戦闘描写巧くなりたいですね。どうにかコツのような物ないのでしょうか。
感想、ツッコミ、やらかしてんぞタコ作者、戦闘描写はこう書くんだんよ下手くそか?等の感想お待ちしております。
「遅いぞ。」
「まっすぐ来ましたよ。無茶言わないで下さいよ?」
放送テロ(放送事故?)のようなゲリラ放送から現場への放送室に向かった俺と深雪は途中で達也と合流して放送室前にたどり着いた。
ざっと状況を共有したところあの放送をした人間は放送室のマスターキーを盗んで立てこもっており、外側からは開けられないものの、電源自体はカットしたからこれ以上の放送は出来ないらしい。
まぁ、要するに膠着状態なわけだ。
好戦的な性格のうちの風紀委員長殿は案の定突入して取り押さえるべきと主張し、市原先輩に「殴る蹴るでの解決は控えるように」といさめられている。
埒があかないと思ったのか、対応について達也に水を向けられ十文字会頭は、早期解決は望ましいものの学校施設を壊してまで突入するほど切迫している事柄ではないという認識のようだ。
この回答により達也の方針が確定したらしい。
「八幡。事後処理を任せた。」
「おい、何やらす気だ。」
しれっとスルーして電話をかけ始める達也。どうやらこの前部活の勧誘を受けた壬生先輩らしく、追加で中にいらっしゃる様だ。・・・マジかよ。
達也の口八丁手八丁で丸め込み”壬生先輩のみ”を”達也個人の権限の範囲内で安全を保証する”という内容をさも出てくる人間を保証するかのように言ってのけやがった。ひでえ。
その後出てきた彼らを俺が重力魔法にて拘束。恐らく壬生先輩であろう人は範囲から外しておいた為、案の定達也に詰め寄った。
「どう言うこと!?身の安全は保証する約束でしょう?」
「だから、魔法の範囲に壬生先輩は除外されてますよ。
達也が保証したのは壬生先輩の身の安全じゃなかったでしたっけ?」
ここで俺が唐突に重力魔法を使った理由が他の人間にも伝わった様で、確保するために動き出したため重力魔法を解除する。流れが急過ぎてついて来れてなかったらしい。
「そんなの詭弁・・・!」
「それで司波達を責めるのはお門違いだ。」
と、ヒートアップする壬生先輩に冷や水をかける十文字会頭。
おぉ、流石の貫禄だな・・・。
「お前たちの言い分は聞こう。交渉にも応じる。だが、お前たちの要求を聴き入れる事と、お前たちの執った手段を認める事は、別の問題だ。」
壬生先輩が十文字会頭の迫力に呑まれているが、そんな事より俺は達也の言う”事後処理”をしないといけない。・・・俺に丸投げし過ぎだろ。
「それはその通りなんだけど、彼らを放してあげてもらえないかしら?」
生徒会長が出張ってきた?
「学校側はこの件を生徒会に委ねるそうです。
今後について話し合うにしても、壬生さん一人では打合せもできないでしょう。当校の生徒である以上、逃げられるということも無いのだし。」
「あたしたちは逃げたりしません!」
・・・えらい強気だな。会長相手に親の敵でも見る様な目で食ってかかってる。これか?
「逃げなきゃ何でもして良いってことにはならないでしょうけどね。」
「・・・どう言う意味?」
人の気を引きたい時は”そいつが一番痛い部分をつつくのが一番効果的”とは言うものこの学校の人間には効き過ぎだろ。一科生の優越意識も相当だがこっちの劣等意識も大概だな。
「いや、何でも無いっすよ?」
「言いたい事があるならはっきり言ったらどうなの!?
あなた、さっきの一年生よね?一科生だからって何やっても許されると思ってるの?」
どんだけ一科生嫌いなんだよ・・・。煽ってるとは言えここまで下級生に威圧的になれるか普通?流石に少し不自然だn・・・・・・。
・・・おいおいマジかよ。連中ここまでやんのかよ?
さっきの言葉は少々訂正がいるな。こりゃ早期解決しねえと不味いぞ。
「はいはいそこまで。壬生さん、今から交渉に関する打ち合わせがしたいのだけど、ついて来ていただけますか?」
「・・・ええ、構いません。」
壬生先輩は俺をもう一睨みして会長に続く。怖い怖い。だが、その敵意の理由の一端を知った側からすると一周回って哀れだ。
達也が伝えたいことも分かった。
真夜さんが危惧してる事も察しが付いた。
この学校の現状も大まかだが把握した。
そろそろ反撃に行きたいんだがな?
