勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二話 神リリィ

「貴女は命の恩人だ......」

 

「大げさですよ」

 

目の前の少女は俺の行動に少し引きながら答える。 まぁそうだよな、客観的に今の行動を見たら、高校生ぐらいの男が泣きながら少女の手を握ってるんだもんな。 と言ってもまわりに人なんかいないし、密室に二人きりだけどな。 今の状況を簡単に説明すると、店の裏口に倒れていた不審者を少女の家なのだろうか? とりあえず小屋に連れてきて、店の残りをごちそうされたそんな感じだ。 俺は別にロリコンではないので問題ないが、その筋の人をだったら危なかったんじゃないだろうか? 怪しいって? いやいや俺は違うから。 仮にそうだったとしても、Yes、ロリータ!No、タッチ!!だから

 

「えっと、どうかしましたか?」

 

「いや、なんでもないよ? とりあえず自己紹介がまだだったね、僕は......」

 

別に前世の名前が嫌いだとかそういうことではないが、せっかく第二の人生だ。 新世界だし、名前を新たにするのも悪くないかと思い、新たに自分でつけた名前を口にする

 

「セフィロス。 僕の名前はセフィロスだ」

 

「セフィロスさんですね。 私は神リリィ、一応神様なんですけど」

 

なんというか驚いた。 目の前の少女が神様らしい。 驚いたが、神にもこんなタイプがいるだろうと思い、気持ちを切り替える

 

「神様でしたか。 えっと、失礼に失礼を重ねて申し訳ありませんでした」

 

そのなんというか、今までの行いを振り返るとかなり失礼を働いたのだが、許してくれるだろうか? 頭を下げてはいるが、若干怖い

 

「え? え? いえいえいえ、大丈夫です! 大丈夫ですから頭を上げてください!」

 

俺の心配は杞憂に終わる。 頭を下げているからわからないが、なんか明らか慌てている雰囲気が伝わってくる。 なんか今だって、頭を下げている視界に入って、頭を上げてくださいって瞳の端に涙ためながら言ってるし。 これ以上はばつが悪いので頭を上げると、ほっとしたように息をついていた。 なんというか、面白い神様だな

 

「じゃあもう一回だけ、すみませんでした」

 

「いいんですってば!」

 

ワタワタと手を振る神様を横目に改めて室内を見回す、なんというか物少ないよな。 必要最低限のものしか置いてない感じだ、しかも夜も遅いのにほかの眷族が来る様子はない。 一人なのだろうか

 

「あの?」

 

心配そうにこちらを見てくる神様、どうやら考え事をしていたら心配させてしまったようだ。 とりあえず手を振ってなんでもないとアピールしておく

 

「あの、質問いいですか?」

 

「はい、僕に答えられることなら」

 

「その、なんで私が神だと言って嘘だと思わなかったんですか? 自分でもわかってるんですがその、神様なのに全然偉そうじゃないですし背も低いですし......」

 

なんて自分で言って落ち込んでしまう神様。 若干馴れ馴れしいかなと思いつつ、でも放っておけないので神様の頭をなでながら言葉を紡ぐ

 

「だって神様嘘ついてないでしょう?」

 

「え?」

 

「いや嘘だったんですか?」

 

「ち、違います!」

 

「ならそれでいいじゃないですか」

 

そう言って笑いかけると、神様はぽかんとした表情をした後に徐々に瞳の端に涙がたまっていく

 

「うぅ......ひっく......うえぇぇぇぇぇぇん!!」

 

「えっと、どうしよ?」

 

泣きついてきた神様に俺は困るが、一応抱きしめて撫でておく。 しばらく泣いていたようだが、ようやく収まったのか赤い顔をしながら少し離れてくれた

 

「えっと、その、恥ずかしい所をお見せしました......」

 

「いや気にしないでください」

 

そういって頭をなでると恥ずかしそうに身を縮こませてしまう。 ひとしきり撫でた後、気になっていたことを聞くことにした

 

「えっと神様、眷族はいらっしゃらないんですか?」

 

「呼び捨てでいいですし、敬語じゃなくていいですよ? 実はお恥ずかしながら、私下界に来てそこまで長い日数は立ってないんです。 一応ギルドには届け出は出してるんですけど......」

 

どうやら思った通り眷族はいないらしく、零細ファミリアだったようだ。 どうも話を聞くとこの小屋も神友から借りているらしく、申し訳ないのだとか

 

「ならリリィ、僕を君の眷族にしてくれないかい?」

 

「え? で、でも私なんかでいいんですか? セフィロスなら私なんかよりもずっといい神のところに......」

 

「ご飯の恩もあるしさ。 それに何より、リリィだから僕はいいと思ったんだよ。 ほかの神なんて知らないしね。 だからリリィ、私なんかなんて言わないで。 もっと自分に自信を持とう!」

 

「・・・・・・はい!」

 

