勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
「ほんっとーに、すみませんでした!!」
「いや、何回もいいって言ってるから。 周りを見てくれ、視線が痛すぎるから」
俺はうんざりしながらなぜこうなったかということを思い出していた。 何時ものように魔石の換金朝の部を終え、死んだ目の換金所の職員に見送られ、シルさんの何とも言えないお弁当をぱくつきながらギルドを出ようとすると、ミィシャさんに声をかけられた。 なんだろうか、昨日も同じようなことがあった気がする。 昨日は面倒事になったので無視することにした
「おーい、セフィロスくーん」
「・・・・・・」
「セフィロス君?」
「・・・・・・」
「換金所からクレーム来てるから、即時使用禁止に......」
「なんでしょうミィシャさん」
換金所使用禁止と言われ、さっさとミィシャさんのところに行くことにした。 換金所使用禁止など聞いたこともないだろうが、実際俺はされそうになっている。 換金量が多すぎる、回数が多いなど様々なクレームがミィシャさんのところに行ってるらしい。 ミィシャさんが何とかしてくれてるからいいが、それがなくなれば俺は使用禁止なそうで、そんなに問題じゃないと思われるだろうが、自分で商人などに持っていくのは面倒な俺としては、なんとしても止めねばならない。
「いやね、エイナの担当の昨日の子、君にどうしても謝りたいって言って朝から待っててね、それでね」
「あー、そういうことですか......」
昨日の子、ベルのことだろう。 ダンジョンでゴブリンに一匹を倒し、その魔石を神様に見せに行くと言って帰ったのだ。 当然、一応付添いとしてついて行った俺はめんくらったが、その後は通常通りダンジョンの探索に戻ったので特に問題はないのだが、その帰った本人は気にしていたらしい
「別にいいんですけどね俺は」
「まーまー。 本人が謝りたいって言ってるんだから、ね?」
「はーい、わかりました」
「それじゃあレッツゴー」
またも昨日と同じようにミィシャさんに腕を引かれ、エイナさんのところに連れて行かれた
「エイナー、連れてきたよー」
「ありがとうミィシャ、そして忙しいところすみませんセフィロスさん」
「いや、だから敬語......いいや、それでベルが俺に謝りたいって聞いたんですけど?」
「はいそうなんです。 ほら、ベル君」
敬語について行ったのだが直る気配は無し、なので諦めて話を切り出すと、なぜかエイナさんの後ろから妙にオドオドしたベルが現れた
「えっとその、昨日はすみませんでした!」
「まぁ今後こういうことがなければいいから」
それだけ言って用も終わったのでその場を去ろうとしたのだが、なぜか腕を掴まれる。 見てみるとミィシャさんが腕をつかんでいた
「あの?」
「いやいやいや、それだけ?」
「いや、他に言うことあります? 今回は別に出口まで俺ついて行きましたし、今後こういうことなければ別にいいと思うんですけど?」
「それはまぁ、そうだけどさ......こう、先輩として言うことないの?」
「別に俺から言わなくてももうエイナさんとかが言った後でしょ、なら別に言うことないかなって」
そう言うとなぜかミィシャさんは呆れた表情で俺を見ていた。 はて、そんな表情で見られることは言ってないのだが。 もういいのか、腕をつかんでいた手も外されているので、その場を後にするのだが
「ま、待ってください! まだ謝って」
「いや、謝ってもらったから。 一回でいいよ」
俺はスタスタ歩いていくのだが、その横をベルがついてくる。 なんでそんなに謝りたいんだよ、俺には意味が分からんぞ? 後声のボリュームを下げてくれ、数人の冒険者がこっちを見てるから。 だが、俺の言葉は届いていないのかベルは俺の横で頭を下げ始めた
「すみません、すみません!怒りはごもっともだと思うんですが!」
「いや怒ってないから、どこをどういうふうに聞いたらそうなるんだ?」
「ほんっとーに、すみませんでした!!」
