ただ一瞬の出来事に   作:ドーナツ少年

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いやー、お久しぶりですというわけで無事?合格したので投稿再開します。


少女の名は

「──はもう逃げて、どこか遠くに、このま

 

ま私の側にいても、帰っても、どのみち地獄

 

よ」

 

誰かが言った。

 

優しい声で。

 

力強い声で。

 

 

でも

 

 

消えそうな声で。

 

悲しい声だった。

 

 

周りは熱くて。

 

下は冷たくて。

 

空はうるさくて。

 

下はシズカだった。

 

そう感じたのを覚えている

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

そう言って私は

 

アノヒトから手を離し

 

暖かかった手は冷たくなった。

 

「ありがとう・・・またね」

 

アノヒトがそう言ったので私は振り返った

 

が、そこにアノヒトはもういなかった。

 

 

 

私?私は、重巡洋艦────

 

 

 

 

 

 

「早く起きなさいよ!」

 

大声で誰かに起こされ、た?

 

「はい!?」

 

「あーやっと起きた、永田さんがご飯を作っ

 

てくれたから!廊下に出たら右を突き当たり

 

まで進んだら左に階段があるから、階段を降

 

りたら目の前にある食堂でみんな集まってる

 

からね!」

 

そう言って紫がかった黒髪の少女はトタト

 

タ、と音を立てながら走り去って行った。

 

「えーとえーと、どういうことかな?」

 

混乱しているようで、苦笑いしながら頭をポ

 

リポリと掻いた、薄ピンクの髪色の高校生く

 

らいの少女。

 

「・・・・とりあえず行きますか」

 

お腹が鳴ったのを聴いてベットから足を出し

 

て床に置いてあったスリッパを履いて、廊下

 

へ向かった。

 

「確か、右の突き当たりの左に階段、降りた

 

目の前の食堂、だったかな?」

 

寝ぼけて聞いていた言葉を無理やり掘り起こ

 

し、頼りない歩みを進めた。

 

「おーやっと来たか、待ってたぞ」

 

「ひぃ!怖い人!」

 

永田を見た瞬間に昨日のことを思い出したの

 

か、飛び上がる。

 

「いやいや、助けたじゃないか!」

 

「いえ、ただの人殺しです!」

 

「そう、か、人殺しか、仕方ねぇーなそれば

 

っかりは、人にそう思われるようなら」

 

「全く、そんなこと言ってないで、早く座れ

 

ば?」

 

「え、えぇ?」

 

仕方なく椅子に、永田の目の前に座り俯く。

 

「・・・・・とりあえず食べてみれば?案外

 

この人はできる男だから」

 

「あの、家に帰りたいんですけど」

 

「!!」

 

「それはできない」

 

「何故ですか?」

 

「・・・食べてからな」

 

「それでは、頂きます」

 

私はそう言ってフレンチトーストを口に運ん

 

だ。

 

「どうかな、口に合うかな?」

 

「・・・美味しい」

 

「そりゃよかった」

 

「よかったわね永田さん」

 

私はすぐに食べ終わってしまった。

 

「さてと、じゃあ理由を教えようか、このこ

 

とは君ら4人にも関係あるからな」

 

「「「「はい」なのです!」」」

 

「まずは1つ目、君が私を人殺しとして誰かに

 

喋るかもしれない」

 

「それは──」

 

「まぁ、これは私が殺したのが悪いし、君が

 

喋ることが絶対とも限らないからやっぱりい

 

いや」

 

「(いいんですか?!)」

 

「そして2つ目だが、このことを聞くと、5人

 

ともここから離れられないと思ってくれ」

 

「私達は」

 

「そうね」

 

「うん、ここに来る時に条件出されてたし

 

ね」

 

「別にいいのです」

 

4人とも了承してくれた

 

「・・・というわけで、あとは君だけなん

 

だ・・・どうする?」

 

「ぇ?」

 

