勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
豊穣の女主人、酒場である。 酒場とは、酒を浴びるように楽しく飲み、その一日にあった悪いことを酒で流し、いいことを語る、そんな場所だと思っていた。 いや、実際下はそんな場所なのだろう。 だが、俺の姿はそこにはあらず、二階つまりは従業員の宿泊スペースになっている一室にいた。 目の前には鬼もとい、怒っているシルさんとリリィ、少し離れたところで酒を飲んでいるミィシャさんがいる。 こんな状況になった理由はお分かりだろう、昼間の出来事だ。 ギルドの職員に連れられ治療を受けていたのはいいんだが、どこから聞きつけたのかミィシャさんが来たことに始まり、そのミィシャさんについてくるようにしてシルさんが現れた。 そこからはミィシャさんの注意やシルさんが泣き出し、その場はてんやわんや。 治療が終わりミィシャさんと別れたのはよかったのだが、そのままここに連れてこられ、シルさんに待っているように言われたので体を休めていると、リリィが飛び込んできてついでにミィシャさんもなぜかいてこの状況の完成だ。 とりあえず一つ言えるのは、説教はもうおなかいっぱいです
「ふぅ...... さてセフィロス君、説明お願いできるかな?」
「えっと、はい......」
どうやらミィシャさんは事前に怒っていたためそこまで怒っていないようだが、リリィとシルさんの雰囲気に押され話し始める。 知り合いの声が聞こえたので探してみるとミィシャさんがおり、ミィシャさんからガネーシャファミリアがテイムするはずだったモンスターが逃げ出し暴れていること、それを討伐しているとロキファミリアの面々を見つけ共闘、帰還。 ざっくりだが話し終える
「そういえばミィシャさん、なんでモンスターが逃げ出したかわかったんですか?」
「いまだ調査中なんだー。 そんなことより自分の心配をしたほうがいいと思うよ、セフィロス君」
「「・・・・・・」」
「あ、はい」
目の前を見ると何とも言えない表情をした二人がいた。 俺は二人を見て黙り込み、二人からの言葉を待つ
「まずはセフィロスさんが無事に帰ってきてよかったです」
「はい、ありがとうございます」
「でも!あまり心配をかけないでください。 冒険者ですから傷が絶えないのは承知しています、でも、でも、心配は心配なんですからぁ......」
「・・・・・・」
そう言って泣きついてきたシルさんを抱きしめる。 確かに冒険者という職業柄傷は絶えないし、最悪そのままダンジョンで野垂れ死にする可能性もある。 いくらわかっているとはいっても、心配なものは心配か...... シルさんの頭をなでつつ、リリィを見ると
「私もシルさんと同じ気持ちです。 セフィロスは必ず帰ってきてくれるって信頼はしていますが、やっぱり心配なものは心配なんです。 あんまり心配はかけないでください......」
そう言ってリリィも抱きついてくる。 リリィの頭をなでつつ、俺は考えていたことを口にする
「シルさんもリリィの気持ちもわかった。 ここで心配かけないようにーなんて口が裂けても言えない。 実際こうやって心配かけちゃってるし、次もまた同じようなことがあったら同じようなことするだろうから。 だからごめんとは言わない、心配してくれてありがとう。 でもさ、どんなことがあろうと絶対帰ってくるから」
本心を伝えると二人の力が少し強くなった気がするけど、そのままにしておく。 ミィシャさんを見ると、こんな状況でもお酒を飲んでいて少し呆れるが、グラスを空けるとこちらを見る
「まぁ、私は言いたいことはもう言ったから何も言わないけど、一つだけ。 あんまり二人に心配かけちゃだめだよ? もちろん私にもね?」
「・・・・・・はい」
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泣きつかれて寝てしまった二人を備え付けのベッドに寝かせ、面倒をミィシャさんに任せた俺は部屋の外に出る。 相変わらず下は騒がしいようだが、それになぜだかホッとする。 隣の部屋の扉が開き出てきた人物を見ると
「「あ」」
何故かベルが隣の部屋から出てきたのだった
「ベル」
「セフィロスさん、どうしてここに?」
「まぁ連れてこられたというか、なんというか」
「?」
不思議そうなベルにざっくりと説明をする。 するとベルは苦笑していたが、自分と同じだと言っていた。 どうやらベルもモンスターフィリアに行っていたようで、そこでヘスティア様と会いまわっていたらしいのだが、シルバーバックに襲われたらしい。 善戦はしていたらしいのだが、いかんせん武器が初期の支給された武器で戦っていたため、すぐに折れて逃げ回っていたらしい。 だが、ヘスティア様から新しいナイフをもらい、反撃、すぐに倒してしまったようだ。 そのナイフを見せてもらったが、いつもベルがショーウインドーに張り付いてみていたナイフに似ていた。 柄にはヘファイストス様の名前が。 それを見て俺は冷や汗が出る。 ヘファイストスファミリアの武器はどれもお高いと聞く、俺も値段を聞いたりしたが今の俺達には無理だ。 そのことをベルに聞いたのだが、ヘスティア様が心配しなくてもいいと言っていたらしい。 心配だ、ものすごく心配だ。 機会があったらヘファイストス様に聞いておこう、ヘスティア様じゃ答えないだろうし。 話は脱線したが、倒したすぐあとヘスティア様が倒れたらしいのだが、どうも寝不足だったようだ。 今は目が覚めたヘスティア様に水を持っていく途中とのことだった
「なら僕に構ってなでヘスティア様に水持って行ってやれよ」
「あぁ!そうでした」
「引き留めて悪かったな」
「いえ、セフィロスさんもお大事に!」
急いで下に行くベルに俺は苦笑しつつ、感謝した。 ベルと話していたおかげでいくらか気分が上向いた。 一息ついて部屋に戻ると
「あー、セフィロス君、やってるぅー?」
ただの酔っぱらいがいた。 なんだろう、外でブルーな気持ち取り除いてたのに、その時間返せ
「だまらっしゃいこの酔っぱらい。 こんなんじゃリリィとシルさんの世話任せておけないな」
「なんだとー!!」
その後、酔っぱらいを適当にあしらいつつリリィとシルさんを起こす。 二人は少し眠そうだったが意外にすぐに起きてくれて、部屋を出る。 ミィシャさんは飲みすぎだ、何故かリリィとシルさんが寝ていたベッドですぐに寝てしまった。 明日二日酔いじゃなきゃいいけど
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ミアさんとシルさんにお礼を言い豊穣の女主人を出る。 俺とリリィは手をつないで夜のオラリオを歩いていた。 ロマンチックなんて思うかもしれないが、こうでもしないとリリィはまっすぐ歩けないからだ
「うーん......」
「リリィ、しっかり歩こう?」
目が覚めたと思ったのだがリリィは寝ぼけていた。 俺はため息をつきながらリリィを引っ張って歩く。 しばらく歩いたころ、昼間の出来事を思い出しリリィに話しかける
「そういえばさリリィ」
「はいー、なんでしょうか?」
「夕凪の秘密がばれた」
「はい?......はいー!?」
リリィの絶叫が夜のオラリオの街にこだまする。 目が覚めたらしく、あわあわしているリリィ。 少し面白いがどうしよう、なんて考えていると夕凪が助けてくれる
『落ち着いてくださいリリィ様、今映像で見せますので』
突如目の前に映し出されるホログラム。 リリィは感心しているようだが、映し出される映像にだんだんと顔が険しくなる、しまいには
「セフィロス、お説教追加です」
「はい......」