やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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 ”後々の展開を考えつつ伏線をうまく張ろうとして失敗する雑魚”と書いて『読多裏闇』と呼んだ方が良いのではないだろうか?ともっぱら噂の私でございます。

 展開遅いんだよ。いつなったら入学編終わんの?等の突っ込みが来る予想が立つのですが、構成下手くそさを遺憾なく発揮しているのが現状です。
 頭に浮かんだ物をポンポン書いてるからこうなるんですが、ダイエットって難しいですね・・・。

 と言うわけで今回、原作としての進みは微妙ですが色々入れようと努力はしてみたんで忌憚のない突っ込みをよろしくお願いします。


入学編17

「お帰りなさいませお兄様、八幡さん。」

 

 部活連本部を出た俺達を出迎えたのは深雪達一同だった。剣道部と剣術部のいざこざの時に一緒に居たらしい千葉と深雪は良いとして雫やほのかまで合流している。

 

「お疲れ様です。本日はお二人とも大活躍でしたね。」

 

「別に給料分の仕事をしただけだ。

 ・・・あれ、給料出なくね?ブラックかよ。」

 

「俺の場合は変に騒ぎが大きくなってる分、対応としては給料分の仕事になってないな。

 深雪、讃えられるべきは八幡のみじゃないか?」

 

 と、軽口の言い合いが始まったがどうやら俺らを待っていてくれたらしい。その後、達也の発案で1人1000円まで俺と達也持ちで喫茶店にいくことに相成った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「え、それじゃあ雫達拉致られたの!?」

 

「うん。一周回って冷静になってしまうくらいびっくりした。」

 

 現在、喫茶店にて談笑中なのだが、話題は案の定本日の大捕り物についてだった。

 

「八幡さんに助けて貰わなかったらどうなってたか・・・。」

 

「いや、危害を加える目的じゃないからバイアスロン部の部室に着けば解放されただろうよ。

 まぁ、風紀委員の前で白昼堂々やるから追いかけざるを得なかったんだが・・・。」

 

 渡辺先輩も居るのによくもまぁあんなバカやろうと思ったな。

 

「で、その重力強化?を使って渡辺摩利に勝ったんだっけ。どんな魔法なの?」

 

「エリカちゃん、魔法についてあんまり詳しく聞くのはマナー違反だよ?」

 

 美月がたしなめるがすでに結構説明し回ってるし今更だ。一応、魔法社会では魔法に関する部分は特秘事項を多分に含んだ物が多くあまり根ほり葉ほり聞くのはマナー違反と言うのが暗黙の了解だ。と言うのも、今の社会状態において魔法技能はそのまま国防力に直結する。あまり吹聴しすぎないのが一般的だ。

 

「別に大丈夫だぞ。後、模擬戦の事なら俺は負けてるからな。

 で、俺の魔法だが重力加速度を増やしただけだぞ?」

 

「しれっと言ってるけどそんな魔法聞いたこと無いのよね・・・。

 達也君、その辺りどうなの?」

 

 達也が完全に解説員A扱いだな。まぁ、知識量を考えたら解説員なんてレベルじゃないけどな。

 

「重力操作、と言う括りだけで考えれば現代魔法にも存在する。ただ、対象物にかかる重力を増減するだけならば跳躍術式など一般的に普及されている術式もある種の重力操作に当たるからな。

 先の例では単一の対象にかかる重力に対して影響を与えるのに対して、八幡の場合はそれとは根本的な部分が違う。単一の対象にではなく重力加速度そのものが違う空間を生成すると言う魔法だ。」

 

「それって空間に魔法掛けっぱなしになるんだよな?しかもそこにかかるもの全てに干渉してるって事だろ?