「まぁ、考えてみるといい・・・そうだな、

 

とりあえず君はこの中をみてまわってみれば

 

どうだ?」

 

「はぁ、わかりました」

 

「でも外はダメだぞ?ココは外壁16方位にセ

 

ントリーガンを取り付けてある」

 

「下手に出れば」

 

「蜂の巣、というか肉塊なのです」

 

「(何この子達!?めっちゃ笑顔でおっそろ

 

しいこと言ったんだけど)」

 

「さっさといけ!」

 

「あ、はーい!!」

 

───────────────────

「(とは言ったものの、広すぎでしょ、4階

 

建ての地下二階まであるし、各階にトイレ完

 

備、お風呂もかなり大きい、窓から見える範

 

囲でもサッカーと野球位なら同時に余裕で出

 

来る庭・・・何者なんだろ?まぁいいや)」

 

あの人は絶対にヤバイ仕事をしてるに違いな

 

い、うん、そうじゃないと説明出来ない。

 

「あとは、ここと、4階の奥だけかな」

 

新品のようなドアノブをガチャリと捻り、開

 

けてみれば、中は服と4つの布団、机、諸々

 

があった。

 

「(ここだけ生活感がありますね、他は使わ

 

れてない部屋みたいでしたが・・・さてお次

 

は、と)」

 

「(さて、やってきました"執務室"、恐らく

 

あの人の秘密が!)」

 

「オープン・ザ・ニュー・ドアー!」

 

蹴破るように開けると中は、埃の積もった執

 

務机、椅子、そして唯一埃の積もっていない

 

布団とサイドボード・・・なんだここは

 

「布団は恐らく永田さんのもの・・・机は半

 

年以上は使われていない、サイドボードに

 

は・・・」

 

写真があった

 

「んー?この人達は、あの永田さんと、誰

 

だ?」

 

後列は永田を中心に左が男の人、右は綺麗な

 

女の人、前列は満面の笑みを浮かべた男の人

 

たち。

 

「と、これはなんでしょう」

 

紙、いや、何か書いてある。

 

「実験報告書?」

 

対艦人体生成実験

 

結果

 

A────失敗、人体軟化、廃棄処分

 

B────失敗、嘔吐の後、吐血、廃棄処分

 

C────成功、しかし精神が崩壊、自殺

 

その先も不気味な報告が続き、遂に

 

6AW───成功、身体、精神共に正常

 

127mm速射砲の直撃に耐える防御力を確認。

 

各装備を着用し洋上での戦闘で自律戦闘艦を

 

撃沈、量産を開始。

 

「なん、ですか、これ」

 

「艦娘がどのようなものか分かったかな?」

 

「・・・あなたは一体、なんなんですか?」

 

「永田 徹三・・・元航空1877長槍隊、ロン

 

グランスであり、生体実験施設の所長、艦娘

 

の生みの親だ」

 

「そうですか、じゃあこれはなんなんです

 

か?廃棄処分って?人体軟化って?精神崩

 

壊?なんですかこれは!?」

 

「文字通りだよ、廃棄処分と書いているが、

 

いわば殺処分だよ」

 

声を荒らげる少女と静かに答える永田。

 

「じゃあ・・・・死者は軽く見ても200はあ

 

りますよ?!」

 

「あぁ、人類の未来のためだよ」

 

「こんな数の人間の未来を奪っておいてそれ

 

ですか」

 

少女は睨みつけながら言った

 

「・・・まぁな」

 

「この!」

 

パンッと乾いた音が部屋に響いた。

 

「信じられません、少しはいい人なのかもと

 

思いましたが、やっぱり人殺しですね」

 

永田は何も言わなかったそれを見て少女は部

 

屋を出ていった。

 

「・・・俺はクズだな」

 

「なにがだい?」

 

「ん?あぁ、響か」

 

「ん?いや違うだろう」

 

「・・・白だったな」

 

