勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
「みんな、ごくろーさん。 おぉ、セフィロスもいたんやな」
「ロキ様」
俺は寝転がりながら、顔を声がしたほうに向ける。 どうやら声の主はロキ様だったようで、のんきにこちらに近づいてきていた。 まぁ、モンスターはさっき討伐し終えたけどさ
「なんや、えらいボロボロやな自分。 そんなに強敵やったんか、んー?」
「神相手に言うことじゃないですけど、うぜぇ......」
滅界のダメージと魔法の使い過ぎで軽くマインドダウンはいってるため、動けない、動きたくない状態の俺を面白がるようにつつくロキ様。 確かに俺だけ派手に怪我してるが、普通けが人を面白がってつつくか、普通?
「まぁ、なんにせよアイズたんたちが無事でよかったわ。 アイズたんはこのまま逃げ出したモンスターの討伐、ティオネ達は下水道に行って残りの調査や。 もし残っとったらやばいからな」
俺をつつくのに飽きたのか、立ち上がり指示を出すロキ様。 確かにあんなの残っていたらまずいどころの話じゃないけど、武器のない二人とウィリディスさんの編成で大丈夫なのだろうか? まぁたぶん、大丈夫だからロキ様はそういったんだろうけど。 というか俺の場合動きたくても動けないし
「あの、ロキ。 セフィロスは?」
「ん? 心配しなくても大丈夫やろ、なセフィロス」
「何その無駄な信頼。 まぁお気にせず、逃げ出したモンスターそのままじゃ危ないですし」
「というよりも、あなたはいつまで寝てるんですか?」
無乳神を多少うざく思いながらアイズさんに行くように言うと、ウィリディスさんが手を差し出してくる。 どういうことだろうか? 不思議に思っていると、なぜか怒ったような表情で俺の腕を引っ張り体を起こされる
「あの?」
「わからないんですか、手を貸すから体を起こせってことです!アイズさんと話しているのに、寝たままでは失礼ですから!」
「あ、はい。 なんかすみません」
なぜか怒られてしまうが仕方ないと思うんだ。 だって体痛いから、力入れたくないし。 そんな俺とウィリディスさんのやり取りに、なぜか周りの皆さんが驚いていた。 用は終わったとばかりにウィリディスさんが手を離すと同時に、俺の体はそのままさっきの状態に戻ってしまう
「・・・・・・なんでまた寝てるんですか?」
「えっと、ウィリディスさんの怒りももっともなんですが、今僕の体はボロボロでして、力入れるのも億劫な状態なので......」
「・・・・・・はぁ。 ロキ、この人どうするんですか?」
「なんやツッコミ待ちなんかレフィーヤ、そうなんやな!」
「ロキ、真面目にして」
「アイズたんのいけずー!」
なんか冷たい目線で見られてため息つかれるとか、その筋の人が見たらかなりご褒美なことされてるけど、あいにく俺にその趣味はないのでご遠慮願いたい。 いやまぁ、呆れられるのもよくわかるんだけど
「まぁ冗談はさておき、ギルドに任せればええやろ。 ウチがギルドの職員呼んでくるから、みんなはさっき言った通り頼むで」
「あのロキ、それならギルドの職員に直接届けたほうが早いんじゃ」
「まぁそやけど、みんな役割分担したやん?」
「それなら、私が、行く」
なんか俺のいないところで勝手に話が進んでいるが、少ししたら回復するだろうし放置でいいのだが、何故かこんなことになっている
「いや、行ってくださいアイズさん。 この間にもモンスターが暴れて困ってる人がいるかもしれませんし、僕は少し休めば大丈夫ですから」
「でも......」
少し責任を感じているのか、中々引き下がってくれないアイズさんだが、意外にもウィリディスさんが援護してくれた
「そうですアイズさん!こんなことにアイズさんの手を煩わせるわけにはいきません、私に任せてください!!」
「う、うん、わかった。 お願い、レフィーヤ」
「いやレフィーヤ、レフィーヤも割り振って「私が責任もってギルドに届けます!」・・・・・・」
