勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十九話 お試しサポーター、午後の部

探索午前の部も終え、ギルドでの換金も終わり昼休憩。 俺は外のベンチでシルさん特製の弁当をぱくついていた。 前に料理をふるまってからというもの、シルさんの料理は日々進化していき(こういうのも本人に失礼だが)、彩、味、ともにいいものになってきている。 自分で作ったほうがおいしいもので切るんじゃない、なんて聞かれそうだが人が作ったものを食べるからこそおいしいのだ。 ・・・・・・何事にも限度というものがあるが

 

「アーデさんは昼は何か食べないの?」

 

「いえ、まさかこんなに早く終わると思っていなかったので......」

 

そう言っておなかのあたりを抑えるアーデさん、答えになってないし終わりでもない。 仕方ないので、弁当の中に入っていたサンドイッチを一つアーデさんに差し出す。 本人は不思議そうな顔をして受け取らないので、とりあえず手に持たせ口にくわえていたサンドイッチを手で取る

 

「それ、あげる」

 

「え? でも......」

 

「探索はまだ続けるから、腹満たしておいてもらわないと」

 

「・・・・・・まだ続けるんですか?」

 

それはそれで嫌そうな顔をしているアーデさんだが、俺はその意見を無視してサンドイッチを食べ進める。 アーデさんも諦めたようで、サンドイッチを食べ始めた。 サンドイッチも食べ終わり、ゆっくりしていたが報酬を分けていなかったことを思い出し、サンドイッチを食べているアーデさんにその話をする

 

「そういえば報酬の話、結局話していなかったけど半々でいいよね」

 

「ふぁい? んぐ、そんな今日はお試しですから無料でいいですよ。 それにそのほうが冒険者様にも都合がいいでしょう?」

 

その言葉に若干違和感というか、どこか暗い雰囲気を感じ取ったが、それではだめだという思いのほうが強く、報酬を半分にする。 と言っても、アーデさんのバックパックの性質上、二人で半々で分けても何時もより少し少ないくらいで収まる。 これなら、俺の方もバックパックに詰めればかなりのもうけが期待できる

 

「アーデさんが今までどんな目にあったかとか僕は分からない、でも僕と契約しているときは受け取ってもらうよ。 労働には対価が必要だ、アーデさんはこの対価に見合うって言ったらおかしいけど、それだけの働きをしてくれたしね」

 

そう言ってお金が入った袋を差し出すが受け取る様子のないアーデさん、それを無理やり受け取らせる

 

「で、でも、モンスター倒したのは冒険者様ですし、私はその後の魔石をとっていただけです。 報酬の半々なんて......」

 

何を言われても聞く耳持たない俺はアーデさんの言葉を無視し、見知った姿を見つけたのでそいつに駆け寄る

 

「ベル!」

 

「あれ、セフィロスさん? これからダンジョンですか?」

 

「おうよ、午後の部の開始だ。 ベルもどうだ?」

 

「あ、一緒でもいいですか?」

 

どうやらベルも乗り気なようだし、これでアーデさんとの話もうやむやにできるだろう。 内心でそう思いつつ、いまだベンチに座っているアーデさんに声をかける

 

「おーい、アーデさん行くよー」

 

「もう!セフィロス様は!!」

 

「あれ、セフィロスさん新しくパーティー組んだんですか?」

 

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アーデさんのことを紹介しつつ、ベルとダンジョン探索を始めた俺たちだったが

 

「なんでお二人とも走りなんですか!!」

 

アーデさんのこの一声により休憩をはさむこととなった。 ふむ、確かに走りっぱなしではあったが、いつもよりはペースを落としている。 ベルも不思議そうな顔だ。 俺に毒されただけなのか、それともベルもこれが普通だと思っているのか、まぁ細かいことはどうでもいいか

 

「いろいろなパーティーでダンジョン探索を行ってきましたが、ずっと走っているパーティーなんてこれが初めてです!!」

 

「そんなこと言われても......セフィロスさん?」

 

「これが僕たちのスタイルだしなぁ......」

 

初めて入った時は仕方なかったにしても、二回目からは少なくとも俺はこうだった。 時間は有限だし下れる階層は少ないわけだ、なら少ない時間で多く稼ぐにはどうしたらいいだろうか? たどり着いた答えは走ればいいというところだった。 確かに脳筋な答えというのは分かっているが、テレポートは魔力消費するし、貴重な登録もつぶしたくない。 ならこうするしかないだろう? ベルも最初の日はゆっくり探索していたが、俺は走り始めたらついてきたし。 それからずっとやってるらしい。 やはりステータスの上りがすさまじいらしく、そのためにとのことだった

 

「うぅ、やっぱり入るパーティー間違えました......」

 

今度は俺に聞こえるぐらいの声で言うアーデさんに、俺は聞く

 

「なら今日でサポーター終わりにしておく? 別に僕的には構わないけど。 確かにアーデさんいたほうが効率的だけど、アーデさんが嫌なら仕方ないし」

 

「・・・・・・」

 

答えはアーデさんしだいだ。 アーデさんはすぐには答えず考え込んでいるようだが、しばらくすると口を開いた

 

「・・・・・・やってやりますよ、えぇ、やってやりますとも!!」

 

なんかムキになっていた。 何がどうなったらそうなるのかわからないが、ともかくムキになっていた

 

「走りっぱなしが何だっていうんですか!えぇ、えぇ!!やってやりますよ!そういうわけで、これからもよろしくお願いしますね、セフィロス様!!」

 

「あ、あぁ。 わかった.....」

 

若干アーデさんの雰囲気に押されつつ頷く。 ムキになったというよりも半ギレかな?

 

「何を休んでいるんですかセフィロス様!ベル様もです!時間がもったいないですからさっさと行きますよ!!」

 

「はは、了解」

 

「は、はいー!」

 

休みたいといったのはアーデさんのはずなのに、いつの間にか俺たちのせいにされた。 アーデさんにせかされるように立ち上がった俺たちは、いつものように夕凪のナビゲートの元モンスターを倒して倒して倒しまくった。 そのかいもあってか、その日の換金は過去最高額に達した

 

「うーん、過去最高の稼ぎだ」

 

「セフィロスさんもですか!僕もですよ!!」

 

「今日一日でこんなに......」

 

興奮冷めやらぬベルに稼ぎが信じられないアーデさん、それを見守る俺

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