やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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 皆さんは「時間」というものの価値という物をどうお考えだろうか?
 私は色々物の価値を考える上で「時間」と言う概念が一番難しいと考えている。基本的にどう使うかで価値変化が激しい「時間」という概念において一番問題は24時間という限界値が設定されており増やせず、借受も出来ず、極大化、加速化も出来ないという不干渉性にこそあると考えられる。
 人間は持てる時間を有効に使うこと限度であり、やるべきタスクが実時間を上回れば人間には物理的に出来ることと出来ないことが存在するt・・・。


???「あ、言い訳終わりましたかね?」


 いやですね、テストが終わったと言ったからと言って暇になったとは一言もいってn・・・。


???「今回の双剣ジャンプアクション格好いいな~」


 いやー、どっかのリ○ァイ兵長みたいっすよね!!


???「言い残すことは?」

 さーーせんっしたーーーーー!!!!






 というわけでテストを終わって体調戻して「おい、サッサか上位上がってこいよ、あくしろよ。」という友達の煽りに意地になってモンスターを追いかけ回しておりました、はよ書けやタコ作者こと裏闇です。

 やっとまとまった時間が取れまして更新再開いたします。私生活系の諸々も割りと解決の兆しなのでおそらく今後はちょこちょこ更新できるかと(多分、きっと・・・めいびぃ


前書きが長いわ本編あくしろよ、と言う声がそろそろ聞こえてきそうなのでここいらでこの辺りで締めます。それではどうぞ。




入学編14

 時刻は10時を回ったあたりだろうか?八幡の携帯が電話の通知を知らせる。この家族以外は仕事関係しか滅多にかけて来ない携帯の発信に唯一の親友の名が刻まれる。

 

「もしもし戸塚か!!」

 

「そんなに大声を挙げなくても聞こえるよ?八幡。

 ちょっとぶりかな。もうちょっと早く連絡入れようかと思ったんだけどそっちも結構面倒なことになってるっぽかったしこっちも状況把握に時間がかかっちゃって。」

 

 戸塚彩加。俺の親友にして、実は四葉のエージェント的立場である。今回は俺らとは関係ないところから入学し俺や達也をサポートしてくれることになっている。四葉的には一応俺のガーディアンという立場で入学させているらしいが、俺を守るんじゃなくて諜報がメインの役どころだ。

 

「それは良いんだが、どうだ?あいつらの様子は。」

 

「今のところは大人しいものだよ。3人共人間関係の地盤形成をしてる感じかな。端にちくちくと八幡批判を混ぜてるけど鼻につかないようにしてるね。B組はエリート意識が強い子がちょっと多めみたいだから変な徒党にならないようにコントロールしてみるよ。」

 

 相変わらず俺へのヘイト高っけーなー。まぁ、いつも通りだが深雪の逆鱗には触れんでくれよ・・・。

 

「それは良いからお前が変なゴタゴタに巻き込まれんように気をつけろよ。情報流してくれるだけでも十二分に仕事になってるんだし。実家的にもな。」

 

「今のところ直接手が出せないからうまくブレーキくらいはかけさせてよ。どこまで出来るかわからないけど。また何か動きがあったら連絡するね。」

 

 そう言って電話を切る戸塚。現在戸塚は葉山たち3人と同じB組に所属している。これは四葉からの指示で葉山一派の内情を探るためだ。場合によっては向こうにスパイとして所属することもあり得る。

 まぁ、何も無いに越したことはないんだがな。叔母さん的にも“達也の秘密が漏れないこと”が最重要案件だ。戸塚の根回しもこちらの方がメインだしな。

 本当に、フラグの回収とか勘弁してくれよ?

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「状況的には以上になります。八幡は相変わらずですね。

 自分へのダメージや攻撃に対して寛容すぎます。

 場合によっては何らかの介入も視野にいれるべきかと。」

 

 戸塚は今の現状を真夜に報告した。

 今の時間は11時。電話をするには少々遅い時間だが八幡の現状の報告を含めて今日中に電話することを命じられていた戸塚が八幡との電話の直後に電話をかけたためこの時間となったのだ。

 あらかたの状況説明を聞いた上での真夜の表情はあまり優れない。予想範囲内だが呆れていると言った塩梅だ。

 

「八幡さんは相変わらずねぇ。

 どうせ、“戸塚さんのお仕事は達也さんの情報が漏れないようにするのがメインで、八幡さんの周りの内容はむしろ餌として使い倒してカモフラージュに徹する事”とか考えてそうね。」

 

「中学の時に小町さんと水波さんに言われて多少はマシになってはいますが、それでも本質は八幡ですから。

 土壇場や肝心な部分では自分自身を用いて安全マージンを取ろうとする所は変わらないです。」

 

