深夜のコンビニバイトは割と暇です。   作:秋涼

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山へ

ハルを助けに行くためにクロとコンビニの服をきた、えがおがうさんくさいおにいさんと一緒にやまをめざしてあるいていく。

神社から出たところでわたしを誘拐したおばけがじっとこっちをみてたが、お化けの視線がおにいさんをみて、おにいさんが挨拶するように手を上げたしゅんかんにきえてしまった。

心配性なんだよとおにいさんがいう、いがいとお化けにもいい子がいるのかもしれないと思いました。

 

山に向かう途中でおにいさんはハルとはどんな子なのかと聞いてきました。

ハルは臆病だけど、とても優しく、かつ一緒にいると、とても楽しいことを目一杯おにいさんに説明しました。あとはもうすぐハルが引っ越してしまうこと、その前に一緒に花火をみにいく約束をしたことなど話してやまをめざしました。じゃあ、早く助けて花火大会楽しまないとなとおにいさんはいい、私の前を散歩でもいくようにのんびりと歩いていました。

 

よるの道をひとりで歩くのはとても怖くて心細かったけどクロもうさんくさいおにいさんもいるのであまり怖くありませんでした。

1人の時はたくさんお化けがいたのに、おにいさんとあるいているとまったくお化けが出てきませんでした。おにいさんに聞いてみると、神社のムカデ様から貸していただいた刀は、ムカデ様とそのムカデ様より偉い神様も宿っている刀で、お化けは逃げて近づいてこないし、近づいてきたとしても刀の力でお化けは死んでしまうらしい。

 

おにいさんの話はよく分からないといったらおにいさんは軽く笑ったあと、やまについたら大変だからね、今のうちは休んでおけとムカデ様がいっているんだよと教えてくれました。

 

そのあとおにいさんはわたしと同じ夜の町にでた、勇気があってとてもやさしい、姉思いの女の子の話をしてくれました。おにいさんのおはなしはとてもうまく、わたしとハルと年が近いので会えたら友達になれるかなとワクワクしました。

 

あそぶのはいいけど夜の町にはでないように注意されたけど、ハルが帰ってきたら花火大会の時いがい、夜にでる理由はないのになにをいってるんだろうとおにいさんをみた。

そしたらおにいさんは、こともちゃんとなかよくなればわかるよといいました。

 

クロや家でお留守番をしているチャコのはなしなどをしていると、あっというまにやまのいりぐちにつきました。やまのいりぐちまでは、おにいさんのいうとおりまったくお化けがでてきませんでした。

 

入り口を見ていたおにいさんはうさんくさい笑顔から真剣な顔になって私に

山に入ったら、おにいさんと離れないこと、おにいさん以外の声が聞こえたらかならず確認をとること。とちゅうこくしてくれました。

 

ハルを見つけたらハルと一緒にこれを持って山をでなさいとおにいさんは懐から淡い緑色の光をまとっているお守りを二つわたしにくれました。

よくみるとムカデの絵が描かれていてとても高そうでした。

 

慌ててお金をもっていないことをつたえると、こういう時のために準備しているものだから気にしなくてもいいということでした。

このお守りはハルと一緒に朝になるまで手放さないようにとのことです。

それと朝になっておにいさんが戻ってこないときは先ほど話した、こともちゃんのお姉さんを頼りなさいと教えてくれました。

 

わたしはおにいさんの言葉に頷き、おにいさんはむらさき色の袋から刀を取り出し鞘から刀を取り出しました。月と電灯に照らさられた刀は青白く光ってみえ、まるで大きなムカデのように見え、ムカデなのにとても美しく感じられました。

 

おにいさんは、鞘を袋にいれるように私にいい、そのまま袋を背負うようにいいました。少し重いので、なぜかと聞くと念の為だよと誤魔化されたのでムッとしていると、おにいさんは誤魔化すように笑い、さぁいこうかとピクニックに行くかのごとく軽く私に手をさしのべました。

 

ハルを絶対に助けるのだとおにいさんに手を引かれながら決意をあらたにしました。

 

ハル待っててね。もうすぐだから




アクセスがすごいことになっていてびっくりしました。
読んでいただきありがとうごさいます。

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