そうやって頷いたリリィの顔は泣いていたけど、今までで一番いい笑顔だった。 そんなわけでやってきました、ステイタスを刻むお時間です! なんて仰々しく言ってるけど、ステイタスを刻むのは簡単で神の血、この場合はリリィの血を背中にたらすだけらしい。 なんというか拍子抜けだ

 

「あの、重くないですか?」

 

「大丈夫、大丈夫」

 

心配そうに聞いてくるリリィだが、重いわけもなく逆に軽すぎて心配になるほどなのだが。 だが、人も神も多分同じだろう、女性に体重の話はNGだ。 そんなくだらないことを考えていると、背中から光が漏れている。 どうやらリリィが背中に血を垂らしたようだ。 特に体に変わった感じはしないのだが...... そんなことを考えていると、リリィが背中から降り一枚の紙を渡してくる

 

「これは?」

 

「ステイタスの写しです、一緒に見ましょう」

 

とのことらしい。 なので寝ていたベッドから起き上がり、リリィと並んで座りステータスの書いてある紙を見る

 

セフィロス Lv.1

ステータス

 

力 :I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

スキル

武芸百般

 

魔法

異世界魔法:ワールドこのすば

 

と書かれていた。 これはどう反応すればいいのだろうか? 隣のリリィを見てみると、不思議そうに俺を見ていた。 俺を見られても困るのだが、とりあえず聞いてみることにした

 

「これってすごいの?」

 

「えっと私も初めてなのでわかりませんけど......他の神の話を聞いたときは、魔法やスキルなんて最初はほとんど発現した人なんていないって聞いてるんですけど」

 

「ふーむ」

 

スキルに関しては心当たりはあるけど、魔法は完ぺきに転生特典だよなぁ......でもそうだな、俺の神様。 家族になるわけだし話すことにするか

 

「リリィ、聞いてほしい話があるんだ。 これから話すことは到底信じられるような話じゃなくて、荒唐無稽な話なんだがそれでも信じてくれると嬉しい」

 

「私は......信じます。 セフィロス、話してください」

 

確かな信頼と決意のこもった眼。 それを俺はうれしく思いながら、語り始めた

 

「まず俺はこの世界の人間じゃないんだ。 異世界と言えばいいのかな。 こっちに書物でや本でどういう物語があるかわからないけど、そんなこの世界からすれば架空の世界から来たと思ってくれ。 俺はもともとその世界で生きてたんだけど、なぜか死んじゃってな? 詳しい説明は省くけど、それで別世界であるこの世界に転生させてもらえることになったんだ。 それで転生するのにつけられた特典は三つ、最初にこいつ」

 

そういって脇に置いておいた刀を手に取る

 

「初めまして、と言うのもおかしいですが。 マスターの武器です」

 

「け、剣が喋った!?」

 

「そうか、お前に名前付けてなかったな。 名前は......夕凪にしよう」

 

「了解しましたマスター、固体名称を夕凪で登録。 そういうわけでよろしくお願いします、リリィ様」

 

「えっと、はい、よろしくお願いします」

 

とりあえず自己紹介が終わったので、話をお戻すことにする

 

「そして二つ目が、元いた世界の身体能力と刀やほかの武器を扱う技術をこっちでそのまま使えるってこと。 多分スキルの武芸百般はここからきてるはず...... そして三つ目がこの魔法ってことだ。 このこのすばって書いてあるのは多分その世界の魔法が使えるってこと」

 

「・・・・・・話してくれてありがとうございます、セフィロス」

 

「・・・・・・疑わないのか?」

 

「神は地上に来る際に多くの力を制限されますけど、嘘をついていないかくらいはわかるんですよ? それに、セフィロスの目は本気でした。 だから私はセフィロスを信じます!」

 

どうもリリィは俺が思った以上にしっかりしているようだ。 俺は自分の主神への評価を改め、リリィに向き直る

 

「リリィ様、これからよろしくお願いします!」

 

「私こそよろしくお願いしますね、セフィロス!」

 

 

 

 

 




こっちも前書きや後書きは書かないつもりだったのですが、主人公およびリリィの紹介だけ

セフィロス

黒髪黒目のヒューマン。 身長は170センチくらいで体格は普通。 アクア型の全自動転生マシーンで転生した。 年は17歳。 実家が道場を運営しており、腕前は師範代級(父親には勝てない) 他にも父の知り合いが運営する道場に半ば無理やり通わされたせいか色々な武器を扱える

神リリィ

金髪青目の少女。 性格は憶病でありおどおどしている。 セフィロス大好き

スキル

武芸百般
・色々な武器をそこそこ扱える、もちろん訓練次第では達人級まで行くことは可能

魔法
異世界魔法:ワールドこのすば
・速攻魔法
・詠唱式「魔法名」(このすばの魔法名を言うことで発動する)

こんなところですかね
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