やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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少々更新が開きました。

ちょっと救急搬送されたり入院したり退院したりとで余裕がありませんでした…。

と言うわけで少々リハビリ気味で書かせていただいたので、感想でも言っていますがタコ作者やらかしてるぞ!等を見つけ次第感想にてツッコミ入れていただけると幸いです。



入学編7

「じゃあ、上手くいったのね?」

 

「はい。まぁ、上手く噂が流れれば俺の魔法力は八幡家の影響と映るんじゃないですかね?

 深雪が少し目立ってますけど八幡家が育成に関与したって考えたら多少ましでしょ。」

 

 今八幡は自らの叔母にあたる人物と話していた。今日の説明会を含む“叔母からのお願い”の進行状況の報告をしようと連絡を取ったのだ。

 

「私たち四葉の事はまだバレるわけにはいかないもの八幡家と言う餌は時間稼ぎとしては非常に有用。あまり行儀の良い手段ではないけれどそこはごめんなさいね?八幡さん。」

 

「いや、それが一番効率が良いんで利用できるものは利用したらいいと思いますよ。何やってもあいつらが突っかかってくるのは変わらないでしょうし、それなら利用した方が建設的ですよ。」

 

 あいつらとは雪ノ下家と葉山家の事だ。あいつらは俺個人に突っかかってるが、あいつらの家が持つ八幡家に対する敵対心があいつらの心象に与えている影響が大きいのは事実だろう。

 

「四葉の隠れ蓑としては確かに有用ですが、向こうへの妙な刺激とならないかが少し心配ですね。」

 

「四葉の事が知れればこの程度で済まないのだから必要経費と考えるしかないわね。私だって心苦しいのよ?」

 

 四葉家。十師族の一員でありその名は日本にとどまらず世界においても有名な魔法師一族である。だがそれは有名と言っても栄誉と言うよりは恐怖の対象としてのものである。

 

 あの一族を敵に回してはならない。触れてはならない者たち(アンタッチャブル)なのだ。

 

 この認識は日本だけではなく世界の共通認識と言っても過言ではない。そう納得させる力を示してきた、そう言う家なのだ。

 

 ここまで警戒と畏怖が伝われば、相応に敵も多く“四葉の関係者”と知られること自体が危険であることが多く、結果として四葉の関係者である俺らは安全の意味でも四葉とは無関係であると対外的に名乗っている。

 故に“四葉家当主”の叔母である四葉真夜との関係はトップシークレットなのだ。

 

「私がお願いした“八幡さんが八幡家の縁者であることをそれとなく伝えること”は今後戸塚くんにも手伝って貰うから問題ないでしょうけれど、先ほど気になることが聞こえたわね。“突っかかってくるのは変わらない”だったかしら?どうなの達也さん。」

 

「そうですね。少々いざこざがありました。実は・・・」

 

 達也が俺がわざわざ説明に省いた本日のお茶会の流れを説明する。おい、せっかく伏せたのにチクってんじゃねえぞ達也。

 

「・・・・・・やはり葉山家は根絶やしにしましょう。雪ノ下家同様ね。」

 

「やっぱりこうなったじゃねえか達也!!・・・いや、落ち着いてください四葉家との関係バレますよ?」

 

 四葉真夜、俺たちの叔母である。この人は達也の母親である深夜伯母さんと、その妹であり俺の母親である沙夜母さんの三つ子の姉妹で、真夜叔母さんはその末っ子だ。

 

「・・・・・・2年前の二の舞は許さないわよ?小町さんの報告を聞いた時の機嫌次第では葉山家と雪ノ下家は滅んでいたわよ?」

 

「葉山さんに宥めるのに苦労したって愚痴られたんでよく知ってますよ・・・。

 それにあいつらが騒げばそれだけ噂に信憑性が増すんで好都合です。精々利用してやりましょう。」

 

 この叔母、触れてはならない者たち(アンタッチャブル)とも呼ばれる四葉家のトップであるのだが、愛すべき欠点がある。ことを起こす時こそ非情であるものの家族に対しての害意は決して許さず、実は結構子供好きと言う性格なのである。

 

「分家の達也さんへの扱いの酷さで結構鬱憤が溜まっているのよ?これ以上ストレスを増やさないで欲しいわ。ねぇ、八幡さん?」

 

「叔母上、それについては俺は気にしていません。経緯も聞いているので分家の方々も仕方がない部分もあるのでしょう。」

 