「響とやらも気になるけど、何故そこまで自

 

分を軽蔑する?」

 

「・・・こうやって少女の怒りや悲しみを目

 

にすると、昔に聞いた声が聞こえるんだよ」

 

自分の吐いた吐瀉物と血に塗れながら

(殺して、苦しい、嫌だ)

と泣き叫びそして死んでゆく少女達の声が

 

人の形を留めていないモノがうめき声が。

 

そしてそれらの声にただ「すまない」

 

「ごめん」「君らの死は無駄にしない」

 

としか言えなかった自分の言葉も嫌になる。

 

 

「しかも、こんなクズのために、虚数の彼方

 

にある希望を目指して自らの命を差し出して

 

くれた人達は全員誰だと思う?なぁ?深海棲

 

艦の被害にあって家族を失った被害者達だ

 

ぞ?!」

 

怒鳴りながら自問自答する永田。

 

「そこまで怒鳴らなくてもいいじゃないか」

 

しょんぼりする白。

 

「すまんな、忘れてくれ過去のことだ」

 

この言葉にも俺は吐き気がした

 

「まぁ、君だって頑張っているんだ」

 

「気休めはやめろ、彼女らの命をドブに捨て

 

たのは全て

 

 

俺だ」

 

───────────────────

食堂

 

「さて、決心はつい」

 

「嫌です家に帰してください」

 

「・・・そうか、分かった

(まぁ、仕方の無いことだ)」

 

少女は永田に背を向け出ていった。

 

「いいのかい?」

 

白がそういう、ほかの3人も同じ感じだ。

 

「いいも悪いもない、彼女自身が事実を受け

 

止め、判断した事だそれを止める権限は誰に

 

もない。」

 

永田はそう言ってセントリーガンの火を落と

 

した。

 

「でもま、もって30分かな?」

 

「「「「え?」」」」

 

「え?気づいてなかったのか?彼女は人間じ

 

ゃないんだぞ?」

 

「「「「えぇ?!」」」」

 

「胸ポケットの刺繍にCA青葉って書いてあっ

 

ただろ?・・・あー、文字が読めない

 

とか?」

 

全員が頷いた瞬間俺は頭を抱えた。

 

「しゃーない、まぁ置いておこう、でなんで

 

30分なのかと言うと」

 

「お腹が、空いたからですよ」

 

突然部屋の中にもう1人の声がした

 

4人は声のした方向を見ると。

 

「あれ?もう来たのか予想よりだいぶ早い

 

な、量を間違えたなこれは」

 

と永田はニヤニヤしながら少女改め、青葉に

 

言った、で青葉は

 

「さっきぶりですね、人殺しさん・・・

 

突然ですが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補給させてください!!」

 

 

頭を下げ、そういった

 

「ん、いいよ」

 

「なにが」

 

「どう」

 

「なってるの?」

 

「なのです」

 

「簡単さ、あのフレンチトーストに少量の

 

鉄粉と燃料を混ぜておいた、それだけ」

 

「そんなもの混ぜてたの?!」

 

「まぁ、ね?燃料とか鉄は俺たちで言うとこ

 

ろの米や水に近い、それがないと生命維持が

 

出来なくなる、しかも普通の食料では補給で

 

きないとなるとまぁ必然的に体がだるくなっ

 

てきたり、イラつきとか、空腹が襲ってくる

 

わけだけど・・・見事な手のひら返しだな」

 

「つまり?」

 

「餌付け」

 

「をしたわけね?」

 

「なのです」

 

「毎回思うけど、それどうやって連携とってるの?」

 

「「「「秘密」なのです!」」」

 

「どうでもいいから補給させてくださぃーー!」




これで、やっと女提督とかとのイチャイチャをかけるようになりますね!正直、暗い話は書いてて辛いので、はやくガチ百合書きたいのです!喜んでください女提督さん!次回からあなたの出番ですよ?!
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