 どんなサイオン量してるんだよ。」

 

 俺を見る目が人外を見る目に変わってきたな?おい雫、なんだその知ってたって顔は。

 ・・・てかあんまり注目しないでくれませんかね?キョドっちゃうでしょ。

 

「あーあれだ。詳しくは伏せるが俺の場合サイオン消費量を抑えれる方法があるんだよ。

 まぁ、方法って言うよりはテクニックというか技術だけどな。」

 

「八幡の場合ってことは八幡にしか使えないの?」

 

 雫の質問はもっともだし概要だけ説明するか。別に俺の"特殊な能力"使わなくても慣れれば出来るしな。

 

「いや、そんなことはないぞ。

 そうだな、走ってる車のスピードを下げるとき魔法でやるならどうする?」

 

「減速魔法を掛ければ良いのではないでしょうか?」

 

「そう。後は地面の摩擦係数を上げたり車体を加重系魔法で地面に押し付けるなんてのもあるが、ここでは減速魔法で説明するぞ。

 俺のやってるテクニックって言うのは極論で言えば無駄な魔法力を可能な限り使わないことに収束する。」

 

 ある種当たり前の話であるため知っている司波兄妹を除いて疑問符の嵐と言う感じだな。

 そもそも魔法技能師において余分な魔法力を抑えるのは当たり前にやっている技術だ。程度の差はあれ無駄な魔法力の使用は言わば技術として荒削りである事の証明であり未熟さの証明とされている。深雪なんかは無意識に魔法が発動してしまうなど魔法的な才能が大きいと周りに影響をもたらしてしまう場合もあるため不必要な場面で必要以上に魔法力を使わない事は魔法師として必要な技術なのだ。

 

「さっきの例えで車を止めろって言われると概ね今の加速を打ち消す用に魔法を撃つんだが重かったり早かったりすると速度は打ち消せても慣性が止まらんから引きずられる。それにその減速魔法は掛けっぱなしになるから慣性分まで下げきるのに10秒掛かったらその間魔法は掛けっぱなしになるわけだ。」

 

「八幡の場合は違うって事?」

 

「そうだな。俺の場合だと同じ十秒でも速度を少し下げる魔法を2,3回に分けて、慣性を下げるな。

 慣性下げるだけで慣性に引きずられる部分の魔法力はカットできる。一気に下げずに段階的に下げれば、下げきるのに魔法力が足りなくっても足りる範囲の魔法を回数重ねて十分に下げられる。それに、この場合だと普通に存在する摩擦や空気抵抗で下げ切らなくてもある程度下げりゃあ自力で止まるんだよな。そうなればその分も無駄としてカットできる。

 な?やろうと思えば出来るだろ?」

 

「出来るかーーーーー!!!!!」

 

 千葉がキレた。何故キレた。と言うか怖いから睨まないでくれませんかね?マジでチビるぞ?

 

「あの、八幡さん。その理論だと車に対して適切な魔法を複数回連続で発動するんですよね?

 確かに魔法力は少なくてすみますので省エネな感じではありますが、その度に必要な情報を修正して間違いなく魔法を行使しないと出来ないと思うのですが・・・。」

 

「それもだが、その魔法のセレクトって速度がどれくらい下がったかとか慣性がどれくらい大きいかとか読み取らないといけない情報が多すぎるだろ。起動式選ぶ速度も考えたら普通出来ないだろ・・・。」

 

「慣性制御の部分がマルチキャストになってる。とっさじゃ無理。」

 

 ちょっと反撃強すぎませんかね?いや、一つ一つの処理は魔法科高校生なら誰でも出来るんだから練習すれば出来んじゃねえの?

 

「人をチートみたいに言うんじゃねえ!ここに俺以上のチートが居るからな?」

 

 指を指された達也が心外な顔を向けてきたが俺は知らん。

 

 

 

 

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~達也side~

 

 

「キャストジャミング、なぁ。」

 

「正確には”キャストジャミングの理論を応用した『特定魔法のジャミング』”だがな。」

 

 八幡の八つ当たり的な指名(と、達也は見なしている)により話が八幡の話から俺の事件の件に移った。その際に10人以上との乱闘に魔法が使われなかった理由に、解説として複数のCADを利用して発動するキャストジャミングについて語ったのだ。

 そもそもCADは二つ同時に使う事は稀だ。と言うよりも”二つ同時に扱うことの難易度が非常に高い”。

 2つのCADを同時に使うとお互いのCADサイオン波が干渉することで両方共のCADがまともに動作しなくなるからだ。それを可能とする技術はあるが、今回の場合はそのまともに動作しなくなると言う性質を利用した技術だ。

 相手の魔法の起動式を読み取ってそれと同じ魔法の起動式を構築し、もう片方のCADでその逆の起動式を読み込ませて双方の起動式増幅することでその魔法が発動するのを妨害すると言うのがこの”キャストジャミングの理論を応用した『特定魔法のジャミング』”の概要だ。

