勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
壁を上り屋根を伝い、夕凪のナビゲートの元モンスターを倒す。 アイズさんが風の魔法を使って空を飛んだのには驚いたが、魔法って万能だなと思った瞬間だった
『マスター、もう少し先に』
『了解』
身体強化魔法をかけ、モンスターを確認すると勢いを殺さずに突き。 るろうに剣心の技の一つで牙突という技だが、突進力も相まって巨悪な技だ。 と言っても、今回討伐しているモンスターたちは、普段俺が潜っている階層よりも下の階層のモンスターたちで、長期戦だと不利な可能性もあるので一発で仕留めるようにしてるのだが。 今も突きを受けたモンスターは魔石を残し消えてしまう。 周りの市民が盛り上がっているが、適当に頭を下げまた壁を伝って屋根に上る。 時代背景が中世というか、壁がレンガのため上りやすい。 まぁ、恩恵のおかげもあるわけなのだが
『夕凪次は?』
『近くの反応はないですが、少し先に数体の反応が』
『了解』
『でもおかしいですね、少し前まで反応はなかったはずですし、逃げだしたのは九体のはずなのに』
『行ってみればわかるだろ』
事前に何体逃げ出したのかは聞いていたが増えたらしく、夕凪は不信がっているようだった。 ガネーシャファミリアとは考えにくいが、考えてもわからないし、襲われる人がいるとも限らないので討伐しに行くだけだ。 本当に、なんで祭りでもモンスターを討伐しているのやら...... 近くまで行くと戦闘音と魔法の反応を夕凪が感じ取ったのだが
「アレはロキファミリアの......」
『祭りということもあり武器がないようですね。 ですが流石第一級冒険者、素手で戦えてますね』
「それもそれで怖いけど...... ん?」
魔法の発動しているのはいいのだが、モンスターの視線が全部ウィリディスさんに向いている? 近距離で戦っているヒリュテ姉妹を無視してだ
「まさか!間に合え!!」
嫌な予感がした俺は身体強化魔法をかけ、飛行魔法を駆使して全力で突っ込む。 いくらかモンスターの視線がこっちに向くが、それでもウィリディスさんを襲おうと鞭を伸ばしている。 ウィリディスさんは恐怖で目をつむっているようでよけるそぶりはないが、何とか間に合う
「間に合った!!ぐっ!?」
「セフィロス君!?」
「ちょっとアンタ、大丈夫なの!?」
助けに入ったのはいいが鞭の力が予想以上に強く、俺はそのまま力に押され吹き飛ばされてしまう。 後ろの壁に激突するが、事前にウインドカーテンを背中側に発動していたため、怪我は軽く済む
「貴方は、どうして!?」
ウィリディスさんはそんな俺が信じられないように駆け寄ってきて体を起こすのを手伝ってくれるが、今はその疑問に答えている暇はない。 ウィリディスさんの後ろから鞭が数本迫ってきているのだ、俺の魔法の腕は上手くないからウィリディスさんを避けて撃つなんて器用なことはできない、なので
「ちょっと失礼」
「え? きゃっ!?」
ウィリディスさんを抱きかかえ、飛行魔法で鞭をよけウィリディスさんを安全そうな場所におろす
「後ろから攻撃が迫ってたから無理やりだったけど、怪我はない?」
「・・・・・・」
何故かぼーっとしているウィリディスさんだが、痛いところはないようだ。 ウィリディスさんから離れ身体強化魔法を発動すると、鞭がこちらに来るが好都合だった
「セフィロス君魔法はだめだよ、このモンスター魔法に反応するから!」
「あ、やっぱりそうなんですね」
鞭を避けながら切っていく。 さっきはどのくらいの力かわからなかったから軽くしか身体魔法をかけていなかったが、今回は分かっているからしっかりと身体強化魔法をかけた。 そのおかげもあってか、正面から受け止めても押し負けることはない
「アンタ......」
「まぁ、しっかりと身体強化魔法かければこんなものですよ」
鞭をよけ、本体である食人花のようなものに向かっていく。 流石に根元に近づけば鞭は増えるが、処理しきれない数ではない。 避けるのを主体に避けられないのを切り裂き、確実に食人花に近づき、飛行魔法も駆使して上空に飛び上がる
「龍翔閃」
食人花の懐に入り、峰を右手で支え、下から飛び上がりつつ、刀の腹で斬り上げる。 一体魔石に帰るが安心してもいられない、まだ数体はいるのだ、すぐにその場を離れると鞭が追いかけてくるが
「ライトオブセイバー!」
「うそ!?」
「速攻魔法!? それにあの威力、珍しいなんてものじゃないわよ」
迫ってきた鞭を一気に切り裂き反転、そのまま次の食人花に向かっていく。 なんかさっきの倍以上増えているため、いったん距離を置き、避けながら考える
『マスター、そこそことはいえ強めに身体強化魔法をかけてます、時間には気を付けてください』
『て言っても、この状況一気に打開できるか?』
『魔力量から考えてカースドクリスタルプリズンを使えば一発かと』
『それは俺も考えたけど、絶対巻き込むぞ』