ウィリディスさん雰囲気に押され、アイズさんは渋々ながらも納得したようだ。 俺を一瞥して、空を飛んでモンスターを探しに行く。 これでアイズさんのほうは何とかなったが、今度はロキ様の方なのだが、意見を封殺していた
「いや、放置でいいんだけど」
「怪我人で動けない人は黙っていてください!それに、そんなところに寝ていたら通行の邪魔です!」
「あ、はい」
もっともなことを言われて押し黙る俺。 確かに通行の邪魔か、こんな氷漬けになったところを通る人がいるかは別として
「まぁ、いいんじゃないかしらロキ」
「ティオネ」
「調査だけなら私とティオナで十分よ。 それにもし下水道にいたとしたら、それなりの準備が必要だもの。 装備も取りにいかないといけないし」
「そだねー、そんなわけでセフィロス君よろしくねレフィーヤ!」
「わかりました!」
そんなわけで勝手に行ってしまう二人にあきれるロキ様だったが、なぜかティオネさんが立ち止まる
「そうだアンタ、明日ウチのホームに来なさいよ?」
「はい? 何でですか?」
「その武器についてよ」
夕凪を指して言うティオネさん。 あぁ、そういえば見られてましたねー。 若干思考を放棄して、どこか他人事のように投げやりになる。 言うだけ言って満足したのか、また歩き始める。 さっきの言葉に不信がっているのか、夕凪を見ているロキ様だったが
「まぁええわ、それじゃあレフィーヤ任せたで? それとセフィロス!レフィーヤに手を出したら殺すからな!」
「いや、出さないから」
なんか変なことをいうとロキ様は走って行ってしまった。 たぶんアイズさんを追いかけたんだろうが、追いつくのは大変そうだ。 話が終わったウィリディスさんも俺の目の前に来る
「それで、歩けるんですか?」
「えーっと、肩貸してもらえれば」
「仕方ないですね」
体を起こしてもらい、肩を貸してもらいゆっくり歩く。 片やボロボロで肩を貸してもらっている男、片や綺麗なエルフ。 これ、周りから見たら情けない男がしょうもなくエルフに肩を貸してもらう男の図だよなぁ
「かっこ悪いし情けない......」
「何を言ってるんですか?」
どうやら思考が声に漏れてたらしく、聞いてきた
「いや、周りから見たら情けない図だなと」
「そんなことですか?」
「そんなことって言ってもね男としてはね......」
そこからしばらく会話もなく、徐々ににぎやかになってきた道を歩いていたのだが、ポツリとウィリディスさんがもらした
「・・・・・・どうして助けてくれたんですか?」
「はい?」
「どうしてあの時助けてくれたんですか? 吹き飛ばされてまで、その後も......」
横を見るとうつむいて表情は見えないが、声でいろんな感情が渦巻いているのは分かる。 どうして助けた、か
「知り合いを助けるのに理由が必要かな?」
「え?」
「いやだからさ、知り合いを助けるのに理由が必要? ちょうどあそこに着いたところでウィリディスさんが襲われそうになっていた、だから助けた、それだけなんだけど」
俺は空を見上げたままそう答えた。 助けたことを恩着せがましく言うつもりはないし、体が勝手に動いただけだ。 なのでそう言うと、沈黙が訪れた
「・・・・・・それが自分を敵視していたとしても?」
「なんで敵視してるかは知らないけどさ、敵ってわけじゃないんだし。 最後助けてくれたじゃん?」
そう言ってウィリディスさんを見ると顔をそらされた、解せぬ
「おかしな人ですね」
「それはひどくない?」
「そんなことありませんよ、ふふっ」
何がおかしいのか笑っているウィリディスさんだが、俺は特に気にすることなく空を見る。 しばらく歩いていると、ようやく職員にあえたため引き渡しとなった
「ありがとウィリディスさん、助かったよ」
「レフィーヤ」
「ん?」
「レフィーヤでいいです。 ウィリディスさんだと他人行儀な感じがするので」
「そう? ならレフィーヤさんということで」
「呼び捨てでいいです!」
何故か顔を近づけてくるウィリディスさん、じゃなくてレフィーヤか
「わかった、わかったよ...... レフィーヤ」
「はい! それじゃあまた明日」
「へーい、また明日」