マクロスΔ 対話する者との邂逅   作:フリーク

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邂逅 ENCOUNT 1ー2

GN粒子を撒きながら戦うクアンタは、やはり戦場で目立っていた。

その理由としては、

 

(何故バトロイドの状態でファイターに追いつける⁉)

 

追いかけられる敵が思っていた。

 

どんなに加速しても急旋回をしても、いつも後ろを取られていた。

 

◆◇◆◇◆

 

ワルキューレ・Δ小隊side

 

「凄い…」

 

「マキナ…?」

 

マキナがボソリと呟いた

 

「普通バトロイドの状態であんな機動をしたら、パイロットも勿論、機体にも相当な負荷がかかる筈…」

 

『だけど…』

 

【全然それが見えない…】

 

実際、彼女たちを助けた機体は通常ではあり得ない程のスピードを出し、その上で無理な機動をしていた。

 

「たとえ機体が無事でも、パイロットには相当の負荷がかかっているはずなのに…」

 

「全然見えない…」

 

今ではむしろ、正確性が伸びてきた。

そのまま仕留めるかと思ったが、敵機全てが撤退を始めていた。

 

するとその機体は追うのをやめ、警戒へと行動を移していた。

 

「取り敢えず、色々聞かなきゃな…。そこの機体、所属と名前を答えてくれ」

 

◆◇◆◇◆

 

「…撤退を始めたか。」

 

『データにも乗っていなかった機体だった』

 

「ティエリア、相手は何処のだと考える?」

 

『…正直、まだ断定はできない。様々な候補があるからな…。さて刹那、客人のようだ』

 

『そこの機体、所属と名前を答えてくれ』

 

クアンタの周りには、Δ小隊の各機が囲むように飛んでいた。

 

「…ソレスタルビーイング所属、ガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ」

 

『刹那?!』

 

「ここではどちらにしろ、この名前に意味はない。」

 

『黙っているより、何かしら話したほうが良い…という事か…』

 

(さて…どう出る…)

 

◆◇◆◇◆

 

ワルキューレ・Δ小隊side

 

『…ソレスタルビーイング所属、ガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ』

 

「『ソレスタルビーイング』?」

 

『そんな組織聞いた事が無いっすよ』

 

「それに『ガンダムマイスター』。レイレイ、聞いたことある?」

 

「全然無い」

 

『どうしますか、隊長?』

 

「大丈夫よ」

 

「美雲?」

 

問に答えたのは、意外にも美雲だった。

 

「クモクモ?」

 

「よし…そんじゃ刹那、俺達と一緒にアイテールに来てくれないか?」

 

『隊長、本気ですか?』

 

「大丈夫だろう。それに珍しく美雲が『大丈夫』と言っているんだ」

 

『…勝手にこの機体を調べない事が条件だ』

 

「マキナ、良いな?」

 

「……えっ?うん、わかった♪」

 

「マキナ、何今の間は…?」

 

「べ、別に何デモナイヨ?」

 

どう考えても、調べる気満々だった。そのせいか、口調とおかしくなっていた。

マキナはコソッとレイナと気づかれないように、目配せをしていた。

 

(だったら、わたしが調べる)

 

(ズルいよレイレイ!私も混ぜて!)

 

「さて、そんじゃ全機帰投するぞ‼」

 

◆◇◆◇◆

 

アイテールの格納庫では警戒が続いていた。

その中心にあるのは先程まで戦っていた、機体。

 

パシュッ!という軽い音がすると、腹部が開きパイロットが降りてきた。

 

降りてきたのは若干癖の付いた黒髪の男性だった。

機体と同じ青を基調としたスーツを着込んでいた。

 

すると、一人の巨人が彼の前にたった。

 

「私はケイオス・ラグナ支部、マクロス・エリシオンの艦長、アーネスト・ジョンソンだ。もう一度、貴様の所属を聞いておこう。」

 

「…ソレスタルビーイング所属、ガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ。」

 

「その『ソレスタルビーイング』は一体何だ」

 