カースドクリスタルプリズン、上級の広域凍結魔法なのだが威力が威力だけに巻き込んだら申し訳ないので使いたくないのだが
『私が補佐しますが、巻き込まないとも限りませんしね』
『でも、残り時間が少ないのも事実なんだよなぁ』
どうにかならないかと思っていると
『マスターに朗報です。 アイズさんが来ました』
『助かる』
「ティオネ、ティオナ、レフィーヤ!」
どうやら俺には気が付いていないみたいだが、アイズさんが来てくれたのはありがたい。 俺はそのままよけ続けながら、アイズさんと距離を詰める
「アイズさん!」
「セフィロス、居たんだね」
「今その反応は傷つくんでやめてもらえます!? この数何とかできますか? 数匹ならこっちで受け持てますけど」
そういうと剣を見るアイズさん。 あれ、アイズさんの剣てあんなのだっけ? 疑問に思いながらアイズさんの返事を待つと、頷いた。 ならこんなところでへばっている場合じゃないし、もうひと頑張りしないとね
『夕凪、身体強化魔法出力もうちょっと上げるぞ』
『了解しました。 残りの魔力にはお気を付けください』
身体強化魔法の出力を上げ一気に鞭を切り裂き、食人花に肉薄し切り裂く。 まずは一匹。 そのまま二匹目に移ろうとするのだが
「アイズ!」
「剣が!」
アイズさんを見てみると剣がぽっきり折れていて、少し呆然としていた。 そこに無数の鞭が迫っていた。 アイズさんを守りながらあの量をさばくのは刀では無理、なら
『夕凪、モード変更、小太刀二刀流』
『よろしいんですね?』
『早くしろ、この状況じゃ仕方ないだろ』
『了解しました』
小太刀に関しては練習中だから使いたくはなかったりするんだが、あの量をさばくためには刀では小回りが利かなすぎる。 一気に加速し、アイズさんの前に躍り出ると
「回天剣舞六連」
小太刀二刀流で攻撃をさばくが、いかんせん鞭の数が多すぎて切っても切ってもお代わり状態だ。 まぁ、技が完成していないこともあり、たまに攻撃を外すのが原因なのだが。 片腕に衝撃を感じ見てみると、小太刀が後方に吹き飛ばされているが気にしている暇はない
「回天剣舞!」
さっき以上のスピードで剣を振り、鞭をさばいていくが
「あ、やば」
数本手が回らず、もろに攻撃を受けて吹き飛ばされる。 またこれかとも思わなくもないが、今回はもう残り魔力も少なくウインドカーテンを展開しなかった
「ぐへっ!?」
レンガの壁に思いっきりぶつかるが、動きを止めてる暇はない。 魔法発動中のため鞭が迫ってきているのだ、アイズさんも魔法を切らずに鞭を引き付けているようだが、どうしたもんか
「ウィーシェの名のもとに願う」
詠唱が聞こえた。 魔力も高まりそちらに食人花の視線が向く。 マジか、ここでそんなことするか
『夕凪、本気で身体強化魔法かけてどのくらい持つ?』
『一分ということでしょうか』
『それだけ持てば十分なのかなぁ......』
小太刀からいつも使っている刀に戻し、ウィリディスさんの前に立つ
「また思い切ったことしたね、ウィリディスさん」
「森の先人よ、誇り高き同胞よ、我が声に応じ草原へと来たれ。 紡ぐ絆、楽宴の契り。 円環を廻し踊れ」
俺の声には答えず詠唱を続けるウィリディスさん。 まぁ、答えなんか期待してなかったけどね
「あの魔法は」
「サモンバースト!レフィーヤだけに使える、あらゆるエルフの魔法を発動できる千変万化のレアマジック!」
「レフィーヤに与えられた二つ名は」
「サウザンドエルフ」
なんかアイズさんたち説明口調になってるけど、俺に説明しているんだろうか? そんなことを考えている暇はないんだけどね。 無数の鞭が俺たち、正確にはウィリディスさんに迫っていた。 俺は刀を構え
「滅界」
本当は刀でやるものではないが、牙突などを練習しているときに並行してやっていたのだ。 同じ突きと言っても、こっちは体にダメージ残るからあまり使いたくないのだ。 そもそも超高速の突きを連続で繰り出すってところが頭いかれてると思う、使っている俺が言うのもなんだけど。 腕の骨がきしみを上げてきてる
「吹雪け、三度の厳冬!我が名はアールヴ!!」
魔力の高まりを感じる、これ以上目の前にいたら巻き込まれそうな気がする。 なら最後の置き土産だ
「カースドライトニング!!」
少しのマインドを残し、カースドライトニングを発動しておく。 黒い雷は鞭を焼き払い、数体の食人花にダメージを与えたようだ。 俺はその場から横に飛ぶと
「ウィンフィンブルヴェトル!」
魔法を発動した瞬間、ウィリディスさんの正面は一瞬にして氷漬けになり、食人花全部を氷つかせると魔石だけを残り消える
「すごーい、レフィーヤ!」
「てぃ、ティオナさん!?
「ほんと、すごかったわよレフィーヤ」
「うん。 リヴェリアみたいだった。 ありがとう、レフィーヤ」
「そ、そんな......」
なんかいい感じみたいな雰囲気出しているところ悪いんだけどさ
「いやー、あれ食らってたら俺完璧に死んでるじゃん」
そう呟いて俺は寝転がる。 空が青いねぇ