいですね」
「デートの定番? あぁ」
悲しいかな、前世ではこういうことをするよりも、親友や幼馴染と遊びに行ってたし言われても最初はピンとこなかったが、ようやく納得がいった。 なるほど、俯いてたり恥ずかしそうな理由は分かったが、人間そういわれると不思議なもので俺まで恥ずかしくなってきた。 なんか甘酸っぱい空気も嫌なわけじゃないが、恥ずかしいのでシルさんに声をかけ歩き始める
「さ、さーて、こうやって揃ったことですし、出発しましょう」
「は、はい」
この風景を遠めに見たら、初々しいだの初めてのデートかよとか思うのだろうが、自分がなってみると恥ずかしい。 さりげなくシルさんを気にして歩いているのだが、このペースで大丈夫そうだ。 しばらく歩いていると最初の空気はどこへ行ったのか、シルさんも俺も祭りの空気に充てられたのか普通に話すようになっていた。 普段オラリオでも屋台などは出ているのだが、祭りの特設屋台なども多く出ていて見ているだけでも結構楽しい
「あ、セフィロスさん、あれを食べましょう!」
「んー? クレープか、いいね」
シルさんが俺の裾を引っ張り、クレープの屋台まで先導していく。 最初は数歩後ろを歩いていたけど、いつの間にか俺の服の裾を握っていたシルさん。 俺も特に何も言うことなく受け入れてるが
「すみません、イチゴ味一つ!」
「僕はチョコで」
それぞれの注文をし、お金を払おうと財布を出すと、シルさんが妙に焦っていた
「どうしたの?」
「お財布なんですけど、入れたはずなのになくて......」
「へいクレープ二つ、おまち!」
そんな財布を探している間にクレープができてしまったようだ。 俺は二人分の代金を店主に渡し、クレープを受け取る。 まぁ、元々払うつもりだったし。 それをシルさんに渡すと申し訳なさそうな顔をする
「ほい」
「すみません、私の分まで......」
「別にいいって、元々払うつもりだったから。 おぉ、中々うまいな」
「え?」
俺がクレープを食べながら返事をすると、なぜかシルさんは呆けていた。 はて、変なこと言っただろうか?
「いやだから、元々払うつもりだったから。 今日こうやって楽しい祭りに連れ出してくれたしさ」
「で、でも!」
これ以上何か言われるのも面倒なので、シルさんの開いた口に俺の食べかけのクレープを突っ込む
「これ以上はなしです。 もしそれでも気にするって言うなら、今度店に行ったとき何かサービスしてくれればいいですから」
「んぐんぐ...... もう、強引ですね」
苦笑しながらも納得してくれたのか、それ以上シルさんから謝罪は出てこなかった。 表情ももう申し訳なさそうなものでなく、笑顔で自分のクレープを食べているし。 俺もそれに満足して自分のクレープを食べ始める。 食べ始めたのはよかったのだが、咀嚼して飲み込み次を食べようかというところで
「間接キス、ですね」
「・・・・・・」
そのままの姿勢で固まってしまう。 そのままゆっくりシルさんのほうを向くと、薄く赤く頬を染めながらこちらを見て舌を少し出していた。 くっそ、あざといけど今言うことじゃない!!なんで気が付いてないのにそういうこと言うんだこの人は。 顔が熱くなりながらシルさんをにらむが、本人はどこ吹く風で、クレープを食べていた。 俺は自分の食べかけのクレープを見て、一気に口に放りこむ。 結構な量は残っていたが、一口で食べきる。 そんな俺の様子を見て
「ふふっ」
シルさんはおかしそうに笑っていた
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「シルさん、歩きづらくないですか?」
「んー? そんなことないですよー」
「さよで......」
なぜかクレープを食べきったシルさんは俺の腕に抱きつき、そのままモンスターフィリアを回っていた。 この質問ももう何回もしたので、流石に俺もこの状況を諦めつつある。 シルさんも嬉しそうだし、俺も慣れたからこのままでもいいかと歩き続ける。 俺とシルさんが目指しているのは、この祭りの目玉でもある生テイム会場、コロシアムだ。 だんだんだんだん人も増えてきて密集しているため、シルさんも余計にくっついてきている
「ん?」
「どうかしたんですか?」
なんか一瞬知り合いのような声が聞こえたので立ち止まると、シルさんも一緒に立ち止まる
「いやなんか知り合いの声が......あ」
「あ」
周りを見回してみるとちょうど目が合った。 どうやら知り合いの声はミィシャさんとエイナさんだったようで、ばっちりと目が合ってしまった。 というかミィシャさんの目が怖いんだが。 見て見ぬ振りもできず、ミィシャさんたちのほうに近づく
「えっと、こんにちはミィシャさん、何かあったんですか?」
「ふふふ、あったといえばあったかな? セフィロス君はテイムでも見に行く予定だったのかな? こっちはすっごい忙しのに」
なぜかわからんけど怒っていらっしゃる!しかも、たぶんてか絶対理不尽で俺と関係ない理由で怒っていらっしゃる!エイナさんを見ると、そんなミィシャさんに少し引いていた
「あのー...... 何があったんですか?」
こんな空気に耐えられないのか、シルさんがエイナさんに聞くと、エイナさんが説明を始めてくれる。 どうもテイム用のモンスターが逃げ出したらしく、討伐を手伝ってほしいとのこと。 管理ガバガバやんけ、とも思ったが何か事情がある様子だ
「あー、なるほど。 そういうことなら協力しますよ。 シルさんごめん、行かなきゃ」
「えっと、いいんですかセフィロスさん?」
ちらちらと横目でシルさんを気にしているようだが、さすがにこればっかりは仕方ないと思う。 俺も残念だけど
「さすがにこの状況を放っておけるほど俺も冷たくないので。 シルさんごめん!」
「仕方ないですよ。 気を付けてくださいね」
「了解」
苦笑しているシルさんに俺も苦笑して返事をする。 さて行こうと走り出そうとすると
「なんやセフィロスやないか」
「ロキ様、アイズさん」
「こんにちわ、かな?」
何故かロキ様とアイズさんに出会う。 どういうことなんだと思いつつ、同じ説明をもう一度聞き、アイズさんと別れてモンスターを討伐することにした。