 ここまでの流れで俺は新魔法を理論的に編み出した同級生として扱われてるな。さっきの返礼だ。その誤解を少し訂正しようか。

 

「因みにだが、確かに具体的なやり方は俺が編み出したが、この特定魔法のジャミングが行える事を発見したのも、理論を考えたのも八幡だったりする。」

 

「おい、達也!?」

 

「俺のチートの制作者の所在は明らかにするべきじゃないか?」

 

 こうして俺の意趣返しも叶った辺りで今日の会はお開きになった。

 まぁ、これで話を逸らしたがってた八幡の目的も達成しただろう。まぁ、最悪気付かれても構わないとは言え大っぴらに伝えるものじゃないからな。今はまだ、伏せておくべきだろう。

 

 

 

 

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~雫side~

 

 

 

『今日は本当にびっくりしたね。連れ去られそうになったのもそうだし、達也さん達の魔法とか。』

 

「正確には八幡の魔法みたいだけどね。

 魔法の切り替えとかさも普通に言ってる辺り自分のやってる事に自覚が無い。」

 

 ほのかと画面越しでの会話。昔からちょくちょく連絡していた為、こうやって寝る前に通話することも珍しくない。お互い寝る直前で私もほのかもパジャマ姿で通話している。

 話は自然と放課後の話になった。昼の拉致未遂もだが、やはり八幡と達也さんの話はどうしても頭から離れない。

 確かに魔法はずっと制御せず上手く終了させて継ぎ足すのは普通の技術だけど、それは同じ起動式だからこそ可能な技術。毎回細かな設定を変えてとなると難易度はとんでもなく跳ね上がる。

 

『八幡さんの自己評価の低さってやっぱり前の学校の事が関係あるのかな?』

 

「どうかな?それだけじゃない気がするけど、実力と態度がちぐはぐだよね。」

 

 深雪とか凄い八幡の評価高いのにまるで認めようとしてなかったよね。

 

『今日のとか高校生のレベルを超えてるような・・・。』

 

「魔法科高校生とは言え異常だと思う。八幡家の色々のせいの歪さ、なのかも。」

 

 きっとお家のゴタゴタとかで苦労したんじゃないかな。

 

『八幡さんが言ってたあの技術、出来るようになったら九校戦とかで役に立ちそうだし、どこかで教われないか聞いてみよっか?』

 

「そうだね。」

 

 この辺りで流石に時間が遅くなったので通話を切った。八幡の語る魔法の使い方や技術は自分達がいかに井の中の蛙だったかを自覚させられる。簡潔にまとめれば理論は簡単に見えるが、実際に使うイメージを持つといかに難しいのかが分かる。

 その後布団に潜った後でも八幡の魔法の使い方の考察は続いていた。途中で魔法をカットして小型の魔法を連発することで魔法力の消耗を抑えるなんて発想は考えたことが無かった。元々、自分はあまり細やかな魔法を撃つのに向いていない。大きな術式を叩き付ける様な魔法が性に合っていると自覚しているだけに、自分では恐らく身につけるのが困難な技術への憧れはある。それが自分の目標なら尚更。

 そういった思考が八幡の重力操作魔法に至ったとき違和感を覚えた。

 

「あの、重力操作って範囲内の重力加速度を変える魔法だったよね?」

 

 やっぱり。これ、継ぎ足ししても減らす要素がない。

 一定の重力加速度にその空間を変えるならそこの定義内容に段階も何もないし、状況が変わる事に新しい範囲指定で魔法を撃ってたように見えたからサイオン量を減らし様が無いんじゃ・・・?

 

「何か、言えない何かがあったのかな?」

 

 そう言えば"詳しくは伏せる"って最初に言ってたっけ。ならきっと聞かれたら困ること、かな。

 

「なら、話してくれるようにまずは認めてもらわないと、かな。」

 

 明日も頑張ろう、と深い眠りに落ちていった。

 

 

 




進んだって数ページじゃねえか!

やはりタコ作者であったか・・・。


内容的にはどこかで拾う伏線も含めれてると思うので今後の料理の仕方を見ていただけると嬉しいです。
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