やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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春の風が吹き込み、そろそろ暖かな風が吹いて参りました・・・。


って書き出しで前書きを書き始めていたんですが全力で消して書き直してる(←今ここ)なタコ作者です。
昨日辺り暖かかったのは嘘のように寒いんですが!寒いんですが!(←重要です。テストには多分でないと思います。

お陰様ネタ考えてなかったんで前書きからグダグダです。(え、中身も亀速度でグダグダじゃねーかって?・・・・・・勘のいい餓鬼は嫌いだよ?)
そろそろネタの無理ぶっ込みでゲシュタルト崩壊してますので本編へどうぞ。(吐血


入学編16

『こちら第二小体育館、逮捕者一名。怪我をしていますので念の為、担架をお願いします。』

 

 達也、怪我させちゃってるじゃん。第二小体育館ってことは運動部か?やりすぎるとは思わないが面倒事にならなければ良いんだが。

 

「八幡、行かなくて良いの?

 聞いてる感じ結構大事に感じたけど。」

 

「いや、俺が今向かっても手持ち無沙汰だろ。結構な人間が向かったみたいだし達也なら少なくとも怪我もしないだろうしな。

 何より俺は働きたくないしな。」

 

 実際無線には急行を報せる物が何件も聞こえてきている。行ったところでほぼ仕事は終わってるだろう。と、バイアスロン部で部活説明を受けていた雫達にそう答えた。

 現在、俺たちはバイアスロン部の部室にいる。と言うのもあのままバイアスロン部を見学を希望した雫を送り届けた後、早々に退散しようかと考えていたら先輩方一同に俺も含めて捕まったのだ。

 バイアスロン部には入らない、と固辞したがどうせ来たなら説明だけでも、と押し切られた形だ。まぁ、”成績だけ”で見ればトップ5に入る人間が3人もきたのだ。舞い上がってるのだろうと考えればまぁ、納得の対応だ。

 

「怪我人って事は乱闘ですかね?ちょくちょくこういう事になるって聞きましたけど・・・。達也さん大丈夫かな?」

 

「達也が怪我を”させる”ならまだしも”する”事は無いな。

 しかし、止めに入るレベルの乱闘ってことは多分魔法使ってんな。たかが部活の喧嘩で人生棒に振るバカ多過ぎませんかね?」

 

 この発言にバイアスロン部の先輩方は苦笑い。なまじ間違いではないからツッコめないが思うところはあるのだろう。

 

「部活間のいざこざは昔からだから引っ込みがつかなくなってるのよ。それにたしか・・・うん、やっぱり。

 今の順番剣道部ね。なら、間違いなく剣術部が喧嘩をふっかけたんでしょうね。あそこ仲悪いし。」

 

 なに、やっぱり部活間もドロドロしてんの。やっぱり人間どこ行ってもそこは一緒か。一科だ二科だで学校真っ二つになってりゃまぁそうなるわな・・・・・・ん?

 

「あの、剣術部って雑に言うと魔法使った剣道みたいな競技ですよね?」

 

「ええ。そうだけど。それがどうかしたの?」

 

 おかしい。違和感しかない。

 

「何かおかしな点でもあったんですか?

 喧嘩の時点で十分おかしいですけど・・・。」

 

「剣術部が剣道部に突っかかる理由がない。」

 

 それを聞いてピンと来たのはどうやら雫だけのようだった。

 まぁ、分かってない側もほのかとそれ以外で大きな差があるが。それこそがこの学校の問題の根幹だと言って良い。

 

「・・・もしかして、突っかかる側が逆って事?」

 

「それだ。部活間の確執って言うのは恐らく一科生、二科生の云々が尾を引いてるのは間違いないだろう。能力差別で学校真っ二つになってりゃそりゃ確執だって出て当たり前。これに対する対応云々は今はどうでも良いとして、魔法社会公認での実力主義と名の付いたカースト制度において、弱者側に発言権はない。特に学校って言う狭い箱だと逃げ場も無いからな。となれば徒党を組むしかない。

 多分、魔法を使うクラブと使わないクラブでパキッと分かれてんじゃないすか?」

 

 それを聞いて驚いたのか言葉に詰まりつつも頷く先輩方。俺が凄いんじゃなくて、構図が単純すぎるんですよ。

 

「そうなれば後は簡単に想像がつく。

 クラブ活動って言う学校が認めた対等な立場でなら普段掲げられなかった公平さをいくらでも主張出来る。ならば平等という名の正義を振りかざし、そして見下げている側は格下と蔑んだ人間の主張を受け入れられない。

 学校側もガス抜きになるならそれはそれ、とか考えてそうだな。」

 

「そ、それじゃただのやり返しで何も変わってないですよ!」

 

 そう、その言葉がでるって事が他との違いだ。

 先輩方はこの状況に慣れてしまってこの構図がなぜ変なのか考えることが考慮に入ってない。だから気がつかない。

 ほのかは単純に悪意に鈍いだけ。まぁ、逆にちょっと心配だが。

 

「その通り。まさしくガキの喧嘩だ。幼稚さのレベルは・・・そうだな。

 二科生をウィードって呼ぶのと大差ないんじゃないか?」

 

 先ほどから何かしら言葉を発しようとしているが喋れていない辺り遠からず自覚がある人間も居るのが救いだが、いやはやマジで重傷だな。この程度の事実から突きつけないといけないのかよ・・・。

 

