勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
待ち合わせ場所、と言っても勝手に思っているだけだが、その場所に着くと誰もいなかった。 いつもならアーデさんが来ているはずなのだが、今日は誰もいなかった。 はて、どういうことなのだろうか? 軽くあたりを見回すと、アーデさんらしき人と何やら男が。 これはまずい場面に出くわしただろうか? なんて気まずく思ったがどうやら俺の思っているようなものではなく、男はアーデさんに詰め寄ていた
「はぁ、厄介ごとか」
アーデさんに近づこうとすると、進行上を遮って出てくる影が一人。 うざったく思いながら顔を見ると、どこかで見たような顔が。 はて、どこで見たんだろうか。 俺が考え込んでいると、その男が声をかけてきた
「お前はこの間の!まぁいい、おい、俺たちと組め」
「はあ?」
「お前もあいつから金を巻き上げるの手伝えって言ってんだよ」
そう言って馴れ馴れしく肩を組んでくる男、正直言ってうざい。 ただでさえ時間は限られていて、早くダンジョンに行きたいのにこんなのに絡まれて。 なおかつ金を巻き上げる?
「反吐が出る......」
「あん? 何か言ったか?」
俺が小さい声で言ったため聞こえなかったのか、顔を近づけてくる男。 その顔はゲスな笑みを浮かべていて、瞬間キレた。 身体強化をし男の襟首を持ち、そのままアーデさんに詰め寄っている男に思いっきり投げる。 木がへし折れるような音が聞こえたが、まぁいい。 こちらをポカンとした表情で見ているアーデさん、なにやってるんだか
「時間がもったいないから早くいくぞ」
「は、はい!」
返事も聞かずに俺は歩きだしたのだが、急いできたのか隣に並ぶアーデさん。 特に俺は何も聞くことはせず、そのままダンジョン内に入っていった
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「あの、気にならないのですか?」
「何が?」
朝の一件が尾を引いていて、俺の機嫌は悪かった。 と言っても多少悪いだけで、だいぶましになったのだが。 だからこそアーデさんも多少遠慮がちに聞いてきているのだろうが
「その、朝なんでリリが冒険者に絡まれていたかとか......」
だんだんと声がしりすぼみになっていくが、俺の機嫌が再び悪くなっていっているからだろう。 いや、思い出しただけでイラつくのは仕方ないと思うよ? 俺は聖人君子じゃないしね
「聞いて答えてくれるの?」
「・・・・・・アレはあの冒険者様たちの勘違いです」
「ほーん? それで通じるとでも?」
「・・・・・・」
つい語気が強くなってしまうが、仕方ないだろう。 アーデさんは隠していることが多々ある、すべてを話せとは言わないが譲歩して多少話すならまだしも、今回のようにすっとぼけるつもりならなおさらだ。 今回の件で手を出してしまったということは俺も標的に入っただろうし、俺だけならまだいいが、いやよくないけど、リリィまで手を出されたら流石に黙ってはいられない。 その危険があるにもかかわらず、喋らないとはそう言うことなのだろうからな。 結局この後俺たちは一言もしゃべらず、午前の部を終了させた。 午後からはベルが来たことにより多少の会話はあったが、やはりいつものような会話はなかった
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「悪いなベル、一回帰ってもらったふりなんて」
「いえ、いいんですけど...... でも、リリはよかったんですか?」
「そのアーデさんに関する話なんだよ、はぁ......」