 真夜はため息を隠そうとしない。戸塚とはこの点においては気持ち的に共有できる点が多いため、八幡への内容となると少々フランクな話し方だった。

 

 元々、真夜は八幡や達也たちとは可能な限り友好的でありたいと考えているし、何より自分では子供を産めないことも含めて実の息子と変わらない愛情を想っているが、四葉という立場や状況的に達也の扱いが難しい場面などではどうしても100%味方とは行かないのが現状である。

 それを考えた上で、世界を滅ぼしうる素質を持つ達也、場合によっては達也に対して絶対的なブレーキとなりうる八幡の才能は露見すれば“世界に敵が増え過ぎる”。

 子煩悩な真夜も苦労しているのだ。

 

「懸念についてもおそらくその通りですね。下手をしたら叩かれる事を計算に入れたプランを組んでるかもしれないです。どうやら雪ノ下関連について色々画策してるみたいです。

 どちらかと言えば達也君の方が大変かもしれません。“俺が動くのは八幡が求めるか、俺が我慢出来なくなった時だけだ。”と言ってましたが、怒ると容赦がないですからね。怒った時の深雪さんそっくりです。」

 

「それが一番怖いわね・・・。介入するのは達也さんのガス抜きも込みになるのかしら。」

 

 そう言って真夜は笑えない冗談ではあるが微笑みつつ紅茶を飲み一呼吸を置く。

 

「八幡さんの件も、一番信頼を置く貴方が言うのですもの。きっとそうなのでしょうね。

 八幡さんは家族を・・・、四葉を全くと言って良い程信じていないもの。私との会話も“真夜”としての発言か“四葉真夜”としての発言か、“四葉家当主”としての発言かロジカルに分けて聞いているのがよく分かるわ。

 ・・・これでも甥を贔屓するくらいの器量は持ち合わせてるつもりなのだけど、コントロールしきれないと見ると一切計算に組み込まないのは八幡さんらしいわね。」

 

 贔屓、と柔らかく言っているものの中学時代の八幡の待遇の酷さに主犯格を社会的に抹殺する計画を割りと真面目に立案したり、葉山隼人、由比ヶ浜結衣、雪ノ下雪乃の行動にキレて魔法師社会から追放せんとして、追い詰める事を画策したりしていた過去があったりと、その全てが少々(かなり?)暴走気味だった事から葉山さんに諫められた事など四葉家特有のやり過ぎる傾向が如実に出ている。

 

 四葉家特有、と言われれば四葉家の畏怖について考えを及ばせるのが一般的な魔法師であるが、それらの思い込みを脇に置きフラットで考えると実は結構単純なものである。

 元々触れてはならない者たち(アンタッチャブル)などと呼ばれているが、過去に畏怖される事件を起こしたきっかけはほぼほぼ共通している。“四葉の身内が害された時”である。

 その恐怖の理由も報復の苛烈さが原因であり、いわば報復された現場を周りの人間が見ていても絶対に手を出してはいけない、敵対してはいけない、と語り継がれる程なのだ。

 まぁ、手を出した組織の一族郎党片っ端から根絶やす為事を断行する容赦の無さも畏怖の対象ではあるが、“それによって一族に多大な損害が出ることすらお構いなし”とも来れば異常さは伝わるだろう。

 異常ではあるが結局のところ四葉ってどういう人間なのか?と色眼鏡抜きで考えると“家族愛がすごく強い一族”でしかなかったりする。力や影響力が強すぎた結果、やり方の過激さが際立ってしまったのが今の現状なのだ。

 

「僕も詳しくは聞いてないので、自力でどうにかしたいんだと思います。ですが、あれは工程を見据えて勝つために動いてる目でした。勝つための方法論と勝つべき敵とを見据えて機会を伺っているという印象です。

 雪ノ下家には僕も色々と違和感が多かったですしおそらくその辺りの状況を僕達みたいなデータ以上に掴んでるんだと思います。これに関しては八幡の“得意分野”ですし。」

 

「相談してくれたら色々手間が省けるのにね。まぁ、省けすぎるのを気にしてるのかもしれないから動き出すときに最高の武器を渡せるようにしておきましょう。

 よろしくお願いよ?戸塚くん。」

 

 そう言って微笑みつつも真剣な目で見つめる真夜。

 

「もちろんです。“たとえ、四葉と八幡が決別することになったとしたら殺されてでも八幡につく”そう言ったからこそここに居るんですから。」

 

 

 

 




待たした挙句本編進んでなくないですかね?

と言うツッコミが来ることが予想がつきますが申し訳ないです。

ここ以降は本編が走り出したらどうやってもブレーキ利かないんで差し込むタイミングここしか思いつかなくて・・・。


お気にい入りが1200件こえましたーー!!!
栞も300件超えてますーーー!!!!

ありがとうございますーーーー!!!!!!!!!!!



・・・・・・更新遅くてマジすんません。

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