 訳あって四葉家の分家筋の“大人”とは確執めいたものがある達也は気にしていないと叔母を宥めた。

 

「まぁ、感情が“兄妹愛(きょうだいあい)”しか持たない達也が現場にいたのに堪えたのです。それに免じて我慢するとしましょう。」

 

 達也の感情と言う四葉においてのタブーを出して話の空気を換えることで歓談はここまでであると暗に真夜は告げた。

 

 

 

 

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「“ブランシュ”と言う名前に聞き覚えあるかしら?」

 

「“ブランシュ”と言うと反魔法活動団体のでしょうか?」

 

 反魔法活動団体ブランシュ。魔法師排斥運動を行う反魔法組織であり、目的の為には非合法手段にも訴える危険な組織である。

 

「その一派が第一高校においたを働いているみたいなのよ。」

 

「それは、ブランシュの工作員が第一高校に潜入しているということですか?」

 

 え、それ不味くない?しかも魔法科高校で魔法師排斥ってどういうことだよ・・・。

 

「どのレベルで浸透しているのかは調査中です。ですが、この問題は放置しておいて良いレベルを超えているのは間違いないのは分かりますね?」

 

「四葉が出張らなくて良い様に処理してくれってことですかね?」

 

 ここで四葉が出張るとなるとのちのち面倒な事になるのは間違いないだろう。

 

「八幡さんは理解が早くて助かるわね。

 この件に四葉が介入する予定はありません。

 上手く対処してみなさい。」

 

 そう言って話を切った叔母さんは微笑みつつ告げた。

 

「少し遅くなったけれど、入学おめでとう。また遊びに来て頂戴。」

 

 そう言って通話は終了した。

 ・・・・・・入学早々仕事かよ。働きたくないってのに。

 

 

 

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 皆さんは女性に声を掛けられる朝と言うものをどう考えるだろうか?アニメや小説では何かしらイベントが始まる瞬間だろう。現実ならば朝から女性と話せる素晴らしいイベントだろうか?

 だが、よくよく思い出してほしいこういったイベントの後に起こる主人公たちの末路を!

 ロマンスの始まりかと思えば波乱万丈の幕開けだったり、そこで知り合ったが故に覚えられ、後々起こる事件の中心に気が付いたらキャスティングされたりしている悲しき過重労働者の姿を!!

 故に我々は学ばねばならない。物語の、いや入学して間もないタイミングでの朝、女性に声を掛けられる場合返事をしたら後々面倒を被る可能性があるため無視するのが肝要であると・・・。

 

「八幡。そろそろ現実逃避から帰ってこい。会長が見ている。」

 

 どうやら回避に失敗したらしい。

 だって学校の最寄り駅を降りたと思ったら唐突に聞いたことのある声が後ろから聞こえてくるんですもの。鍛えられたボッチストとしては聞こえない振りは基本である。

 と言うか結構頑張って聞こえてない振りしてたのにグイグイ来すぎだろ・・・。

 

「・・・・・・えっとなんでしたっけ?」

 

「もう、やっぱり聞いてないのね。お昼ご飯に深雪さんたちと来て欲しいの。深雪さんに来てくれる件は了解を得られたけど一応伝わってるかの確認したかったのよ。上の空だったみたいだし。」

 

 あれー。本人の了解得ずに行くことになってるー。おかしいなー?

 

「いや、今日のお昼はアレがコレで・・・。」

 

「会長、予定は無いそうです。

 それではお昼に伺わせていただきます。」

 

「お待ちしていますね。それでは。」

 

 最後に逃げ道を封じてきた達也に非難の目を向ける。

 

「俺はオマケだがお前は呼ぶ気満々だったからな。下手をすると教室に迎えに来かねない勢いを感じた。むしろ気を使ったと思ってくれ。」

 

 俺何か目立つことしたか?・・・・・・昨日してましたね。

 頼むからこれ以上面倒増やさないでくれ・・・。

 

 登校前になぜか体力をごっそり持っていかれた気分だった。

 

 

 

 

 




少々更新が空いている中、感想等ありがとうございました!
ご指摘の内容からの発見も多く大変喜んでる作者です。

また、お気に入りが600件を超え、読んで頂けているというのを実感しており非常に上げ身になっております。(ありがたやありがたや

以前にも書かせていただきましたが、質問、ツッコミ等々募集中です。物語進行が亀速度ではよ入学編終われよ感は非常にありますが、もう少しお付き合いいただければ幸いです。
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