午後の部も終了し換金後、俺たちはそのまま解散したのだが、ベルと俺だけ再度ギルド前に集まる。 一応ベルも一緒に冒険したのだ、目をつけられても不思議ではないし注意を促しておこうと思ったのだ。 なんとなく視線を上げると人だかりができていた。 気になるのでベルを見ると俺を見ていたので、頷いて二人で見に行くことにした。 そこにはよく見知った人物のレベルアップの情報が載っていた。 アイズヴァレンシュタイン、ウダイオスを倒しLv.6へ。 これには顔が引きつる。 階層主と言われるとてつもなく強いモンスターだが、どうやら一人で倒したらしい。 隣のベルを見るが、やはり顔が引きつっていた
「・・・・・・俺たちは地道に頑張ろう」
「・・・・・・はい」
顔が引きつったままの俺たちだが、気持ちを切り替えて周囲を見渡す。 すると、探し人は暇そうにあたりを見回していた。 目の前に大量の書類を置きながら。 仕事しろよ
「ミィシャさん」
「あ、セフィロス君、どうしたのー?」
声をかけると探し人ミィシャさんは、待ってましたと言わんばかりにすぐにこっちに来た。 なるほど、仕事がしたくないから何でも飛びつくと。 どうせ後でやる羽目になるのに。 内心そう思いながら話を進める
「この間の件、どうですか?」
「この間...... あぁ、リリルカアーデさんとソーマファミリアについてね」
「セフィロスさん?」
ベルが厳しい視線を向けてくるが、とりあえず無視。 ミィシャさんの先導に従って個室に通された
「ちょっと待っててね、今エイナ呼んでくるから」
「はい」
「・・・・・・」
相変わらず厳しい視線を向けてくるベルだが、なにすぐにわかる。 すぐにやってきたエイナさんはベルの姿に驚くが、すぐに切り替える
「セフィロス君こんにちわ」
「どうもエイナさん、アーデさんの情報とソーマファミリアについての情報は?」
「その前に一ついいかな? どうしてベル君をここに?」
「当事者だから」
「セフィロスさんどういうことですか!リリを秘密裏に調べてるなんて!」
何も言わない俺についに抑えが聞かなくなったのか、聞いてくるベル。 俺はそれに特に動じず、真実を話す
「なんで調べているか、そんなもの怪しいからに決まってるからだ。 ベル、今日の俺とアーデさんの態度、おかしいと思わなかったか?」
「そ、それは......」
「実は朝、アーデさんが絡まれてた。 どこのファミリアかは知らんがな。 その絡んでいた男の仲間の一人が、アーデさんから金を巻き上げないかって誘われたんだ」
「そんな!? なんで!?」
「理由は知らん。 でもな、そのことについてアーデさんはなんて言ったと思う? 向こうの勘違いだと」
「・・・・・・」
これにはベルも黙った。 確かに勘違いの可能性もなきにしはあらずだろう、だが怪しすぎる。 それに思い出したこともあった
「それとな思い出したことがあるんだ。 その計画を持ち出した男、前にあってるんだよ俺。 パルゥムを追いかけまわしていたから事情を聴こうとしたらいきなり襲い掛かられてな、剣をへし折ってやったけど」
「まったく、なんでそういう火種を作るかなー、セフィロス君は......」
「それに関しては仕方なかったでしょう? でな、その剣をへし折ってやった男が俺に計画を持ち掛けてきた男だったというわけ。 それともう一つ、これはお前にも関係することだ。 お前のナイフが盗まれたやつあっただろ、未遂で終わったが。 その時のナイフを持っていたのがパルゥムなんだよ、これはリューさんから聞いたが。 だが、俺とぶつかったのはアーデさんだった。 もしかしたらアーデさんがナイフを拾ったのかもしれないが、怪しむのは十分だろ?」
「・・・・・・」
ベルは俯くだけだった。 まぁ、無理もないと思う
「それじゃあエイナさん、とりあえずソーマファミリアとリリルカアーデさんについての情報を」
「あ、うん」
落ち込んでいるベルをよそに、エイナさんはソーマファミリアについて語り始めた。 まぁ、胸糞悪い話だった。 アーデさんについては、基本的なことしかわからなかったけど。 ベルに一応注意を促しつつ、その日は解散となった。 まぁたぶん、予想だが仕掛けてくるなら明日か?