「……」

 

「答えられないのか」

 

「戦争根絶を目的に活動していた。」

 

()()()()ね…。取り敢えず色々聞きたいこと事がある。いいな?」

 

「ああ。」

 

答えると、彼は艦長に付いていった。

 

◆◇◆◇◆

 

(さて…どうするか)

 

刹那の心境はそんな事を、考えていた。

目の前には先程の艦長を名乗る巨人、アーネスト。

そして、通信から聞こえていた声の…

 

「すまないが…そちらは誰だ?」

 

「ん?ああ、俺か?俺はΔ小隊の隊長をしている、アラド・メルダースだ。よろしく。」

 

「さて…色々聞きたいが、まずワルキューレを救ってくれて感謝する。」

 

「そんなことか…別に感謝は必要ない。彼女たちには死んでほしくは無かったからな。」

 

「そうかい…さて、それじゃあ聴取と行きますかね。」

 

そこからは様々な質問をしていた。

どこから来たのか、あの機体は何だ、など様々なことを聞かれた。

もちろん、秘匿すべき事は曖昧に答えた。

 

「…あんた、色々と隠してるだろ…?」

 

「さあな」

 

「…まあ良い。これが最後の質問だ。これからどうするつもりだ?」

 

「考えてない」

 

「だったら俺達のところに来ないか?」

 

「…ケイオスにか?」

 

「いや、Δ小隊にだ」

 

その答えには珍しく刹那は驚いていた。

 

「…こんな秘密が多い奴を雇うのか?」

 

「腕は確かだし、ワルキューレも守った。それ以外に理由が必要なのか?」

 

あきらさまなため息をついた。

 

「わかった、Δ小隊に加入する」

 

「うし!そんじゃ、これからヨロシク!」

 

「ああ、こちらこそ」

 

そして、刹那とアラドは握手をした。

 

すると何故か次の瞬間刹那は顔を顰めた。

 

「どうかしたのか?」

 

アラドが怪訝そうに聞く

 

「誰かが俺の機体を調べようとしているみたいだ。格納庫に戻るぞ。」

 

「ちょっ!!待て刹那」

 

慌てて二人は刹那を追いかける

 

◆◇◆◇◆

 

格納庫にたどり着いた三人は、刹那の機体の前にいる二人の少女に視線を向けていた。

 

「どう、レイレイ?」

 

「セキュリティが硬い。全然糸口が掴めない。」

 

「レイレイも調べられないんだ…」

 

肩を落とす少女と、必死に調べようとする少女。

 

「…マキナとレイナ…」

 

アラドとアーネストが一緒にため息をついた

 

「するな、って言ったのに…」

 

「刹那、うちのものが済まない」

 

「別に構わない。それに…」

 

「「それに…?」」

 

「そろそろ反応する筈だ」

 

 

『さっきからアクセスを続けるのは君達かい?』

 

 

刹那の機体から声が聞こえてきた。

中性的な声だった。

 

「どうだいティエリア、彼女たちの、腕は?」

 

『素直に称賛ものだね。僕がいなければ軽くシステムは突破されていただろうね』

 

「あ、あの時のパイロット!」

 

「ヤバっ!!」

 

マキナは刹那を見て驚き、レイナは艦長達をみて驚いた。

 

「レイナ、直接は言わなかったが、調べるなと言われただろう…」

 

「好奇心が勝った…」

 

「はぁ…スマン、刹那!」

 

「別に大丈夫だ。ティエリアそっちはどうだ」

 

『ああ、こちらとしても、いい暇つぶしだった。』

 

「暇つぶし…」

 

レイナはティエリアの暇つぶしで、相手をされていたのがショックのようだ。

 

「ところでこの声はなんだ?」

 

アーネストが今更ながら刹那に、聞いた

 

「ティエリアはこの機体の管理AI…のようなものだ…」

 

『正直そんな物と一緒にはされたくないが、それの上位に、位置するものだと考えてくれ』

 

「AI…上位に位置する…調べても良い?」

 

