勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
オラリオの街を少女に手を引かれながら歩く高校生、リリィと俺のことだ。 ステータスを刻み、なぜか一緒に寝ると言ってきかないリリィに負け、一夜を明かし(特に何もなかった)オラリオに来て二日目の朝、リリィも仕事がないということなので、手を引かれながら俺はリリィの神友であるヘファイストス様のホームに向かっていた
「リリィ、ヘファイストス様ってどんな神様?」
「えーっと、とっても優しいですよ? 私が下界に降りてきて、心配だからって世話をしてくれましたし。 もう一人の世話もしてたから、手一杯のはずだったんですけど.......」
なんてリリィが苦笑いしていた。 どうやらそのもう一神は手のかかる神のようで、リリィは言葉を濁していた。 歩くこと数分、俺たちの家からすれば数十分と言ったところか、立派な門構えのところに着いた。 これが零細と大きいファミリアの違いか、見てて悲しくなってくるがリリィはそんなことないのか、門番と親しそうに話していた
「セフィロス行きましょう、通っていいそうです!」
「わかった」
リリィの指示に従って門をくぐったのだが、くぐる瞬間なぜか不安になるようなことを門番に言われた
「気をつけな兄ちゃん、ここにはリリィ様のファンが多いからね。 眷族だって聞かなかったら思わず剣を抜いていたところだ」
「はい?」
リリィに手を引かれているため詳細を聞くことは出来なかったが、門番の言葉に背筋が冷えたことから多分冗談の類じゃない。 なんだろうか紹介もくそもなく、帰りたくなってきたのだが。 事実門を入ってからというもの、視線が痛いのだが。 耳を澄ませてみると、なんだあの男とか、なんでリリィ様と手をつないでるんだ、とかめっちゃ恨みがましい声が聞こえるんだが。 微妙に殺気とか飛んできてるし。 でも、それを向けられているのは俺だけなので、リリィはお久しぶりですとか上機嫌で手を振っている。 ある程度人が少なくなるまでは、正直言って生きた心地がしなかった。 手を引いて歩いていたリリィが扉の前で止まる、どうやらここがヘファイストス様の部屋のようだ
「行きますよ、セフィロス」
「いつでも大丈夫だ」
「お久しぶりです、ヘファイストス!」
俺の手を離し先に入るリリィに続き、俺も深呼吸してから部屋に入る。 そこにいたのは赤髪に眼帯をした女性だった。 多分リリィが抱きついているところを見ると、あの人というか神がヘファイストス様だろう。 まずは挨拶だな、失礼のないようにしないと
「初めましてヘファイストス様、リリィ様の眷族でセフィロスと申します」
「初めまして。 リリィから聞いてると思うけど、私がヘファイストスよ。 よろしく」
頭を下げ挨拶をすると、少し笑いながら手を差し出してくるヘファイストス様。 神と握手とか恐れ多いが、握手しないのも失礼にあたると思うので、握手をする。 流石鍛冶の神様ということもあり、少し硬い手だった
「そんなにかしこまらなくても大丈夫よ?」
「そうですよセフィロス、ヘファイストスは優しいですから」
「いえ、リリィ様。 流石にリリィ様の神友とはいえ、自分がため口は......」
「私が許可します、それと私に対しても普通にしゃべってください!」
「はぁ、わかったよ。 ヘファイストス様もすみません」
「・・・・・・ふふ」
俺とリリィのやり取りを見てなぜか笑うヘファイストス様、俺たちは首をかしげるがその様子を見てツボにはなったらしく、数分待つことになった
「ヘファイストスいきなりどうしたんですか? 笑い始めるなんて」
「だってホームを出る前はあんなにビクビクして貴女が、ただ一人の眷族とはいえ一日でそんなに仲良くなってるんだもの」
「いや、僕と初めて出会った時も、結構ビクビクというかオドオドしてましたよ?」
「そ、それは! 誰だってあんな出会いをすればそうなると思います!」
リリィが食って掛かってくるが俺はそれを軽くあしらう、それを見てヘファイストス様は満足そうに頷いていた
「ふふ、それならリリィ、貴方たちが初めて出会った時のこと教えてもらえるかしら」
「勿論ですヘファイストス!」
それからリリィは嬉々として俺との出会いを語り始めた、そしてそれを聞いたへファイストス様の感想は
「しょっぱなが想像以上に酷かったわね......」
「いや、それはその......オラリオに来たばかりでお金がなかったので」
誰にでも言われるだろうが、構面と向かって言われるとなんかくるものが大きいというか。 いやしょうがないじゃん? なんて内心いじけていると、ヘファイストス様は頷いて、立ち上がった
「リリィ、いい子に出会えたのね」
「はい!」
笑顔で俺の腕に抱きついてくるリリィ、心からそう思ってくれてるみたいだし裏切らないように頑張ろう
「リリィ今使っている小屋だけど」
「あ、ヘファイストス様その件なんですが、一応この後冒険者登録をしてある程度の稼ぎが出たら宿泊料としてお返しします」
これは元々リリィと決めていたことで、ヘファイストス様の好意にいつまでも甘えているわけにはいかない、というわけでお金を少しずつ返そうとしていたのだが
「いいわよそんなの、今回初めての眷族記念ということで、あの小屋あげるから」
「・・・・・・いいんですか?」
それは願ったりかなったりなのだが、本当にいいのだろうか? だがヘファイストス様を見てみると笑顔だった
「いいのよ。 元々もう一人面倒見ていた子にも同じような物件あげたし」
太っ腹だなおい。 というよりもそういう物件をいくつも持ってるのがすごいな。 これが大きなファミリアか。 なんて俺が感心していると、リリィは気に入らないのか、食い下がる
「で、でも!」
「リリィここは貰っておこう。 でないとヘファイストス様の気持ちを突っぱねることになるぞ?」
「突っぱねる?」
「あぁ。 リリィのことが本当に嬉しいからくれるって言ってるんだし、それを貰わないのは気持ちを突っぱねると同じことだろう? もしそれでも気になるんだったらさ、リリィがヘファイストス様を助けられる場面になったら助ければいいし、いつか僕たちのファミリアを大きくしてさ、ヘファイストス様の子供たちが作った武具をさ買えばいいんじゃないかな?」
「それぐらいでいいわよリリィ。 といっても、うちの武具は一級品だから相当先になるでしょうけど」
なんて言って笑うヘファイストス様。 確かにそうだよなぁ、何年くらいかかるのやら......
「うん、じゃあ貰っておくねヘファイストス!」
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ヘファイストス様のホームの帰り、俺たちはそのままギルドに向かい、冒険者登録をしていた
「はいじゃあこれで冒険者登録は終了です、お疲れ様でした!」
「「お疲れ様でしたー」」
何故二人分の声かというと、なぜかリリィも初心者講習を受けていたからだ。 最初は待っているといっていたのだが、思いのほか長くかかることがわかったのか途中から講習に参加していたのだ。 それについても、俺の担当アドバイザーになったミィシャさんも止めないので、そのまま講習を受けたというわけだ。 神様が講習を受ける意味を問いたかったのだが、リリィも楽しんでいる様子だったので注意するのはやめておいた
「セフィロス君は明日からダンジョンに潜るの?」
「そのつもりですけど?」
「気を付けてねー、ダンジョンは本当に怖い所だから」
「それはもちろんですよ」
「ならばよし!」
腕を組んで満足そうな顔をするミィシャさんに苦笑し、その場から離れる。 入口の方に行くと、すでにリリィが待っていた
「帰ろうセフィロス」
「はいリリィ」