勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
早朝とも呼べる時間、いつものように眠たそうなリリィに送られダンジョンへと走る。 いつものようにダンジョンへと向かう途中でシルさんと出会い、弁当を貰い送り出される。 そんないつもと同じ朝だったのだが
「おにーさん、おにーさん。 黒髪のおにーさん!」
声をかけられた。 周りに人はちらほらいるが、黒髪なのは俺だけで、声のした方向を向くが誰もいない
「下、下ですよおにーさん!」
言われた通り下を向くと、フードを目深くかぶった子がいた。 いかにも怪しさ満点なのだが、反応してしまった手前無視するわけにもいかず話しかける
「えっと、何か用?」
「戸惑っているみたいですね、ですが大丈夫です!貧乏なサポーターが、冒険者様に自分を売り込んでいるだけです!」
ということらしい。 サポーターと言えばダンジョン探索を補佐してくれる頼もしい存在だが、ぶっちゃけ俺には必要ない。 サポートは夕凪がやってくれるし、まぁ確かに魔石などを持て貰えばもっと探索出来て、稼ぎも増えるだろうが。 俺が考え込んでいると、目の前の子は心配そうに俺を見上げてくる
「ダメ、ですか?」
「・・・・・・とりあえずお試しで」
「はい!」
上目遣いで見られ、たまらずokしてしまったが、どうなることやら。 時間ももったいないので、歩きながら確認をする
「とりあえず自己紹介を、俺の名前はセフィロス。リリィファミリアに所属してる。 よければ君の名前、所属のファミリア、種族とレベル、到達階層と契約を軽く確認しておこうか」
「い、いきなりですねいいですけど...... 名前はリリルカアーデです、所属ファミリアはソーマファミリア、種族は獣人、Lvは1で、最高到達階層は11階層です」
「え、リリカルアーデ? マジか......」
「リ リ ル カです!どうやったら間違えるんですか、まったく」
どうやら聞き間違いだったようだ。 リリカルなんて言うからびっくりしたが、よかったよかった。 それにしても獣人か。 横目でアーデさんを見ると、頭の上には犬耳が。 撫でたい
「アーデさん、一ついいか?」
「は、はい、なんでしょうか?」
俺の目の色が変わったのが分かったのか、息をのむアーデさん。 なに、大丈夫だ。 ただ撫でるだけだ
「犬耳、撫でさせてくれないか?」
「はい......はい!?」
「許可はとったぁ!」
早速と言わんばかりに撫で始める俺。 別にだいの犬好きというわけではないが、異世界でファンタジー世界に来たのだ、やはり触れてみたいとは思う。 え? アーニャさんとかクロエさんがいるだろって? あの人たちはあくまで俺が常連として通っている店の店員だ、たいして親しくもないのにそんなことをしたら失礼だと思う。 あと喧嘩売ってきた狼人はいたが、テメーはだめだ。 その点アーデさんなら今日一緒に探索する仲間だ、多少は大丈夫だと思う、多少は。 ひとしきり撫で終え満足して手を離すと、何故か赤い顔でアーデさんは物陰に隠れてしまう
「あの?」
「真面目な見た目をしてセフィロス様は変態だったのですね。 リリの大事なものをあんなに撫でるなんて!」
「・・・・・・」
物陰から赤い顔で威嚇するように怒鳴るアーデさん。 うん、よくよく考えたら耳は動くわけで、そこには神経が通ってるわけで、そらそこ撫で繰り回したら怒るよな。 頭で冷静に考え、その場で土下座する
「申し訳ございませんでした!!」
往来の真ん中で土下座、かっこ悪いとか気にしている暇はなく、真摯に謝る。 ここでメンツなどを気にしている暇はないのだ!
「・・・・・・何してるんですか?」
だが伝わらなかった!考えてみればDO☆GE☆ZA☆なんか日本の風習だし、それがオラリオで伝わるはずもない。 一応日本、こっちでは極東らしいが、その極東の神様はこっちにいるらしいけど
「これは極東の土下座というもので、深い謝罪や請願の意を表す場合に行われるものです。 なので俺は許してもらうまで頭を上げない!!」
「いや、そこでそんなこと言われましても...... はぁ、仕方ないですね」
足音が近づいてくるが、俺は頭を上げずにそのまま石に額をこすりつけている。 そして目の前で足音が止まり
「許します」
そう言われたので頭を上げると、多少顔は赤いがアーデさんの姿が
「本当に?」
「はい。 道のど真ん中でこんなことされ続けても迷惑ですし、それに本気で反省しているのは伝わりましたから」
「・・・・・・ありがとうアーデさん」
そう言って立ち上がり、この話は終わりだと言わんばかりに歩き始めたのだが
「ですが!私の大事なものを撫で繰り回されたのとは話は別です!!責任、取ってもらいますからね!」
「あい......」
ですよねー、っと思いながらダンジョンへととぼとぼ歩いた。 ちくせう......
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「ふっ」
朝の空気はどこへやら、真面目にダンジョン探索に励んでいた。 夕凪のナビゲートの元、モンスターをサーチアンドデストロイする。 いつもと変わらないダンジョン探索だが、今日は魔石を拾わない。 アーデさんがいるから一々拾わなくてもいいし、次の敵への移動に割ける。 おかげでいつもよりペースは落としているものの、順調ではあった
「あの、本当にセフィロス様はLv.1なんですか? それにしては動きに無駄がないですし......」
「一だよ。 ついでに言うと、ダンジョンの最高到達階層もここだし。 後、ずっと言ってるけどセフィロス様やめて」
「えぇー!? 冗談じゃなかったんですか!? セフィロス様はやめません」
驚いているアーデさんだが、やはりそんなもんだよなぁ。 やっぱり階層下げる交渉しようかな、なんて思いつつ敵を切り裂く
『夕凪、反応は?』
『遠くに数匹反応があります』
近くの敵は狩り終えたらしく、少し遠くみたいだ。 アーデさんを見ると魔石を拾い終えたみたいだし、声をかける
「おーい、この近くに敵いないみたいだから移動しよう」
「・・・・・・また走るんですか?」
うんざりしたようなアーデさんの声。 顔もうんざりしている
「いや、走っていったほうが早いじゃん」
「いえ、確かにそうなんですけど。 走ってばっかりじゃないですか」
「これでもかなりペース落としてるよ?」
「・・・・・・頼む人間違えたでしょうか?」
「聞こえてるぞ」
本人は聞こえないつもりだろうが、周りが静かなのだいやでも聞こえる。 いやまぁ、確かに走ってばっかりだがこれもステータスを上げるためだ。 実際微々たるものだが、走った時と走ってないときのステータスの上り具合が違うのだ
「そんなに走るの嫌か?」
「少し走る程度ならいいんです、ですがずっと走ってるじゃないですか!!」
ウガーっと食って掛かるアーデさんだが、この時間すらもったいないのだが。 走りたくないアーデさん、どうしたもんかと思っていると妙案が浮かぶ
「そうか、走るのが嫌なら運んでいけばいいのか」
「はい? 何を言ってるんですか?」
「ちょっと失礼?」
いまだ何か言っているアーデさんだが、時間がもったいないので気にせず肩に担ぐ。 本当は横抱きでもよかったのだが、バックパックがあるので担いだわけだ。 相応に重いが、このくらい身体強化魔法で何とかなる重さだ
「レッツゴー!」
「ちょっと何言ってるんですか!? おろして、おろしてくださいー!!」
肩口で暴れているが、気にせずにそのまま全速力で走り抜ける。 よくよく考えたら、これ敏捷と力がアップするのではないだろうか?