レイナは、ティエリアの言った言葉に関心し手をワキワキと動かしながら刹那に、聞いた。

 

『ダメだ。』

 

「だそうだ」

 

「……」

 

(なぜそんなに落ち込む…)

 

「ねぇ、セツセツ!」

 

「セ、セツセツ?」

 

マキナは刹那を変な呼び方で呼んでいた。

アラド達に目を向けると、何故か首を振りながら

 

「マキナはこういう奴なんだ。」

 

と、諦め半分でアラドが言った。

 

「ねぇねぇ、あの機体は何ていう名前なの?」

 

「…クアンタ。」

 

「え?」

 

「『ダブルオークアンタフルセイバー』それがこの機体の名前だ。長いからクアンタと、呼んでいるが」

 

「へぇー、クアンタっていうんだー♪」

 

どうやら、疑問が消えたようでハツラツとしていた

 

「それで、刹那はどうするの?」

 

レイナは立ち直ると、アラドに聞いた

 

「色々あって、Δ小隊に入ってもらうことにした」

 

「「え?」」

 

(やはり驚くか…)

 

そんな事を、刹那は考えるが…

 

「やったー!セツセツに色々聞きたかったんだ♪」

 

「同感、私も」

 

意外にも受け入れられていた。

 

「意外そうな顔だな」

 

「セツセツには助けられたからねー♪」

 

「恩は返す」

 

「だそうだ。これでも不満か?」

 

「いや、感謝するよ。それで俺はどうすれば良い?」

 

「取り敢えず検査を受けてくれ。マキナ、レイナ部屋まで案内してやれ」

 

「りょーかい、艦長」

 

「わかった。こっちセツナ」

 

刹那は二人に付いて行った。

 

「さて、これからどうなるかね?」

 

◆◇◆◇◆

 

待合室にて、刹那はスーツを脱ぎながら検査用の服装に、着替えていた。

 

「セツナ君入るよ…って///」

 

部屋に入ってきたのはワルキューレのリーダーを務めるカナメ・バッカニアだった。

カナメはまさか着替え中だとは露知らず、部屋に入りセツナの裸を見ていた。

上半身だけだったが、スラリとした細マッチョの肉体美ば、カナメの顔を真っ赤にするには十分だったようで…

 

「き、着替え中なら、は、早く言ってよ//」

 

(返答を聞く前に開いたのは、そっちじゃないのか?あと、何故赤くなる…)

 

顔を赤くするカナメと、訳がわからず取り敢えず着替える刹那。

 

その後、中々来ないことを不審に思ったメンバーが来るまで、部屋は混沌としていた。

 

やはり刹那は、天然というより少しズレていた…

 

◆◇◆◇◆

 

カプセルの中で刹那は目を閉じながら、検査が終わるのを待っていた。

数秒経つと、カプセルが開いた。

 

「取り敢えずヴァール細菌には感染していないみたい。」

 

カナメが検査の結果を刹那に報告した。

 

「そうか。」

 

「ただ…」

 

「どうした…?」

 

何故か口籠ったカナメに疑問を覚えた刹那

 

「こういうのも変かもしれないけど…セツナ君からは何かが発せられているの」

 

カナメはそう言いながら、二つのグラフを出した。

 

「一つは一般的な人のグラフで、もう一つがセツナくんの」

 

刹那はグラフに目を向けると、自分のだけ異常に数値が上昇していた

 

「正直何かの発せられているのかは、分からないけど何かわかったら知らせるから」

 

「了解。後は何をすれば良い?」

 

「そうね…ラグナに着いたら歓迎会するから、ココに来てね!」

 

そう言い残し、座標を送ると彼女は帰っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ティエリア、この数値のグラフ」

 

(ああ、おそらく脳量子波だろうな)

 

刹那は先程まで見ていたグラフに視線を戻した

 

(これは気付かれると、色々話さなければいけないからな)

 

「わかっている。とりあえずラグナに着くまでに、情報を整理するぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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