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~達也side~
俺は八幡の空気が変わった事に気付き、あまり”あって欲しくない最悪の予想”が当たったのを察した。
八幡は壬生先輩に対してわざと煽りを入れることで感情の起伏露わにさせていることから達也が求めた”事後処理”の意味を正確に読み取ってくれているのを確認し俺は八幡の感情を見ることで結果の確認に努めていた。
元々、壬生先輩に関しては異常とも言える差別への憎悪と少々ヒステリック気味な思考ロジックが本人の性格とは微妙に噛み合っていないのを感じていたため、どこかで八幡に引き合わせることを検討していた。と言うのも、八幡は小町程ではないが精神の読み取りに長けたスキルを持っている。正確には生体電流などを読み取れる目と”今認識している物”を読み取れる精神干渉系の系統外魔法の複合で行われた個人技術に近いものだが、本人の観察眼の高さも重なって嘘発見器の真似事や敵の狙いの看破などはお手の物だ。
同様に八幡が言うには「洗脳とか精神干渉を受けている人間にはそう言う不自然な流れがある」らしく実際、そういった人間をいくつも発見し無自覚型のスパイ(本人の意図しない形での洗脳を受けた疑似スパイの様な存在)を摘発した過去もある。
今回の場合八幡の反応からも壬生先輩は恐らく何らかの精神干渉を受けているのとみて間違い無いだろう。
八幡はこういう洗脳などのやり口に嫌悪感を隠さない。こういった精神の読み取りが出来てしまうが故に過剰に嫌っているのはあるだろうが、人としての道理に反することに潔癖な性格が如実に出ている。
今回の件、八幡は”面倒な仕事が入学早々舞い込んだ”程度にしか見ていなかっただろうが、これでやる気になっただろう。
動くときは手伝うとして、まずは。
八幡のご機嫌を取る事から始めるか。他の人には数名を除いて気付かれていないが八幡の殺気に深雪が怯えてる。
これから忙しくなるんだろう、と心に感じながら達也は八幡の元へと向かった。
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「って感じかな?見た感じいわゆる非魔法系クラブに結構浸透してる感じだから思った以上に多そうだよ?
と言ってもほぼほぼ参加してるだけのその他大勢って感じだけど。」
「おおかた予想通りだな。エガリテにガッツリ染まってる奴はその中でも一握りなんだろうけど、真夜叔母さんがわざわざ一言言いに来た案件だし構えといた方が良いか・・・。」
今は戸塚にお願いしていたエガリテの侵略具合について、調査の報告を受けていた。
「そう言えばそっちも接触があったみたいだけど、八幡から見てどういう印象?」
「あぁ、壬生先輩な。アレの対応に関してはどっちかというと深雪の方が大変だった。追加で今日の放送テロの実行犯の一人だからな。
ちょっと”厄介な事"になってるみたいだし、悪いけど探ってもらえるか?」
先日の放課後に壬生紗耶香と言う剣道部の先輩が達也を勧誘に訪れた。表向きは部活勧誘だがその壬生先輩は先の剣道部と剣道部のいざこざの当事者らしく、タイミングから見てもちょっときな臭いとは思っていたがガッツリ黒だった。
だが、深雪とのいざこざに関しての問題はそこではない。
この壬生先輩だが結構な美少女でかつ、その勧誘のための話をするために達也へアプローチしてきたのが深雪を生徒会に送るタイミングだったのが致命的だった。
「キーマンなんだね?了解したよ。
で、なんでまた深雪さん?達也君にちょっかいかけようとしたから不機嫌にでもなったの?」
「ちょっかいって言うか、勧誘の時にカフェで話してたのを見た誰かが”達也が壬生先輩に告白された”だのって噂を流してる程度にはカップルに見える二人だからな。そういった状況であのブラコンがどうなるかの想像をしてみてくれ。
・・・呼び出されてる間、深雪の愚痴を聞く羽目になった。」
わざわざ風紀委員会室に愚痴りに来たからな・・・。と言うか明らかに七草会長の差し金だな。一通りグチった後生徒会室に返しに行ったら拝んで来たし。
それは脇に置くとして、壬生先輩の話す内容は結構過激だった。どうやら校内差別が気に入らないとかで、それをどうにかする為に徒党を組んで二科生版部活連的な物を作りたいようだ。何がそこまで駆り立てるんかねぇ?って思ってたが今日対面して概ね事情が分かった。
ちょっと急いだ方が良さそうだ。
「それはなんというかご愁傷様。話し合い自体は盗み聞きさせてもらったから内容はわかるけど、どうにも過激すぎる印象だよね。」
「それについては同感だ。
ともかく情報収集は頼むわ。何も起きないに越したことはないが、どうも今回の相手は手段に節操がない。
恐らく近々何かありそうだ・・・。」
「八幡の勘は当たるから急いだ方が良いね。
了解。」
後は交渉云々について会長の対応次第、だな。
次は公開討論会の予定やで?
戦闘やねんで?
・・・ヤバない?(震え声
などとビビっておりますがなんとか読める物にしてみます。