「で、話を戻すが。

 簡単に言えばこの乱闘を剣道部側が起こしたなら分かる。さっきも言ったとおりの確執だ。だが、さっき先輩は”剣術部が起こした”と断定した。となると剣術部が相当数喧嘩をふっかけている場面があってそれを見ていたんじゃないですか?」

 

 皆さん一斉に頷く。いえ、言論は封殺してないので普通にしゃべってもらっていいんですが・・・。まぁ、ちゃっちゃとまとめよう、長くなったし。

 

「ならば、今回の一件含めて剣術部が喧嘩をふっかけた物に関しては確執だけが理由とは少々考えにくい。

 往々にして強者に奢る人間は弱者と関わることそのものを嫌い、隔離し迫害する。わざわざ喧嘩などふっかける"みすぼらしい真似"はしない。

 そもそも喧嘩を売ってる段階で同じ土俵に乗りに行ってるも同じだからな。ならば。」

 

「喧嘩を売る必要がある何かが剣術部にある?」

 

「または、そう言ったいざこざを起こしたい何かを持った個人が居る、だな。

 ま、俺には関係ない話だから分かったところで無意味なんだがな。

 さて、そろそろ下校時間も近いし俺は拉致未遂の件を報告に行かないといけないな・・・。」

 

 あぁ、働きたくねぇ・・・。

 

「じゃあ、そろそろ引き上げるわ。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「では、桐原以外は魔法を使ってないんだな?」

 

「はい。使っていません。」

 

 まぁ、使わせてもらえなかったんだろうな。本来、術式解体(グラムデモリッション)を含む魔法式の無効化は俺ではなく達也の得意分野なんだし。

 しかし、事情説明含めて報告するのは良いんだがなんで尋問されてるみたいな構図なんでしょうね?

 そう、現在俺と達也は今日あった事件に対する報告にきていた。呼び出されたのが俺たち二人だけな辺り、やばい事件トップ2である事は疑うまでもない。初日からこれとかどうなってるんだよこの学校・・・。

 

「十人を越える人を相手にしてよく怪我しなかったわね?

 流石は九重先生のお弟子さんってところかな。」

 

 そう答えたのは七草会長。

 そもそも今回の達也が巻き込まれた事件は、バイアスロン部の先輩方の予想を大きく外れない内容であった。剣術部と剣道部が揉め事を起こし言い争いから私闘に発展、その私闘にて負けた側である剣術部の桐原が結果に納得がいかなかったのか魔法による追撃に移ったところを達也に取り押さえられた、と言うのが全体の流れのようだ。

 

「聞いての通りだ、十文字。

 風紀委員会としては、今回の件を懲罰委員会に持ち込むつもりはない。」

 

「寛大な決定に感謝する。

 高周波ブレードなどという殺傷性が高い魔法をあんな場で使ったのだ。怪我人が出ずとも、本来ならば停学処分も止むを得ないところ。それは本人も分かっているだろう。

 今回のことを教訓とするよう、よく言い聞かせておく。」

 

 そう言ったのは十文字会頭。現在この尋問室(のような構図の報告室)は俺と達也以外に3名の生徒がいる。まさしく尋問室の用に取り囲む構図で前に生徒会長の七草会長、俺から見て右側に風紀委員会会長の渡辺先輩、そして左側に部活連会頭の十文字克人の3人だ。

 部活連と言うのは部活関係の統括組織らしい。十文字会頭はそこのトップでありまた、十師族の”10”を冠する十文字家の次期当主と言われる人間だ。

 歩く壁というか、小型戦車と言うか。居るだけで威圧感がハンパない。

 将来的に敵にならないことを祈りたいところだな・・・。

 

「それで、だ。比企谷が鎮圧した拉致未遂だが、被害者の方は大丈夫か?」

 

「メンタル的な意味では大丈夫ですね。光井は怖がりではありますが芯は強いタイプだと思うんで。

 北山はケロッとしてましたよ。あいつの場合俺が追いかけてきてるのを冷静に見るだけの余裕もあったんで気にする必要は皆無でしょう。

 そんなことより校内で拉致未遂が起きる方を問題視するべきでしょうね。」

 

 俺の一言に頭を抱える渡辺先輩。いやー俺も同じ立場なら全部投げて逃げ帰るね。

 

「あの、アホ共はここの卒業生だ。あいつらについては今後同様の事が発生した場合不法侵入者として突き出すと言ってあるからまぁ、心配しなくて良い。正直、あそこまでバカが居るとは私も思ってなかったからな・・・。

 明日以降は部活連側にも増援をお願いする予定だ。

 二度はないと思うが、一応気を引き締めてかかってくれ。」

 

 変なフラグ立てないでくれよ全く・・・。

 尋問室(と八幡が命名した部活連本部)を達也と共に後にする。

 

 これが残り4日とか俺死ぬぞ?引きこもりになりそう・・・。

 

 

 




本編が進みました。(裏っかわですけど。)
こっから後半にかけて結構面倒くさい流れになるかもしれませんが「分かりにくいわタコ作者」等の質問しっかり答えていく予定ですのでご不明な点がありましたら感想にてお願いします。(もちろん文章で伝えられる用に頑張る所存です。)


そして、なんと、この度UAが10万超えましたーーーーーーー!!!!!

ありがとうございますーーーーーーー!!!!!


・・・・・・更新頻度アゲルヨウニガンバリマス。

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