「いや、何回もいいって言ってるから。 周りを見てくれ、視線が痛すぎるから」
こうして冒頭に戻るのだが、横に並んでいるベルはいつの間にか俺の前に出て頭を思いっきり下げていた。 もはや土下座もしかねない感じだ、ギルドのど真ん中で。 俺に向けられる好奇な視線や白い目。 てかなんで俺がこういう視線にさらさ根にゃならんのだ? そう考えるとムカついてきたので、とりあえず人の話も聞かずに頭を下げ続ける馬鹿の頭を思いっきり殴る
「いい加減にしろ!」
「あいたぁ!?」
「落ち着いたかこのバカ」
「は、はいぃ」
涙目だがこっちの話は聞いてるようで、ちゃんと返事が返ってくる。 殴ったことで回りが少しざわついたが、まぁいい
「ほらダンジョン行くぞ、ぼさっとするな」
「へ?」
「置いてくぞ」
返事も聞かずにさっさと歩きだす。 慌てて追ってきたベルが横に並んだのを確認して、足を速める
「あ、あの」
「また謝ったら殴るぞ。 大体昨日のことはびっくりしたが怒ってないから。 それで、昨日あれで帰ったらなんていわれたんだ?」
「えっと、それだけ? って......」
まぁ確かに、うちのリリィだったら一緒に喜んでくれそうだが普通の神様ならそんなものだよなぁ......それなら
「それなら今日の稼ぎで驚かしてやろうぜ?」
「はい!」
こうして俺たちは意気揚々とダンジョンに向かった。 昨日より格段にマシになったとはいえ、相変わらずダンジョンに入ってはいるのだが警戒しないで歩いている。 そのことを言いつつモンスターをベルに倒させ経験を積ませる。 思ったよりもベルの体力がなく、ベルとのダンジョン探索は短い時間で終わった。 ベルとのダンジョン探索が終わったら今度は自分の番だ
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今日も換金し終えた稼ぎとともにホームへと帰る
「ただいまー」
「お帰りなさいセフィロス!」
「おっと」
抱きついてきたリリィを受け止めつつ、毎日のことだが一応注意をしておく
「毎日言ってるがな、いくらシャワー浴びてきてるって言っても、服は洗ってないんだから汚いぞ?」
「こうやって抱きついて怪我が確認してるからいいんです!」
「マスターは上層のモンスターに遅れを取るほど素人ではありませんよ?」
「それでもです、夕凪!」
とりあえず、いつまでもダンジョンの服装と言うのは嫌なので、リリィを引きはがし着替える。 引きはがすとやめてくれるリリィだが、俺が着替えている間はご飯の準備をしてくれる。 と言ってもリリィのバイト先の喫茶店の賄を皿に移し替えるだけなのだが
「おー、今日もおいしそう」
「マスターが作ってるので当り前ですよ」
評判の店らしいのだが、俺は一回も食べに行ったことがない。 こうやって晩飯やリリィが世話になってるので行きたいとは思っているのだが、昼はダンジョン潜ってるし、それにリリィが恥ずかしいので来ないでくれとのこと。 なので俺はこうやって賄をいただいているわけなのだが
「それじゃあ」
「「いただきます」」
リリィと二人で手を合わせ挨拶をする。 本当は日本、この世界では極東の文化なのだが、リリィもやっている。 本人も極東の神、タケミカヅチ様と親交があるらしく、こういうことにも詳しいんだとか
「そういえば昨日の新人冒険者、今日俺に謝りに来た」
「昨日の新人冒険者って......モンスターを一匹倒したら帰ったって言ってた冒険者さんですか?」
「そうそう」
実はその日のことを夕食時に話すのは日課になっていて、昨日の話をリリィにもしていたのだ
「そういえばその冒険者さんてなんていう名前なんですか?」
「ベル、ベル・クラネル」
「ベル・クラネル? それってヘスティアのところの子の名前ですね」
「知り合い?」
「はい、前にヘファイストスにお世話になった時に言ってたもう一人の神様です」
なんというか、世界は狭いなと思った瞬間である。 それから俺たちはいろんなことを話し、何時もの通り寝た